(所得税法中改正法律)
法令番号: 法律第四十七號
公布年月日: 昭和17年2月23日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル所得稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年二月二十一日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
法律第四十七號
所得稅法中左ノ通改正ス
第十條ニ左ノ一號ヲ加フ
第七 淸算取引所得
株式ノ淸算取引ニ因ル所得但シ甲種ノ事業所得又ハ營利ヲ目的トスル繼續的行爲ヨリ生ジタル所得ニ該當スルモノヲ除ク
同條ニ左ノ一項ヲ加フ
株式ノ淸算取引ニ付受渡ヲ爲シタルトキハ淸算取引所得ノ課稅ニ付テハ之ヲ差金ノ授受ニ依リ決濟ヲ爲シタルモノト看做ス
第十一條第一項第五號中「三千圓」ヲ「五千圓」ニ改ム
第十二條第一項第八號及第九號中「一萬圓」ヲ「五千圓」ニ改メ同項ニ左ノ一號ヲ加フ
十 淸算取引所得ハ前年中ノ總收入金額ヨリ必要ノ經費ヲ控除シタル金額
同條第二項中「及第七號」ヲ「、第七號及第十號」ニ改メ同條ニ左ノ二項ヲ加フ
第十條第二項ノ規定ニ依ル淸算取引所得ニ付テハ賣買約定金額ト受渡ノ時ニ於ケル當該株式ノ價額トノ差額ヲ以テ收入金額ト看做シ其ノ所得ヲ計算ス
第一項、第二項及前項ニ規定スルモノノ外淸算取引所得ノ計算ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十四條中「二百五十圓」ヲ「百五十圓」ニ改ム
第十六條中「七百二十圓」ヲ「六百圓」ニ改ム
第十七條及第十八條中「五百圓」ヲ「四百圓」ニ、「七百二十圓」ヲ「六百圓」ニ、「七・二分ノ五」ヲ「三分ノ二」ニ改ム
第十九條及第二十條中「五百圓」ヲ「四百圓」ニ改ム
第二十條ノ二 淸算取引所得ニ付テハ其ノ所得ヨリ三千圓ヲ控除ス
第二十一條 分類所得稅ハ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
第一 不動產所得 百分ノ十六
第二 配當利子所得
甲種
一 國債ノ利子 百分ノ九
二 國債以外ノ公債ノ利子 百分ノ十四
三 其ノ他 百分ノ十五
乙種 百分ノ十五
第三 事業所得
甲種 百分ノ十三
乙種 百分ノ十二
第四 勤勞所得 百分ノ十
第五 山林ノ所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用ス
千六百圓以下ノ金額 百分ノ九
千六百圓ヲ超ユル金額 百分ノ十二
第六 退職所得
所得金額ヲ支拂者ノ異ナル每ニ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用ス
二萬圓以下ノ金額 百分ノ十
二萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ十七
十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ三十二
五十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ五十
第七 淸算取引所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用ス
十萬圓以下ノ金額 百分ノ二十五
十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ四十
三十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ五十五
不動產所得ノ金額ガ六百圓以下ナルトキハ前項中不動產所得ニ付規定スル稅率百分ノ十六ハ之ヲ百分ノ十四トス
銀行貯蓄預金、產業組合貯金其ノ他命令ヲ以テ定ムル預金ノ利子及產業組合、工業組合、商業組合等命令ヲ以テ定ムル法人ヨリ受クル剩餘金ノ分配ニ付テハ第一項中配當利子所得甲種第三號ニ規定スル稅率百分ノ十五ハ之ヲ百分ノ十トス
第十七條又ハ第十八條ノ規定ニ依ル控除前ノ事業所得ノ金額ガ千圓以下ナルトキハ第一項中甲種及乙種ノ事業所得ニ付規定スル稅率百分ノ十三及百分ノ十二ハ各之ヲ百分ノ十トス
戶主及其ノ同居家族ノ不動產所得、事業所得又ハ山林ノ所得ハ各之ヲ合算シ各其ノ總額ニ付第一項、第二項又ハ前項ノ規定ヲ適用ス戶主ト別居スル二人以上ノ同居家族ノ不動產所得、事業所得又ハ山林ノ所得ニ付亦同ジ
第二十二條中「百分ノ九」ヲ「百分ノ十六」ニ、「百分ノ十四」ヲ「百分ノ二十一」ニ、「第二項」ヲ「第三項」ニ、「百分ノ十」ヲ「百分ノ十七」ニ、「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十二」ニ改ム
第二十四條中「百五十圓」ヲ「二百圓」ニ、「百分ノ八」ヲ「百分ノ十二(扶養家族中子五人以上ナルトキハ百分ノ十八)」ニ改メ同條第六項ヲ削ル
第二十五條中「百五十圓」ヲ「二百圓」ニ、「百分ノ八」ヲ「百分ノ十二(扶養家族中子五人以上ナルトキハ百分ノ十八)」ニ改メ同條第六項ヲ削ル
第二十六條ノ二中「二百圓」ヲ「二百四十圓」ニ、「百分ノ六」ヲ「百分ノ十」ニ改ム
第三十條第一項第二號中「第二項」ヲ「第三項」ニ改ム
第三十二條中「五千圓」ヲ「三千圓」ニ改ム
第三十三條第一項ヲ左ノ如ク改メ同條第三項及第四項ヲ削ル
綜合所得稅ハ總所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス但シ第八條ニ規定スル利益ノ配當及山林ノ所得ハ各他ノ所得ト之ヲ區分シ其ノ所得ヲ五分シタル金額中六百圓ヲ超エ千圓以下ノ金額ニ對シテハ百分ノ三ノ稅率ヲ、千圓ヲ超エ三千圓以下ノ金額ニ對シテハ百分ノ六ノ稅率ヲ、三千圓ヲ超ユル金額ニ對シテハ本項ノ稅率ヲ適用シテ算出シタル金額ヲ五倍シタルモノヲ以テ各其ノ稅額トス
三千圓ヲ超ユル金額 百分ノ六
五千圓ヲ超ユル金額 百分ノ十二
八千圓ヲ超ユル金額 百分ノ十八
一萬二千圓ヲ超ユル金額 百分ノ二十四
二萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ三十
三萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ三十六
五萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ四十二
八萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ四十八
十二萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ五十四
二十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ六十
三十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ六十六
五十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ七十二
第三十四條第一項中「若ハ乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得若ハ淸算取引所得」ニ改ム
第三十六條第一項中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及淸算取引所得」ニ改ム
第四十三條ノ二 稅務代理士ハ所得調査委員タルコトヲ得ズ
第六十六條 所得調査委員ハ自己ノ所屬スル所得調査委員會ノ調査ニ依リ決定セラレタル課稅標準額ニ對スル審査ノ請求、訴願又ハ行政訴訟ニ付報酬ヲ得テ納稅義務者ノ代理ヲ爲シ又ハ其ノ相談ニ應ズルコトヲ得ズ
第六十九條中「稅務監督局」ヲ「財務局」ニ改ム
第七十三條中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及淸算取引所得」ニ改ム
第八十四條第一項中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及淸算取引所得」ニ改ム
第百五條 削除
第百六條第一項中「第二項」ヲ「第三項」ニ、「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同條第四項ヲ削ル
附 則
本法ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第四十三條ノ二及第六十六條ノ改正規定ハ昭和十七年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
不動產所得、乙種ノ配當利子所得、事業所得、乙種ノ勤勞所得、山林ノ所得及乙種ノ退職所得ニ付テハ昭和十七年分分類所得稅ヨリ、淸算取引所得ニ付テハ昭和十八年分分類所得稅ヨリ、個人ノ總所得ニ付テハ昭和十七年分綜合所得稅ヨリ本法ヲ適用ス
第十二條第一項第九號、第十四條、第十七條乃至第二十條又ハ第三十二條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十七年四月十五日迄ニ其ノ所得金額ヲ政府ニ申吿スベシ
前項ニ規定スル者又ハ第二十五條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十七年四月十五日迄ニ其ノ申請書ヲ提出スベシ
第十六條ノ改正規定ニ依リ新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者又ハ第二十四條ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同條第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ申請書ヲ政府ニ提出スベシ
昭和十七年ニ限リ改正後ノ第十八條但書ノ規定中六百圓トアルハ七百二十圓、同條第一號ノ規定中三分ノ二トアルハ七・二分ノ四、同條第二號ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ七・二分ノ六ニ相當スル金額トス
昭和十八年ニ限リ改正後ノ第十八條但書ノ規定中六百圓トアルハ六百三十圓、同條第一號ノ規定中三分ノ二トアルハ六・三分ノ四、同條第二號ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ六・三分ノ六ニ相當スル金額トス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル所得税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年二月二十一日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
法律第四十七号
所得税法中左ノ通改正ス
第十条ニ左ノ一号ヲ加フ
第七 清算取引所得
株式ノ清算取引ニ因ル所得但シ甲種ノ事業所得又ハ営利ヲ目的トスル継続的行為ヨリ生ジタル所得ニ該当スルモノヲ除ク
同条ニ左ノ一項ヲ加フ
株式ノ清算取引ニ付受渡ヲ為シタルトキハ清算取引所得ノ課税ニ付テハ之ヲ差金ノ授受ニ依リ決済ヲ為シタルモノト看做ス
第十一条第一項第五号中「三千円」ヲ「五千円」ニ改ム
第十二条第一項第八号及第九号中「一万円」ヲ「五千円」ニ改メ同項ニ左ノ一号ヲ加フ
十 清算取引所得ハ前年中ノ総収入金額ヨリ必要ノ経費ヲ控除シタル金額
同条第二項中「及第七号」ヲ「、第七号及第十号」ニ改メ同条ニ左ノ二項ヲ加フ
第十条第二項ノ規定ニ依ル清算取引所得ニ付テハ売買約定金額ト受渡ノ時ニ於ケル当該株式ノ価額トノ差額ヲ以テ収入金額ト看做シ其ノ所得ヲ計算ス
第一項、第二項及前項ニ規定スルモノノ外清算取引所得ノ計算ニ関シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第十四条中「二百五十円」ヲ「百五十円」ニ改ム
第十六条中「七百二十円」ヲ「六百円」ニ改ム
第十七条及第十八条中「五百円」ヲ「四百円」ニ、「七百二十円」ヲ「六百円」ニ、「七・二分ノ五」ヲ「三分ノ二」ニ改ム
第十九条及第二十条中「五百円」ヲ「四百円」ニ改ム
第二十条ノ二 清算取引所得ニ付テハ其ノ所得ヨリ三千円ヲ控除ス
第二十一条 分類所得税ハ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス
第一 不動産所得 百分ノ十六
第二 配当利子所得
甲種
一 国債ノ利子 百分ノ九
二 国債以外ノ公債ノ利子 百分ノ十四
三 其ノ他 百分ノ十五
乙種 百分ノ十五
第三 事業所得
甲種 百分ノ十三
乙種 百分ノ十二
第四 勤労所得 百分ノ十
第五 山林ノ所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用ス
千六百円以下ノ金額 百分ノ九
千六百円ヲ超ユル金額 百分ノ十二
第六 退職所得
所得金額ヲ支払者ノ異ナル毎ニ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用ス
二万円以下ノ金額 百分ノ十
二万円ヲ超ユル金額 百分ノ十七
十万円ヲ超ユル金額 百分ノ三十二
五十万円ヲ超ユル金額 百分ノ五十
第七 清算取引所得
所得金額ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用ス
十万円以下ノ金額 百分ノ二十五
十万円ヲ超ユル金額 百分ノ四十
三十万円ヲ超ユル金額 百分ノ五十五
不動産所得ノ金額ガ六百円以下ナルトキハ前項中不動産所得ニ付規定スル税率百分ノ十六ハ之ヲ百分ノ十四トス
銀行貯蓄預金、産業組合貯金其ノ他命令ヲ以テ定ムル預金ノ利子及産業組合、工業組合、商業組合等命令ヲ以テ定ムル法人ヨリ受クル剰余金ノ分配ニ付テハ第一項中配当利子所得甲種第三号ニ規定スル税率百分ノ十五ハ之ヲ百分ノ十トス
第十七条又ハ第十八条ノ規定ニ依ル控除前ノ事業所得ノ金額ガ千円以下ナルトキハ第一項中甲種及乙種ノ事業所得ニ付規定スル税率百分ノ十三及百分ノ十二ハ各之ヲ百分ノ十トス
戸主及其ノ同居家族ノ不動産所得、事業所得又ハ山林ノ所得ハ各之ヲ合算シ各其ノ総額ニ付第一項、第二項又ハ前項ノ規定ヲ適用ス戸主ト別居スル二人以上ノ同居家族ノ不動産所得、事業所得又ハ山林ノ所得ニ付亦同ジ
第二十二条中「百分ノ九」ヲ「百分ノ十六」ニ、「百分ノ十四」ヲ「百分ノ二十一」ニ、「第二項」ヲ「第三項」ニ、「百分ノ十」ヲ「百分ノ十七」ニ、「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十二」ニ改ム
第二十四条中「百五十円」ヲ「二百円」ニ、「百分ノ八」ヲ「百分ノ十二(扶養家族中子五人以上ナルトキハ百分ノ十八)」ニ改メ同条第六項ヲ削ル
第二十五条中「百五十円」ヲ「二百円」ニ、「百分ノ八」ヲ「百分ノ十二(扶養家族中子五人以上ナルトキハ百分ノ十八)」ニ改メ同条第六項ヲ削ル
第二十六条ノ二中「二百円」ヲ「二百四十円」ニ、「百分ノ六」ヲ「百分ノ十」ニ改ム
第三十条第一項第二号中「第二項」ヲ「第三項」ニ改ム
第三十二条中「五千円」ヲ「三千円」ニ改ム
第三十三条第一項ヲ左ノ如ク改メ同条第三項及第四項ヲ削ル
綜合所得税ハ総所得金額ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス但シ第八条ニ規定スル利益ノ配当及山林ノ所得ハ各他ノ所得ト之ヲ区分シ其ノ所得ヲ五分シタル金額中六百円ヲ超エ千円以下ノ金額ニ対シテハ百分ノ三ノ税率ヲ、千円ヲ超エ三千円以下ノ金額ニ対シテハ百分ノ六ノ税率ヲ、三千円ヲ超ユル金額ニ対シテハ本項ノ税率ヲ適用シテ算出シタル金額ヲ五倍シタルモノヲ以テ各其ノ税額トス
三千円ヲ超ユル金額 百分ノ六
五千円ヲ超ユル金額 百分ノ十二
八千円ヲ超ユル金額 百分ノ十八
一万二千円ヲ超ユル金額 百分ノ二十四
二万円ヲ超ユル金額 百分ノ三十
三万円ヲ超ユル金額 百分ノ三十六
五万円ヲ超ユル金額 百分ノ四十二
八万円ヲ超ユル金額 百分ノ四十八
十二万円ヲ超ユル金額 百分ノ五十四
二十万円ヲ超ユル金額 百分ノ六十
三十万円ヲ超ユル金額 百分ノ六十六
五十万円ヲ超ユル金額 百分ノ七十二
第三十四条第一項中「若ハ乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得若ハ清算取引所得」ニ改ム
第三十六条第一項中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及清算取引所得」ニ改ム
第四十三条ノ二 税務代理士ハ所得調査委員タルコトヲ得ズ
第六十六条 所得調査委員ハ自己ノ所属スル所得調査委員会ノ調査ニ依リ決定セラレタル課税標準額ニ対スル審査ノ請求、訴願又ハ行政訴訟ニ付報酬ヲ得テ納税義務者ノ代理ヲ為シ又ハ其ノ相談ニ応ズルコトヲ得ズ
第六十九条中「税務監督局」ヲ「財務局」ニ改ム
第七十三条中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及清算取引所得」ニ改ム
第八十四条第一項中「及乙種ノ退職所得」ヲ「、乙種ノ退職所得及清算取引所得」ニ改ム
第百五条 削除
第百六条第一項中「第二項」ヲ「第三項」ニ、「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同条第四項ヲ削ル
附 則
本法ハ昭和十七年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第四十三条ノ二及第六十六条ノ改正規定ハ昭和十七年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
不動産所得、乙種ノ配当利子所得、事業所得、乙種ノ勤労所得、山林ノ所得及乙種ノ退職所得ニ付テハ昭和十七年分分類所得税ヨリ、清算取引所得ニ付テハ昭和十八年分分類所得税ヨリ、個人ノ総所得ニ付テハ昭和十七年分綜合所得税ヨリ本法ヲ適用ス
第十二条第一項第九号、第十四条、第十七条乃至第二十条又ハ第三十二条ノ改正規定ニ依リ新ニ納税義務ヲ有スルニ至リタル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十七年四月十五日迄ニ其ノ所得金額ヲ政府ニ申告スベシ
前項ニ規定スル者又ハ第二十五条ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同条第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ昭和十七年四月十五日迄ニ其ノ申請書ヲ提出スベシ
第十六条ノ改正規定ニ依リ新ニ納税義務ヲ有スルニ至リタル者又ハ第二十四条ノ改正規定ニ依リ新ニ扶養家族ニ付同条第一項ノ規定ニ依ル控除ヲ受クルコトヲ得ルニ至リタル者同項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケントスルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ申請書ヲ政府ニ提出スベシ
昭和十七年ニ限リ改正後ノ第十八条但書ノ規定中六百円トアルハ七百二十円、同条第一号ノ規定中三分ノ二トアルハ七・二分ノ四、同条第二号ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ七・二分ノ六ニ相当スル金額トス
昭和十八年ニ限リ改正後ノ第十八条但書ノ規定中六百円トアルハ六百三十円、同条第一号ノ規定中三分ノ二トアルハ六・三分ノ四、同条第二号ノ規定中控除シタル金額トアルハ控除シタル金額ノ六・三分ノ六ニ相当スル金額トス