郵便年金の最高制限額を2,400円から3,600円に引き上げることを主な内容とする改正案である。この改正は、長期貯蓄の増強と国民厚生施設としての郵便年金制度の機能強化を目的としている。現行の制限額は大正15年の事業創始時に定められたままであり、その後の物価上昇や高額年金契約の増加傾向を踏まえ、国民生活の安定確保のために引き上げが必要となった。また、郵便年金は長期固定資金として優れた機能を持ち、戦時財政経済の運営にも寄与することが期待される。
参照した発言:
第81回帝国議会 貴族院 郵便年金法中改正法律案特別委員会 第2号