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(借家法中改正法律)
法令番号: 法律第五十六號
公布年月日: 昭和16年3月10日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
借家法
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル借家法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年三月八日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
司法大臣 柳川平助
法律第五十六號
借家法中左ノ通改正ス
第一條ノ二
建物ノ賃貸人ハ自ラ使用スルコトヲ必要トスル場合其ノ他正當ノ事由アル場合ニ非サレハ賃貸借ノ更新ヲ拒ミ又ハ解約ノ申入ヲ爲スコトヲ得ス
第二條
當事者カ賃貸借ノ期間ヲ定メタル場合ニ於テ當事者カ期間滿了前六月乃至一年內ニ相手方ニ對シ更新拒絕ノ通知又ハ條件ヲ變更スルニ非サレハ更新セサル旨ノ通知ヲ爲ササルトキハ期間滿了ノ際前賃貸借ト同一ノ條件ヲ以テ更ニ賃貸借ヲ爲シタルモノト看做ス
前項ノ通知ヲ爲シタル場合ト雖モ期間滿了ノ後賃借人カ建物ノ使用又ハ收益ヲ繼續スル場合ニ於テ賃貸人カ遲滯ナク異議ヲ述ヘサリシトキ亦前項ニ同シ
第三條第二項ヲ削リ同條中「前條」ヲ「前條第二項」ニ改ム
第三條ノ二
一年未滿ノ期間ノ定アル賃貸借ハ之ヲ期間ノ定ナキモノト看做ス
第四條第一項中「解約申入」ノ上ニ「賃貸借ノ期間滿了又ハ」ヲ加フ
第六條中「前五條」ヲ「前七條」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法ハ本法施行前ニ爲シタル建物ノ賃貸借ニ付亦之ヲ適用ス
第一條ノ二ノ改正規定ハ本法施行前ニ解約ノ申入アリタル場合ニモ亦之ヲ適用ス但シ本法施行前旣ニ借家法第三條第一項ノ期間ヲ經過シタル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
本法施行ノ際現ニ存スル建物ノ賃貸借ニシテ本法施行後一年內ニ其ノ期間滿了スベキモノニ付當事者ガ其ノ期間滿了前一年內ニ相手方ニ對シテ爲シタル更新拒絕ノ通知又ハ條件ヲ變更スルニ非ザレバ更新セザル旨ノ通知ハ第二條第一項ノ期間內ニ爲サザルモノト雖モ之ヲ同條同項ノ期間內ニ爲シタルモノト看做ス
前項ノ場合ニ於テ賃貸借ガ期間ノ滿了ニ因リ終了シタルトキハ第四條ノ改正規定ニ拘ラズ轉貸借モ亦終了ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル借家法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年三月八日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
司法大臣 柳川平助
法律第五十六号
借家法中左ノ通改正ス
第一条ノ二
建物ノ賃貸人ハ自ラ使用スルコトヲ必要トスル場合其ノ他正当ノ事由アル場合ニ非サレハ賃貸借ノ更新ヲ拒ミ又ハ解約ノ申入ヲ為スコトヲ得ス
第二条
当事者カ賃貸借ノ期間ヲ定メタル場合ニ於テ当事者カ期間満了前六月乃至一年内ニ相手方ニ対シ更新拒絶ノ通知又ハ条件ヲ変更スルニ非サレハ更新セサル旨ノ通知ヲ為ササルトキハ期間満了ノ際前賃貸借ト同一ノ条件ヲ以テ更ニ賃貸借ヲ為シタルモノト看做ス
前項ノ通知ヲ為シタル場合ト雖モ期間満了ノ後賃借人カ建物ノ使用又ハ収益ヲ継続スル場合ニ於テ賃貸人カ遅滞ナク異議ヲ述ヘサリシトキ亦前項ニ同シ
第三条第二項ヲ削リ同条中「前条」ヲ「前条第二項」ニ改ム
第三条ノ二
一年未満ノ期間ノ定アル賃貸借ハ之ヲ期間ノ定ナキモノト看做ス
第四条第一項中「解約申入」ノ上ニ「賃貸借ノ期間満了又ハ」ヲ加フ
第六条中「前五条」ヲ「前七条」ニ改ム
附 則
本法ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本法ハ本法施行前ニ為シタル建物ノ賃貸借ニ付亦之ヲ適用ス
第一条ノ二ノ改正規定ハ本法施行前ニ解約ノ申入アリタル場合ニモ亦之ヲ適用ス但シ本法施行前既ニ借家法第三条第一項ノ期間ヲ経過シタル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
本法施行ノ際現ニ存スル建物ノ賃貸借ニシテ本法施行後一年内ニ其ノ期間満了スベキモノニ付当事者ガ其ノ期間満了前一年内ニ相手方ニ対シテ為シタル更新拒絶ノ通知又ハ条件ヲ変更スルニ非ザレバ更新セザル旨ノ通知ハ第二条第一項ノ期間内ニ為サザルモノト雖モ之ヲ同条同項ノ期間内ニ為シタルモノト看做ス
前項ノ場合ニ於テ賃貸借ガ期間ノ満了ニ因リ終了シタルトキハ第四条ノ改正規定ニ拘ラズ転貸借モ亦終了ス
本文
詳細・沿革