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(関東州臨時利得税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百八十六號
公布年月日: 昭和19年3月31日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
関東州臨時利得税令
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕關東州臨時利得稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月三十一日
內閣總理大臣 東條英機
大東亞大臣 靑木一男
勅令第百八十六號
關東州臨時利得稅令中左ノ通改正ス
第三條第三號中「船舶(製造中ノ船舶ヲ含ム)」ヲ「不動產(土地ヲ除ク)、不動產上ノ權利、船舶(製造中ノ船舶ヲ含ム以下同ジ)」ニ改メ「設備ノ讓渡」ノ下ニ「(不動產上ノ權利ノ讓渡ニハ永小作權又ハ地上權ノ設定其ノ他他人ヲシテ不動產又ハ不動產上ノ權利ヲ使用セシムル一切ノ場合ヲ含ム以下同ジ)」ヲ加フ
第五條第二項及第八條第二項中「第一種所得稅」ノ下ニ「、法人資本稅」ヲ加フ
第七條第一項ヲ左ノ如ク改ム
法人ノ各事業年度ノ資本金額ハ各月末ニ於ケル拂込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ヨリ各月末ニ於ケル繰越缺損金額ヲ控除シタル金額ノ月割平均額及各事業年度開始ノ時ニ於ケル積立金額ノ合計ニ依リ之ヲ計算ス
同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
法人ガ合併ヲ爲シタル場合ニ於ケル資本金額ノ計算ニ關シテハ前項ノ規定ニ拘ラズ大使ハ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第十五條第一項及第二項中「船舶」ノ上ニ「不動產(土地ヲ除ク)、不動產上ノ權利、」ヲ、同條第二項中「同日ニ於ケル價額」ノ下ニ「ニ其ノ百分ノ五ニ相當スル金額ヲ加算シタル金額」ヲ加フ
第二十條中「百分ノ三十五」ヲ「百分ノ四十」ニ、「百分ノ四十五」ヲ「百分ノ五十」ニ、「百分ノ五十五」ヲ「百分ノ六十」ニ、「百分ノ二十五」ヲ「百分ノ三十」ニ改ム
第二十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
個人ノ臨時利得稅ハ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
一
營業利得 利得金額ノ百分ノ三十
二
讓渡利得 利得ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用ス
十萬圓以下ノ金額 利得金額ノ百分ノ二十五
十萬圓ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ三十
第二十六條第一項中「三月十五日」ヲ「一月三十一日」ニ改ム
第三十二條第三項中「船舶」ノ上ニ「不動產(土地ヲ除ク)、不動產上ノ權利、」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十九年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、營業利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十九年分ヨリ、讓渡利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ同日以後ノ讓渡ニ因ル利得ニ對スル分ヨリ本令ヲ適用ス但シ改正後ノ關東州臨時利得稅令第二十六條第一項ノ規定ハ昭和二十年分ヨリ之ヲ適用ス
昭和十九年一月一日ヲ含ム直前事業年度前ノ各事業年度分ノ法人資本稅ハ第五條第二項ノ改正規定ニ拘ラズ法人ノ各事業年度ノ利益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第三條第三號ノ改正規定ニ依リ昭和十九年一月一日以後同年三月三十一日迄ノ讓渡ニ因ル利得ニ付納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ大使ノ定ムル所ニ依リ昭和十九年四月二十日迄ニ其ノ利得金額ヲ政府ニ申吿スベシ
朕関東州臨時利得税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月三十一日
内閣総理大臣 東条英機
大東亜大臣 青木一男
勅令第百八十六号
関東州臨時利得税令中左ノ通改正ス
第三条第三号中「船舶(製造中ノ船舶ヲ含ム)」ヲ「不動産(土地ヲ除ク)、不動産上ノ権利、船舶(製造中ノ船舶ヲ含ム以下同ジ)」ニ改メ「設備ノ譲渡」ノ下ニ「(不動産上ノ権利ノ譲渡ニハ永小作権又ハ地上権ノ設定其ノ他他人ヲシテ不動産又ハ不動産上ノ権利ヲ使用セシムル一切ノ場合ヲ含ム以下同ジ)」ヲ加フ
第五条第二項及第八条第二項中「第一種所得税」ノ下ニ「、法人資本税」ヲ加フ
第七条第一項ヲ左ノ如ク改ム
法人ノ各事業年度ノ資本金額ハ各月末ニ於ケル払込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ヨリ各月末ニ於ケル繰越欠損金額ヲ控除シタル金額ノ月割平均額及各事業年度開始ノ時ニ於ケル積立金額ノ合計ニ依リ之ヲ計算ス
同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
法人ガ合併ヲ為シタル場合ニ於ケル資本金額ノ計算ニ関シテハ前項ノ規定ニ拘ラズ大使ハ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
第十五条第一項及第二項中「船舶」ノ上ニ「不動産(土地ヲ除ク)、不動産上ノ権利、」ヲ、同条第二項中「同日ニ於ケル価額」ノ下ニ「ニ其ノ百分ノ五ニ相当スル金額ヲ加算シタル金額」ヲ加フ
第二十条中「百分ノ三十五」ヲ「百分ノ四十」ニ、「百分ノ四十五」ヲ「百分ノ五十」ニ、「百分ノ五十五」ヲ「百分ノ六十」ニ、「百分ノ二十五」ヲ「百分ノ三十」ニ改ム
第二十四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
個人ノ臨時利得税ハ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス
一
営業利得 利得金額ノ百分ノ三十
二
譲渡利得 利得ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用ス
十万円以下ノ金額 利得金額ノ百分ノ二十五
十万円ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ三十
第二十六条第一項中「三月十五日」ヲ「一月三十一日」ニ改ム
第三十二条第三項中「船舶」ノ上ニ「不動産(土地ヲ除ク)、不動産上ノ権利、」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十九年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、営業利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十九年分ヨリ、譲渡利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ同日以後ノ譲渡ニ因ル利得ニ対スル分ヨリ本令ヲ適用ス但シ改正後ノ関東州臨時利得税令第二十六条第一項ノ規定ハ昭和二十年分ヨリ之ヲ適用ス
昭和十九年一月一日ヲ含ム直前事業年度前ノ各事業年度分ノ法人資本税ハ第五条第二項ノ改正規定ニ拘ラズ法人ノ各事業年度ノ利益ノ計算上之ヲ損金ニ算入ス
第三条第三号ノ改正規定ニ依リ昭和十九年一月一日以後同年三月三十一日迄ノ譲渡ニ因ル利得ニ付納税義務ヲ有スルニ至リタル者ハ大使ノ定ムル所ニ依リ昭和十九年四月二十日迄ニ其ノ利得金額ヲ政府ニ申告スベシ
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