(会社経理統制令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第八百五十九號
公布年月日: 昭和16年9月17日
法令の形式: 勅令
朕會社經理統制令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年九月十六日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
遞信大臣兼鐵道大臣 村田省藏
大藏大臣 小倉正恒
拓務大臣 豊田貞次郞
農林大臣 井野碩哉
商工大臣 左近司政三
勅令第八百五十九號
會社經理統制令中左ノ通改正ス
第一條中「經理ニ關スル命令ニ付テハ」ノ下ニ「別ニ定ムルモノヲ除クノ外」ヲ加フ
第十一條第一號但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ在勤手當其ノ他第二十條各號ニ揭グル社員手當ニ準ズル手當ヲ除ク
第十二條第一號及第二號ヲ左ノ如ク改ム
一 支給セントスル役員報酬ノ合計金額ガ昭和十五年十月二十日(朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十一月五日)以後終了シタル各事業年度ニ付支給シタル役員報酬又ハ本條ノ規定ニ依リ主務大臣ノ許可ヲ受ケタル役員報酬ノ事業年度每ノ合計金額(當該事業年度ノ月數ト異ル月數ノ事業年度ニ付テハ閣令ノ定ムル所ニ依リ計算シタル金額)ノ中最モ多キ金額(以下最高報酬額ト稱ス)ヲ超ユルトキ
二 昭和十五年十月二十日(朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十一月五日)以後終了シタル各事業年度ニ付役員報酬ヲ支給セザリシトキ
同條第四號ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ其ノ役員報酬ノ合計金額ガ合併後存續スル會社ノ最高報酬額ヲ超エザルトキヲ除ク
第十八條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ轉職者(前職ニ於テ役員報酬、社員基本給料又ハ之ト同樣ノ性質ヲ有スル給與ヲ受ケ居リタル者ヲ謂フ)又ハ特別ノ經歷若ハ技能ヲ有スル者ニ付主務大臣ノ許可ヲ受ケテ爲ス初任基本給料ノ支給ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第十九條 會社ハ閣令ノ定ムル限度ヲ超エテ社員ノ基本給料ノ增加支給(以下昇給ト稱ス)ヲ爲サントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前項ノ規定ハ左ノ各號ノ一ニ該當スル昇給ニハ之ヲ適用セズ
一 入營シタル社員(陸軍衞生部將校ノ補充及現役期間ノ臨時特例第四條第一項若ハ陸軍技術部將校ノ補充及現役期間ノ臨時特例第七條第一項ノ規定ニ依リ短期現役ニ服スル將校又ハ海軍軍醫科、藥劑科、主計科、造船科、造機科及造兵科士官現役期間特例第一條ノ規定ニ依リ短期現役ニ服スル士官ト爲リタル者ヲ含ム)、召集セラレタル社員又ハ徵用セラレタル社員退營シ又ハ召集若ハ徵用ヲ解除セラレ會社ノ勤務ニ復シタル場合ニ於テ勤務ニ復シタル後一年以內ニ當該社員ニ付爲ス昇給
二 基本給料ガ閣令ノ定ムル金額ニ達セザル社員ニ付爲ス昇給ニシテ其ノ昇給後ノ基本給料ガ閣令ノ定ムル金額ヲ超エザルモノ
第二十六條中「役員雜給與、」ノ下ニ「役員退職金、」ヲ加フ
第二十七條 削除
第二十九條 昭和十六年九月十六日(朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年九月三十日)現在ニ於テ資本金百萬圓以上ノ會社(第二項後段ノ會社ヲ除ク)ハ國家總動員法第三十一條ノ規定ニ依リ閣令ノ定ムル所ニ從ヒ機密費、交際費、接待費又ハ廣吿宣傳費其ノ他之ト同樣ノ性質ヲ有スル支出(利益金處分ニ依ルモノヲ含ム以下機密費等ト稱ス)ノ基準月額ヲ主務大臣ニ報吿スベシ
昭和十六年九月十七日(朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十月一日)以後設立(合併ニ因ル設立ヲ含ム以下本項ニ於テ同ジ)セラレタル資本金百萬圓以上ノ會社若ハ資本增加(合併ニ因ル資本增加ヲ含ム以下本項ニ於テ同ジ)ニ因リ資本金百萬圓以上ト爲リタル會社又ハ同年九月十六日(朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年九月三十日)以前設立セラレタル資本金百萬圓以上ノ會社若ハ資本增加ニ因リ資本金百萬圓以上ト爲リタル會社ニシテ同日以前其ノ設立後若ハ資本增加後決算確定シタル事業年度ナキ會社ハ閣令ノ定ムル所ニ依リ機密費等ノ基準月額ヲ定メ主務大臣ノ承認ヲ受クベシ
資本金百萬圓以上ノ會社ハ機密費等ノ基準月額ヲ增額セントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ資本金百萬圓以上ノ會社ニ對シ機密費等ノ基準月額ヲ減額スベキコトヲ命ズルコトヲ得
資本金百萬圓以上ノ會社ハ每事業年度ニ於テ支出セントスル機密費等ノ合計金額ガ前四項ノ規定ニ依リ報吿シ、承認ヲ受ケ、增額シ又ハ減額シタル基準月額ニ當該事業年度ノ月數(曆ニ從ヒ計算シ一月未滿ノ端數ヲ生ジタルトキハ之ヲ一月ニ切上グ)ヲ乘ジテ得ベキ金額ヲ超ユルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前五項ノ規定ハ特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル會社ニハ之ヲ適用セズ
第二十九條ノ二 資本金百萬圓以上ノ會社ハ國家總動員法第三十一條ノ規定ニ依リ閣令ノ定ムル所ニ從ヒ每事業年度ニ於ケル寄附金其ノ他之ト同樣ノ性質ヲ有スル支出(利益金處分ニ依ルモノヲ含ム以下寄附金等ト稱ス)ノ豫定額ヲ主務大臣ニ報吿スベシ
前項ノ規定ニ依リ報吿ヲ爲シタル會社ハ其ノ報吿シタル金額ヲ超エテ當該事業年度ニ於テ寄附金等ヲ支出セントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前二項ノ規定ハ特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル會社ニハ之ヲ適用セズ
第二十九條ノ三 主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ會社ニ對シ機密費等、寄附金等、福利施設費其ノ他之ト同樣ノ性質ヲ有スル支出(利益金處分ニ依ルモノヲ含ム)又ハ硏究費其ノ他之ト同樣ノ性質ヲ有スル支出(利益金處分ニ依ルモノヲ含ム)ノ金額又ハ其ノ經理ノ方法ニ關シ必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第六章中第三十九條ノ前ニ左ノ三條ヲ加フ
第三十八條ノ二 本令ニ依ル許可又ハ承認ニシテ閣令ヲ以テ定ムルモノニ付申請書ノ提出アリタル場合ニ於テ閣令ヲ以テ定ムル期間內ニ其ノ申請ニ關シ會社ニ對シ指令、照會又ハ通知ノ文書ヲ發セザルトキハ其ノ期間滿了ノ日ニ於テ當該申請ニ付許可又ハ承認アリタルモノト看做ス
第三十八條ノ三 會社ハ何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ本令ニ基ク制限ヲ免ルル行爲ヲ爲スコトヲ得ズ
第三十八條ノ四 主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ會社、事項及期間ヲ定メテ本令ニ基ク制限ヲ解除シ又ハ本令ニ基ク義務ヲ免除スルコトヲ得
第三十九條第一項ヲ左ノ如ク改ム
第三條乃至第六條、第十二條乃至第十五條、第十八條、第十九條、第二十一條、第二十三條乃至第二十六條、第二十九條乃至第三十二條、第三十四條、第三十七條若ハ第三十八條ノ規定ニ依ル許可若ハ承認ニ關スル處分若ハ指定、命令若ハ制限ニシテ事案ノ重要ナルモノ又ハ前條ノ規定ニ依ル制限ノ解除若ハ義務ノ免除(第三十三條ノ規定ニ依ル制限ニ關スルモノヲ除ク)ハ會社經理審査委員會ノ議ヲ經ベシ
第四十條 第三十三條ノ規定ニ依ル許可ニ關スル處分若ハ指定ニシテ事案ノ重要ナルモノ又ハ第三十八條ノ四ノ規定ニ依ル制限ノ解除ニシテ第三十三條ノ規定ニ依ル制限ニ關スルモノハ臨時資金調整法第十二條ノ臨時資金審査委員會ノ議ヲ經ベシ
第四十一條第二項中「第十二條乃至第十五條、」ノ下ニ「第十八條、」ヲ加ヘ「又ハ第三十八條」ヲ「、第三十八條又ハ第三十八條ノ四」ニ改ム
第四十二條中「稅務監督局長」ヲ「財務局長」ニ、「稅務署長」ヲ「財務局出張所長」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、臺灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ昭和十六年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前從前ノ第二十九條第一項ノ規定ニ依リ本令施行後最初ニ終了スル事業年度ニ付同項第一號ニ揭グル支出ノ豫定額ヲ報吿シタル會社ガ當該事業年度ニ於テ其ノ豫定額ノ範圍內ニ於テ爲ス機密費等ノ支出ニハ第二十九條第五項ノ改正規定ハ之ヲ適用セズ
本令施行前會社ガ從前ノ第二十九條第一項ノ規定ニ依リ本令施行後最初ニ終了スル事業年度ニ付爲シタル同項第二號ニ揭グル支出ノ豫定額ノ報吿ハ之ヲ第二十九條ノ二第一項ノ改正規定ニ依リ爲シタル報吿ト看做ス
本令施行前ニ爲シタル行爲ニ關スル罰則ノ適用ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
朕会社経理統制令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年九月十六日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
逓信大臣兼鉄道大臣 村田省蔵
大蔵大臣 小倉正恒
拓務大臣 豊田貞次郎
農林大臣 井野碩哉
商工大臣 左近司政三
勅令第八百五十九号
会社経理統制令中左ノ通改正ス
第一条中「経理ニ関スル命令ニ付テハ」ノ下ニ「別ニ定ムルモノヲ除クノ外」ヲ加フ
第十一条第一号但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ在勤手当其ノ他第二十条各号ニ掲グル社員手当ニ準ズル手当ヲ除ク
第十二条第一号及第二号ヲ左ノ如ク改ム
一 支給セントスル役員報酬ノ合計金額ガ昭和十五年十月二十日(朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十一月五日)以後終了シタル各事業年度ニ付支給シタル役員報酬又ハ本条ノ規定ニ依リ主務大臣ノ許可ヲ受ケタル役員報酬ノ事業年度毎ノ合計金額(当該事業年度ノ月数ト異ル月数ノ事業年度ニ付テハ閣令ノ定ムル所ニ依リ計算シタル金額)ノ中最モ多キ金額(以下最高報酬額ト称ス)ヲ超ユルトキ
二 昭和十五年十月二十日(朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十一月五日)以後終了シタル各事業年度ニ付役員報酬ヲ支給セザリシトキ
同条第四号ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ其ノ役員報酬ノ合計金額ガ合併後存続スル会社ノ最高報酬額ヲ超エザルトキヲ除ク
第十八条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ転職者(前職ニ於テ役員報酬、社員基本給料又ハ之ト同様ノ性質ヲ有スル給与ヲ受ケ居リタル者ヲ謂フ)又ハ特別ノ経歴若ハ技能ヲ有スル者ニ付主務大臣ノ許可ヲ受ケテ為ス初任基本給料ノ支給ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
第十九条 会社ハ閣令ノ定ムル限度ヲ超エテ社員ノ基本給料ノ増加支給(以下昇給ト称ス)ヲ為サントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前項ノ規定ハ左ノ各号ノ一ニ該当スル昇給ニハ之ヲ適用セズ
一 入営シタル社員(陸軍衛生部将校ノ補充及現役期間ノ臨時特例第四条第一項若ハ陸軍技術部将校ノ補充及現役期間ノ臨時特例第七条第一項ノ規定ニ依リ短期現役ニ服スル将校又ハ海軍軍医科、薬剤科、主計科、造船科、造機科及造兵科士官現役期間特例第一条ノ規定ニ依リ短期現役ニ服スル士官ト為リタル者ヲ含ム)、召集セラレタル社員又ハ徴用セラレタル社員退営シ又ハ召集若ハ徴用ヲ解除セラレ会社ノ勤務ニ復シタル場合ニ於テ勤務ニ復シタル後一年以内ニ当該社員ニ付為ス昇給
二 基本給料ガ閣令ノ定ムル金額ニ達セザル社員ニ付為ス昇給ニシテ其ノ昇給後ノ基本給料ガ閣令ノ定ムル金額ヲ超エザルモノ
第二十六条中「役員雑給与、」ノ下ニ「役員退職金、」ヲ加フ
第二十七条 削除
第二十九条 昭和十六年九月十六日(朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年九月三十日)現在ニ於テ資本金百万円以上ノ会社(第二項後段ノ会社ヲ除ク)ハ国家総動員法第三十一条ノ規定ニ依リ閣令ノ定ムル所ニ従ヒ機密費、交際費、接待費又ハ広告宣伝費其ノ他之ト同様ノ性質ヲ有スル支出(利益金処分ニ依ルモノヲ含ム以下機密費等ト称ス)ノ基準月額ヲ主務大臣ニ報告スベシ
昭和十六年九月十七日(朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年十月一日)以後設立(合併ニ因ル設立ヲ含ム以下本項ニ於テ同ジ)セラレタル資本金百万円以上ノ会社若ハ資本増加(合併ニ因ル資本増加ヲ含ム以下本項ニ於テ同ジ)ニ因リ資本金百万円以上ト為リタル会社又ハ同年九月十六日(朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年九月三十日)以前設立セラレタル資本金百万円以上ノ会社若ハ資本増加ニ因リ資本金百万円以上ト為リタル会社ニシテ同日以前其ノ設立後若ハ資本増加後決算確定シタル事業年度ナキ会社ハ閣令ノ定ムル所ニ依リ機密費等ノ基準月額ヲ定メ主務大臣ノ承認ヲ受クベシ
資本金百万円以上ノ会社ハ機密費等ノ基準月額ヲ増額セントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ資本金百万円以上ノ会社ニ対シ機密費等ノ基準月額ヲ減額スベキコトヲ命ズルコトヲ得
資本金百万円以上ノ会社ハ毎事業年度ニ於テ支出セントスル機密費等ノ合計金額ガ前四項ノ規定ニ依リ報告シ、承認ヲ受ケ、増額シ又ハ減額シタル基準月額ニ当該事業年度ノ月数(暦ニ従ヒ計算シ一月未満ノ端数ヲ生ジタルトキハ之ヲ一月ニ切上グ)ヲ乗ジテ得ベキ金額ヲ超ユルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前五項ノ規定ハ特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル会社ニハ之ヲ適用セズ
第二十九条ノ二 資本金百万円以上ノ会社ハ国家総動員法第三十一条ノ規定ニ依リ閣令ノ定ムル所ニ従ヒ毎事業年度ニ於ケル寄附金其ノ他之ト同様ノ性質ヲ有スル支出(利益金処分ニ依ルモノヲ含ム以下寄附金等ト称ス)ノ予定額ヲ主務大臣ニ報告スベシ
前項ノ規定ニ依リ報告ヲ為シタル会社ハ其ノ報告シタル金額ヲ超エテ当該事業年度ニ於テ寄附金等ヲ支出セントスルトキハ主務大臣ノ許可ヲ受クベシ
前二項ノ規定ハ特別ノ法令ニ依リ設立セラレタル会社ニハ之ヲ適用セズ
第二十九条ノ三 主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ会社ニ対シ機密費等、寄附金等、福利施設費其ノ他之ト同様ノ性質ヲ有スル支出(利益金処分ニ依ルモノヲ含ム)又ハ研究費其ノ他之ト同様ノ性質ヲ有スル支出(利益金処分ニ依ルモノヲ含ム)ノ金額又ハ其ノ経理ノ方法ニ関シ必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第六章中第三十九条ノ前ニ左ノ三条ヲ加フ
第三十八条ノ二 本令ニ依ル許可又ハ承認ニシテ閣令ヲ以テ定ムルモノニ付申請書ノ提出アリタル場合ニ於テ閣令ヲ以テ定ムル期間内ニ其ノ申請ニ関シ会社ニ対シ指令、照会又ハ通知ノ文書ヲ発セザルトキハ其ノ期間満了ノ日ニ於テ当該申請ニ付許可又ハ承認アリタルモノト看做ス
第三十八条ノ三 会社ハ何等ノ名義ヲ以テスルヲ問ハズ本令ニ基ク制限ヲ免ルル行為ヲ為スコトヲ得ズ
第三十八条ノ四 主務大臣ハ必要アリト認ムルトキハ会社、事項及期間ヲ定メテ本令ニ基ク制限ヲ解除シ又ハ本令ニ基ク義務ヲ免除スルコトヲ得
第三十九条第一項ヲ左ノ如ク改ム
第三条乃至第六条、第十二条乃至第十五条、第十八条、第十九条、第二十一条、第二十三条乃至第二十六条、第二十九条乃至第三十二条、第三十四条、第三十七条若ハ第三十八条ノ規定ニ依ル許可若ハ承認ニ関スル処分若ハ指定、命令若ハ制限ニシテ事案ノ重要ナルモノ又ハ前条ノ規定ニ依ル制限ノ解除若ハ義務ノ免除(第三十三条ノ規定ニ依ル制限ニ関スルモノヲ除ク)ハ会社経理審査委員会ノ議ヲ経ベシ
第四十条 第三十三条ノ規定ニ依ル許可ニ関スル処分若ハ指定ニシテ事案ノ重要ナルモノ又ハ第三十八条ノ四ノ規定ニ依ル制限ノ解除ニシテ第三十三条ノ規定ニ依ル制限ニ関スルモノハ臨時資金調整法第十二条ノ臨時資金審査委員会ノ議ヲ経ベシ
第四十一条第二項中「第十二条乃至第十五条、」ノ下ニ「第十八条、」ヲ加ヘ「又ハ第三十八条」ヲ「、第三十八条又ハ第三十八条ノ四」ニ改ム
第四十二条中「税務監督局長」ヲ「財務局長」ニ、「税務署長」ヲ「財務局出張所長」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、台湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ昭和十六年十月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前従前ノ第二十九条第一項ノ規定ニ依リ本令施行後最初ニ終了スル事業年度ニ付同項第一号ニ掲グル支出ノ予定額ヲ報告シタル会社ガ当該事業年度ニ於テ其ノ予定額ノ範囲内ニ於テ為ス機密費等ノ支出ニハ第二十九条第五項ノ改正規定ハ之ヲ適用セズ
本令施行前会社ガ従前ノ第二十九条第一項ノ規定ニ依リ本令施行後最初ニ終了スル事業年度ニ付為シタル同項第二号ニ掲グル支出ノ予定額ノ報告ハ之ヲ第二十九条ノ二第一項ノ改正規定ニ依リ為シタル報告ト看做ス
本令施行前ニ為シタル行為ニ関スル罰則ノ適用ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル