陸軍軍法会議法の改正案は、軍法会議の職員のうち文官である陸軍法務官を廃止し、代わりに陸軍武官である法務部将校を充てることを主な内容としている。これは司法権と統帥権を密接不可分の関係に置き、司法権の運用に統帥上の要求を反映させるためである。法務部将校の人事は陸軍将校に関する規定を適用し、関連する現行法の規定を整備する。また、高等軍法会議の判士の区分についても改正を行い、運用の適正化を図るものである。
参照した発言: 第79回帝国議会 貴族院 本会議 第3号