第二十條 法人ノ臨時利得稅ハ法人ノ利得ヲ左ノ部分ニ區分シ各部分ニ付左ノ稅率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ旣往事業年度ノ平均利益率ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ二十一
二 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ旣往事業年度ノ平均利益率ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ三十五
三 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ二十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超エ現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額以下ノ金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ四十五
四 利益金額中現事業年度ノ資本金額ニ年百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヲ超ユル金額ヨリ成ル部分ノ利得 利得金額ノ百分ノ五十五
法人ノ第一次事業年度ガ昭和十二年一月一日以後ニ終了シタル場合ニ於テ當該法人ノ現事業年度ノ積立金額ガ現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ニ滿タザルトキハ前項第二號ノ利得中現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金又ハ醵金ニ百分ノ三十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ヨリ現事業年度ノ積立金額ヲ控除シタル殘額ニ年百分ノ十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ニ相當スル金額ヨリ成ル部分ノ金額ニ限リ前項ニ規定スル稅率百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ三十トス但シ合併ニ因リテ設立シタル法人又ハ合併後存續スル法人ニ在リテハ當該合併ニ因リテ消滅シタル法人中第一次事業年度ガ昭和十一年十二月三十一日以前ニ終了シタルモノアル法人ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ規定ハ關東州ニ本店又ハ主タル事務所ヲ有セザル法人ニ付テハ之ヲ適用セズ
現事業年度ノ資本金額十萬圓以下ナル法人ニ限リ第一項ニ規定スル稅率百分ノ二十一ハ之ヲ百分ノ十一トシ同百分ノ三十五ハ之ヲ百分ノ二十五トシ同百分ノ四十五ハ之ヲ百分ノ三十五トシ同百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トシ第二項ニ規定スル稅率百分ノ三十ハ之ヲ百分ノ二十トス
第二項ニ規定スル法人ノ現事業年度ノ拂込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ハ各月末ニ於ケル拂込株式金額、出資金額、基金、醵金又ハ積立金額ノ月割平均ヲ以テ之ヲ計算ス