(会計規則等戦時特例中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百四十七號
公布年月日: 昭和19年3月25日
法令の形式: 勅令
朕會計規則等戰時特例中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月二十四日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 石渡莊太郞
勅令第百四十七號
會計規則等戰時特例中左ノ通改正ス
第二條第一項中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ、「又ハ海軍ノ官衙ニ於ケル經費」ヲ「若ハ海軍ノ官衙ニ於ケル經費又ハ軍需省航空兵器總局ニ屬スル經費」ニ改ム
第三條及第四條中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ、「又ハ海軍省所管ノ左ニ揭グル經費」ヲ「、海軍省又ハ軍需省所管ノ左ニ揭グル經費(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器總局ニ屬スルモノニ限ル)」ニ改ム
第五條中「又ハ海軍省所管ノ經費」ヲ「、海軍省又ハ軍需省所管ノ經費(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器總局ニ屬スルモノニ限ル)」ニ改ム
第六條中「各省所管ノ經費」ノ下ニ「(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器總局ニ屬スルモノヲ除ク)」ヲ加フ
第七條及第八條中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ改ム
第十二條、第十三條及第十八條中「陸軍大臣又ハ海軍大臣」ヲ「各省大臣」ニ改ム
第十九條中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ改メ「工業所有權」ノ下ニ「(軍需大臣ノ管理ニ屬スルモノニ在リテハ軍需省航空兵器總局ノ取扱ニ係ルモノニ限ル)」ヲ加フ
第二十二條 各省大臣ハ大東亞戰爭ニ際シ定額ノ繰越ヲ爲サントスル場合ニ於テハ會計法第二十七條及會計法戰時特例第四條ニ規定スル事故繰越ノ場合ヲ除クノ外大藏大臣ノ承認ハ之ヲ求ムルコトヲ要セズ
前項ノ場合ニ於テハ各省大臣ハ翌年度四月三十日迄ニ會計規則第七十八條第二項ノ規定ニ準ジ繰越計算書ヲ調製シ各事件每ニ其ノ事由ヲ附シ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
大藏大臣前項ノ繰越計算書ノ送付ヲ受ケタルトキハ其ノ寫ヲ會計檢査院ニ送付スベシ
第二十三條 各省大臣ハ大東亞戰爭ニ際シ定額ノ繰越ヲ爲サントスル場合ニ於ケル繰越計算書ニハ會計規則第七十九條ノ規定ニ依ル契約書ノ寫ノ添附ヲ省略スルコトヲ得
第二十四條 會計法戰時特例第六條第一項ノ規定ニ依リ樺太廳特別會計ニ屬スル印紙收入竝ニ地方分與稅分與金特別會計ニ屬スル地租、家屋稅及營業稅ノ收入ハ之ヲ一般會計ニ、一般會計ニ屬スル電氣試驗所ニ於ケル經費及收入(收入印紙ヲ以テ納メシムル手數料ノ收入ヲ除ク)竝ニ無線電信講習所ニ於ケル經費及收入ハ之ヲ通信事業特別會計ノ業務勘定ニ屬セシム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第二十四條ノ改正規定中樺太廳特別會計ニ關スル部分ハ昭和十八年度ヨリ之ヲ適用シ其ノ他ノ部分ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施行ス
朕会計規則等戦時特例中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年三月二十四日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 石渡荘太郎
勅令第百四十七号
会計規則等戦時特例中左ノ通改正ス
第二条第一項中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ、「又ハ海軍ノ官衙ニ於ケル経費」ヲ「若ハ海軍ノ官衙ニ於ケル経費又ハ軍需省航空兵器総局ニ属スル経費」ニ改ム
第三条及第四条中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ、「又ハ海軍省所管ノ左ニ掲グル経費」ヲ「、海軍省又ハ軍需省所管ノ左ニ掲グル経費(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器総局ニ属スルモノニ限ル)」ニ改ム
第五条中「又ハ海軍省所管ノ経費」ヲ「、海軍省又ハ軍需省所管ノ経費(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器総局ニ属スルモノニ限ル)」ニ改ム
第六条中「各省所管ノ経費」ノ下ニ「(軍需省所管ノモノニ在リテハ軍需省航空兵器総局ニ属スルモノヲ除ク)」ヲ加フ
第七条及第八条中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ改ム
第十二条、第十三条及第十八条中「陸軍大臣又ハ海軍大臣」ヲ「各省大臣」ニ改ム
第十九条中「又ハ海軍大臣」ヲ「、海軍大臣又ハ軍需大臣」ニ改メ「工業所有権」ノ下ニ「(軍需大臣ノ管理ニ属スルモノニ在リテハ軍需省航空兵器総局ノ取扱ニ係ルモノニ限ル)」ヲ加フ
第二十二条 各省大臣ハ大東亜戦争ニ際シ定額ノ繰越ヲ為サントスル場合ニ於テハ会計法第二十七条及会計法戦時特例第四条ニ規定スル事故繰越ノ場合ヲ除クノ外大蔵大臣ノ承認ハ之ヲ求ムルコトヲ要セズ
前項ノ場合ニ於テハ各省大臣ハ翌年度四月三十日迄ニ会計規則第七十八条第二項ノ規定ニ準ジ繰越計算書ヲ調製シ各事件毎ニ其ノ事由ヲ附シ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
大蔵大臣前項ノ繰越計算書ノ送付ヲ受ケタルトキハ其ノ写ヲ会計検査院ニ送付スベシ
第二十三条 各省大臣ハ大東亜戦争ニ際シ定額ノ繰越ヲ為サントスル場合ニ於ケル繰越計算書ニハ会計規則第七十九条ノ規定ニ依ル契約書ノ写ノ添附ヲ省略スルコトヲ得
第二十四条 会計法戦時特例第六条第一項ノ規定ニ依リ樺太庁特別会計ニ属スル印紙収入並ニ地方分与税分与金特別会計ニ属スル地租、家屋税及営業税ノ収入ハ之ヲ一般会計ニ、一般会計ニ属スル電気試験所ニ於ケル経費及収入(収入印紙ヲ以テ納メシムル手数料ノ収入ヲ除ク)並ニ無線電信講習所ニ於ケル経費及収入ハ之ヲ通信事業特別会計ノ業務勘定ニ属セシム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第二十四条ノ改正規定中樺太庁特別会計ニ関スル部分ハ昭和十八年度ヨリ之ヲ適用シ其ノ他ノ部分ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施行ス