(恩給法施行令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百四十四號
公布年月日: 昭和17年3月27日
法令の形式: 勅令
朕恩給法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月二十六日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣兼拓務大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彥
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郞
外務大臣 東郷茂德
遞信大臣 寺島健
大藏大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鐵道大臣 八田嘉明
內務大臣 湯澤三千男
勅令第二百四十四號
恩給法施行令中左ノ通改正ス
第一條第三項中「恩給法第七十五條第二項」ヲ「恩給法第七十五條第三項」ニ改ム
第七條第二號中「海軍航空豫備學生」ヲ「海軍豫備學生」ニ改ム
第十條中第十三號ヲ削リ第十四號ヲ第十三號トシ第十四號ノ二中「職業紹介所官制」ヲ「國民職業指導所官制」ニ改メ同號ヲ第十四號、第十四號ノ三ヲ第十四號ノ二トシ以下第十四號ノ六迄順次一號宛繰上グ
同條第十五號中「、社會事業又ハ測候」ヲ「又ハ社會事業」ニ改ム
第十一條第六號中「遞󠄂信保健技師、」ノ下ニ「遞󠄂信保健技手、」ヲ、同條第七號中「警察醫、」ノ下ニ「專賣局醫、遞󠄂信保健技師、遞󠄂信保健技手、鐵道醫、鐵道藥劑師、鐵道醫院主事、」ヲ、同條第八號中「關東州ニ於ケル」ノ下ニ「關東遞󠄂信官署保健技師、」ヲ加フ
第十二條第一項中「第一號」ヲ削リ「戰爭」ノ下ニ「又ハ戰爭ニ準スヘキ事變」ヲ加ヘ「戰地ニ到リタル者ニ付テハ戰地ニ」ヲ「別表第三號表ノ二ニ揭クル地域ニ到リタル者ニ付テハ同地域ニ」ニ、「戰地ヨリ」ヲ「別表第三號表ノ二ニ揭クル地域ヨリ」ニ改メ同條第三項乃至第五項ヲ削ル
第二十二條中「恩給法第四十八條第一項第二號」ヲ「恩給法第四十八條第一項第二號ノ地域ハ別表第三號表ノ二ニ揭クル地域トシ同號」ニ、「戰地ニ限ル」ヲ「別表第三號表ノ二ニ揭クル地域ニ限ル」ニ改ム
第二十三條第一號中「戰地」ヲ「別表第三號表ノ二ニ揭クル地域」ニ改ム
第二十四條ノ九第一項中「戰地外」ヲ「別表第三號表ノ二ニ揭クル地域以外ノ地域」ニ改ム
第二十六條第二號中「海軍航空豫備學生」ヲ「海軍豫備學生」ニ改ム
第二十八條中「警部補」ノ下ニ「、消防士補、消防機關士補」ヲ加フ
第三十一條ノ三第一項中「恩給法第七十五條第二項」ヲ「恩給法第七十五條第三項」ニ改ム
別表第二號表(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノ中其ノ他ノ欄「河內」ノ次ニ「海防」ヲ、同欄「メナド」ノ次ニ「マカッサル」ヲ加ヘ同表(二)二分ノ一月ヲ加算スヘキモノ中其ノ他ノ欄「太原」ノ次ニ
新鄕
開封
海州
徐州
蚌埠
ヲ、同欄「九江」ノ次ニ「南昌」ヲ、同欄「廣東」ノ次ニ「澳門」ヲ、同欄「サントス」ノ次ニ「クリチバ」ヲ、同欄「雲南」ノ次ニ「ヌメア」ヲ加フ
別表第三號表中「滿洲ヲ除キ」ヲ削リ「佛領印度」ヲ「佛領印度支那」ニ、「暹羅」ヲ「泰」ニ、「ペルシア」ヲ「イラン」ニ改ム
別表第三號表ノ次ニ左ノ一表ヲ加フ
第三號表ノ二
【表】
附 則
第一條 本令ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二條 恩給受給者ハ當分ノ內裁定官廳ニ恩給法施行令第一條ノ二ニ規定スル書類ヲ提出スルヲ要セズ
第三條 從前ノ規定ニ依ル海軍航空豫備學生ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第四條 從前ノ規定ニ依ル癩療養所職員制ニ依ル職員及職業紹介所官制ニ依ル職員ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第五條 從前ノ規定ニ依ル朝鮮地方待遇職員令ニ依ル地方ノ測候ニ關スル技術ニ從事スル職員ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第六條 本令施行前ノ在職ニ付在職年ヲ計算スル場合ニ於テ其ノ加算年ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第七條 本令施行前ノ戰地ニ於テ勤務中敵ノ設置若ハ遺棄シタル危險物ニ因ル又ハ敵對行動中ノ不可抗力ニ因ル傷痍疾病ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第八條 昭和十七年法律第三十四號附則第四條ノ規定ニ依リテ爲ス扶助料ノ增給ハ權利者ノ請求ヲ待タズシテ之ヲ爲ス但シ遺族ノ員數五人ヲ超ユル者ニ給スル扶助料ノ增給ハ權利者ノ請求ヲ待チテ之ヲ爲ス
朕恩給法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月二十六日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣兼拓務大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彦
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郎
外務大臣 東郷茂徳
逓信大臣 寺島健
大蔵大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鉄道大臣 八田嘉明
内務大臣 湯沢三千男
勅令第二百四十四号
恩給法施行令中左ノ通改正ス
第一条第三項中「恩給法第七十五条第二項」ヲ「恩給法第七十五条第三項」ニ改ム
第七条第二号中「海軍航空予備学生」ヲ「海軍予備学生」ニ改ム
第十条中第十三号ヲ削リ第十四号ヲ第十三号トシ第十四号ノ二中「職業紹介所官制」ヲ「国民職業指導所官制」ニ改メ同号ヲ第十四号、第十四号ノ三ヲ第十四号ノ二トシ以下第十四号ノ六迄順次一号宛繰上グ
同条第十五号中「、社会事業又ハ測候」ヲ「又ハ社会事業」ニ改ム
第十一条第六号中「逓󠄂信保健技師、」ノ下ニ「逓󠄂信保健技手、」ヲ、同条第七号中「警察医、」ノ下ニ「専売局医、逓󠄂信保健技師、逓󠄂信保健技手、鉄道医、鉄道薬剤師、鉄道医院主事、」ヲ、同条第八号中「関東州ニ於ケル」ノ下ニ「関東逓󠄂信官署保健技師、」ヲ加フ
第十二条第一項中「第一号」ヲ削リ「戦争」ノ下ニ「又ハ戦争ニ準スヘキ事変」ヲ加ヘ「戦地ニ到リタル者ニ付テハ戦地ニ」ヲ「別表第三号表ノ二ニ掲クル地域ニ到リタル者ニ付テハ同地域ニ」ニ、「戦地ヨリ」ヲ「別表第三号表ノ二ニ掲クル地域ヨリ」ニ改メ同条第三項乃至第五項ヲ削ル
第二十二条中「恩給法第四十八条第一項第二号」ヲ「恩給法第四十八条第一項第二号ノ地域ハ別表第三号表ノ二ニ掲クル地域トシ同号」ニ、「戦地ニ限ル」ヲ「別表第三号表ノ二ニ掲クル地域ニ限ル」ニ改ム
第二十三条第一号中「戦地」ヲ「別表第三号表ノ二ニ掲クル地域」ニ改ム
第二十四条ノ九第一項中「戦地外」ヲ「別表第三号表ノ二ニ掲クル地域以外ノ地域」ニ改ム
第二十六条第二号中「海軍航空予備学生」ヲ「海軍予備学生」ニ改ム
第二十八条中「警部補」ノ下ニ「、消防士補、消防機関士補」ヲ加フ
第三十一条ノ三第一項中「恩給法第七十五条第二項」ヲ「恩給法第七十五条第三項」ニ改ム
別表第二号表(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノ中其ノ他ノ欄「河内」ノ次ニ「海防」ヲ、同欄「メナド」ノ次ニ「マカッサル」ヲ加ヘ同表(二)二分ノ一月ヲ加算スヘキモノ中其ノ他ノ欄「太原」ノ次ニ
新郷
開封
海州
徐州
蚌埠
ヲ、同欄「九江」ノ次ニ「南昌」ヲ、同欄「広東」ノ次ニ「澳門」ヲ、同欄「サントス」ノ次ニ「クリチバ」ヲ、同欄「雲南」ノ次ニ「ヌメア」ヲ加フ
別表第三号表中「満洲ヲ除キ」ヲ削リ「仏領印度」ヲ「仏領印度支那」ニ、「暹羅」ヲ「泰」ニ、「ペルシア」ヲ「イラン」ニ改ム
別表第三号表ノ次ニ左ノ一表ヲ加フ
第三号表ノ二
【表】
附 則
第一条 本令ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二条 恩給受給者ハ当分ノ内裁定官庁ニ恩給法施行令第一条ノ二ニ規定スル書類ヲ提出スルヲ要セズ
第三条 従前ノ規定ニ依ル海軍航空予備学生ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第四条 従前ノ規定ニ依ル癩療養所職員制ニ依ル職員及職業紹介所官制ニ依ル職員ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第五条 従前ノ規定ニ依ル朝鮮地方待遇職員令ニ依ル地方ノ測候ニ関スル技術ニ従事スル職員ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第六条 本令施行前ノ在職ニ付在職年ヲ計算スル場合ニ於テ其ノ加算年ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第七条 本令施行前ノ戦地ニ於テ勤務中敵ノ設置若ハ遺棄シタル危険物ニ因ル又ハ敵対行動中ノ不可抗力ニ因ル傷痍疾病ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第八条 昭和十七年法律第三十四号附則第四条ノ規定ニ依リテ為ス扶助料ノ増給ハ権利者ノ請求ヲ待タズシテ之ヲ為ス但シ遺族ノ員数五人ヲ超ユル者ニ給スル扶助料ノ増給ハ権利者ノ請求ヲ待チテ之ヲ為ス