(国民職業能力申告令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第八十八號
公布年月日: 昭和19年2月19日
法令の形式: 勅令
朕國民職業能力申吿令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十八日
內閣總理大臣 東條英機
厚生大臣 小泉親彥
內務大臣 安藤紀三郞
大東亞大臣 靑木一男
勅令第八十八號
國民職業能力申吿令中左ノ通改正ス
第二條中「年齡十六年以上五十年未滿ノ」ヲ削リ同條第一號乃至第六號ヲ左ノ通改ム
一 年齡十二年以上六十年未滿ノ男子及年齡十二年以上四十年未滿ノ女子(第二號ニ揭グル者ヲ除ク以下國民登錄者ト稱ス)
二 厚生大臣ノ指定スル學校ニ於テ厚生大臣ノ指定スル科學技術ニ關スル學科ヲ修メ其ノ學校ヲ卒業シタル者及厚生大臣ノ指定スル之ト同等以上ノ學力アル者(以下科學技術者ト稱ス)
第三條 國民登錄者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ每年命令ノ定ムル期日現在ニ依リ左ニ揭グル事項ヲ東京都及厚生大臣ノ指定スル市町村ニ居住スル者ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ノ市町村長(東京都ノ區ノ存スル區域竝ニ京都市、大阪市、橫濱市、神戶市及名古屋市ニ在リテハ區長)ヲ經由シ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル國民職業指導所長ニ、其ノ他ノ地域ニ居住スル者ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ノ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノニ申吿スベシ
一 氏名
二 出生ノ年月日
三 男女ノ別
四 本籍
五 居住ノ場所
六 學歷
七 職業ニ關スル事項
八 世帶ニ關スル事項
九 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
第四條ヲ削ル
第五條中「要申吿者」ヲ「國民登錄者」ニ、「前條第一項各號」ヲ「前條各號」ニ改メ同條ヲ第四條トス
第四條ノ二 未成年者タル國民登錄者ノ屬スル世帶ノ世帶主(之ニ準ズベキ者ヲ含ム)ハ國民登錄者ニ關スル申吿ニ付必要ナル補助ヲ爲スベシ
第五條 科學技術者及科學技術者ヲ使用スル者(以下使用者ト稱ス)ハ科學技術者ノ職業能力ニ關スル事項ノ申吿義務者(以下申吿義務者ト稱ス)トス但シ科學技術者ヲ臨時ニ使用スル者ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ此ノ限ニ在ラズ
同一ノ科學技術者ニ付其ノ者及其ノ使用者共ニ申吿義務者タル場合ニ於ケル申吿ハ申吿義務者共同シテ之ヲ爲スベシ
第六條 帝國臣民科學技術者(第十一條ノ規定ニ該當スル者ヲ除ク)タルニ至リタルトキ又ハ第十一條ノ規定ニ該當スル科學技術者ニシテ申吿シ居ラザルモノ同條ノ規定ニ該當セザルニ至リタルトキハ申吿義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ左ニ揭グル事項ヲ厚生大臣ニ申吿スベシ申吿ヲ爲シタル後ニ於テ科學技術者ガ內地(樺太ヲ除ク)、朝鮮、臺灣、樺太又ハ南洋群島ノ何レカノ地域ヨリ他ノ地域ニ居住ノ場所ヲ移シタル場合ニ於テ其ノ地域ニ於テ仍科學技術者タルトキ亦同ジ
一 第三條第一號乃至第七號ニ揭グル事項
二 科學技術ニ關スル經歷
三 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
申吿義務者前項ノ申吿ヲ爲シタル後ニ於テ第三條第一號若ハ第四號乃至第七號又ハ前項第二號ニ揭グル事項ニ異動ヲ生ジタルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申吿スベシ
第六條ノ二 第四條ノ規定ハ科學技術者ノ申吿ニ之ヲ準用ス
第六條ノ三 申吿シ居ル科學技術者左ノ各號ノ一ニ該當スルニ至リタルトキハ申吿義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申吿スベシ
一 科學技術者タラザルニ至リタルトキ(第六條第一項後段ノ場合ヲ含マズ)
二 第十一條ノ規定ニ該當スルニ至リタルトキ
前項第二號ノ申吿ヲ爲シタル後ニ於テ科學技術者第十一條ノ規定ニ該當セザルニ至リタルトキハ申吿義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申吿スベシ
第六條ノ四 科學技術者ニ關スル申吿ハ其ノ者ガ職業ニ從事スル者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ就業地ヲ管轄スル國民職業指導所長、其ノ他ノ者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル國民職業指導所長ヲ經由シ之ヲ爲スベシ
第七條 厚生大臣ハ命令ノ定ムル所ニ依リ市町村長(東京都ノ區ノ存スル區域竝ニ京都市、大阪市、橫濱市、神戶市及名古屋市ニ在リテハ區長ヲ含ム以下同ジ)又ハ之ニ準ズベキモノヲシテ申吿ニ關シ必要ナル事務ノ一部ヲ行ハシムルコトヲ得
地方長官(東京都ニ在リテハ警視總監以下同ジ)又ハ國民職業指導所長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ前項ノ規定ニ依リ行ハシメラレタル事務ニ關シ其ノ管轄區域內ノ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノヲ指揮監督ス
第八條中「(東京府ニ在リテハ警視總監以下同ジ)」ヲ削ル
第九條第一項ヲ左ノ如ク改ム
厚生大臣ハ命令ノ定ムル所ニ依リ申吿又ハ前條ノ檢査ニ關シ厚生大臣、地方長官又ハ國民職業指導所長ニ、申吿ニ關シ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノニ關係者ヨリ國家總動員法第三十一條ノ規定ニ基ク報吿ヲ爲サシムルコトヲ得
第十一條中「第六條第二號」ヲ「第六條ノ三第一項第二號」ニ改メ「國家總動員法第四條ノ規定ニ依リ徵用中ノ者、」ヲ削ル
第十二條ヲ削ル
第十三條中「者」ヲ「科學技術者」ニ改メ同條ヲ第十二條トス
第十三條 厚生大臣ノ指定スル官廳ニ使用セラレ若ハ使用セラレタル國民登錄者ニ關スル職業能力ノ檢査又ハ其ノ官廳ニ使用セラレ若ハ使用セラレタル科學技術者ニ關スル申吿若ハ職業能力ノ檢査ニ付テハ命令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第十四條ヲ削ル
第十六條第一項ヲ削リ同條第二項中「要申吿者(第二條第六號ニ該當スル者ヲ除ク)」ヲ「科學技術者」ニ、「第四條第二項又ハ第六條」ヲ「第六條第二項又ハ第六條ノ三」ニ改メ同條ヲ第十四條トス
第十五條 第三條ノ規定ニ拘ラズ同條ノ規定ニ依ル申吿ハ朝鮮、臺灣又ハ南洋群島ニ在リテハ國民登錄者ノ居住地ヲ管轄スル府尹、郡守若ハ島司、市長若ハ郡守(澎湖廳ニ在リテハ廳長)又ハ南洋廳支廳長ニ之ヲ爲スベシ此ノ場合ニ於テ京城府、邑面又ハ街庄ニ居住スル國民登錄者ニ關シテハ其ノ者ノ居住地ノ京城府ノ區長、邑面長又ハ街庄長ヲ經由スルモノトス
第十六條 朝鮮ニ於ケル國民登錄者ニシテ左ノ各號ノ一ニ該當スルモノ(以下技能者ト稱ス)ニ付テハ第三條及第四條ノ規定ニ依ル申吿ノ外本條ノ規定ニ依ル申吿ヲ爲サシムルモノトス
一 本令施行地內ニ於テ引續キ三月以上朝鮮總督ノ指定スル職業ニ從事スル者
二 引續キ一年以上前號ノ職業ニ從事シテ其ノ職業ヲ罷メ其ノ職業ヲ罷メタル日ヨリ五年ヲ經過セザル者
三 其ノ他朝鮮總督ノ指定スル者
帝國臣民技能者(第十一條ノ規定ニ該當スル者ヲ除ク)タルニ至リタルトキ又ハ第十一條ノ規定ニ該當スル技能者ニシテ申吿シ居ラザルモノ同條ノ規定ニ該當セザルニ至リタルトキハ申吿義務ヲ有スル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ第三條各號ニ揭グル事項ヲ技能者ガ職業ニ從事スル者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ就業地ヲ管轄スル府尹、郡守又ハ島司ニ、其ノ他ノ者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル府尹、郡守又ハ島司ニ申吿スベシ申吿ヲ爲シタル後ニ於テ第三條第一號又ハ第四號乃至第七號ニ揭グル事項ニ異動ヲ生ジタルトキ亦同ジ
第四條、第五條、第六條ノ三、第十二條及第十三條ノ規定ハ技能者ニ關スル申吿又ハ職業能力ノ檢査ニ之ヲ準用ス但シ第六條ノ三中厚生大臣トアルハ府尹、郡守又ハ島司トス
技能者ニ付テハ第十一條中第六條ノ三第一項第二號ノ規定トアルハ前項ニ於テ準用スル第六條ノ三第一項第二號ノ規定トス
第十七條第一項中「厚生大臣トアルハ」ノ下ニ「前條第三項但書ノ場合ヲ除クノ外」ヲ、「臺灣ニ在リテハ臺灣總督、樺太ニ在リテハ樺太廳長官」ノ下ニ「(第二條第二號ノ場合ヲ除ク)」ヲ加ヘ「市尹」ヲ「市長」ニ、「南洋廳支廳長トス」ヲ「南洋廳支廳長トシ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノトアルハ京城府ニ在リテハ區長ヲ含ムモノトス」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ昭和十九年五月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行後初テ行フ國民登錄者ニ關スル申吿ニ付テハ第二條第一號ノ改正規定中第二號ニ揭グル者ヲ除クノ規定ハ之ヲ適用セズ
從前ノ規定ニ依リ朝鮮ニ於テ爲シタル申吿ニシテ技能者ノ申吿ニ相當スルモノハ第十六條ノ規定ニ依リ爲シタル申吿ト看做ス
朕国民職業能力申告令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十八日
内閣総理大臣 東条英機
厚生大臣 小泉親彦
内務大臣 安藤紀三郎
大東亜大臣 青木一男
勅令第八十八号
国民職業能力申告令中左ノ通改正ス
第二条中「年齢十六年以上五十年未満ノ」ヲ削リ同条第一号乃至第六号ヲ左ノ通改ム
一 年齢十二年以上六十年未満ノ男子及年齢十二年以上四十年未満ノ女子(第二号ニ掲グル者ヲ除ク以下国民登録者ト称ス)
二 厚生大臣ノ指定スル学校ニ於テ厚生大臣ノ指定スル科学技術ニ関スル学科ヲ修メ其ノ学校ヲ卒業シタル者及厚生大臣ノ指定スル之ト同等以上ノ学力アル者(以下科学技術者ト称ス)
第三条 国民登録者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ毎年命令ノ定ムル期日現在ニ依リ左ニ掲グル事項ヲ東京都及厚生大臣ノ指定スル市町村ニ居住スル者ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ノ市町村長(東京都ノ区ノ存スル区域並ニ京都市、大阪市、横浜市、神戸市及名古屋市ニ在リテハ区長)ヲ経由シ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル国民職業指導所長ニ、其ノ他ノ地域ニ居住スル者ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ノ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノニ申告スベシ
一 氏名
二 出生ノ年月日
三 男女ノ別
四 本籍
五 居住ノ場所
六 学歴
七 職業ニ関スル事項
八 世帯ニ関スル事項
九 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
第四条ヲ削ル
第五条中「要申告者」ヲ「国民登録者」ニ、「前条第一項各号」ヲ「前条各号」ニ改メ同条ヲ第四条トス
第四条ノ二 未成年者タル国民登録者ノ属スル世帯ノ世帯主(之ニ準ズベキ者ヲ含ム)ハ国民登録者ニ関スル申告ニ付必要ナル補助ヲ為スベシ
第五条 科学技術者及科学技術者ヲ使用スル者(以下使用者ト称ス)ハ科学技術者ノ職業能力ニ関スル事項ノ申告義務者(以下申告義務者ト称ス)トス但シ科学技術者ヲ臨時ニ使用スル者ニシテ命令ヲ以テ定ムルモノハ此ノ限ニ在ラズ
同一ノ科学技術者ニ付其ノ者及其ノ使用者共ニ申告義務者タル場合ニ於ケル申告ハ申告義務者共同シテ之ヲ為スベシ
第六条 帝国臣民科学技術者(第十一条ノ規定ニ該当スル者ヲ除ク)タルニ至リタルトキ又ハ第十一条ノ規定ニ該当スル科学技術者ニシテ申告シ居ラザルモノ同条ノ規定ニ該当セザルニ至リタルトキハ申告義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ左ニ掲グル事項ヲ厚生大臣ニ申告スベシ申告ヲ為シタル後ニ於テ科学技術者ガ内地(樺太ヲ除ク)、朝鮮、台湾、樺太又ハ南洋群島ノ何レカノ地域ヨリ他ノ地域ニ居住ノ場所ヲ移シタル場合ニ於テ其ノ地域ニ於テ仍科学技術者タルトキ亦同ジ
一 第三条第一号乃至第七号ニ掲グル事項
二 科学技術ニ関スル経歴
三 其ノ他命令ヲ以テ定ムル事項
申告義務者前項ノ申告ヲ為シタル後ニ於テ第三条第一号若ハ第四号乃至第七号又ハ前項第二号ニ掲グル事項ニ異動ヲ生ジタルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申告スベシ
第六条ノ二 第四条ノ規定ハ科学技術者ノ申告ニ之ヲ準用ス
第六条ノ三 申告シ居ル科学技術者左ノ各号ノ一ニ該当スルニ至リタルトキハ申告義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申告スベシ
一 科学技術者タラザルニ至リタルトキ(第六条第一項後段ノ場合ヲ含マズ)
二 第十一条ノ規定ニ該当スルニ至リタルトキ
前項第二号ノ申告ヲ為シタル後ニ於テ科学技術者第十一条ノ規定ニ該当セザルニ至リタルトキハ申告義務者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ旨厚生大臣ニ申告スベシ
第六条ノ四 科学技術者ニ関スル申告ハ其ノ者ガ職業ニ従事スル者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ就業地ヲ管轄スル国民職業指導所長、其ノ他ノ者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル国民職業指導所長ヲ経由シ之ヲ為スベシ
第七条 厚生大臣ハ命令ノ定ムル所ニ依リ市町村長(東京都ノ区ノ存スル区域並ニ京都市、大阪市、横浜市、神戸市及名古屋市ニ在リテハ区長ヲ含ム以下同ジ)又ハ之ニ準ズベキモノヲシテ申告ニ関シ必要ナル事務ノ一部ヲ行ハシムルコトヲ得
地方長官(東京都ニ在リテハ警視総監以下同ジ)又ハ国民職業指導所長ハ命令ノ定ムル所ニ依リ前項ノ規定ニ依リ行ハシメラレタル事務ニ関シ其ノ管轄区域内ノ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノヲ指揮監督ス
第八条中「(東京府ニ在リテハ警視総監以下同ジ)」ヲ削ル
第九条第一項ヲ左ノ如ク改ム
厚生大臣ハ命令ノ定ムル所ニ依リ申告又ハ前条ノ検査ニ関シ厚生大臣、地方長官又ハ国民職業指導所長ニ、申告ニ関シ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノニ関係者ヨリ国家総動員法第三十一条ノ規定ニ基ク報告ヲ為サシムルコトヲ得
第十一条中「第六条第二号」ヲ「第六条ノ三第一項第二号」ニ改メ「国家総動員法第四条ノ規定ニ依リ徴用中ノ者、」ヲ削ル
第十二条ヲ削ル
第十三条中「者」ヲ「科学技術者」ニ改メ同条ヲ第十二条トス
第十三条 厚生大臣ノ指定スル官庁ニ使用セラレ若ハ使用セラレタル国民登録者ニ関スル職業能力ノ検査又ハ其ノ官庁ニ使用セラレ若ハ使用セラレタル科学技術者ニ関スル申告若ハ職業能力ノ検査ニ付テハ命令ヲ以テ別段ノ定ヲ為スコトヲ得
第十四条ヲ削ル
第十六条第一項ヲ削リ同条第二項中「要申告者(第二条第六号ニ該当スル者ヲ除ク)」ヲ「科学技術者」ニ、「第四条第二項又ハ第六条」ヲ「第六条第二項又ハ第六条ノ三」ニ改メ同条ヲ第十四条トス
第十五条 第三条ノ規定ニ拘ラズ同条ノ規定ニ依ル申告ハ朝鮮、台湾又ハ南洋群島ニ在リテハ国民登録者ノ居住地ヲ管轄スル府尹、郡守若ハ島司、市長若ハ郡守(澎湖庁ニ在リテハ庁長)又ハ南洋庁支庁長ニ之ヲ為スベシ此ノ場合ニ於テ京城府、邑面又ハ街庄ニ居住スル国民登録者ニ関シテハ其ノ者ノ居住地ノ京城府ノ区長、邑面長又ハ街庄長ヲ経由スルモノトス
第十六条 朝鮮ニ於ケル国民登録者ニシテ左ノ各号ノ一ニ該当スルモノ(以下技能者ト称ス)ニ付テハ第三条及第四条ノ規定ニ依ル申告ノ外本条ノ規定ニ依ル申告ヲ為サシムルモノトス
一 本令施行地内ニ於テ引続キ三月以上朝鮮総督ノ指定スル職業ニ従事スル者
二 引続キ一年以上前号ノ職業ニ従事シテ其ノ職業ヲ罷メ其ノ職業ヲ罷メタル日ヨリ五年ヲ経過セザル者
三 其ノ他朝鮮総督ノ指定スル者
帝国臣民技能者(第十一条ノ規定ニ該当スル者ヲ除ク)タルニ至リタルトキ又ハ第十一条ノ規定ニ該当スル技能者ニシテ申告シ居ラザルモノ同条ノ規定ニ該当セザルニ至リタルトキハ申告義務ヲ有スル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ第三条各号ニ掲グル事項ヲ技能者ガ職業ニ従事スル者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ就業地ヲ管轄スル府尹、郡守又ハ島司ニ、其ノ他ノ者ナル場合ニ在リテハ其ノ者ノ居住地ヲ管轄スル府尹、郡守又ハ島司ニ申告スベシ申告ヲ為シタル後ニ於テ第三条第一号又ハ第四号乃至第七号ニ掲グル事項ニ異動ヲ生ジタルトキ亦同ジ
第四条、第五条、第六条ノ三、第十二条及第十三条ノ規定ハ技能者ニ関スル申告又ハ職業能力ノ検査ニ之ヲ準用ス但シ第六条ノ三中厚生大臣トアルハ府尹、郡守又ハ島司トス
技能者ニ付テハ第十一条中第六条ノ三第一項第二号ノ規定トアルハ前項ニ於テ準用スル第六条ノ三第一項第二号ノ規定トス
第十七条第一項中「厚生大臣トアルハ」ノ下ニ「前条第三項但書ノ場合ヲ除クノ外」ヲ、「台湾ニ在リテハ台湾総督、樺太ニ在リテハ樺太庁長官」ノ下ニ「(第二条第二号ノ場合ヲ除ク)」ヲ加ヘ「市尹」ヲ「市長」ニ、「南洋庁支庁長トス」ヲ「南洋庁支庁長トシ市町村長又ハ之ニ準ズベキモノトアルハ京城府ニ在リテハ区長ヲ含ムモノトス」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ昭和十九年五月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行後初テ行フ国民登録者ニ関スル申告ニ付テハ第二条第一号ノ改正規定中第二号ニ掲グル者ヲ除クノ規定ハ之ヲ適用セズ
従前ノ規定ニ依リ朝鮮ニ於テ為シタル申告ニシテ技能者ノ申告ニ相当スルモノハ第十六条ノ規定ニ依リ為シタル申告ト看做ス