(関東州臨時利得税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百五十三號
公布年月日: 昭和17年3月28日
法令の形式: 勅令
朕關東州臨時利得稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月二十七日
內閣總理大臣 東條英機
勅令第二百五十三號
關東州臨時利得稅令中左ノ通改正ス
第二十條 法人ノ臨時利得稅ハ法人ノ利得ヲ左ノ部分ニ區分シ各部分ニ付左ノ稅率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ旣往事業年度ノ平均利益率ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ二十一
二 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ旣往事業年度ノ平均利益率ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ三十五
三 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ四十五
四 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超ユル金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ五十五
法人ノ第一次事業年度ガ昭和十二年一月一日以後ニ終了シタル場合ニ於テ當該法人ノ現事業年度ノ積立金額ガ現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ニ滿タザルトキハ前項第二號ノ利得中現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヨリ現事業年度ノ積立金額ヲ控除シタル殘額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ニ相當スル金額ヨリ成ル部分ノ金額ニ限リ前項ニ規定スル稅率百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ三十トス但シ合併ニ因リテ設立シタル法人又ハ合併後存續スル法人ニ在リテハ當該合併ニ因リテ消滅シタル法人中第一次事業年度ガ昭和十一年十二月三十一日以前ニ終了シタルモノアル法人ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ハ關東州ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有セザル法人ニ付テハ之ヲ適用セズ
現事業年度ノ資本金額十萬圓以下ナル法人ニ限リ第一項ニ規定スル稅率百分ノ二十一ハ之ヲ百分ノ十一トシ同百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ二十五トシ同百分ノ四十五ハ之ヲ百分ノ三十五トシ同百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トシ第二項ニ規定スル稅率百分ノ三十ハ之ヲ百分ノ二十トス
第二項ニ規定スル法人ノ現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ハ各月末ニ於ケル拂込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ノ月割平均ヲ以テ之ヲ計算ス
第二十一條第一項但書中「年百分ノ二十」ヲ「年百分ノ十五」ニ改ム
第二十四條中「百分ノ二十」ヲ「百分ノ二十五」ニ、「百分ノ十六」ヲ「百分ノ二十一」ニ改ム
第三十四條第二項中「第二十七條第二項ノ規定ニ拘ラズ」ヲ「所得調査委員會ニ諮問セズ」ニ改ム
附則第五項中「支那事變」ヲ「大東亞戰爭」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十七年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、營業利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十七年分ヨリ、讓渡利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ同日以後ノ讓渡ニ因ル利得ニ對スル分ヨリ本令ヲ適用ス
朕関東州臨時利得税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月二十七日
内閣総理大臣 東条英機
勅令第二百五十三号
関東州臨時利得税令中左ノ通改正ス
第二十条 法人ノ臨時利得税ハ法人ノ利得ヲ左ノ部分ニ区分シ各部分ニ付左ノ税率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ既往事業年度ノ平均利益率ヲ乗ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ二十一
二 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ既往事業年度ノ平均利益率ヲ乗ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ三十五
三 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ四十五
四 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ヲ超ユル金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ五十五
法人ノ第一次事業年度ガ昭和十二年一月一日以後ニ終了シタル場合ニ於テ当該法人ノ現事業年度ノ積立金額ガ現事業年度ノ払込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ニ満タザルトキハ前項第二号ノ利得中現事業年度ノ払込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ヨリ現事業年度ノ積立金額ヲ控除シタル残額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ニ相当スル金額ヨリ成ル部分ノ金額ニ限リ前項ニ規定スル税率百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ三十トス但シ合併ニ因リテ設立シタル法人又ハ合併後存続スル法人ニ在リテハ当該合併ニ因リテ消滅シタル法人中第一次事業年度ガ昭和十一年十二月三十一日以前ニ終了シタルモノアル法人ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ハ関東州ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有セザル法人ニ付テハ之ヲ適用セズ
現事業年度ノ資本金額十万円以下ナル法人ニ限リ第一項ニ規定スル税率百分ノ二十一ハ之ヲ百分ノ十一トシ同百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ二十五トシ同百分ノ四十五ハ之ヲ百分ノ三十五トシ同百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トシ第二項ニ規定スル税率百分ノ三十ハ之ヲ百分ノ二十トス
第二項ニ規定スル法人ノ現事業年度ノ払込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ハ各月末ニ於ケル払込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ノ月割平均ヲ以テ之ヲ計算ス
第二十一条第一項但書中「年百分ノ二十」ヲ「年百分ノ十五」ニ改ム
第二十四条中「百分ノ二十」ヲ「百分ノ二十五」ニ、「百分ノ十六」ヲ「百分ノ二十一」ニ改ム
第三十四条第二項中「第二十七条第二項ノ規定ニ拘ラズ」ヲ「所得調査委員会ニ諮問セズ」ニ改ム
附則第五項中「支那事変」ヲ「大東亜戦争」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十七年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、営業利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十七年分ヨリ、譲渡利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ同日以後ノ譲渡ニ因ル利得ニ対スル分ヨリ本令ヲ適用ス