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(物品税法中改正法律)
法令番号: 法律第一號
公布年月日: 昭和18年2月28日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
物品税法
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル物品稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年二月二十八日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
法律第一號
物品稅法中左ノ通改正ス
第一條第一項第一種第七號中「羽毛製品」ノ上ニ「羽毛、」ヲ加ヘ同種第三十四號中「及香道用具」ヲ「、香道及華道用具」ニ改ム
同種第三十六號中「花輪」ノ上ニ「花、」ヲ加ヘ同種ニ左ノ一號ヲ加フ
四十
箱、樽其ノ他類似ノ容器(通常小賣ニ用ヒザル容器ヲ除ク)ニ入レタル食料品
同項第二種第一號中「附屬品」ノ下ニ「竝ニ現像燒付用器具」ヲ加ヘ同種第六號中「及隻眼鏡」ヲ「、隻眼鏡及同ケース」ニ改ム
同種第二十七號中「大理石」ノ下ニ「、大理石ニ類スル裝飾用石材」ヲ加ヘ同種第三十三號中「輪轉謄寫機」ヲ「謄寫器」ニ改ム
同種第三十五號中「タイムスタンプ」ノ下ニ「、タイムレコーダ」ヲ、同種第三十六號中「ミシン及」ノ下ニ「同部分品竝ニ」ヲ加ヘ同種第三十七號中「板硝子」ヲ「幻燈機、實物投影機及同ケース」ニ、同種第三十八號中「紙及セロファン」ヲ「バター、チーズ、クリーム及其ノ代用物」ニ、同種第四十一號中「調味料」ヲ「グルタミン酸ソーダヲ主成分トスル調味料」ニ改ム
同種ニ左ノ如ク加フ
四十二
安全剃刄
丁類
四十三
板硝子
四十四
紙及セロファン
四十五
靴塗料類
四十六
調味料
四十七
酒類粕
四十八
罐、罎、壺其ノ他類似ノ容器(通常小賣ニ用ヒザル容器ヲ除ク)ニ入レタル食料品
四十九
滋養强壯劑及口中劑
同項第三種ニ左ノ一號ヲ加フ
四
蜂蜜
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
同一物品ニシテ第一種及第二種ニ該當スルモノハ之ヲ第二種トシ甲類ニ該當スル物品ニシテ乙類、丙類又ハ丁類ノ何レカニ該當スルモノハ之ヲ甲類トシ乙類ニ該當スル物品ニシテ丙類又ハ丁類ノ何レカニ該當スルモノハ之ヲ乙類トシ同一物品ニシテ丙類及丁類ニ該當スルモノハ之ヲ丙類トス
第二條
物品稅ノ稅率左ノ如シ
第一種
甲類 物品ノ價格百分ノ八十
乙類 物品ノ價格百分ノ三十
丙類 物品ノ價格百分ノ十
第二種
甲類 物品ノ價格百分ノ八十
乙類 物品ノ價格百分ノ三十
丙類 物品ノ價格百分ノ二十
丁類 物品ノ價格百分ノ十
第三種
一
燐寸 千本ニ付 十五錢
二
飴、葡萄糖及麥芽糖
イ
麥芽糖化ノ方法ニ依リ製造シタル飴 百斤ニ付 五圓
ロ
其ノ他ノ飴竝ニ葡萄糖及麥芽糖 百斤ニ付 五圓五十錢
三
サッカリン 一瓩ニ付 二十圓
四
蜂蜜 百斤ニ付 五圓
命令ヲ以テ定ムル第一種乙類ノ物品ニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ其ノ價格ノ百分ノ六十ノ稅率ニ依ル
第六條中「又ハ調味料」ヲ「、調味料、靴塗料類、滋養强壯劑又ハ口中劑」ニ改ム
第七條
第二種又ハ第三種ノ物品ガ左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ之ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做ス
一
製造場內ニ於テ飮用又ハ食用ニ供セラレタルトキ但シ綠茶又ハ蜂蜜ガ飮用又ハ食用ニ供セラレタルトキヲ除ク
二
製造場內ニ於テ第二種又ハ第三種ノ物品以外ノ物品ノ原料トシテ使用セラレタルトキ
第十二條第一項第一號中「第二種ノ物品」ヲ「第二種又ハ第三種ノ物品」ニ改メ同項第二號ヲ削リ第三號ヲ第二號トス
同條第四項中「第三號」ヲ「第二號」ニ改ム
第二十四條中「第三號」ヲ「第二號」ニ改ム
第二十五條中「飴」ヲ「飴若ハ蜂蜜」ニ改ム
第二十五條ノ二
政府ハ第一種ノ物品ノ小賣業者又ハ第二種若ハ第三種ノ物品ノ製造者ノ組織スル團體ニ對シ徵稅上必要ナル施設ヲ爲シ又ハ徵收事務ノ補助ヲ爲スベキコトヲ命ズルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ前項ノ團體ニ對シ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前ヨリ引續キ物品稅法第一條ノ改正規定ニ依リ物品稅ヲ課スルコトト爲リタル第一種ノ物品ノ小賣業ヲ營ム者又ハ同第二種ノ物品若ハ蜂蜜ノ製造ヲ爲ス者本法施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スルトキハ本法施行ノ日ニ於テ物品稅法第十五條ノ規定ニ依リ申吿シタルモノト看做ス
改正後ノ物品稅法第一條ニ揭グル第二種又ハ第三種ノ物品ノ製造者又ハ販賣者ガ本法施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本法施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品稅ヲ徵收ス但シ從前ノ規定ニ依リ物品稅ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル稅額ニ相當スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
一
改正後ノ物品稅法第一條ニ揭グル第二種ノ物品ニシテ同條各號ニ揭グル品名每ニ價格千圓以上ノモノ
二
百萬本以上ノ燐寸
三
飴、葡萄糖又ハ麥芽糖ニシテ合計三千斤以上ノモノ
四
十瓩以上ノサッカリン
五
三千斤以上ノ蜂蜜
前項第一號ノ物品中命令ヲ以テ定ムルモノニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ命令ノ定ムル所ニ依リ當該物品ノ貯藏ノ場所ヨリ移出シタルトキ其ノ物品稅ヲ徵收スルコトヲ得
附則第三項ノ製造者又ハ販賣者ハ同項第一號ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量、價格及貯藏ノ場所ヲ、第二號乃至第五號ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量及貯藏ノ場所ヲ本法施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル物品税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年二月二十八日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
法律第一号
物品税法中左ノ通改正ス
第一条第一項第一種第七号中「羽毛製品」ノ上ニ「羽毛、」ヲ加ヘ同種第三十四号中「及香道用具」ヲ「、香道及華道用具」ニ改ム
同種第三十六号中「花輪」ノ上ニ「花、」ヲ加ヘ同種ニ左ノ一号ヲ加フ
四十
箱、樽其ノ他類似ノ容器(通常小売ニ用ヒザル容器ヲ除ク)ニ入レタル食料品
同項第二種第一号中「附属品」ノ下ニ「並ニ現像焼付用器具」ヲ加ヘ同種第六号中「及隻眼鏡」ヲ「、隻眼鏡及同ケース」ニ改ム
同種第二十七号中「大理石」ノ下ニ「、大理石ニ類スル装飾用石材」ヲ加ヘ同種第三十三号中「輪転謄写機」ヲ「謄写器」ニ改ム
同種第三十五号中「タイムスタンプ」ノ下ニ「、タイムレコーダ」ヲ、同種第三十六号中「ミシン及」ノ下ニ「同部分品並ニ」ヲ加ヘ同種第三十七号中「板硝子」ヲ「幻灯機、実物投影機及同ケース」ニ、同種第三十八号中「紙及セロファン」ヲ「バター、チーズ、クリーム及其ノ代用物」ニ、同種第四十一号中「調味料」ヲ「グルタミン酸ソーダヲ主成分トスル調味料」ニ改ム
同種ニ左ノ如ク加フ
四十二
安全剃刄
丁類
四十三
板硝子
四十四
紙及セロファン
四十五
靴塗料類
四十六
調味料
四十七
酒類粕
四十八
缶、罎、壺其ノ他類似ノ容器(通常小売ニ用ヒザル容器ヲ除ク)ニ入レタル食料品
四十九
滋養強壮剤及口中剤
同項第三種ニ左ノ一号ヲ加フ
四
蜂蜜
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
同一物品ニシテ第一種及第二種ニ該当スルモノハ之ヲ第二種トシ甲類ニ該当スル物品ニシテ乙類、丙類又ハ丁類ノ何レカニ該当スルモノハ之ヲ甲類トシ乙類ニ該当スル物品ニシテ丙類又ハ丁類ノ何レカニ該当スルモノハ之ヲ乙類トシ同一物品ニシテ丙類及丁類ニ該当スルモノハ之ヲ丙類トス
第二条
物品税ノ税率左ノ如シ
第一種
甲類 物品ノ価格百分ノ八十
乙類 物品ノ価格百分ノ三十
丙類 物品ノ価格百分ノ十
第二種
甲類 物品ノ価格百分ノ八十
乙類 物品ノ価格百分ノ三十
丙類 物品ノ価格百分ノ二十
丁類 物品ノ価格百分ノ十
第三種
一
燐寸 千本ニ付 十五銭
二
飴、葡萄糖及麦芽糖
イ
麦芽糖化ノ方法ニ依リ製造シタル飴 百斤ニ付 五円
ロ
其ノ他ノ飴並ニ葡萄糖及麦芽糖 百斤ニ付 五円五十銭
三
サッカリン 一瓩ニ付 二十円
四
蜂蜜 百斤ニ付 五円
命令ヲ以テ定ムル第一種乙類ノ物品ニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ其ノ価格ノ百分ノ六十ノ税率ニ依ル
第六条中「又ハ調味料」ヲ「、調味料、靴塗料類、滋養強壮剤又ハ口中剤」ニ改ム
第七条
第二種又ハ第三種ノ物品ガ左ノ各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ之ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做ス
一
製造場内ニ於テ飲用又ハ食用ニ供セラレタルトキ但シ緑茶又ハ蜂蜜ガ飲用又ハ食用ニ供セラレタルトキヲ除ク
二
製造場内ニ於テ第二種又ハ第三種ノ物品以外ノ物品ノ原料トシテ使用セラレタルトキ
第十二条第一項第一号中「第二種ノ物品」ヲ「第二種又ハ第三種ノ物品」ニ改メ同項第二号ヲ削リ第三号ヲ第二号トス
同条第四項中「第三号」ヲ「第二号」ニ改ム
第二十四条中「第三号」ヲ「第二号」ニ改ム
第二十五条中「飴」ヲ「飴若ハ蜂蜜」ニ改ム
第二十五条ノ二
政府ハ第一種ノ物品ノ小売業者又ハ第二種若ハ第三種ノ物品ノ製造者ノ組織スル団体ニ対シ徴税上必要ナル施設ヲ為シ又ハ徴収事務ノ補助ヲ為スベキコトヲ命ズルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ前項ノ団体ニ対シ命令ノ定ムル所ニ依リ交付金ヲ交付スルコトヲ得
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
本法施行前ヨリ引続キ物品税法第一条ノ改正規定ニ依リ物品税ヲ課スルコトト為リタル第一種ノ物品ノ小売業ヲ営ム者又ハ同第二種ノ物品若ハ蜂蜜ノ製造ヲ為ス者本法施行後一月以内ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告スルトキハ本法施行ノ日ニ於テ物品税法第十五条ノ規定ニ依リ申告シタルモノト看做ス
改正後ノ物品税法第一条ニ掲グル第二種又ハ第三種ノ物品ノ製造者又ハ販売者ガ本法施行ノ際製造場又ハ保税地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各号ノ一ニ該当スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本法施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品税ヲ徴収ス但シ従前ノ規定ニ依リ物品税ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル税額ニ相当スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ税額トス
一
改正後ノ物品税法第一条ニ掲グル第二種ノ物品ニシテ同条各号ニ掲グル品名毎ニ価格千円以上ノモノ
二
百万本以上ノ燐寸
三
飴、葡萄糖又ハ麦芽糖ニシテ合計三千斤以上ノモノ
四
十瓩以上ノサッカリン
五
三千斤以上ノ蜂蜜
前項第一号ノ物品中命令ヲ以テ定ムルモノニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ命令ノ定ムル所ニ依リ当該物品ノ貯蔵ノ場所ヨリ移出シタルトキ其ノ物品税ヲ徴収スルコトヲ得
附則第三項ノ製造者又ハ販売者ハ同項第一号ノ物品ニ付テハ其ノ品名毎ニ数量、価格及貯蔵ノ場所ヲ、第二号乃至第五号ノ物品ニ付テハ其ノ品名毎ニ数量及貯蔵ノ場所ヲ本法施行後一月以内ニ政府ニ申告スベシ
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詳細・沿革