(公立学校職員年功加俸令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第六百三十九號
公布年月日: 昭和18年8月2日
法令の形式: 勅令
朕公立學校職員年功加俸令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年七月三十一日
內閣總理大臣 東條英機
文部大臣 子爵 岡部長景
勅令第六百三十九號
公立學校職員年功加俸令中左ノ通改正ス
「公立學校職員年功加俸令」ヲ「公立學校職員加俸令」ニ改ム
第一條第一項中「盲學校」ヲ「國民學校、盲學校」ニ、「及保姆」ヲ「、養護訓導、保姆及准訓導」ニ改メ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
東京都視學、北海道廳視學及府縣視學竝ニ文部省直轄師範學校ノ敎諭、訓導、養護訓導及保姆ニ在職シタル年數ハ之ヲ勤續年數ニ通算ス
第二條 前條各職間ノ轉職ハ之ヲ勤續ト看做ス
兵役ニ服スル爲退職シタル者兵役ヲ終リタル後九十日以內ニ、學校ノ廢止又ハ學校編制ノ變更ニ因リ退職シタル者六十日以內ニ前條ニ揭グル職ニ就キタルトキ亦同ジ
第三條 年功加俸ノ年額ハ別表ニ依ル但シ國民學校職員ノ年功加俸ハ學校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額二十四圓乃至六十圓、准訓導ニ在リテハ年額十二圓乃至二十四圓トシ年功加俸ヲ受ケタル後勤續五年ヲ加フル每ニ學校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額十八圓乃至三十圓、准訓導ニ在リテハ年額十二圓乃至十五圓ヲ加給ス
第四條 國民學校ノ訓導ヲ兼ヌル學校長及訓導ニシテ單級學校ニ勤務スル者ニハ年額六十圓以下ノ特別加俸ヲ給ス
國民學校ノ訓導ヲ兼ヌル學校長及訓導ニシテ多級學校ノ四以上ノ學年ノ兒童ヲ以テ編制シタル學級ヲ擔任スル者ニハ年額四十八圓以下ノ特別加俸ヲ給スルコトヲ得
僻陬地ノ國民學校ニ勤務スル學校長、訓導及養護訓導ニハ年額三十六圓以下、准訓導ニハ年額十八圓以下ノ特別加俸ヲ給スルコトヲ得但シ前二項ノ規定ニ依リ特別加俸ヲ受クル者ハ此ノ限ニ在ラズ
僻陬地ノ國民學校ニ五年以上勤續スル者ニハ前三項ノ規定ニ依ル特別加俸ノ外學校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額三十六圓以下、准訓導ニ在リテハ年額十八圓以下ヲ加給ス
第五條 東京都、北海道地方費及府縣ハ公立ノ高等學校尋常科、中等學校、靑年學校、盲學校、聾啞學校及靑年學校敎員養成所ノ學校長、所長、敎諭、助敎諭、舍監、訓導及保姆ノ年功加俸ニ充ツル爲公立學校職員年功加俸國庫補助法第二條ノ規定ニ依リ受クル交付金ト同額以上ノ金額ヲ支出スベシ
第七條 加俸ノ支給ニ關シテハ俸給支給ノ例ニ依ル但シ國民學校職員ノ加俸ノ支給時期ニ付テハ地方長官ハ別段ノ規定ヲ設クルコトヲ得
第八條 加俸ノ支給ニ關スル細則ハ地方長官之ヲ定ム
第九條ヲ削ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
國民學校職員加俸令ハ之ヲ廢止ス
公立師範學校ノ訓導ニ在職シタル年數ハ國民學校職員ノ勤續年數ニ通算ス
第一條第二項ノ改正規定ニ依リ東京都視學、北海道廳視學及府縣視學ニ在職シタル年數ヲ同條第一項ノ改正規定ニ揭グル職員(國民學校職員ヲ除ク)ノ勤續年數ニ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
島廳郡視學ニ在職シタル年數ハ之ヲ北海道廳視學及府縣視學ニ在職シタル年數ト看做ス
第一條第一項ノ改正規定ニ揭グル職員中國民學校職員以外ノ職員國民學校職員ニ轉ジタル場合ニ於テ勤續年數ヲ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
國民學校職員他ノ都道府縣ノ國民學校職員ニ轉ジタル場合ニ於テ勤續年數ヲ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
國民學校職員ニシテ本令施行ノ日現在ニ於テ勤續五年以上ニ及ビ未ダ國民學校職員加俸令ニ依ル年功加俸ヲ受ケザリシモノハ公立學校職員加俸令ノ適用ニ付テハ同日ニ於テ勤續五年ニ達シタルモノト看做ス
國民學校職員ニシテ國民學校職員加俸令ニ依ル年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタルモノハ公立學校職員加俸令ノ適用ニ付テハ其ノ年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタル日ニ於テ同令ニ依ル年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタルモノト看做ス
前項ノ規定ニ該當スル者本令施行ノ日現在ニ於テ國民學校職員加俸令ニ依ル年功加俸ヲ受ケタル後勤續五年以上ニ及ビ未ダ同令ニ依ル第一囘ノ年功加俸ノ加給ヲ受ケザリシモノナル場合ニ於テハ公立學校職員加俸令ノ適用ニ付テハ同日ニ於テ同令ニ依ル年功加俸ヲ受ケタル後勤續五年ニ達シタルモノト看做ス第二囘以後ノ年功加俸ノ加給ニ付此ノ例ニ準ズ
昭和十六年勅令第三百四十四號中左ノ通改正ス
第二十一條第一項中「國民學校職員加俸令」ヲ「公立學校職員加俸令」ニ、同條第二項中「國民學校職員加俸令第七條第一項」ヲ「公立學校職員加俸令第四條第一項」ニ、「訓導」ヲ「學校長、訓導」ニ改ム
昭和十八年勅令第三百七號中左ノ通改正ス
第十七條中「公立學校職員年功加俸令」ヲ「公立學校職員加俸令」ニ改ム
朕公立学校職員年功加俸令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年七月三十一日
内閣総理大臣 東条英機
文部大臣 子爵 岡部長景
勅令第六百三十九号
公立学校職員年功加俸令中左ノ通改正ス
「公立学校職員年功加俸令」ヲ「公立学校職員加俸令」ニ改ム
第一条第一項中「盲学校」ヲ「国民学校、盲学校」ニ、「及保姆」ヲ「、養護訓導、保姆及准訓導」ニ改メ同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
東京都視学、北海道庁視学及府県視学並ニ文部省直轄師範学校ノ教諭、訓導、養護訓導及保姆ニ在職シタル年数ハ之ヲ勤続年数ニ通算ス
第二条 前条各職間ノ転職ハ之ヲ勤続ト看做ス
兵役ニ服スル為退職シタル者兵役ヲ終リタル後九十日以内ニ、学校ノ廃止又ハ学校編制ノ変更ニ因リ退職シタル者六十日以内ニ前条ニ掲グル職ニ就キタルトキ亦同ジ
第三条 年功加俸ノ年額ハ別表ニ依ル但シ国民学校職員ノ年功加俸ハ学校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額二十四円乃至六十円、准訓導ニ在リテハ年額十二円乃至二十四円トシ年功加俸ヲ受ケタル後勤続五年ヲ加フル毎ニ学校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額十八円乃至三十円、准訓導ニ在リテハ年額十二円乃至十五円ヲ加給ス
第四条 国民学校ノ訓導ヲ兼ヌル学校長及訓導ニシテ単級学校ニ勤務スル者ニハ年額六十円以下ノ特別加俸ヲ給ス
国民学校ノ訓導ヲ兼ヌル学校長及訓導ニシテ多級学校ノ四以上ノ学年ノ児童ヲ以テ編制シタル学級ヲ担任スル者ニハ年額四十八円以下ノ特別加俸ヲ給スルコトヲ得
僻陬地ノ国民学校ニ勤務スル学校長、訓導及養護訓導ニハ年額三十六円以下、准訓導ニハ年額十八円以下ノ特別加俸ヲ給スルコトヲ得但シ前二項ノ規定ニ依リ特別加俸ヲ受クル者ハ此ノ限ニ在ラズ
僻陬地ノ国民学校ニ五年以上勤続スル者ニハ前三項ノ規定ニ依ル特別加俸ノ外学校長、訓導及養護訓導ニ在リテハ年額三十六円以下、准訓導ニ在リテハ年額十八円以下ヲ加給ス
第五条 東京都、北海道地方費及府県ハ公立ノ高等学校尋常科、中等学校、青年学校、盲学校、聾唖学校及青年学校教員養成所ノ学校長、所長、教諭、助教諭、舎監、訓導及保姆ノ年功加俸ニ充ツル為公立学校職員年功加俸国庫補助法第二条ノ規定ニ依リ受クル交付金ト同額以上ノ金額ヲ支出スベシ
第七条 加俸ノ支給ニ関シテハ俸給支給ノ例ニ依ル但シ国民学校職員ノ加俸ノ支給時期ニ付テハ地方長官ハ別段ノ規定ヲ設クルコトヲ得
第八条 加俸ノ支給ニ関スル細則ハ地方長官之ヲ定ム
第九条ヲ削ル
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
国民学校職員加俸令ハ之ヲ廃止ス
公立師範学校ノ訓導ニ在職シタル年数ハ国民学校職員ノ勤続年数ニ通算ス
第一条第二項ノ改正規定ニ依リ東京都視学、北海道庁視学及府県視学ニ在職シタル年数ヲ同条第一項ノ改正規定ニ掲グル職員(国民学校職員ヲ除ク)ノ勤続年数ニ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
島庁郡視学ニ在職シタル年数ハ之ヲ北海道庁視学及府県視学ニ在職シタル年数ト看做ス
第一条第一項ノ改正規定ニ掲グル職員中国民学校職員以外ノ職員国民学校職員ニ転ジタル場合ニ於テ勤続年数ヲ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
国民学校職員他ノ都道府県ノ国民学校職員ニ転ジタル場合ニ於テ勤続年数ヲ通算スルハ本令施行ノ日以後ノ在職ニ限ル
国民学校職員ニシテ本令施行ノ日現在ニ於テ勤続五年以上ニ及ビ未ダ国民学校職員加俸令ニ依ル年功加俸ヲ受ケザリシモノハ公立学校職員加俸令ノ適用ニ付テハ同日ニ於テ勤続五年ニ達シタルモノト看做ス
国民学校職員ニシテ国民学校職員加俸令ニ依ル年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタルモノハ公立学校職員加俸令ノ適用ニ付テハ其ノ年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタル日ニ於テ同令ニ依ル年功加俸又ハ年功加俸ノ加給ヲ受ケタルモノト看做ス
前項ノ規定ニ該当スル者本令施行ノ日現在ニ於テ国民学校職員加俸令ニ依ル年功加俸ヲ受ケタル後勤続五年以上ニ及ビ未ダ同令ニ依ル第一回ノ年功加俸ノ加給ヲ受ケザリシモノナル場合ニ於テハ公立学校職員加俸令ノ適用ニ付テハ同日ニ於テ同令ニ依ル年功加俸ヲ受ケタル後勤続五年ニ達シタルモノト看做ス第二回以後ノ年功加俸ノ加給ニ付此ノ例ニ準ズ
昭和十六年勅令第三百四十四号中左ノ通改正ス
第二十一条第一項中「国民学校職員加俸令」ヲ「公立学校職員加俸令」ニ、同条第二項中「国民学校職員加俸令第七条第一項」ヲ「公立学校職員加俸令第四条第一項」ニ、「訓導」ヲ「学校長、訓導」ニ改ム
昭和十八年勅令第三百七号中左ノ通改正ス
第十七条中「公立学校職員年功加俸令」ヲ「公立学校職員加俸令」ニ改ム