(関東州臨時利得税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第三百三十四號
公布年月日: 昭和18年3月31日
法令の形式: 勅令
朕關東州臨時利得稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
內閣總理大臣 東條英機
大東亞大臣 靑木一男
勅令第三百三十四號
關東州臨時利得稅令中左ノ通改正ス
第四條中「現事業年度ノ利益ガ現事業年度」ヲ「利益ガ各事業年度」ニ、「割合ヲ乘ジテ」ヲ「割合ヲ以テ」ニ改ム
第五條第一項中「現事業年度ノ利益ハ現事業年度」ヲ「利益ハ各事業年度」ニ、「現事業年度ノ剩餘金」ヲ「各事業年度ノ剩餘金」ニ、同條第二項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ、同條第三項中「現事業年度開始」ヲ「各事業年度開始」ニ、「現事業年度ノ利益」ヲ「第一項ノ利益」ニ改ム
第七條第一項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ改ム
第十四條中「一萬圓未滿」ヲ「一萬圓以下」ニ改ム
第二十條 法人ノ臨時利得稅ハ法人ノ利得ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中資本金額ニ對シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ三十五
二 同百分ノ二十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ四十五
三 同百分ノ三十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ五十五
資本金額十萬圓以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル稅率百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ二十五トシ同百分ノ四十五ハ之ヲ百分ノ三十五トシ同百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トス
第二十一條乃至第二十三條 削除
第二十四條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ算出シタル營業利得ニ對スル臨時利得稅額ガ第十二條ノ利益金額ヨリ一萬圓ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相當スル臨時利得稅ヲ免除ス
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十八年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、營業利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十八年分ヨリ本令ヲ適用ス
朕関東州臨時利得税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
内閣総理大臣 東条英機
大東亜大臣 青木一男
勅令第三百三十四号
関東州臨時利得税令中左ノ通改正ス
第四条中「現事業年度ノ利益ガ現事業年度」ヲ「利益ガ各事業年度」ニ、「割合ヲ乗ジテ」ヲ「割合ヲ以テ」ニ改ム
第五条第一項中「現事業年度ノ利益ハ現事業年度」ヲ「利益ハ各事業年度」ニ、「現事業年度ノ剰余金」ヲ「各事業年度ノ剰余金」ニ、同条第二項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ、同条第三項中「現事業年度開始」ヲ「各事業年度開始」ニ、「現事業年度ノ利益」ヲ「第一項ノ利益」ニ改ム
第七条第一項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ改ム
第十四条中「一万円未満」ヲ「一万円以下」ニ改ム
第二十条 法人ノ臨時利得税ハ法人ノ利得ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中資本金額ニ対シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ三十五
二 同百分ノ二十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ四十五
三 同百分ノ三十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ五十五
資本金額十万円以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル税率百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ二十五トシ同百分ノ四十五ハ之ヲ百分ノ三十五トシ同百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トス
第二十一条乃至第二十三条 削除
第二十四条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ算出シタル営業利得ニ対スル臨時利得税額ガ第十二条ノ利益金額ヨリ一万円ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相当スル臨時利得税ヲ免除ス
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十八年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、営業利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十八年分ヨリ本令ヲ適用ス