(衛戍令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第六百二十四號
公布年月日: 昭和15年9月26日
法令の形式: 勅令
朕衞戍令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年九月二十五日
內閣總理大臣　公爵　近衞文麿
陸軍大臣　東條英機
勅令第六百二十四號
衞戍令中左ノ通改正ス
第二條　衞戍勤務ハ一地ニ駐屯スル軍隊（憲兵隊及陸軍敎化隊ヲ除ク）ノ長中上級先任者衞戍司令官ト爲リ之ヲ管掌ス
第二條ノ二　衞戍勤務ハ憲兵隊及要塞司令部ノミ又ハ其ノ何レカノミ駐屯スル地ニ於テハ之ヲ行ハス
第三條　衞戍勤務執行ノ區域ハ衞戍司令官之ヲ定メ其ノ區域ヲ衞戍地ト稱ス
衞戍地ハ其ノ地名ヲ冠シテ某衞戍地ト謂フ
衞戍勤務ニ關シ師團長ハ師管內ノ各衞戍司令官（飛行集團長ニシテ衞戍司令官タルモノヲ除ク）ヲ、臺灣守備隊長ハ其ノ守備區域內ノ各衞戍司令官ヲ監督ス但シ衞戍司令官上級先任ナルトキハ此ノ限ニ在ラス
衞戍勤務ニ關シ軍司令官ハ軍管區內ノ各師團長（臺灣ニ在リテハ臺灣守備隊長）ヲ統監シ各衞戍司令官（師團長及臺灣守備隊長ノ監督ヲ受クルモノヲ除ク）ヲ監督ス
第四條　衞戍參謀長、衞戍參謀又ハ衞戍副官ハ衞戍司令官タル部隊長ノ部隊ノ參謀長、參謀又ハ副官ノ中ヨリ衞戍司令官タル部隊長之ヲ命ス
衞戍參謀長ハ衞戍司令官ヲ輔佐シ事務整理ノ責ニ任ス
衞戍參謀及衞戍副官ハ衞戍參謀長（衞戍參謀長ナキ部隊ニ在リテハ衞戍司令官）ノ命ヲ承ケ各擔任ノ事務ヲ掌ル
第十條第一項中「非常ノ際」ヲ「非常ノ際ニ於ケル」ニ改ム
第十二條ヲ削ル
附　則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕衛戍令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年九月二十五日
内閣総理大臣　公爵　近衛文麿
陸軍大臣　東条英機
勅令第六百二十四号
衛戍令中左ノ通改正ス
第二条　衛戍勤務ハ一地ニ駐屯スル軍隊（憲兵隊及陸軍教化隊ヲ除ク）ノ長中上級先任者衛戍司令官ト為リ之ヲ管掌ス
第二条ノ二　衛戍勤務ハ憲兵隊及要塞司令部ノミ又ハ其ノ何レカノミ駐屯スル地ニ於テハ之ヲ行ハス
第三条　衛戍勤務執行ノ区域ハ衛戍司令官之ヲ定メ其ノ区域ヲ衛戍地ト称ス
衛戍地ハ其ノ地名ヲ冠シテ某衛戍地ト謂フ
衛戍勤務ニ関シ師団長ハ師管内ノ各衛戍司令官（飛行集団長ニシテ衛戍司令官タルモノヲ除ク）ヲ、台湾守備隊長ハ其ノ守備区域内ノ各衛戍司令官ヲ監督ス但シ衛戍司令官上級先任ナルトキハ此ノ限ニ在ラス
衛戍勤務ニ関シ軍司令官ハ軍管区内ノ各師団長（台湾ニ在リテハ台湾守備隊長）ヲ統監シ各衛戍司令官（師団長及台湾守備隊長ノ監督ヲ受クルモノヲ除ク）ヲ監督ス
第四条　衛戍参謀長、衛戍参謀又ハ衛戍副官ハ衛戍司令官タル部隊長ノ部隊ノ参謀長、参謀又ハ副官ノ中ヨリ衛戍司令官タル部隊長之ヲ命ス
衛戍参謀長ハ衛戍司令官ヲ輔佐シ事務整理ノ責ニ任ス
衛戍参謀及衛戍副官ハ衛戍参謀長（衛戍参謀長ナキ部隊ニ在リテハ衛戍司令官）ノ命ヲ承ケ各担任ノ事務ヲ掌ル
第十条第一項中「非常ノ際」ヲ「非常ノ際ニ於ケル」ニ改ム
第十二条ヲ削ル
附　則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス