(民事訴訟法中改正法律)
法令番号: 法律第57号
公布年月日: 昭和16年3月10日
法令の形式: 法律

改正対象法令

提案理由 (AIによる要約)

強制執行における競売を円滑に行うことを目的とした改正である。改正の要点は二つあり、第一に、動産及び不動産の競売において、競売方法や条件が画一的すぎる問題を解消するため、裁判所が妥当と認める場合には、動産競売では入札払や任意売却等の方法を可能とし、不動産競売では売却条件の変更を命じることができるようにする。第二に、競落人による代金支払いの遅延や不払いによる再競売の弊害を防ぐため、遅延の場合は利息を支払わせ、再競売実施の際は保証金を没収して売却代金に繰り入れることとする。なお、この改正は競売法による競売及び船舶の競売にも準用される。

参照した発言:
第76回帝国議会 貴族院 本会議 第8号

審議経過

第76回帝国議会

貴族院
(昭和16年2月3日)
(昭和16年2月5日)
衆議院
(昭和16年2月8日)
(昭和16年2月22日)
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル民事訴訟法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年三月八日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
司法大臣 柳川平助
法律第五十七號
民事訴訟法中左ノ通改正ス
第五百八十五條ノ二 執行裁判所必要アリト認ムルトキハ職權ヲ以テ前條ノ裁判ヲ爲スコトヲ得
右裁判ニ對シテハ不服ヲ申立ツルコトヲ得ス
第六百六十二條ノ二 裁判所必要アリト認ムルトキハ職權ヲ以テ本款ニ揭ケタル賣却條件ヲ變更スルコトヲ得
右裁判ニ對シテハ不服ヲ申立ツルコトヲ得ス
第一項ノ場合ニ於テハ裁判所ハ執達吏ヲシテ不動產ニ付キ必要ナル取調ヲ爲サシムルコトヲ得
第六百八十八條第四項中「買入代金」ノ下ニ「、代金支拂期日ヨリ代金支拂マテノ利息」ヲ加ヘ同條第五項ヲ左ノ如ク改ム
再競賣ヲ爲ストキハ前ノ競落人ハ競買ニ加ハルコトヲ許サス且競買ノ保證ノ爲メ預ケタル金錢又ハ有價證券ノ返還ヲ求ムルコトヲ得ス
前ノ競落人ハ再度ノ競落代價カ最初ノ競落代價ヨリ低キトキハ不足ノ額及ヒ手續ノ費用ヲ負擔ス
第六百九十四條第二項ニ左ノ二號ヲ加フ
第三 第六百八十八條第四項ノ場合ニ於テハ代金支拂期日ヨリ代金支拂マテノ利息
第四 第六百八十八條第五項ノ場合ニ於テハ前ノ競落人ヨリ競買ノ保證ノ爲メ預リタル金額
同條第四項中「最高競買價額」ヲ「競買」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル民事訴訟法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年三月八日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
司法大臣 柳川平助
法律第五十七号
民事訴訟法中左ノ通改正ス
第五百八十五条ノ二 執行裁判所必要アリト認ムルトキハ職権ヲ以テ前条ノ裁判ヲ為スコトヲ得
右裁判ニ対シテハ不服ヲ申立ツルコトヲ得ス
第六百六十二条ノ二 裁判所必要アリト認ムルトキハ職権ヲ以テ本款ニ掲ケタル売却条件ヲ変更スルコトヲ得
右裁判ニ対シテハ不服ヲ申立ツルコトヲ得ス
第一項ノ場合ニ於テハ裁判所ハ執達吏ヲシテ不動産ニ付キ必要ナル取調ヲ為サシムルコトヲ得
第六百八十八条第四項中「買入代金」ノ下ニ「、代金支払期日ヨリ代金支払マテノ利息」ヲ加ヘ同条第五項ヲ左ノ如ク改ム
再競売ヲ為ストキハ前ノ競落人ハ競買ニ加ハルコトヲ許サス且競買ノ保証ノ為メ預ケタル金銭又ハ有価証券ノ返還ヲ求ムルコトヲ得ス
前ノ競落人ハ再度ノ競落代価カ最初ノ競落代価ヨリ低キトキハ不足ノ額及ヒ手続ノ費用ヲ負担ス
第六百九十四条第二項ニ左ノ二号ヲ加フ
第三 第六百八十八条第四項ノ場合ニ於テハ代金支払期日ヨリ代金支払マテノ利息
第四 第六百八十八条第五項ノ場合ニ於テハ前ノ競落人ヨリ競買ノ保証ノ為メ預リタル金額
同条第四項中「最高競買価額」ヲ「競買」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス