戦時金融金庫法施行令
法令番号: 勅令第117号
公布年月日: 昭和17年2月28日
法令の形式: 勅令
朕戰時金融金庫法施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年二月二十七日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第百十七號
戰時金融金庫法施行令
第一章 出資證券
第一條 戰時金融金庫ノ出資證券ニハ左ノ事項及番號ヲ記載シ總裁之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
一 戰時金融金庫ノ名稱
二 戰時金融金庫成立ノ年月日
三 資本金額
四 出資一口ノ金額
五 出資一口ニ付拂込ミタル金額
第二囘以後ノ出資拂込ヲ爲サシメタルトキハ拂込アル每ニ其ノ金額ヲ出資證券ニ記載スルコトヲ要ス
第二條 出資證券ハ記名式トス
第三條 出資者ノ持分ノ移轉ハ取得者ノ氏名及住所ヲ出資者原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ出資證券ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戰時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第四條 出資者ノ持分ヲ以テ質權ノ目的ト爲スニハ出資證券ヲ交付スルコトヲ要ス
質權者ハ繼續シテ出資證券ヲ占有スルニ非ザレバ其ノ質權ヲ以テ戰時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第五條 戰時金融金庫法第八條第一項ノ規定ニ依ル出資者ノ持分ノ處分アリタルトキハ其ノ持分ヲ目的トスル質權ハ從前ノ出資者ガ同條第二項ノ規定ニ依リテ拂戾ヲ受クベキ金錢ノ上ニ存在ス
第六條 出資者ノ持分ヲ以テ質權ノ目的ト爲シタル場合ニ於テ戰時金融金庫ガ質權設定者ノ請求ニ依リ質權者ノ氏名及住所ヲ出資者原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ出資證券ニ記載シタルトキハ質權者ハ戰時金融金庫ヨリ剩餘金ノ配當又ハ前條ノ金錢ノ支拂ヲ受ケ他ノ債權者ニ先チテ自己ノ債權ノ辨濟ニ充ツルコトヲ得
民法第三百六十七條第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七條 戰時金融金庫ハ主タル事務所ニ出資者原簿ヲ備置クコトヲ要ス
出資者原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 出資者ノ氏名及住所
二 各出資者ノ出資口數及出資證券ノ番號
三 出資各口ニ付拂込ミタル金額及拂込ノ年月日
四 各出資證券ノ取得ノ年月日
戰時金融金庫ノ出資者及債權者ハ業務時間內何時ニテモ出資者原簿ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第八條 出資者ニ對スル通知又ハ催吿ハ出資者原簿ニ記載シタル其ノ者ノ住所ニ、其ノ者ガ別ニ其ノ住所ヲ戰時金融金庫ニ通知シタルトキハ其ノ住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催吿ハ通常其ノ到達スベカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
前二項ノ規定ハ出資申込人、出資引受人又ハ從前ノ出資者ニ對スル通知及催吿ニ之ヲ準用ス
第二章 戰時金融債券
第九條 戰時金融債券ノ募集ニ應ゼントスル者ハ戰時金融債券申込證二通ニ其ノ引受クベキ戰時金融債券ノ數及住所ヲ記載シ之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
戰時金融債券申込證ハ總裁之ヲ作成シ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戰時金融金庫ノ名稱
二 戰時金融債券ノ總額
三 各戰時金融債券ノ金額
四 戰時金融債券ノ利率
五 戰時金融債券償還ノ方法及期限
六 利息支拂ノ方法及期限
七 戰時金融債券發行ノ價額又ハ其ノ最低價額
八 戰時金融金庫ノ資本金額及拂込資本金額
九 舊戰時金融債券借換ノ爲戰時金融金庫法第二十條ノ制限ニ依ラズ戰時金融債券ヲ發行スルトキハ其ノ旨
十 前ニ戰時金融債券ヲ發行シタルトキハ其ノ償還ヲ了ヘザル總額
十一 戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社アルトキハ其ノ商號
十二 戰時金融債券ノ應募額ガ總額ニ達セザル場合ニ於テ前號ノ會社ガ其ノ殘額ヲ引受クベキコトヲ約シタルトキハ其ノ旨
戰時金融債券發行ノ最低價額ヲ定メタル場合ニ於テハ應募者ハ戰時金融債券申込證ニ應募價額ヲ記載スルコトヲ要ス
第十條 前條ノ規定ハ契約ニ依リ戰時金融債券ノ總額ヲ引受クル場合ニハ之ヲ適用セズ戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社ガ自ラ戰時金融債券ノ一部ヲ引受クル場合ニ於テ其ノ一部ニ付亦同ジ
第十一條 戰時金融債券ノ應募總額ガ戰時金融債券申込證ニ記載シタル戰時金融債券ノ總額ニ達セザルトキト雖モ戰時金融債券ヲ成立セシムル旨ヲ戰時金融債券申込證ニ記載シタルトキハ其ノ應募總額ヲ以テ戰時金融債券ノ總額トス
第十二條 戰時金融債券ノ募集ガ完了シタルトキハ總裁ハ遲滯ナク各戰時金融債券ニ付其ノ全額ノ拂込ヲ爲サシムルコトヲ要ス
第十三條 戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社ハ自己ノ名ヲ以テ戰時金融金庫ノ爲ニ第九條第二項及前條ニ定ムル行爲ヲ爲スコトヲ得
第十四條 戰時金融債券ハ全額ノ拂込アリタル後ニ非ザレバ之ガ證券ノ發行ヲ爲スコトヲ得ズ
前項ノ證券ニハ第九條第二項第一號乃至第六號及第十一號ニ揭グル事項竝ニ番號ヲ記載シ總裁之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
第十五條 記名式戰時金融債券ノ移轉ハ取得者ノ氏名及住所ヲ戰時金融債券原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ證券ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戰時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
記名式戰時金融債券ヲ以テ質權ノ目的ト爲シタルトキハ質權者ノ氏名及住所ヲ戰時金融債券原簿ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戰時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ對抗スルコトヲ得ズ
第十六條 戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社ハ戰時金融債券ノ所有者ノ爲ニ戰時金融債券ノ償還ヲ受クルニ必要ナル一切ノ裁判上又ハ裁判外ノ行爲ヲ爲ス權限ヲ有ス
前項ノ會社ガ戰時金融債券ノ償還ヲ受ケタルトキハ遲滯ナク其ノ旨ヲ戰時金融金庫ノ定款ニ定ムル方法ニ依リ公吿シ且知レタル戰時金融債券ノ所有者ニハ各別ニ之ヲ通知スルコトヲ要ス
前項ノ場合ニ於テ戰時金融債券ノ所有者ハ證券ト引換ニ償還額ノ支拂ヲ請求スルコトヲ得
第十七條 戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社二以上アルトキハ其ノ權限ニ屬スル行爲ハ共同シテ之ヲ爲スコトヲ要ス
第十八條 戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社二以上アルトキハ戰時金融債券ノ所有者ニ對シ連帶シテ償還額ノ支拂ヲ爲ス義務ヲ負フ
第十九條 戰時金融金庫會社ニ戰時金融債券募集ノ委託ヲ爲サントスルトキハ大藏大臣ノ認可ヲ受クベシ
第二十條 無記名式戰時金融債券ヲ償還スル場合ニ於テ欠缺セル利札アルトキハ之ニ相當スル金額ヲ償還額ヨリ控除ス但シ旣ニ支拂期ノ到來シタル利札ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ利札ノ所持人ハ何時ニテモ之ト引換ニ控除金額ノ支拂ヲ請求スルコトヲ得
第二十一條 第十六條第三項ノ請求權ハ十五年、前條第二項ノ請求權ハ五年ヲ經過シタルトキハ時效ニ因リテ消滅ス
第二十二條 戰時金融金庫ハ主タル事務所ニ戰時金融債券原簿ヲ備置クコトヲ要ス
戰時金融債券原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戰時金融債券ノ數及番號
二 證券發行ノ年月日
三 第九條第二項第二號乃至第六號及第十一號ニ揭グル事項
戰時金融債券ヲ記名式ト爲シタルトキハ前項ニ揭グル事項ノ外其ノ戰時金融債券ノ所有者ノ氏名及住所竝ニ取得ノ年月日ヲ戰時金融債券原簿ニ記載スルコトヲ要ス
戰時金融金庫ノ出資者及債權者ハ業務時間內何時ニテモ戰時金融債券原簿ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第二十三條 第八條第一項及第二項ノ規定ハ戰時金融債券ノ應募者、權利者又ハ所有者ニ對スル通知及催吿ニ之ヲ準用ス
無記名式戰時金融債券ノ所有者ニ對スル通知又ハ催吿ハ公吿ノ方法ニ依ルコトヲ得
第三章 登記
第二十四條 戰時金融金庫ノ設立ノ登記ハ總裁ガ設立委員ヨリ設立ニ關スル事務ノ引渡ヲ受ケタル日ヨリ二週間內ニ主タル事務所ノ所在地ニ於テ之ヲ爲スコトヲ要ス
設立ノ登記ニハ左ノ事項ヲ揭グルコトヲ要ス
一 目的
二 名稱
三 事務所
四 資本金額
五 出資一口ノ金額
六 出資一口ニ付拂込ミタル金額
七 總裁、副總裁、理事及監事ノ氏名及住所
八 副總裁又ハ理事ノ代表權ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限
九 公吿ノ方法
戰時金融金庫ハ設立ノ登記ヲ爲シタル後一週間內ニ從タル事務所ノ所在地ニ於テ前項ニ揭グル事項ヲ登記スルコトヲ要ス
第二十五條 戰時金融金庫ノ成立後從タル事務所ヲ設ケタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間內ニ從タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記シ其ノ從タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間內ニ前條第二項ニ揭グル事項ヲ登記シ他ノ從タル事務所ノ所在地ニ於テハ同期間內ニ其ノ從タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記スルコトヲ要ス
主タル事務所又ハ從タル事務所ノ所在地ヲ管轄スル登記所ノ管轄區域內ニ於テ新ニ從タル事務所ヲ設ケタルトキハ其ノ從タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記スルヲ以テ足ル
第二十六條 戰時金融金庫ガ主タル事務所ヲ移轉シタルトキハ二週間內ニ移轉ノ登記ヲ爲スコトヲ要ス
戰時金融金庫ガ從タル事務所ヲ移轉シタルトキハ舊所在地ニ於テハ三週間內ニ移轉ノ登記ヲ爲シ新所在地ニ於テハ四週間內ニ第二十四條第二項ニ揭グル事項ヲ登記スルコトヲ要ス但シ同一ノ登記所ノ管轄區域內ニ於テ從タル事務所ヲ移轉シタルトキハ其ノ移轉ノ登記ヲ爲スヲ以テ足ル
第二十七條 第二十四條第二項ニ揭グル事項中ニ變更ヲ生ジタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間、從タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間內ニ變更ノ登記ヲ爲スコトヲ要ス
第二十八條 戰時金融金庫法第十六條ノ代理人ヲ選任シタルトキハ二週間內ニ之ヲ置キタル事務所ノ所在地ニ於テ代理人ノ氏名及住所、代理人ヲ置キタル事務所竝ニ代理人ノ代理權ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限ヲ登記スルコトヲ要ス登記シタル事項ノ變更及代理人ノ代理權ノ消滅ニ付亦同ジ
第二十九條 戰時金融債券ヲ發行シタル場合ニ於テ第十二條ノ拂込アリタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間、從タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間內ニ戰時金融債券ノ登記ヲ爲スコトヲ要ス
前項ノ登記ニハ第九條第二項第二號乃至第六號及第十一號ニ揭グル事項ヲ揭グルコトヲ要ス
第二十七條ノ規定ハ第一項ノ登記ニ之ヲ準用ス
第三十條 登記スベキ事項ニシテ大藏大臣ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第三十一條 登記シタル事項ハ裁判所ニ於テ遲滯ナク之ヲ公吿スルコトヲ要ス
第三十二條 戰時金融金庫ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ノ區裁判所ヲ以テ管轄登記所トス
各登記所ニ戰時金融金庫登記簿ヲ備フ
第三十三條 設立ノ登記ヲ除クノ外本令ニ依ル登記ハ總裁ノ申請ニ因リテ之ヲ爲ス
第三十四條 設立ノ登記ノ申請書ニハ定款、出資申込書其ノ他出資ノ引受ヲ證スル書面、出資ノ第一囘ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面竝ニ總裁、副總裁、理事及監事ノ資格ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十五條 戰時金融金庫法第十六條ノ代理人ノ選任ノ登記ノ申請書ニハ代理人ノ選任ヲ證スル書面及代理人ノ代理權ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十六條 戰時金融債券ノ登記ノ申請書ニハ戰時金融債券申込證其ノ他戰時金融債券ノ引受ヲ證スル書面、各戰時金融債券ニ付第十二條ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面及戰時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル會社アルトキハ其ノ委託ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十七條 事務所ノ新設又ハ事務所ノ移轉其ノ他第二十四條第二項ニ揭グル事項ノ變更ノ登記ノ申請書ニハ事務所ノ新設又ハ登記事項ノ變更ヲ證スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十八條 前條ノ規定ハ第二十八條ノ規定ニ依リ登記シタル事項ノ變更及戰時金融金庫法第十六條ノ代理人ノ代理權ノ消滅竝ニ戰時金融債券ニ關スル登記事項ノ變更ノ登記ニ之ヲ準用ス
第三十九條 非訟事件手續法第百四十二條乃至第百五十一條ノ六及第百五十四條乃至第百五十七條ノ規定ハ本令ニ依ル登記ニ之ヲ準用ス
第四章 雜則
第四十條 大藏大臣ハ必要アリト認ムルトキハ戰時金融金庫法第四十五條ノ規定ニ依リ左ノ各號ニ揭グル者(特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル法人ヲ除ク)ヨリ其ノ業務及財產ノ狀況ニ關シ報吿ヲ徵シ又ハ當該官吏ヲシテ其ノ業務ノ狀況若ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ檢査セシムルコトヲ得
一 戰時金融金庫ヨリ出資又ハ資金ノ融通ヲ受ケタル者
二 戰時金融金庫ニ依リ債務ヲ引受ケラレ又ハ債務ヲ保證セラレタル債務者
三 戰時金融金庫ニ依リ應募セラレ又ハ引受ケラレタル社債ノ發行者
前項ノ規定ニ依リ當該官吏ヲシテ檢査セシムル場合ニ於テハ其ノ身分ヲ示ス證票ヲ携帶セシムベシ
附 則
第四十一條 本令ハ戰時金融金庫法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第四十二條 日本協同證券株式會社戰時金融金庫法第五十二條第一項ノ決議ヲ爲シ之ニ付大藏大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ遲滯ナク決議ノ日ニ於ケル財產目錄及貸借對照表ヲ作成シ大藏大臣ノ承認ヲ受クベシ
第四十三條 戰時金融金庫法第五十三條ノ定款ニハ同法第九條第一項ニ規定スル事項ノ外左ニ揭グル事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戰時金融金庫法第五十四條ノ規定ニ依リ日本協同證券株式會社ノ株式ニ引當ツベキ出資ノ口數及拂込金額
二 日本協同證券株式會社ノ戰時金融金庫法第五十二條第一項ノ決議ノ日ニ於ケル財產ノ槪況
第四十四條 戰時金融金庫ニ出資ノ申込ヲ爲サントスル者ハ出資申込書三通ニ其ノ引受クベキ出資ノ口數及住所ヲ記載シ之ニ記名捺印シ設立委員ニ提出スルコトヲ要ス
出資申込書ハ設立委員之ヲ作成シ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戰時金融金庫ノ名稱
二 目的
三 定款認可ノ年月日
四 主タル事務所ノ所在地
五 資本金額
六 出資一口ノ金額及其ノ拂込ノ方法
七 公吿ノ方法
前二項ノ規定ハ政府ノ出資申込ニハ之ヲ適用セズ
第四十五條 出資引受人ガ出資ノ第一囘ノ拂込ヲ爲サザルトキハ設立委員ハ一定ノ期間內ニ其ノ拂込ヲ爲スベキ旨及其ノ期間內ニ之ヲ爲サザルトキハ其ノ權利ヲ失フベキ旨ヲ出資引受人ニ通知スルコトヲ得但シ其ノ期間ハ二週間ヲ下ルコトヲ得ズ
前項ノ通知アリタルニ拘ラズ出資引受人ガ其ノ期間內ニ拂込ヲ爲サザルトキハ其ノ權利ヲ失フ此ノ場合ニ於テハ設立委員ハ其ノ者ガ引受ケタル出資ニ付更ニ出資者ヲ募集スベシ
第四十六條 出資ノ第一囘ノ拂込アリタルトキハ設立委員ハ遲滯ナク各出資者ノ出資口數、拂込ミタル金額及其ノ拂込ノ年月日ヲ記載シタル書面竝ニ此等ニ關スル證憑書類ヲ提出シ大藏大臣ノ檢査ヲ受クベシ
第四十七條 前條ノ檢査終リタルトキハ設立委員ハ遲滯ナク其ノ事務ヲ戰時金融金庫總裁ニ引渡スベシ
戰時金融金庫總裁前項ノ事務ノ引渡ヲ受ケタルトキハ遲滯ナク其ノ旨ヲ大藏大臣ニ屆出ヅベシ
第四十八條 戰時金融金庫ノ設立ノ登記ヲ爲シタルトキハ登記官吏ハ職權ヲ以テ日本協同證券株式會社ノ登記用紙ニ其ノ事由ヲ記載シテ之ヲ閉鎖スベシ
朕戦時金融金庫法施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年二月二十七日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第百十七号
戦時金融金庫法施行令
第一章 出資証券
第一条 戦時金融金庫ノ出資証券ニハ左ノ事項及番号ヲ記載シ総裁之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
一 戦時金融金庫ノ名称
二 戦時金融金庫成立ノ年月日
三 資本金額
四 出資一口ノ金額
五 出資一口ニ付払込ミタル金額
第二回以後ノ出資払込ヲ為サシメタルトキハ払込アル毎ニ其ノ金額ヲ出資証券ニ記載スルコトヲ要ス
第二条 出資証券ハ記名式トス
第三条 出資者ノ持分ノ移転ハ取得者ノ氏名及住所ヲ出資者原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ出資証券ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戦時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第四条 出資者ノ持分ヲ以テ質権ノ目的ト為スニハ出資証券ヲ交付スルコトヲ要ス
質権者ハ継続シテ出資証券ヲ占有スルニ非ザレバ其ノ質権ヲ以テ戦時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第五条 戦時金融金庫法第八条第一項ノ規定ニ依ル出資者ノ持分ノ処分アリタルトキハ其ノ持分ヲ目的トスル質権ハ従前ノ出資者ガ同条第二項ノ規定ニ依リテ払戻ヲ受クベキ金銭ノ上ニ存在ス
第六条 出資者ノ持分ヲ以テ質権ノ目的ト為シタル場合ニ於テ戦時金融金庫ガ質権設定者ノ請求ニ依リ質権者ノ氏名及住所ヲ出資者原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ出資証券ニ記載シタルトキハ質権者ハ戦時金融金庫ヨリ剰余金ノ配当又ハ前条ノ金銭ノ支払ヲ受ケ他ノ債権者ニ先チテ自己ノ債権ノ弁済ニ充ツルコトヲ得
民法第三百六十七条第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第七条 戦時金融金庫ハ主タル事務所ニ出資者原簿ヲ備置クコトヲ要ス
出資者原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 出資者ノ氏名及住所
二 各出資者ノ出資口数及出資証券ノ番号
三 出資各口ニ付払込ミタル金額及払込ノ年月日
四 各出資証券ノ取得ノ年月日
戦時金融金庫ノ出資者及債権者ハ業務時間内何時ニテモ出資者原簿ノ閲覧ヲ求ムルコトヲ得
第八条 出資者ニ対スル通知又ハ催告ハ出資者原簿ニ記載シタル其ノ者ノ住所ニ、其ノ者ガ別ニ其ノ住所ヲ戦時金融金庫ニ通知シタルトキハ其ノ住所ニ宛ツルヲ以テ足ル
前項ノ通知又ハ催告ハ通常其ノ到達スベカリシ時ニ到達シタルモノト看做ス
前二項ノ規定ハ出資申込人、出資引受人又ハ従前ノ出資者ニ対スル通知及催告ニ之ヲ準用ス
第二章 戦時金融債券
第九条 戦時金融債券ノ募集ニ応ゼントスル者ハ戦時金融債券申込証二通ニ其ノ引受クベキ戦時金融債券ノ数及住所ヲ記載シ之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
戦時金融債券申込証ハ総裁之ヲ作成シ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戦時金融金庫ノ名称
二 戦時金融債券ノ総額
三 各戦時金融債券ノ金額
四 戦時金融債券ノ利率
五 戦時金融債券償還ノ方法及期限
六 利息支払ノ方法及期限
七 戦時金融債券発行ノ価額又ハ其ノ最低価額
八 戦時金融金庫ノ資本金額及払込資本金額
九 旧戦時金融債券借換ノ為戦時金融金庫法第二十条ノ制限ニ依ラズ戦時金融債券ヲ発行スルトキハ其ノ旨
十 前ニ戦時金融債券ヲ発行シタルトキハ其ノ償還ヲ了ヘザル総額
十一 戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社アルトキハ其ノ商号
十二 戦時金融債券ノ応募額ガ総額ニ達セザル場合ニ於テ前号ノ会社ガ其ノ残額ヲ引受クベキコトヲ約シタルトキハ其ノ旨
戦時金融債券発行ノ最低価額ヲ定メタル場合ニ於テハ応募者ハ戦時金融債券申込証ニ応募価額ヲ記載スルコトヲ要ス
第十条 前条ノ規定ハ契約ニ依リ戦時金融債券ノ総額ヲ引受クル場合ニハ之ヲ適用セズ戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社ガ自ラ戦時金融債券ノ一部ヲ引受クル場合ニ於テ其ノ一部ニ付亦同ジ
第十一条 戦時金融債券ノ応募総額ガ戦時金融債券申込証ニ記載シタル戦時金融債券ノ総額ニ達セザルトキト雖モ戦時金融債券ヲ成立セシムル旨ヲ戦時金融債券申込証ニ記載シタルトキハ其ノ応募総額ヲ以テ戦時金融債券ノ総額トス
第十二条 戦時金融債券ノ募集ガ完了シタルトキハ総裁ハ遅滞ナク各戦時金融債券ニ付其ノ全額ノ払込ヲ為サシムルコトヲ要ス
第十三条 戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社ハ自己ノ名ヲ以テ戦時金融金庫ノ為ニ第九条第二項及前条ニ定ムル行為ヲ為スコトヲ得
第十四条 戦時金融債券ハ全額ノ払込アリタル後ニ非ザレバ之ガ証券ノ発行ヲ為スコトヲ得ズ
前項ノ証券ニハ第九条第二項第一号乃至第六号及第十一号ニ掲グル事項並ニ番号ヲ記載シ総裁之ニ記名捺印スルコトヲ要ス
第十五条 記名式戦時金融債券ノ移転ハ取得者ノ氏名及住所ヲ戦時金融債券原簿ニ記載シ且其ノ氏名ヲ証券ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戦時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
記名式戦時金融債券ヲ以テ質権ノ目的ト為シタルトキハ質権者ノ氏名及住所ヲ戦時金融債券原簿ニ記載スルニ非ザレバ之ヲ以テ戦時金融金庫其ノ他ノ第三者ニ対抗スルコトヲ得ズ
第十六条 戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社ハ戦時金融債券ノ所有者ノ為ニ戦時金融債券ノ償還ヲ受クルニ必要ナル一切ノ裁判上又ハ裁判外ノ行為ヲ為ス権限ヲ有ス
前項ノ会社ガ戦時金融債券ノ償還ヲ受ケタルトキハ遅滞ナク其ノ旨ヲ戦時金融金庫ノ定款ニ定ムル方法ニ依リ公告シ且知レタル戦時金融債券ノ所有者ニハ各別ニ之ヲ通知スルコトヲ要ス
前項ノ場合ニ於テ戦時金融債券ノ所有者ハ証券ト引換ニ償還額ノ支払ヲ請求スルコトヲ得
第十七条 戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社二以上アルトキハ其ノ権限ニ属スル行為ハ共同シテ之ヲ為スコトヲ要ス
第十八条 戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社二以上アルトキハ戦時金融債券ノ所有者ニ対シ連帯シテ償還額ノ支払ヲ為ス義務ヲ負フ
第十九条 戦時金融金庫会社ニ戦時金融債券募集ノ委託ヲ為サントスルトキハ大蔵大臣ノ認可ヲ受クベシ
第二十条 無記名式戦時金融債券ヲ償還スル場合ニ於テ欠欠セル利札アルトキハ之ニ相当スル金額ヲ償還額ヨリ控除ス但シ既ニ支払期ノ到来シタル利札ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
前項ノ利札ノ所持人ハ何時ニテモ之ト引換ニ控除金額ノ支払ヲ請求スルコトヲ得
第二十一条 第十六条第三項ノ請求権ハ十五年、前条第二項ノ請求権ハ五年ヲ経過シタルトキハ時効ニ因リテ消滅ス
第二十二条 戦時金融金庫ハ主タル事務所ニ戦時金融債券原簿ヲ備置クコトヲ要ス
戦時金融債券原簿ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戦時金融債券ノ数及番号
二 証券発行ノ年月日
三 第九条第二項第二号乃至第六号及第十一号ニ掲グル事項
戦時金融債券ヲ記名式ト為シタルトキハ前項ニ掲グル事項ノ外其ノ戦時金融債券ノ所有者ノ氏名及住所並ニ取得ノ年月日ヲ戦時金融債券原簿ニ記載スルコトヲ要ス
戦時金融金庫ノ出資者及債権者ハ業務時間内何時ニテモ戦時金融債券原簿ノ閲覧ヲ求ムルコトヲ得
第二十三条 第八条第一項及第二項ノ規定ハ戦時金融債券ノ応募者、権利者又ハ所有者ニ対スル通知及催告ニ之ヲ準用ス
無記名式戦時金融債券ノ所有者ニ対スル通知又ハ催告ハ公告ノ方法ニ依ルコトヲ得
第三章 登記
第二十四条 戦時金融金庫ノ設立ノ登記ハ総裁ガ設立委員ヨリ設立ニ関スル事務ノ引渡ヲ受ケタル日ヨリ二週間内ニ主タル事務所ノ所在地ニ於テ之ヲ為スコトヲ要ス
設立ノ登記ニハ左ノ事項ヲ掲グルコトヲ要ス
一 目的
二 名称
三 事務所
四 資本金額
五 出資一口ノ金額
六 出資一口ニ付払込ミタル金額
七 総裁、副総裁、理事及監事ノ氏名及住所
八 副総裁又ハ理事ノ代表権ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限
九 公告ノ方法
戦時金融金庫ハ設立ノ登記ヲ為シタル後一週間内ニ従タル事務所ノ所在地ニ於テ前項ニ掲グル事項ヲ登記スルコトヲ要ス
第二十五条 戦時金融金庫ノ成立後従タル事務所ヲ設ケタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間内ニ従タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記シ其ノ従タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間内ニ前条第二項ニ掲グル事項ヲ登記シ他ノ従タル事務所ノ所在地ニ於テハ同期間内ニ其ノ従タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記スルコトヲ要ス
主タル事務所又ハ従タル事務所ノ所在地ヲ管轄スル登記所ノ管轄区域内ニ於テ新ニ従タル事務所ヲ設ケタルトキハ其ノ従タル事務所ヲ設ケタルコトヲ登記スルヲ以テ足ル
第二十六条 戦時金融金庫ガ主タル事務所ヲ移転シタルトキハ二週間内ニ移転ノ登記ヲ為スコトヲ要ス
戦時金融金庫ガ従タル事務所ヲ移転シタルトキハ旧所在地ニ於テハ三週間内ニ移転ノ登記ヲ為シ新所在地ニ於テハ四週間内ニ第二十四条第二項ニ掲グル事項ヲ登記スルコトヲ要ス但シ同一ノ登記所ノ管轄区域内ニ於テ従タル事務所ヲ移転シタルトキハ其ノ移転ノ登記ヲ為スヲ以テ足ル
第二十七条 第二十四条第二項ニ掲グル事項中ニ変更ヲ生ジタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間、従タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間内ニ変更ノ登記ヲ為スコトヲ要ス
第二十八条 戦時金融金庫法第十六条ノ代理人ヲ選任シタルトキハ二週間内ニ之ヲ置キタル事務所ノ所在地ニ於テ代理人ノ氏名及住所、代理人ヲ置キタル事務所並ニ代理人ノ代理権ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限ヲ登記スルコトヲ要ス登記シタル事項ノ変更及代理人ノ代理権ノ消滅ニ付亦同ジ
第二十九条 戦時金融債券ヲ発行シタル場合ニ於テ第十二条ノ払込アリタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テハ二週間、従タル事務所ノ所在地ニ於テハ三週間内ニ戦時金融債券ノ登記ヲ為スコトヲ要ス
前項ノ登記ニハ第九条第二項第二号乃至第六号及第十一号ニ掲グル事項ヲ掲グルコトヲ要ス
第二十七条ノ規定ハ第一項ノ登記ニ之ヲ準用ス
第三十条 登記スベキ事項ニシテ大蔵大臣ノ認可ヲ要スルモノハ其ノ認可書ノ到達シタル時ヨリ登記ノ期間ヲ起算ス
第三十一条 登記シタル事項ハ裁判所ニ於テ遅滞ナク之ヲ公告スルコトヲ要ス
第三十二条 戦時金融金庫ノ登記ニ付テハ其ノ事務所所在地ノ区裁判所ヲ以テ管轄登記所トス
各登記所ニ戦時金融金庫登記簿ヲ備フ
第三十三条 設立ノ登記ヲ除クノ外本令ニ依ル登記ハ総裁ノ申請ニ因リテ之ヲ為ス
第三十四条 設立ノ登記ノ申請書ニハ定款、出資申込書其ノ他出資ノ引受ヲ証スル書面、出資ノ第一回ノ払込アリタルコトヲ証スル書面並ニ総裁、副総裁、理事及監事ノ資格ヲ証スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十五条 戦時金融金庫法第十六条ノ代理人ノ選任ノ登記ノ申請書ニハ代理人ノ選任ヲ証スル書面及代理人ノ代理権ニ制限ヲ加ヘタルトキハ其ノ制限ヲ証スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十六条 戦時金融債券ノ登記ノ申請書ニハ戦時金融債券申込証其ノ他戦時金融債券ノ引受ヲ証スル書面、各戦時金融債券ニ付第十二条ノ払込アリタルコトヲ証スル書面及戦時金融債券募集ノ委託ヲ受ケタル会社アルトキハ其ノ委託ヲ証スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十七条 事務所ノ新設又ハ事務所ノ移転其ノ他第二十四条第二項ニ掲グル事項ノ変更ノ登記ノ申請書ニハ事務所ノ新設又ハ登記事項ノ変更ヲ証スル書面ヲ添附スルコトヲ要ス
第三十八条 前条ノ規定ハ第二十八条ノ規定ニ依リ登記シタル事項ノ変更及戦時金融金庫法第十六条ノ代理人ノ代理権ノ消滅並ニ戦時金融債券ニ関スル登記事項ノ変更ノ登記ニ之ヲ準用ス
第三十九条 非訟事件手続法第百四十二条乃至第百五十一条ノ六及第百五十四条乃至第百五十七条ノ規定ハ本令ニ依ル登記ニ之ヲ準用ス
第四章 雑則
第四十条 大蔵大臣ハ必要アリト認ムルトキハ戦時金融金庫法第四十五条ノ規定ニ依リ左ノ各号ニ掲グル者(特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル法人ヲ除ク)ヨリ其ノ業務及財産ノ状況ニ関シ報告ヲ徴シ又ハ当該官吏ヲシテ其ノ業務ノ状況若ハ帳簿書類其ノ他ノ物件ヲ検査セシムルコトヲ得
一 戦時金融金庫ヨリ出資又ハ資金ノ融通ヲ受ケタル者
二 戦時金融金庫ニ依リ債務ヲ引受ケラレ又ハ債務ヲ保証セラレタル債務者
三 戦時金融金庫ニ依リ応募セラレ又ハ引受ケラレタル社債ノ発行者
前項ノ規定ニ依リ当該官吏ヲシテ検査セシムル場合ニ於テハ其ノ身分ヲ示ス証票ヲ携帯セシムベシ
附 則
第四十一条 本令ハ戦時金融金庫法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第四十二条 日本協同証券株式会社戦時金融金庫法第五十二条第一項ノ決議ヲ為シ之ニ付大蔵大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ遅滞ナク決議ノ日ニ於ケル財産目録及貸借対照表ヲ作成シ大蔵大臣ノ承認ヲ受クベシ
第四十三条 戦時金融金庫法第五十三条ノ定款ニハ同法第九条第一項ニ規定スル事項ノ外左ニ掲グル事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戦時金融金庫法第五十四条ノ規定ニ依リ日本協同証券株式会社ノ株式ニ引当ツベキ出資ノ口数及払込金額
二 日本協同証券株式会社ノ戦時金融金庫法第五十二条第一項ノ決議ノ日ニ於ケル財産ノ概況
第四十四条 戦時金融金庫ニ出資ノ申込ヲ為サントスル者ハ出資申込書三通ニ其ノ引受クベキ出資ノ口数及住所ヲ記載シ之ニ記名捺印シ設立委員ニ提出スルコトヲ要ス
出資申込書ハ設立委員之ヲ作成シ之ニ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
一 戦時金融金庫ノ名称
二 目的
三 定款認可ノ年月日
四 主タル事務所ノ所在地
五 資本金額
六 出資一口ノ金額及其ノ払込ノ方法
七 公告ノ方法
前二項ノ規定ハ政府ノ出資申込ニハ之ヲ適用セズ
第四十五条 出資引受人ガ出資ノ第一回ノ払込ヲ為サザルトキハ設立委員ハ一定ノ期間内ニ其ノ払込ヲ為スベキ旨及其ノ期間内ニ之ヲ為サザルトキハ其ノ権利ヲ失フベキ旨ヲ出資引受人ニ通知スルコトヲ得但シ其ノ期間ハ二週間ヲ下ルコトヲ得ズ
前項ノ通知アリタルニ拘ラズ出資引受人ガ其ノ期間内ニ払込ヲ為サザルトキハ其ノ権利ヲ失フ此ノ場合ニ於テハ設立委員ハ其ノ者ガ引受ケタル出資ニ付更ニ出資者ヲ募集スベシ
第四十六条 出資ノ第一回ノ払込アリタルトキハ設立委員ハ遅滞ナク各出資者ノ出資口数、払込ミタル金額及其ノ払込ノ年月日ヲ記載シタル書面並ニ此等ニ関スル証憑書類ヲ提出シ大蔵大臣ノ検査ヲ受クベシ
第四十七条 前条ノ検査終リタルトキハ設立委員ハ遅滞ナク其ノ事務ヲ戦時金融金庫総裁ニ引渡スベシ
戦時金融金庫総裁前項ノ事務ノ引渡ヲ受ケタルトキハ遅滞ナク其ノ旨ヲ大蔵大臣ニ届出ヅベシ
第四十八条 戦時金融金庫ノ設立ノ登記ヲ為シタルトキハ登記官吏ハ職権ヲ以テ日本協同証券株式会社ノ登記用紙ニ其ノ事由ヲ記載シテ之ヲ閉鎖スベシ