第一條 本令ハ昭和十七年法律第四十七號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第二條 不動產所得、乙種ノ配當利子所得、事業所得、乙種ノ勤勞所得、山林ノ所得及乙種ノ退職所得ニ付テハ昭和十七年分分類所得稅ヨリ、淸算取引所得ニ付テハ昭和十八年分分類所得稅ヨリ、個人ノ總所得ニ付テハ昭和十七年分綜合所得稅ヨリ本令ヲ適用ス
第三條 所得稅法第十二條第一項第九號、第十四條、第十七條乃至第二十條又ハ第三十二條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ所得ノ種類及金額、所得ノ基本タル資產又ハ事業ノ所在地、所得ノ發生スル場所竝ニ所得算出ノ基礎ヲ詳記シ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第四條 前條ニ規定スル者所得稅法第二十五條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十七條ニ規定スル事項ヲ記載シ前條ノ申吿ト同時ニ所轄稅務署ニ申請スベシ
所得稅法第二十五條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十七條ニ規定スル事項ヲ記載シ所轄稅務署ニ申請スベシ
第五條 所得稅法第十七條乃至第二十條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ノ所得稅法施行規則第二十條第一項ノ規定ニ依ル申請書ハ附則第三條ノ申吿ト同時ニ所轄稅務署ニ之ヲ提出スベシ
第六條 所得稅法第十六條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者又ハ同法第二十四條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ改正後ノ所得稅法施行規則第三十九條ニ規定スル事項ヲ記載シ支拂者ヲ異ニスル每ニ昭和十七年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ之ヲ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ申請スベシ
第七條 所得稅法第十四條、第十七條乃至第二十條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者同法第二十六條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ所得稅法施行規則第四十條各號ニ揭グル事項ヲ記載シ附則第三條ノ申吿ト同時ニ所轄稅務署ニ申請スベシ
第八條 所得稅法施行規則第四十一條ノ規定ニ依ル申請ヲ爲シタル者ニシテ前年中ニ二百圓ヲ超ユル保險料ヲ拂込ミタルモノ二百圓ヲ超ユル金額ニ付所得稅法第二十六條ノ二ノ改正規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ所得稅法施行規則第四十條各號ニ揭グル事項ヲ記載シ昭和十七年四月十五日迄ニ所轄稅務署ニ申請スベシ
第九條 所得稅法第十六條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者同法第二十六條ノ二ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ所得稅法施行規則第四十條各號ニ揭グル事項ヲ記載シ昭和十七年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ之ヲ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ申請スベシ
第十條 所得稅法施行規則第四十條ノ規定ニ依ル申請ヲ爲シタル者ニシテ前年中ニ二百圓ヲ超ユル保險料ヲ拂込ミタルモノ二百圓ヲ超ユル金額ニ付所得稅法第二十六條ノ二ノ改正規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ所得稅法施行規則第四十條各號ニ揭グル事項ヲ記載シ昭和十七年四月一日以後最初ノ給與ノ支拂ヲ受クル日ノ前日迄ニ之ヲ其ノ給與ノ支拂者ヲ經由シ所轄稅務署ニ申請スベシ
第十一條 第二條ノ改正規定ニ依リ新ニ所得稅ノ免除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同條ノ規定ニ依ル免除ヲ受ケントスルトキハ昭和十七年四月十五日迄ニ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請スベシ
所得稅法第十七條乃至第十九條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者同法第五條ノ規定ニ依リ所得稅ノ免除ヲ受ケントスルトキハ附則第三條ノ申吿ト同時ニ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請スベシ
所得稅法施行規則第四十三條第二項ノ規定ハ前二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第十二條 昭和十七年ニ限リ改正後ノ所得稅法施行規則第十五條ノ規定中六百圓トアルハ六百三十圓トス
昭和十七年ニ限リ改正後ノ所得稅法施行規則第十八條ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ七・二分ノ六ニ相當スル金額トス
昭和十八年ニ限リ改正後ノ所得稅法施行規則第十八條ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ六・三分ノ六ニ相當スル金額トス
昭和十七年ニ限リ改正後ノ所得稅法施行規則第二十六條ノ規定中二十四圓トアルハ二十一圓、三十六圓トアルハ三十圓トス