朝鮮銀行の現行納付金制度は創立当初に設置されたもので、今日の状況に適応していない。特に銀行券発行限度が度々拡張され、発行特権による利益が増大している状況で、現行の納付金制度では不十分であり、特権による利益と負担の調和が取れていない。一方、台湾銀行も銀行券発行特権により相当な利益を得ており、朝鮮銀行同様に利益が増大する見込みである。両行とも大正末期以来の業況不振から近年立ち直り、相当の利益を上げているため、朝鮮銀行の納付金制度を整備し、台湾銀行にも同様の制度を新設することが適当と判断した。
参照した発言:
第76回帝国議会 衆議院 本会議 第12号