(国民体力法施行令中改正ノ件)

法令番号: 勅令第四百五十三號

公布年月日: 昭和17年4月28日

法令の形式: 勅令

改正: 国民体力法施行令

朕國民體力法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

昭和十七年四月二十七日

內閣總理大臣兼陸軍大臣　東條英機

厚生大臣　小泉親彥

海軍大臣　嶋田繁太郞

勅令第四百五十三號

國民體力法施行令中左ノ通改正ス

第一條ノ二　國民體力法第四條第一項ノ規定ニ依リ體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者（以下要檢査被管理者ト稱ス）ノ體力檢査ハ厚生大臣ノ定ムル被管理者ニ付テハ年二囘、其ノ他ノ被管理者ニ付テハ年一囘之ヲ行フ

第十八條第二項ノ規定ニ依リ行フ體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者ノ體力檢査ハ前項ノ規定ニ拘ラズ陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ定ムル被管理者ニ付テハ年一囘、其ノ他ノ被管理者ニ付テハ年二囘之ヲ行フ

第一條ノ三　其ノ年兵役法第二十三條又ハ第四十一條ノ規定ニ依リ徵兵檢査ヲ受ケ又ハ受クルコトヲ要スル要檢査被管理者ニ付テハ前條ノ規定ニ依リ二囘體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル者ニ在リテハ一囘ノ體力檢査ヲ、同規定ニ依リ一囘體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル者ニ在リテハ之ヲ行ハザルコトヲ得但シ其ノ者ガ其ノ年徵兵檢査ヲ受ケザルトキハ此ノ限ニ在ラズ

第二條中「國民體力法第四條第一項ノ規定ニ依リ體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者（要檢査被管理者）」ヲ「要檢査被管理者」ニ改ム

第三條中「四月十日」ヲ「四月一日」ニ改ム

第四條中「第二條」ノ下ニ「及國民體力法第六條ノ二第二項但書」ヲ加フ

第六條第二項中「體力檢査ヲ行フベキ日時ハ每年七月一日ヨリ九月三十日迄」ヲ「第一條ノ二ノ規定ニ依ル體力檢査ヲ行フベキ日時ハ每年五月一日ヨリ十月三十一日（年二囘行フ場合ニ在リテハ十二月三十一日）迄」ニ改ム

第十一條ニ左ノ但書ヲ加フ

但シ第一條ノ二ノ規定ニ依リ年二囘體力檢査ヲ受クルコトヲ要スル者ノ第二囘目ノ體力檢査又ハ國民體力法第六條ノ二第一項ノ規定ニ依ル體力檢査ニ在リテハ其ノ一部ヲ省略スルコトヲ得

第十二條第一項ヲ削リ同條第二項中「前項ノ規定ニ依リ記載スベキ事項」ヲ「國民體力法第八條第二項ノ規定（國民體力法第六條ノ二第三項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）ニ依リ體力手帳ニ記載スベキ事項」ニ改ム

第十七條第一項中「國民體力法第十二條第一項ノ規定ニ依ル」ノ下ニ「體力檢査ニ基ク」ヲ、及同條第二項中「國民體力法第十二條第一項ノ規定ニ依リ」ノ下ニ「體力檢査ニ基ク」ヲ加フ

第十九條第一項中「第十二條第一項ノ規定ニ依ル」ノ下ニ「體力檢査ニ基ク」ヲ、及同條第二項中「第十二條第一項ノ規定ニ依リ」ノ下ニ「體力檢査ニ基ク」ヲ加フ

第二十二條第一項中「國民體力法第四條第二項、第六條、第十一條及第十二條ノ規定」ヲ「國民體力法第六條ノ規定竝ニ同法第四條第二項、第十一條及第十二條ノ規定（同法第六條ノ二第三項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）」ニ改メ同條第二項中「第十條ノ規定」ノ下ニ「（第二十二條ノ二第二項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）」ヲ加フ

第二十二條ノ二　國民體力法第六條ノ二第一項ノ規定ニ依リ體力檢査ヲ受ケシムルコトヲ得ル者ハ左ニ揭グルモノトス但シ國民體力法第二條各號ニ揭グル者及第二十條第一項ノ施設ニ在ル者ハ此ノ限ニ在ラズ

一　事務所、商店、工場、事業場等（第十八條第一項及第二項ノ國ノ事業場ヲ除ク）ニ於テ集團シテ從業スル者

二　學校（第五條第一項第一號及第二號ノ學校ヲ除ク）ニ在學若ハ在園シ又ハ勤務スル者

三　特ニ體力檢査ヲ行フ必要アリト認ムル區域內ニ於テ居住又ハ從業スル者

四　其ノ他厚生大臣ノ指定スル者

第五條、第八條乃至第十條、第十六條、第十八條第三項、第二十條第二項及第二十一條ノ規定ハ前項ニ揭グル者ノ體力檢査ニ之ヲ準用ス

第二十二條ノ三　國民體力法第十二條ノ二ノ規定ニ依リ指示スルコトヲ得ル處置又ハ施設ハ保健指導、虛弱者ノ體力增强、榮養又ハ環境ノ改善等ニ關スルモノトス

第二十二條ノ四　國民體力法第十四條ノ二ノ規定ニ依リ保健所ノ長ヲシテ行ハシムルコトヲ得ル地方長官ノ職權ハ同法第十一條及第十二條竝ニ第四條、第五條、第十五條、第十八條第三項及第二十條第二項（第五條及第十八條第三項ニ關シテハ第二十二條ノ二第二項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）ニ規定スルモノ其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノトス

附　則

本令ハ昭和十七年法律第三十七號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス

昭和十七年ニ限リ第三條ノ改正規定中每年四月一日現在トアルハ五月一日現在トス

朕国民体力法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

昭和十七年四月二十七日

内閣総理大臣兼陸軍大臣　東条英機

厚生大臣　小泉親彦

海軍大臣　嶋田繁太郎

勅令第四百五十三号

国民体力法施行令中左ノ通改正ス

第一条ノ二　国民体力法第四条第一項ノ規定ニ依リ体力検査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者（以下要検査被管理者ト称ス）ノ体力検査ハ厚生大臣ノ定ムル被管理者ニ付テハ年二回、其ノ他ノ被管理者ニ付テハ年一回之ヲ行フ

第十八条第二項ノ規定ニ依リ行フ体力検査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者ノ体力検査ハ前項ノ規定ニ拘ラズ陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ定ムル被管理者ニ付テハ年一回、其ノ他ノ被管理者ニ付テハ年二回之ヲ行フ

第一条ノ三　其ノ年兵役法第二十三条又ハ第四十一条ノ規定ニ依リ徴兵検査ヲ受ケ又ハ受クルコトヲ要スル要検査被管理者ニ付テハ前条ノ規定ニ依リ二回体力検査ヲ受クルコトヲ要スル者ニ在リテハ一回ノ体力検査ヲ、同規定ニ依リ一回体力検査ヲ受クルコトヲ要スル者ニ在リテハ之ヲ行ハザルコトヲ得但シ其ノ者ガ其ノ年徴兵検査ヲ受ケザルトキハ此ノ限ニ在ラズ

第二条中「国民体力法第四条第一項ノ規定ニ依リ体力検査ヲ受クルコトヲ要スル被管理者（要検査被管理者）」ヲ「要検査被管理者」ニ改ム

第三条中「四月十日」ヲ「四月一日」ニ改ム

第四条中「第二条」ノ下ニ「及国民体力法第六条ノ二第二項但書」ヲ加フ

第六条第二項中「体力検査ヲ行フベキ日時ハ毎年七月一日ヨリ九月三十日迄」ヲ「第一条ノ二ノ規定ニ依ル体力検査ヲ行フベキ日時ハ毎年五月一日ヨリ十月三十一日（年二回行フ場合ニ在リテハ十二月三十一日）迄」ニ改ム

第十一条ニ左ノ但書ヲ加フ

但シ第一条ノ二ノ規定ニ依リ年二回体力検査ヲ受クルコトヲ要スル者ノ第二回目ノ体力検査又ハ国民体力法第六条ノ二第一項ノ規定ニ依ル体力検査ニ在リテハ其ノ一部ヲ省略スルコトヲ得

第十二条第一項ヲ削リ同条第二項中「前項ノ規定ニ依リ記載スベキ事項」ヲ「国民体力法第八条第二項ノ規定（国民体力法第六条ノ二第三項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）ニ依リ体力手帳ニ記載スベキ事項」ニ改ム

第十七条第一項中「国民体力法第十二条第一項ノ規定ニ依ル」ノ下ニ「体力検査ニ基ク」ヲ、及同条第二項中「国民体力法第十二条第一項ノ規定ニ依リ」ノ下ニ「体力検査ニ基ク」ヲ加フ

第十九条第一項中「第十二条第一項ノ規定ニ依ル」ノ下ニ「体力検査ニ基ク」ヲ、及同条第二項中「第十二条第一項ノ規定ニ依リ」ノ下ニ「体力検査ニ基ク」ヲ加フ

第二十二条第一項中「国民体力法第四条第二項、第六条、第十一条及第十二条ノ規定」ヲ「国民体力法第六条ノ規定並ニ同法第四条第二項、第十一条及第十二条ノ規定（同法第六条ノ二第三項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）」ニ改メ同条第二項中「第十条ノ規定」ノ下ニ「（第二十二条ノ二第二項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）」ヲ加フ

第二十二条ノ二　国民体力法第六条ノ二第一項ノ規定ニ依リ体力検査ヲ受ケシムルコトヲ得ル者ハ左ニ掲グルモノトス但シ国民体力法第二条各号ニ掲グル者及第二十条第一項ノ施設ニ在ル者ハ此ノ限ニ在ラズ

一　事務所、商店、工場、事業場等（第十八条第一項及第二項ノ国ノ事業場ヲ除ク）ニ於テ集団シテ従業スル者

二　学校（第五条第一項第一号及第二号ノ学校ヲ除ク）ニ在学若ハ在園シ又ハ勤務スル者

三　特ニ体力検査ヲ行フ必要アリト認ムル区域内ニ於テ居住又ハ従業スル者

四　其ノ他厚生大臣ノ指定スル者

第五条、第八条乃至第十条、第十六条、第十八条第三項、第二十条第二項及第二十一条ノ規定ハ前項ニ掲グル者ノ体力検査ニ之ヲ準用ス

第二十二条ノ三　国民体力法第十二条ノ二ノ規定ニ依リ指示スルコトヲ得ル処置又ハ施設ハ保健指導、虚弱者ノ体力増強、栄養又ハ環境ノ改善等ニ関スルモノトス

第二十二条ノ四　国民体力法第十四条ノ二ノ規定ニ依リ保健所ノ長ヲシテ行ハシムルコトヲ得ル地方長官ノ職権ハ同法第十一条及第十二条並ニ第四条、第五条、第十五条、第十八条第三項及第二十条第二項（第五条及第十八条第三項ニ関シテハ第二十二条ノ二第二項ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム）ニ規定スルモノ其ノ他命令ヲ以テ定ムルモノトス

附　則

本令ハ昭和十七年法律第三十七号施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス

昭和十七年ニ限リ第三条ノ改正規定中毎年四月一日現在トアルハ五月一日現在トス