(関東州清涼飲料税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百九十一號
公布年月日: 昭和19年3月31日
法令の形式: 勅令
朕關東州淸涼飮料稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月三十一日
內閣總理大臣 東條英機
大東亞大臣 靑木一男
勅令第百九十一號
關東州淸涼飮料稅令中左ノ通改正ス
第三條 淸涼飮料稅ノ稅率左ノ如シ
第一種 玉ラムネ壜詰ノモノ
一石ニ付 十二圓
第二種 其ノ他ノ壜詰ノモノ
一石ニ付 三十五圓
第三種 壜詰以外ノモノ
炭酸瓦斯使用量一瓩ニ付 十一圓
第十八條中「千圓」ヲ「三千圓」ニ改ム
第十九條中「處シ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス」ヲ「處ス」ニ改メ但書ヲ削リ同條ニ左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情狀ニ因リ二年以下ノ懲役若ハ其ノ逋脫シ若ハ逋脫セントシタル稅金ノ五倍ヲ超エ十倍以下ニ相當スル罰金ニ處シ又ハ懲役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十圓ニ滿タザルトキハ之ヲ二十圓トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ其ノ稅金ヲ徵收ス
第二十條中「三百圓」ヲ「千圓」ニ改ム
第二十一條中「百圓」ヲ「五百圓」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ同一人ガ一石以上ノ第一種又ハ第二種ノ淸涼飮料ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ淸涼飮料稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ淸涼飮料ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ第一種ノ淸涼飮料ニ付テハ一石ニ付六圓、第二種ノ淸涼飮料ニ付テハ一石ニ付二十圓ノ割合ニ依リ算出シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トシ大使ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ淸涼飮料ノ所持者ハ其ノ所持スル淸涼飮料ノ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
朕関東州清涼飲料税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月三十一日
内閣総理大臣 東条英機
大東亜大臣 青木一男
勅令第百九十一号
関東州清涼飲料税令中左ノ通改正ス
第三条 清涼飲料税ノ税率左ノ如シ
第一種 玉ラムネ壜詰ノモノ
一石ニ付 十二円
第二種 其ノ他ノ壜詰ノモノ
一石ニ付 三十五円
第三種 壜詰以外ノモノ
炭酸瓦斯使用量一瓩ニ付 十一円
第十八条中「千円」ヲ「三千円」ニ改ム
第十九条中「処シ直ニ其ノ税金ヲ徴収ス」ヲ「処ス」ニ改メ但書ヲ削リ同条ニ左ノ三項ヲ加フ
前項ノ罪ヲ犯シタル者ハ情状ニ因リ二年以下ノ懲役若ハ其ノ逋脱シ若ハ逋脱セントシタル税金ノ五倍ヲ超エ十倍以下ニ相当スル罰金ニ処シ又ハ懲役及罰金ヲ併科スルコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テ罰金額ガ二十円ニ満タザルトキハ之ヲ二十円トス
第一項及第二項ノ場合ニ於テハ直ニ其ノ税金ヲ徴収ス
第二十条中「三百円」ヲ「千円」ニ改ム
第二十一条中「百円」ヲ「五百円」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際製造場又ハ保税地域以外ノ場所ニ於テ同一人ガ一石以上ノ第一種又ハ第二種ノ清涼飲料ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ清涼飲料税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ清涼飲料ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ第一種ノ清涼飲料ニ付テハ一石ニ付六円、第二種ノ清涼飲料ニ付テハ一石ニ付二十円ノ割合ニ依リ算出シタル金額ヲ以テ其ノ税額トシ大使ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徴収ス
前項ノ清涼飲料ノ所持者ハ其ノ所持スル清涼飲料ノ数量及貯蔵ノ場所ヲ本令施行後一月以内ニ政府ニ申告スベシ