(砂糖消費税法中改正法律)
法令番号: 法律第六十九號
公布年月日: 昭和18年3月16日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル砂糖消費稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
法律第六十九號
砂糖消費稅法中左ノ通改正ス
第二條 本法施行地ニ於テ命令ヲ以テ定ムル用途ニ供スル砂糖、糖蜜及糖水ニハ前條ノ消費稅ノ外特別消費稅ヲ課ス
第三條 消費稅ノ稅率左ノ如シ
一 砂糖
第一種 分蜜セサル砂糖
甲 樽入黑糖及樽入白下糖但シ黑糖及白下糖以外ノ砂糖ニ加工シテ製造シタルモノ竝ニ全部又ハ一部ノ新式機械ニ依リ製造シタルモノヲ除ク 百斤ニ付 六圓七十錢
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 九圓
第二種 其ノ他ノ砂糖但シ氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノヲ除ク
甲 蔗糖ノ重量全重量ノ百分ノ八十六ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 十圓
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 十四圓五十錢
第三種 氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノ
甲 氷砂糖 百斤ニ付 十八圓 消費稅ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタルモノニ在リテハ百斤ニ付二圓九十錢
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 十九圓 消費稅ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタルモノニ在リテハ百斤ニ付四圓五十錢
二 糖蜜
第一種 氷砂糖ヲ製造スルトキニ生スル糖蜜 百斤ニ付 十圓
第二種 其ノ他ノ糖蜜 百斤ニ付 六圓
三 糖水 百斤ニ付 十二圓五十錢
第三條ノ二 特別消費稅ノ稅率左ノ如シ
一 砂糖
第一種 百斤ニ付 五圓
第二種及第三種 百斤ニ付 十圓
二 糖蜜 百斤ニ付 五圓
三 糖水 百斤ニ付 十圓
第四條第一項中「前條」ヲ「第三條」ニ改ム
第七條ノ二 特別消費稅ハ第二條ノ規定ニ依リ特別消費稅ヲ課スヘキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ同條ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販賣スル者ヨリ之ヲ徵收ス
第七條ノ三 砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造者又ハ販賣者カ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ第二條ニ規定スル用途ニ供シタルトキハ之ヲ同條ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販賣シタルモノト看做ス
第七條ノ四 第二條ノ規定ニ依リ特別消費稅ヲ課スヘキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ同條ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販賣スル者ハ每月其ノ販賣シタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ種類每ニ斤數ヲ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ政府ニ提出スヘシ但シ販賣ヲ廢止シタル場合ニ於テハ直ニ之ヲ提出スヘシ
前項ノ申吿書ノ提出ナキトキ又ハ政府ニ於テ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ政府ハ其ノ課稅標準額ヲ決定ス
第七條ノ五 特別消費稅ハ每月分ヲ翌月末日迄ニ納付スヘシ但シ前條第一項但書ノ場合ニ於テハ直ニ之ヲ納付スヘシ
第八條中「製造セムトスル者」ヲ「製造又ハ販賣セムトスル者」ニ、「製造ヲ廢止セムトスルトキ」ヲ「製造又ハ販賣ヲ廢止セムトスルトキ」ニ改ム
第十一條第一項ニ左ノ一號ヲ加フ
四 其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノノ製造ノ用ニ供スルモノ
第十一條ノ四 第十一條第一項ノ規定ニ依リ消費稅ヲ免除セラレタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ付同條第三項又ハ第四項ノ規定ニ依リ消費稅ヲ徵收スル場合ニ於テ當該砂糖、糖蜜又ハ糖水カ特別消費稅ヲ課スヘキモノナルトキハ消費稅納付義務者ヨリ特別消費稅ヲ徵收ス
第十一條ノ五 政府ノ承認ヲ受ケ命令ヲ以テ定ムル用途ニ供スル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ特別消費稅ヲ免除ス
第十一條第三項ノ規定ハ前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ニシテ政府ノ指定シタル期間內ニ其ノ用途ニ供セラレタルコトノ證明ナキモノニ付之ヲ準用ス
第十二條ノ二中「消費稅」ノ下ニ「及特別消費稅」ヲ加ヘ「消費稅額」ヲ「消費稅及特別消費稅ノ額」ニ改ム
第十二條ノ三中「第三號」ノ下ニ「又ハ第四號」ヲ加ヘ「消費稅額」ヲ「消費稅及特別消費稅ノ額」ニ改ム
第十三條ノ二 詐僞其ノ他不正ノ行爲ニ依リ特別消費稅ヲ逋脫シ又ハ逋脫セムトシタル者ハ其ノ逋脫シ又ハ逋脫セムトシタル特別消費稅五倍ニ相當スル罰金ニ處シ直ニ其ノ特別消費稅ヲ徵收ス但シ罰金額カ二十圓ニ滿タサルトキハ之ヲ二十圓トス
第十四條ノ二 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三百圓以下ノ罰金又ハ科料ニ處ス
一 第七條ノ四ノ規定ニ依ル申吿ヲ怠リ又ハ詐リタル者
二 政府ニ申吿セスシテ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ販賣シタル者
前項第二號ニ規定スル者ニ付テハ直ニ其ノ販賣シタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ對スル特別消費稅ヲ徵收ス
第十六條中「又ハ」ヲ「乃至」ニ改ム
第十七條中「第三號」ノ下ニ「又ハ第四號」ヲ加フ
第十七條ノ四 政府ハ第七條ノ二ニ規定スル販賣者ノ組織スル團體ニ對シ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵收事務ノ補助ヲ爲スヘキコトヲ命スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ前項ノ團體ニ對シ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
附 則
第一條 本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二條 本法施行前ヨリ引續キ砂糖、糖蜜、又ハ糖水ヲ販賣スル者本法施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スルトキハ本法施行ノ日ニ於テ本法ニ依リ申吿シタルモノト看做ス
第三條 改正前ノ砂糖消費稅法第三條ノ稅率ニ依リ消費稅ヲ課セラレタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ原料トシテ製造シタル砂糖(第三種ノ砂糖ヲ除ク)、糖蜜又ハ糖水ニシテ本法施行後製造場ヨリ引取ラルルモノニ付テハ砂糖消費稅法第十二條ノ規定ニ拘ラズ消費稅ヲ徵收ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ同法第三條ノ稅率ニ依リ算出シタル金額ト改正前ノ同法同條ノ稅率ニ依リ算出シタル金額トノ差額ヲ以テ其ノ稅額トス
改正前ノ砂糖消費稅法第三條ノ稅率ニ依リ消費稅ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタル第三種ノ砂糖ニシテ本法施行後製造場ヨリ引取ラルルモノニ付テハ改正後ノ砂糖消費稅法第三條ニ規定スル氷砂糖ノ稅率百斤ニ付二圓九十錢ハ之ヲ百斤ニ付五圓トシ其ノ他ノモノノ稅率百斤ニ付四圓五十錢ハ之ヲ百斤ニ付七圓トス
第四條 本法施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ同一人ガ各種類ヲ通ジ合計五千斤以上ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ者ガ本法施行ノ日ニ於テ之ヲ製造場ヨリ引取リタルモノト看做シ消費稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ砂糖消費稅法第三條ノ稅率ニ依リ算出シタル金額ト改正前ノ同法同條ノ稅率ニ依リ算出シタル金額トノ差額(第三種ノ砂糖ニ在リテハ百斤ニ付三圓ノ割合ニ依リ算出シタル金額)ヲ以テ其ノ稅額トシ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所持者ハ其ノ所持スル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ種別、數量及貯藏ノ場所ヲ本法施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
第五條 本法施行ノ際砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造者及販賣者以外ノ者ガ各種類ヲ通ジ合計二千斤以上ノ特別消費稅ヲ課スベキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ所持者ヲ以テ販賣者ト看做シ特別消費稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本法施行ノ日ニ於テ其ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ販賣シタルモノト看做シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ特別消費稅ヲ徵收ス
前條第二項ノ規定ハ前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所持者ニ付之ヲ準用ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル砂糖消費税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
法律第六十九号
砂糖消費税法中左ノ通改正ス
第二条 本法施行地ニ於テ命令ヲ以テ定ムル用途ニ供スル砂糖、糖蜜及糖水ニハ前条ノ消費税ノ外特別消費税ヲ課ス
第三条 消費税ノ税率左ノ如シ
一 砂糖
第一種 分蜜セサル砂糖
甲 樽入黒糖及樽入白下糖但シ黒糖及白下糖以外ノ砂糖ニ加工シテ製造シタルモノ並ニ全部又ハ一部ノ新式機械ニ依リ製造シタルモノヲ除ク 百斤ニ付 六円七十銭
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 九円
第二種 其ノ他ノ砂糖但シ氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノヲ除ク
甲 蔗糖ノ重量全重量ノ百分ノ八十六ヲ超エサルモノ 百斤ニ付 十円
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 十四円五十銭
第三種 氷砂糖、角砂糖、棒砂糖其ノ他類似ノモノ
甲 氷砂糖 百斤ニ付 十八円 消費税ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタルモノニ在リテハ百斤ニ付二円九十銭
乙 其ノ他ノモノ 百斤ニ付 十九円 消費税ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタルモノニ在リテハ百斤ニ付四円五十銭
二 糖蜜
第一種 氷砂糖ヲ製造スルトキニ生スル糖蜜 百斤ニ付 十円
第二種 其ノ他ノ糖蜜 百斤ニ付 六円
三 糖水 百斤ニ付 十二円五十銭
第三条ノ二 特別消費税ノ税率左ノ如シ
一 砂糖
第一種 百斤ニ付 五円
第二種及第三種 百斤ニ付 十円
二 糖蜜 百斤ニ付 五円
三 糖水 百斤ニ付 十円
第四条第一項中「前条」ヲ「第三条」ニ改ム
第七条ノ二 特別消費税ハ第二条ノ規定ニ依リ特別消費税ヲ課スヘキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ同条ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販売スル者ヨリ之ヲ徴収ス
第七条ノ三 砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造者又ハ販売者カ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ第二条ニ規定スル用途ニ供シタルトキハ之ヲ同条ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販売シタルモノト看做ス
第七条ノ四 第二条ノ規定ニ依リ特別消費税ヲ課スヘキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ同条ニ規定スル用途ニ供スル者ニ販売スル者ハ毎月其ノ販売シタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ種類毎ニ斤数ヲ記載シタル申告書ヲ翌月十日迄ニ政府ニ提出スヘシ但シ販売ヲ廃止シタル場合ニ於テハ直ニ之ヲ提出スヘシ
前項ノ申告書ノ提出ナキトキ又ハ政府ニ於テ申告ヲ不相当ト認メタルトキハ政府ハ其ノ課税標準額ヲ決定ス
第七条ノ五 特別消費税ハ毎月分ヲ翌月末日迄ニ納付スヘシ但シ前条第一項但書ノ場合ニ於テハ直ニ之ヲ納付スヘシ
第八条中「製造セムトスル者」ヲ「製造又ハ販売セムトスル者」ニ、「製造ヲ廃止セムトスルトキ」ヲ「製造又ハ販売ヲ廃止セムトスルトキ」ニ改ム
第十一条第一項ニ左ノ一号ヲ加フ
四 其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノノ製造ノ用ニ供スルモノ
第十一条ノ四 第十一条第一項ノ規定ニ依リ消費税ヲ免除セラレタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ付同条第三項又ハ第四項ノ規定ニ依リ消費税ヲ徴収スル場合ニ於テ当該砂糖、糖蜜又ハ糖水カ特別消費税ヲ課スヘキモノナルトキハ消費税納付義務者ヨリ特別消費税ヲ徴収ス
第十一条ノ五 政府ノ承認ヲ受ケ命令ヲ以テ定ムル用途ニ供スル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ付テハ命令ノ定ムル所ニ依リ特別消費税ヲ免除ス
第十一条第三項ノ規定ハ前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ニシテ政府ノ指定シタル期間内ニ其ノ用途ニ供セラレタルコトノ証明ナキモノニ付之ヲ準用ス
第十二条ノ二中「消費税」ノ下ニ「及特別消費税」ヲ加ヘ「消費税額」ヲ「消費税及特別消費税ノ額」ニ改ム
第十二条ノ三中「第三号」ノ下ニ「又ハ第四号」ヲ加ヘ「消費税額」ヲ「消費税及特別消費税ノ額」ニ改ム
第十三条ノ二 詐偽其ノ他不正ノ行為ニ依リ特別消費税ヲ逋脱シ又ハ逋脱セムトシタル者ハ其ノ逋脱シ又ハ逋脱セムトシタル特別消費税五倍ニ相当スル罰金ニ処シ直ニ其ノ特別消費税ヲ徴収ス但シ罰金額カ二十円ニ満タサルトキハ之ヲ二十円トス
第十四条ノ二 左ノ各号ノ一ニ該当スル者ハ三百円以下ノ罰金又ハ科料ニ処ス
一 第七条ノ四ノ規定ニ依ル申告ヲ怠リ又ハ詐リタル者
二 政府ニ申告セスシテ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ販売シタル者
前項第二号ニ規定スル者ニ付テハ直ニ其ノ販売シタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ニ対スル特別消費税ヲ徴収ス
第十六条中「又ハ」ヲ「乃至」ニ改ム
第十七条中「第三号」ノ下ニ「又ハ第四号」ヲ加フ
第十七条ノ四 政府ハ第七条ノ二ニ規定スル販売者ノ組織スル団体ニ対シ徴税上必要ナル施設ヲ為シ又ハ徴収事務ノ補助ヲ為スヘキコトヲ命スルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ前項ノ団体ニ対シ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
附 則
第一条 本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二条 本法施行前ヨリ引続キ砂糖、糖蜜、又ハ糖水ヲ販売スル者本法施行後一月以内ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告スルトキハ本法施行ノ日ニ於テ本法ニ依リ申告シタルモノト看做ス
第三条 改正前ノ砂糖消費税法第三条ノ税率ニ依リ消費税ヲ課セラレタル砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ原料トシテ製造シタル砂糖(第三種ノ砂糖ヲ除ク)、糖蜜又ハ糖水ニシテ本法施行後製造場ヨリ引取ラルルモノニ付テハ砂糖消費税法第十二条ノ規定ニ拘ラズ消費税ヲ徴収ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ同法第三条ノ税率ニ依リ算出シタル金額ト改正前ノ同法同条ノ税率ニ依リ算出シタル金額トノ差額ヲ以テ其ノ税額トス
改正前ノ砂糖消費税法第三条ノ税率ニ依リ消費税ヲ課セラレタル第二種乙ノ砂糖ヲ以テ製造シタル第三種ノ砂糖ニシテ本法施行後製造場ヨリ引取ラルルモノニ付テハ改正後ノ砂糖消費税法第三条ニ規定スル氷砂糖ノ税率百斤ニ付二円九十銭ハ之ヲ百斤ニ付五円トシ其ノ他ノモノノ税率百斤ニ付四円五十銭ハ之ヲ百斤ニ付七円トス
第四条 本法施行ノ際製造場又ハ保税地域以外ノ場所ニ於テ同一人ガ各種類ヲ通ジ合計五千斤以上ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ者ガ本法施行ノ日ニ於テ之ヲ製造場ヨリ引取リタルモノト看做シ消費税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ改正後ノ砂糖消費税法第三条ノ税率ニ依リ算出シタル金額ト改正前ノ同法同条ノ税率ニ依リ算出シタル金額トノ差額(第三種ノ砂糖ニ在リテハ百斤ニ付三円ノ割合ニ依リ算出シタル金額)ヲ以テ其ノ税額トシ命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徴収ス
前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所持者ハ其ノ所持スル砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ種別、数量及貯蔵ノ場所ヲ本法施行後一月以内ニ政府ニ申告スベシ
第五条 本法施行ノ際砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ製造者及販売者以外ノ者ガ各種類ヲ通ジ合計二千斤以上ノ特別消費税ヲ課スベキ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ所持者ヲ以テ販売者ト看做シ特別消費税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本法施行ノ日ニ於テ其ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ヲ販売シタルモノト看做シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ特別消費税ヲ徴収ス
前条第二項ノ規定ハ前項ノ砂糖、糖蜜又ハ糖水ノ所持者ニ付之ヲ準用ス