(酒税法施行規則中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百四十九號
公布年月日: 昭和18年3月20日
法令の形式: 勅令
朕酒稅法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十九日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第百四十九號
酒稅法施行規則中左ノ通改正ス
酒稅法施行規則目次中
第一節 酒類造石稅
第二節 酒類庫出稅
第三節 原料用及輸出向酒類
第四節 納稅擔保
第一節 酒稅ノ課率
第二節 酒類造石稅
第三節 酒類庫出稅
第四節 原料用及輸出向酒類
第五節 納稅擔保
ニ改ム
第三條ノ二 酒類製造者ガ所轄稅務署ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料トシテ製造又ハ移入シタルアルコールヲ水ニテ稀釋シタルモノハ酒稅法第九條第二項後段ノ規定ニ依リ之ヲ燒酎ト看做ス
前項ノ燒酎ヲ製造セントスル者ハ當該アルコールノアルコール分及數量、混和スル水ノ數量竝ニ混和ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ所轄稅務署ニ提出シ承認ヲ受クベシ
第九條ノ二 稅務署長ハ酒類、酒母、醪若ハ麴ノ製造又ハ酒類販賣業ノ免許ヲ與フルニ當リ酒稅保全上必要アリト認ムルトキハ酒稅法第十八條ノ二ニ揭グル事項ヲ指定スルコトヲ得
第三章中第一節ヲ第二節トシ以下順次一節宛繰下ゲ同章ニ第一節トシテ左ノ如ク加フ
第一節 酒稅ノ課率
第十四條ノ二 各酒類ノ級別(淸酒ノ第二級ノ級別ヲ除ク)ハ中央酒類委員會ノ諮問ヲ經テ大藏大臣之ヲ定ム
淸酒ノ第二級ノ級別ハ地方酒類委員會ノ諮問ヲ經テ財務局長之ヲ定ム
大藏大臣必要アリト認ムルトキハ中央酒類委員會ノ諮問ヲ經テ前項ノ級別ノ決定ニ付財務局長ニ對シ指示ヲ爲スコトヲ得
第十四條ノ三 酒稅法第二十七條ノ三第一項ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ定ムル用途ニ充ツル爲製造場ヨリ移出スル酒類ニ付テハ所轄稅務署長ハ製造者ニ對シ當該酒類ノ種類、級別、數量竝ニ移出及移入ノ時期、場所及方法ニ關シ必要ナル事項ヲ指定ス
第十四條ノ四 酒稅法第二十七條ノ三第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出稅ヲ輕減セラレタル酒類ヲ所持スル者同條第二項ノ規定ニ依リ用途變更ノ承認ヲ受ケントスルトキハ其ノ事由、當該酒類ノ種類、級別及數量竝ニ當該酒類ノ移出及移入ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ當該酒類ノ所在地所轄稅務署ニ提出スベシ
第十四條ノ五 酒類製造者アルコール專賣法第二十條第二號ノ規定ニ依リ賣渡ヲ受ケタルアルコール又ハ所轄稅務署ノ承認ヲ受ケ製造若ハ移入シタルアルコールヲ原料トシテ淸酒又ハ合成淸酒ヲ製造セントスルトキハ其ノ製造見込石數、製造方法ノ詳細及賣渡ヲ受クベキアルコール又ハ製造若ハ移入スベキアルコールノ石數ヲ記載シタル申請書ヲ所轄稅務署ニ提出シ承認ヲ受クベシ
前項ノ承認ヲ受ケ製造シタル淸酒又ハ合成淸酒ニ付テハ酒稅法第二十七條ノ四ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ其ノ酒類造石稅ヲ輕減又ハ免除ス
前項ノ規定ニ依リ酒類造石稅ノ輕減又ハ免除ヲ受ケントスル者ハ當該酒類ノ製造石數及アルコール分、使用シタル原料ノ種類及數量竝ニ査定ノ日ヲ記載シタル申請書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
稅務署長必要アリト認ムルトキハ第一項ノ原料用アルコールニ封緘ヲ施スコトヲ得
第十四條ノ六 第三條ノ二ノ規定ノ適用ヲ受ケ製造シタル燒酎ニ付テハ酒稅法第二十七條ノ四ノ規定ニ依リ大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ其ノ酒類造石稅又ハ酒類庫出稅ヲ輕減又ハ免除ス
前條第三項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ酒類造石稅ノ輕減又ハ免除ヲ受ケントスル者ニ付之ヲ準用ス
第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出稅ノ輕減又ハ免除ヲ受ケントスル者ハ當該燒酎ノ品種、移出石數及移出ノ日ヲ記載シタル申請書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
第二十二條第二項中「酒稅法第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「酒稅法第二十七條ノ二ニ規定スル」ニ改ム
第二十三條第一項及第二十四條第一項中「種類及石數」ヲ「種類級別及石數」ニ、「同法第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七條ノ二ニ規定スル」ニ改ム
第二十五條中「第三十八條」ヲ「第三十八條第一項本文」ニ、「種類每」ヲ「種類及級別每」ニ、「同法第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七條ノ二ニ規定スル」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ酒稅法第三十八條第二項ノ規定ニ依リ酒類庫出稅ノ控除ヲ爲ス場合ニ付之ヲ準用ス
第二十六條第一項及第二項ヲ左ノ如ク改ム
酒類製造者酒稅法第三十九條第一項ノ規定ノ適用ヲ受ケントスルトキハ酒類ヲ定メ製成前ニ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請シ承認ヲ受クベシ
第十七條ノ規定ハ前項ノ承認ヲ爲シタル原料用酒類ノ製造石數及アルコール分ノ檢定ニ付之ヲ準用ス
第二十七條中「査定及酒類造石稅免除ノ日」ヲ「檢定ノ日」ニ改ム
第二十八條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ承認ヲ受ケタル酒類ヲ酒類製造ノ原料ニ供シタル場合ニ於テ酒稅法第三十九條第三項ノ規定ニ依リ酒類造石稅ノ免除ヲ受ケントスルトキハ當該酒類ノ種類石數及アルコール分、査定ノ日及場所、酒類製造者(酒類製造者ト移出先ノ營業者ガ異ルトキハ酒類製造者及移出先ノ營業者)ノ住所及氏名又ハ名稱竝ニ使用ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ製造場所轄稅務署ニ提出スベシ
移出先ノ營業場所轄稅務署ガ當該酒類ノ製造場所轄稅務署ニ非ザルトキハ前項ノ申請書ニ其ノ酒類ヲ酒類製造ノ原料ニ供シタルコトヲ證スベキ書類ヲ添附スベシ
第三十一條 削除
第三十二條第四項中「又ハ第三十一條ニ規定スル船舶ニ酒類ヲ積載セザリシトキ」ヲ削ル
第三十三條第一項中「種類石數及アルコール分」ヲ「種類級別石數及アルコール分」ニ改ム
第三十四條第一項中「種類及石數」ヲ「種類級別及石數」ニ、「同法第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七條ノ二ニ規定スル」ニ、同條第二項中「第三十一條及前條第一項第二項」ヲ「前條第一項及第二項」ニ改ム
第三十八條第一項中「又ハ第二十八條第二項」ヲ削ル
第三十九條中「同法第三十九條第四項及」ヲ削ル
第五十七條ノ二 酒稅法第五十二條ノ規定ニ基キ必要ナル命令ヲ爲スハ第五十八條乃至第六十條ノ二ニ定ムル所ニ依ル
第五十八條 大藏大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麴ノ製造者又ハ酒類ノ販賣業者ニ對シ酒類、酒母、醪又ハ麴ノ製造、貯藏、讓渡、讓受又ハ移動ニ付原料、品質、容器、包裝、數量、時期、方法、相手方其ノ他ノ事項ニ關シ必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第五十九條 酒類、酒母、醪若ハ麴ノ製造者又ハ酒類ノ販賣業者ハ酒類、酒母、醪又ハ麴ノ製造、貯藏又ハ販賣ノ設備ニシテ大藏大臣ノ指定スルモノノ新設、擴張又ハ改良ヲ爲サントスルトキハ大藏大臣ノ許可ヲ受クベシ
第五十九條ノ二 大藏大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麴ノ製造者又ハ酒類ノ販賣業者ニ對シ酒類、酒母、醪又ハ麴ノ製造、貯藏又ハ販賣ノ設備ノ使用、讓渡、讓受、貸渡、借受、出資又ハ移動ニ關シ必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第六十條 大藏大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麴ノ製造者又ハ酒類ノ販賣業者ニ對シ酒類、酒母、醪又ハ麴ノ價格ニ關シ必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第六十條ノ二 大藏大臣ハ酒類ノ價格ノ調整ヲ圖ル爲酒類販賣業者ヲ指定シ價格平衡資金ノ設定其ノ他必要ナル事項ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ酒類販賣業者ノ指定ハ吿示ニ依リテ之ヲ爲ス
第六十條ノ三 大藏大臣ハ第十四條ノ二第一項及第五十八條乃至前條ノ規定ニ依ル事務ノ一部ヲ大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ財務局長又ハ稅務署長ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
第六十一條第一項第二號及第八號中「種類每ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ酒稅法第二十七條ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ區分シ種類及級別每ニ)」ヲ、同項第五號中「種類每ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ種類及級別每ニ)」ヲ加フ
第六十二條第一項第一號及第三號中「種類每ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ酒稅法第二十七條ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ區分シ種類及級別每ニ)」ヲ、同項第四號中「種類」ノ下ニ「及級別」ヲ加フ
第六十七條第一項第一號中「種類每ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ種類及級別每ニ)」ヲ加フ
第七十一條ノ二 酒類製造者ハ酒母又ハ醪ノ製造方法及仕込ヲ異ニスル每ニ稅務署長ノ承認ヲ受ケ記號及番號ヲ附シ之ヲ區分スベシ
同一製造場ニ於テ種類ノ異ル酒類ヲ製造セントスルトキハ稅務署長ノ承認ヲ受ケ其ノ製造及貯藏ノ場所ヲ區分スベシ
第二十六條第一項ノ承認ヲ受ケタル原料用酒類ハ稅務署長ノ承認ヲ受ケ他ノ酒類ト區分シテ之ヲ藏置スベシ
第七十三條ノ二 酒類販賣業者ハ貯藏又ハ販賣ニ關シ稅務署長ノ指定スル事項ニ付其ノ承認ヲ受クベシ
第七十四條第一項中「稅務署長」ノ上ニ「大藏大臣又ハ」ヲ、同條第二項中「酒造組合ニ對シテハ」ノ下ニ「大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ」ヲ、「査定」ノ下ニ「又ハ檢定」ヲ、「金額」ノ下ニ「以下」ヲ加フ
第四章中第七十五條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第七十五條ノ二 稅務署長ハ酒販組合ニ對シ酒稅法第五十九條ノ二第一項ニ規定スル事項ヲ命ズルコトヲ得
大藏大臣ハ酒販組合中央會ニ對シ前項ノ事項ヲ命ズルコトヲ得
酒稅法第五十九條ノ二第二項ノ規定ニ依リ酒販組合又ハ酒販組合中央會ニ交付スル交付金ハ大藏大臣ノ定ムル所ニ依リ之ヲ交付ス
第七十四條第三項ノ規定ハ第一項ノ命令ニ違反シタル酒販組合ニ付之ヲ準用ス
第七十五條ノ三 酒稅法ヲ施行セザル地ニ於テ製造シタル酒類ニシテ同法施行地ニ於テ所轄稅務署ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料ニ供スルモノハ同法ヲ施行セザル地ニ於テ同法ト同等以上ノ稅ヲ課セザルモノト雖モ之ヲ同法施行地ニ移入スルコトヲ得
前項ノ承認ヲ受ケントスル者ハ其ノ事由、移入スル酒類ノ種類石數及アルコール分、製造ノ時期及場所竝ニ移入ノ時期ヲ記載シタル申請書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十四條ノ二ノ改正規定ハ昭和十八年法律第六十六號第二十七條第二項ノ改正規定施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
改正前ノ酒稅法施行規則第二十六條第一項ノ規定ニ依リ承認ヲ受ケタル原料用酒類ニシテ同條ノ改正規定施行ノ際現存スルモノニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル改正前ノ酒稅法施行規則第二十八條第一項ノ規定ニ依リ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料ニ供シタル酒類ニ付亦同ジ
左ニ揭グル酒類ヲ合計二斗以上所持スル場合ニ於テハ昭和十八年法律第六十六號附則第三條第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出稅ヲ課ス
一 淸酒
第一級
二 味淋
第一級
三 果實酒
第一級
四 雜酒
第一級
第二級
昭和十八年法律第六十六號附則第三條第一項ノ規定ニ依リ課スベキ酒類庫出稅ハ其ノ稅額ヲ左ノ區分ニ依リ各月ニ當分シ其ノ月末日限之ヲ徵收ス
稅額千圓以下ナルトキ
昭和十八年五月及六月
稅額千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至七月
稅額二千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至八月
稅額五千圓ヲ超ユルトキ
同年五月乃至九月
昭和十八年法律第六十六號附則第三條第二項ノ規定ニ依ル申吿ハ酒類ノ所在地所轄稅務署ニ之ヲ爲スベシ
朕酒税法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十九日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第百四十九号
酒税法施行規則中左ノ通改正ス
酒税法施行規則目次中
第一節 酒類造石税
第二節 酒類庫出税
第三節 原料用及輸出向酒類
第四節 納税担保
第一節 酒税ノ課率
第二節 酒類造石税
第三節 酒類庫出税
第四節 原料用及輸出向酒類
第五節 納税担保
ニ改ム
第三条ノ二 酒類製造者ガ所轄税務署ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料トシテ製造又ハ移入シタルアルコールヲ水ニテ稀釈シタルモノハ酒税法第九条第二項後段ノ規定ニ依リ之ヲ焼酎ト看做ス
前項ノ焼酎ヲ製造セントスル者ハ当該アルコールノアルコール分及数量、混和スル水ノ数量並ニ混和ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ所轄税務署ニ提出シ承認ヲ受クベシ
第九条ノ二 税務署長ハ酒類、酒母、醪若ハ麹ノ製造又ハ酒類販売業ノ免許ヲ与フルニ当リ酒税保全上必要アリト認ムルトキハ酒税法第十八条ノ二ニ掲グル事項ヲ指定スルコトヲ得
第三章中第一節ヲ第二節トシ以下順次一節宛繰下ゲ同章ニ第一節トシテ左ノ如ク加フ
第一節 酒税ノ課率
第十四条ノ二 各酒類ノ級別(清酒ノ第二級ノ級別ヲ除ク)ハ中央酒類委員会ノ諮問ヲ経テ大蔵大臣之ヲ定ム
清酒ノ第二級ノ級別ハ地方酒類委員会ノ諮問ヲ経テ財務局長之ヲ定ム
大蔵大臣必要アリト認ムルトキハ中央酒類委員会ノ諮問ヲ経テ前項ノ級別ノ決定ニ付財務局長ニ対シ指示ヲ為スコトヲ得
第十四条ノ三 酒税法第二十七条ノ三第一項ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ定ムル用途ニ充ツル為製造場ヨリ移出スル酒類ニ付テハ所轄税務署長ハ製造者ニ対シ当該酒類ノ種類、級別、数量並ニ移出及移入ノ時期、場所及方法ニ関シ必要ナル事項ヲ指定ス
第十四条ノ四 酒税法第二十七条ノ三第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出税ヲ軽減セラレタル酒類ヲ所持スル者同条第二項ノ規定ニ依リ用途変更ノ承認ヲ受ケントスルトキハ其ノ事由、当該酒類ノ種類、級別及数量並ニ当該酒類ノ移出及移入ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ当該酒類ノ所在地所轄税務署ニ提出スベシ
第十四条ノ五 酒類製造者アルコール専売法第二十条第二号ノ規定ニ依リ売渡ヲ受ケタルアルコール又ハ所轄税務署ノ承認ヲ受ケ製造若ハ移入シタルアルコールヲ原料トシテ清酒又ハ合成清酒ヲ製造セントスルトキハ其ノ製造見込石数、製造方法ノ詳細及売渡ヲ受クベキアルコール又ハ製造若ハ移入スベキアルコールノ石数ヲ記載シタル申請書ヲ所轄税務署ニ提出シ承認ヲ受クベシ
前項ノ承認ヲ受ケ製造シタル清酒又ハ合成清酒ニ付テハ酒税法第二十七条ノ四ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ定ムル所ニ依リ其ノ酒類造石税ヲ軽減又ハ免除ス
前項ノ規定ニ依リ酒類造石税ノ軽減又ハ免除ヲ受ケントスル者ハ当該酒類ノ製造石数及アルコール分、使用シタル原料ノ種類及数量並ニ査定ノ日ヲ記載シタル申請書ヲ所轄税務署ニ提出スベシ
税務署長必要アリト認ムルトキハ第一項ノ原料用アルコールニ封緘ヲ施スコトヲ得
第十四条ノ六 第三条ノ二ノ規定ノ適用ヲ受ケ製造シタル焼酎ニ付テハ酒税法第二十七条ノ四ノ規定ニ依リ大蔵大臣ノ定ムル所ニ依リ其ノ酒類造石税又ハ酒類庫出税ヲ軽減又ハ免除ス
前条第三項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ酒類造石税ノ軽減又ハ免除ヲ受ケントスル者ニ付之ヲ準用ス
第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出税ノ軽減又ハ免除ヲ受ケントスル者ハ当該焼酎ノ品種、移出石数及移出ノ日ヲ記載シタル申請書ヲ所轄税務署ニ提出スベシ
第二十二条第二項中「酒税法第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「酒税法第二十七条ノ二ニ規定スル」ニ改ム
第二十三条第一項及第二十四条第一項中「種類及石数」ヲ「種類級別及石数」ニ、「同法第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七条ノ二ニ規定スル」ニ改ム
第二十五条中「第三十八条」ヲ「第三十八条第一項本文」ニ、「種類毎」ヲ「種類及級別毎」ニ、「同法第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七条ノ二ニ規定スル」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ酒税法第三十八条第二項ノ規定ニ依リ酒類庫出税ノ控除ヲ為ス場合ニ付之ヲ準用ス
第二十六条第一項及第二項ヲ左ノ如ク改ム
酒類製造者酒税法第三十九条第一項ノ規定ノ適用ヲ受ケントスルトキハ酒類ヲ定メ製成前ニ其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申請シ承認ヲ受クベシ
第十七条ノ規定ハ前項ノ承認ヲ為シタル原料用酒類ノ製造石数及アルコール分ノ検定ニ付之ヲ準用ス
第二十七条中「査定及酒類造石税免除ノ日」ヲ「検定ノ日」ニ改ム
第二十八条第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ承認ヲ受ケタル酒類ヲ酒類製造ノ原料ニ供シタル場合ニ於テ酒税法第三十九条第三項ノ規定ニ依リ酒類造石税ノ免除ヲ受ケントスルトキハ当該酒類ノ種類石数及アルコール分、査定ノ日及場所、酒類製造者(酒類製造者ト移出先ノ営業者ガ異ルトキハ酒類製造者及移出先ノ営業者)ノ住所及氏名又ハ名称並ニ使用ノ日及場所ヲ記載シタル申請書ヲ製造場所轄税務署ニ提出スベシ
移出先ノ営業場所轄税務署ガ当該酒類ノ製造場所轄税務署ニ非ザルトキハ前項ノ申請書ニ其ノ酒類ヲ酒類製造ノ原料ニ供シタルコトヲ証スベキ書類ヲ添附スベシ
第三十一条 削除
第三十二条第四項中「又ハ第三十一条ニ規定スル船舶ニ酒類ヲ積載セザリシトキ」ヲ削ル
第三十三条第一項中「種類石数及アルコール分」ヲ「種類級別石数及アルコール分」ニ改ム
第三十四条第一項中「種類及石数」ヲ「種類級別及石数」ニ、「同法第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ命令ヲ以テ定ムル」ヲ「同法第二十七条ノ二ニ規定スル」ニ、同条第二項中「第三十一条及前条第一項第二項」ヲ「前条第一項及第二項」ニ改ム
第三十八条第一項中「又ハ第二十八条第二項」ヲ削ル
第三十九条中「同法第三十九条第四項及」ヲ削ル
第五十七条ノ二 酒税法第五十二条ノ規定ニ基キ必要ナル命令ヲ為スハ第五十八条乃至第六十条ノ二ニ定ムル所ニ依ル
第五十八条 大蔵大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麹ノ製造者又ハ酒類ノ販売業者ニ対シ酒類、酒母、醪又ハ麹ノ製造、貯蔵、譲渡、譲受又ハ移動ニ付原料、品質、容器、包装、数量、時期、方法、相手方其ノ他ノ事項ニ関シ必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第五十九条 酒類、酒母、醪若ハ麹ノ製造者又ハ酒類ノ販売業者ハ酒類、酒母、醪又ハ麹ノ製造、貯蔵又ハ販売ノ設備ニシテ大蔵大臣ノ指定スルモノノ新設、拡張又ハ改良ヲ為サントスルトキハ大蔵大臣ノ許可ヲ受クベシ
第五十九条ノ二 大蔵大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麹ノ製造者又ハ酒類ノ販売業者ニ対シ酒類、酒母、醪又ハ麹ノ製造、貯蔵又ハ販売ノ設備ノ使用、譲渡、譲受、貸渡、借受、出資又ハ移動ニ関シ必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第六十条 大蔵大臣ハ酒類、酒母、醪若ハ麹ノ製造者又ハ酒類ノ販売業者ニ対シ酒類、酒母、醪又ハ麹ノ価格ニ関シ必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第六十条ノ二 大蔵大臣ハ酒類ノ価格ノ調整ヲ図ル為酒類販売業者ヲ指定シ価格平衡資金ノ設定其ノ他必要ナル事項ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ酒類販売業者ノ指定ハ告示ニ依リテ之ヲ為ス
第六十条ノ三 大蔵大臣ハ第十四条ノ二第一項及第五十八条乃至前条ノ規定ニ依ル事務ノ一部ヲ大蔵大臣ノ定ムル所ニ依リ財務局長又ハ税務署長ヲシテ取扱ハシムルコトヲ得
第六十一条第一項第二号及第八号中「種類毎ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ酒税法第二十七条ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ区分シ種類及級別毎ニ)」ヲ、同項第五号中「種類毎ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ種類及級別毎ニ)」ヲ加フ
第六十二条第一項第一号及第三号中「種類毎ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ酒税法第二十七条ノ三ニ規定スル酒類ト其ノ他ノ酒類トニ区分シ種類及級別毎ニ)」ヲ、同項第四号中「種類」ノ下ニ「及級別」ヲ加フ
第六十七条第一項第一号中「種類毎ニ」ノ下ニ「(酒類ニ付テハ種類及級別毎ニ)」ヲ加フ
第七十一条ノ二 酒類製造者ハ酒母又ハ醪ノ製造方法及仕込ヲ異ニスル毎ニ税務署長ノ承認ヲ受ケ記号及番号ヲ附シ之ヲ区分スベシ
同一製造場ニ於テ種類ノ異ル酒類ヲ製造セントスルトキハ税務署長ノ承認ヲ受ケ其ノ製造及貯蔵ノ場所ヲ区分スベシ
第二十六条第一項ノ承認ヲ受ケタル原料用酒類ハ税務署長ノ承認ヲ受ケ他ノ酒類ト区分シテ之ヲ蔵置スベシ
第七十三条ノ二 酒類販売業者ハ貯蔵又ハ販売ニ関シ税務署長ノ指定スル事項ニ付其ノ承認ヲ受クベシ
第七十四条第一項中「税務署長」ノ上ニ「大蔵大臣又ハ」ヲ、同条第二項中「酒造組合ニ対シテハ」ノ下ニ「大蔵大臣ノ定ムル所ニ依リ」ヲ、「査定」ノ下ニ「又ハ検定」ヲ、「金額」ノ下ニ「以下」ヲ加フ
第四章中第七十五条ノ次ニ左ノ二条ヲ加フ
第七十五条ノ二 税務署長ハ酒販組合ニ対シ酒税法第五十九条ノ二第一項ニ規定スル事項ヲ命ズルコトヲ得
大蔵大臣ハ酒販組合中央会ニ対シ前項ノ事項ヲ命ズルコトヲ得
酒税法第五十九条ノ二第二項ノ規定ニ依リ酒販組合又ハ酒販組合中央会ニ交付スル交付金ハ大蔵大臣ノ定ムル所ニ依リ之ヲ交付ス
第七十四条第三項ノ規定ハ第一項ノ命令ニ違反シタル酒販組合ニ付之ヲ準用ス
第七十五条ノ三 酒税法ヲ施行セザル地ニ於テ製造シタル酒類ニシテ同法施行地ニ於テ所轄税務署ノ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料ニ供スルモノハ同法ヲ施行セザル地ニ於テ同法ト同等以上ノ税ヲ課セザルモノト雖モ之ヲ同法施行地ニ移入スルコトヲ得
前項ノ承認ヲ受ケントスル者ハ其ノ事由、移入スル酒類ノ種類石数及アルコール分、製造ノ時期及場所並ニ移入ノ時期ヲ記載シタル申請書ヲ所轄税務署ニ提出スベシ
附 則
本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十四条ノ二ノ改正規定ハ昭和十八年法律第六十六号第二十七条第二項ノ改正規定施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
改正前ノ酒税法施行規則第二十六条第一項ノ規定ニ依リ承認ヲ受ケタル原料用酒類ニシテ同条ノ改正規定施行ノ際現存スルモノニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル改正前ノ酒税法施行規則第二十八条第一項ノ規定ニ依リ承認ヲ受ケ酒類製造ノ原料ニ供シタル酒類ニ付亦同ジ
左ニ掲グル酒類ヲ合計二斗以上所持スル場合ニ於テハ昭和十八年法律第六十六号附則第三条第一項ノ規定ニ依リ酒類庫出税ヲ課ス
一 清酒
第一級
二 味淋
第一級
三 果実酒
第一級
四 雑酒
第一級
第二級
昭和十八年法律第六十六号附則第三条第一項ノ規定ニ依リ課スベキ酒類庫出税ハ其ノ税額ヲ左ノ区分ニ依リ各月ニ当分シ其ノ月末日限之ヲ徴収ス
税額千円以下ナルトキ
昭和十八年五月及六月
税額千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至七月
税額二千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至八月
税額五千円ヲ超ユルトキ
同年五月乃至九月
昭和十八年法律第六十六号附則第三条第二項ノ規定ニ依ル申告ハ酒類ノ所在地所轄税務署ニ之ヲ為スベシ