(船員保険法施行令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百三十五號
公布年月日: 昭和18年3月30日
法令の形式: 勅令
朕船員保險法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十九日
內閣總理大臣 東條英機
厚生大臣 小泉親彥
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 湯澤三千男
勅令第二百三十五號
第七條第二項ヲ左ノ如ク改ム
督促狀ニ指定シタル期限迄ニ徵收金及督促手數料ヲ完納シタルトキ又ハ前項ノ規定ニ依リ計算シタル金額ガ十錢未滿ナルトキハ延滯金ヲ徵收セズ
第十六條第三號中「嫡出子、庶子及私生子ノ間ニ在リテハ嫡出子及庶子ハ女ト雖モ之ヲ私生子ヨリ」ヲ「嫡出子及嫡出ニ非ザル子ノ間ニ在リテハ女ト雖モ嫡出子及庶子ヲ」ニ改ム
第十七條ノ二 船員保險法第二十二條ノ二第一項ノ規定ニ依ル區域ハ瀨戶內(和歌山縣海草郡田倉崎ヨリ兵庫縣津名郡生石鼻ニ至ル線、兵庫縣三原郡門崎ヨリ德島縣板野郡孫崎ニ至ル線、愛媛縣西宇和郡佐田岬ヨリ大分縣北海部郡關崎ニ至ル線及福岡縣企救郡門司崎ヨリ山口縣豐浦郡甲山ニ至ル線ヲ以テ區劃シタル海面)ヲ除ク太平洋及印度洋トス
第十八條乃至第二十條 削除
第二十一條 船員保險法第二十八條ノ二ノ期間ハ被保險者タル資格ヲ喪失シタル日後十日トス
第二十一條ノ二 地方長官ハ道府縣醫師會長、道府縣齒科醫師會長又ハ道府縣藥劑師會長ノ意見ヲ聽キ保險醫又ハ保險藥劑師ヲ指定スベシ
保險醫又ハ保險藥劑師ガ療養ノ給付ヲ擔當スルノ責務ヲ怠リ其ノ他保險醫又ハ保險藥劑師トシテ不適當ト認ムベキ事由アルトキハ地方長官ハ前項ノ指定ヲ取消スコトヲ得
第二十一條ノ三 保險醫若ハ保險藥劑師又ハ之ヲ使用スル者ガ療養ノ給付ニ關シ請求スベキ費用ノ額ハ厚生大臣ノ定ムル所ニ依リ地方長官之ヲ算定ス
厚生大臣前項ノ規定ニ依リ定ヲ爲サントスルトキハ日本醫師會長、日本齒科醫師會長又ハ日本藥劑師會長ノ意見ヲ聽クベシ
第二十二條中「第二十八條第二項」ヲ「第二十八條第三項」ニ改ム
第二十三條第二號中「其ノ指定セザル」及同條第三號中「地方長官ノ指定セザル」ヲ「保險醫及厚生大臣若ハ地方長官ノ指定スル者以外ノ」ニ改メ同條ニ左ノ一號ヲ加フ
四 其ノ他厚生大臣ノ定ムル場合ニ於テ被保險者又ハ被保險者タリシ者ノ申請アリタルトキ
第二十六條中「船員保險法第二十八條第三項ノ規定ニ依リ」ヲ「病院又ハ」ニ改ム
第二十六條ノ二 厚生大臣ノ指定スル疾病ニ關シテハ般員保險法第三十二條第一項ノ期間ヲ超エ尙六月間繼續シテ療養ノ給付及傷病手當金ノ支給ヲ爲スモノトス但シ其ノ給付ヲ始メタル日前一年以內ニ於テ實期間三月以上被保險者タリシ者ニ限ル
第二十七條中「第二十八條第二項」ヲ「第二十八條第三項」ニ改ム
第二十九條中「揭グル者」ノ下ニ「ニシテ病院又ハ診療所ニ收容セラレタルモノ」ヲ加フ
第三十一條中「內地」ヲ「內地(樺太ヲ含マズ)」ニ、「第十八條第二項、第十九條、第二十條、第二十三條及第二十四條中地方長官トアルハ」ヲ「船員保險法第二十八條第二項及第二十八條ノ三ノ行政官廳ハ厚生大臣トシ第二十三條第一號及第二十四條中地方長官トアリ竝ニ第二十三條第二號及第三號中厚生大臣若ハ地方長官トアルハ」ニ改ム
第三十三條ノ二 船員保險法第二十八條第三項ニ規定スル者以外ノ被保險者ニ關スル保險料ニ付テハ船舶所有者ノ負擔割合ハ其ノ保險料額ノ五分ノ三トス
第三十六條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
地方長官ハ保險料納入ノ吿知ヲ爲シタル後ニ於テ吿知シタル保險料額ガ當該納付義務者ノ納付スベキ保險料額ヲ超過スルコトヲ知リタルトキ又ハ納付シタル保險料額ガ當該納付義務者ノ納付スベキ保險料額ヲ超過スルコトヲ知リタルトキハ其ノ超過部分ニ關スル納入ノ吿知又ハ納付ハ其ノ吿知又ハ納付ヲ爲シタル後六月以內ノ期日ニ於テ納付セラルベキ保險料ニ對シ納期ヲ繰上ゲ之ヲ爲シタルモノト看做スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ納期ヲ繰上ゲ納入ノ吿知又ハ納付ヲ爲シタルモノト看做シタルトキハ地方長官ハ其ノ旨ヲ當該納付義務者ニ通知スベシ
第六十條中「第一章乃至第四章」ヲ「第一章、第二章、第三章(日本醫師會長、日本齒科醫師會長、日本藥劑師會長、道府縣醫師會長、道府縣齒科醫師會長又ハ道府縣藥劑師會長ニ關スル部分ヲ除ク)、第四章」ニ改ム
第八十一條中「又ハ船員法第十七條若ハ第二十九條ノ規定ニ依ル船舶所有者ノ扶助」ヲ削ル
第八十三條 削除
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ昭和十八年法律第二十七號中第二十八條ノ三乃至第二十八條ノ六ノ規定實施ノ爲ニ豫メ必要ナル範圍內ニ於テハ同年三月三十一日ヨリ之ヲ施行ス
第二十一條、第八十一條及第八十三條ノ改正規定竝ニ第三十三條ノ二及附則第三項ノ規定ハ前項ノ規定ニ拘ラズ昭和十八年法律第二十七號中第三十二條第一項及第三十三條ノ改正規定竝ニ第六十條第二項及附則第三項ノ規定施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
昭和十八年法律第二十七號附則第三項ノ場合ニ於テハ第二十一條、第八十一條及第八十三條ノ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
第十七條ノ二ノ規定ハ第一項ノ規定ニ拘ラズ昭和十六年十二月八日ヨリ之ヲ適用ス
朕船員保険法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月二十九日
内閣総理大臣 東条英機
厚生大臣 小泉親彦
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 湯沢三千男
勅令第二百三十五号
第七条第二項ヲ左ノ如ク改ム
督促状ニ指定シタル期限迄ニ徴収金及督促手数料ヲ完納シタルトキ又ハ前項ノ規定ニ依リ計算シタル金額ガ十銭未満ナルトキハ延滞金ヲ徴収セズ
第十六条第三号中「嫡出子、庶子及私生子ノ間ニ在リテハ嫡出子及庶子ハ女ト雖モ之ヲ私生子ヨリ」ヲ「嫡出子及嫡出ニ非ザル子ノ間ニ在リテハ女ト雖モ嫡出子及庶子ヲ」ニ改ム
第十七条ノ二 船員保険法第二十二条ノ二第一項ノ規定ニ依ル区域ハ瀬戸内(和歌山県海草郡田倉崎ヨリ兵庫県津名郡生石鼻ニ至ル線、兵庫県三原郡門崎ヨリ徳島県板野郡孫崎ニ至ル線、愛媛県西宇和郡佐田岬ヨリ大分県北海部郡関崎ニ至ル線及福岡県企救郡門司崎ヨリ山口県豊浦郡甲山ニ至ル線ヲ以テ区画シタル海面)ヲ除ク太平洋及印度洋トス
第十八条乃至第二十条 削除
第二十一条 船員保険法第二十八条ノ二ノ期間ハ被保険者タル資格ヲ喪失シタル日後十日トス
第二十一条ノ二 地方長官ハ道府県医師会長、道府県歯科医師会長又ハ道府県薬剤師会長ノ意見ヲ聴キ保険医又ハ保険薬剤師ヲ指定スベシ
保険医又ハ保険薬剤師ガ療養ノ給付ヲ担当スルノ責務ヲ怠リ其ノ他保険医又ハ保険薬剤師トシテ不適当ト認ムベキ事由アルトキハ地方長官ハ前項ノ指定ヲ取消スコトヲ得
第二十一条ノ三 保険医若ハ保険薬剤師又ハ之ヲ使用スル者ガ療養ノ給付ニ関シ請求スベキ費用ノ額ハ厚生大臣ノ定ムル所ニ依リ地方長官之ヲ算定ス
厚生大臣前項ノ規定ニ依リ定ヲ為サントスルトキハ日本医師会長、日本歯科医師会長又ハ日本薬剤師会長ノ意見ヲ聴クベシ
第二十二条中「第二十八条第二項」ヲ「第二十八条第三項」ニ改ム
第二十三条第二号中「其ノ指定セザル」及同条第三号中「地方長官ノ指定セザル」ヲ「保険医及厚生大臣若ハ地方長官ノ指定スル者以外ノ」ニ改メ同条ニ左ノ一号ヲ加フ
四 其ノ他厚生大臣ノ定ムル場合ニ於テ被保険者又ハ被保険者タリシ者ノ申請アリタルトキ
第二十六条中「船員保険法第二十八条第三項ノ規定ニ依リ」ヲ「病院又ハ」ニ改ム
第二十六条ノ二 厚生大臣ノ指定スル疾病ニ関シテハ般員保険法第三十二条第一項ノ期間ヲ超エ尚六月間継続シテ療養ノ給付及傷病手当金ノ支給ヲ為スモノトス但シ其ノ給付ヲ始メタル日前一年以内ニ於テ実期間三月以上被保険者タリシ者ニ限ル
第二十七条中「第二十八条第二項」ヲ「第二十八条第三項」ニ改ム
第二十九条中「掲グル者」ノ下ニ「ニシテ病院又ハ診療所ニ収容セラレタルモノ」ヲ加フ
第三十一条中「内地」ヲ「内地(樺太ヲ含マズ)」ニ、「第十八条第二項、第十九条、第二十条、第二十三条及第二十四条中地方長官トアルハ」ヲ「船員保険法第二十八条第二項及第二十八条ノ三ノ行政官庁ハ厚生大臣トシ第二十三条第一号及第二十四条中地方長官トアリ並ニ第二十三条第二号及第三号中厚生大臣若ハ地方長官トアルハ」ニ改ム
第三十三条ノ二 船員保険法第二十八条第三項ニ規定スル者以外ノ被保険者ニ関スル保険料ニ付テハ船舶所有者ノ負担割合ハ其ノ保険料額ノ五分ノ三トス
第三十六条第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
地方長官ハ保険料納入ノ告知ヲ為シタル後ニ於テ告知シタル保険料額ガ当該納付義務者ノ納付スベキ保険料額ヲ超過スルコトヲ知リタルトキ又ハ納付シタル保険料額ガ当該納付義務者ノ納付スベキ保険料額ヲ超過スルコトヲ知リタルトキハ其ノ超過部分ニ関スル納入ノ告知又ハ納付ハ其ノ告知又ハ納付ヲ為シタル後六月以内ノ期日ニ於テ納付セラルベキ保険料ニ対シ納期ヲ繰上ゲ之ヲ為シタルモノト看做スコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ納期ヲ繰上ゲ納入ノ告知又ハ納付ヲ為シタルモノト看做シタルトキハ地方長官ハ其ノ旨ヲ当該納付義務者ニ通知スベシ
第六十条中「第一章乃至第四章」ヲ「第一章、第二章、第三章(日本医師会長、日本歯科医師会長、日本薬剤師会長、道府県医師会長、道府県歯科医師会長又ハ道府県薬剤師会長ニ関スル部分ヲ除ク)、第四章」ニ改ム
第八十一条中「又ハ船員法第十七条若ハ第二十九条ノ規定ニ依ル船舶所有者ノ扶助」ヲ削ル
第八十三条 削除
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ昭和十八年法律第二十七号中第二十八条ノ三乃至第二十八条ノ六ノ規定実施ノ為ニ予メ必要ナル範囲内ニ於テハ同年三月三十一日ヨリ之ヲ施行ス
第二十一条、第八十一条及第八十三条ノ改正規定並ニ第三十三条ノ二及附則第三項ノ規定ハ前項ノ規定ニ拘ラズ昭和十八年法律第二十七号中第三十二条第一項及第三十三条ノ改正規定並ニ第六十条第二項及附則第三項ノ規定施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
昭和十八年法律第二十七号附則第三項ノ場合ニ於テハ第二十一条、第八十一条及第八十三条ノ改正規定ニ拘ラズ仍従前ノ例ニ依ル
第十七条ノ二ノ規定ハ第一項ノ規定ニ拘ラズ昭和十六年十二月八日ヨリ之ヲ適用ス