政府出資特別会計規則
法令番号: 勅令第四百三十三號
公布年月日: 昭和15年6月26日
法令の形式: 勅令
朕政府出資特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年六月二十五日
內閣總理大臣 米內光政
大藏大臣 櫻內幸雄
勅令第四百三十三號
政府出資特別會計規則
第一條 歲入歲出ノ豫定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
前項ノ豫定計算書ニハ其ノ年三月三十一日ニ終リタル會計年度ノ貸借對照表及損益計算表竝ニ其ノ年三月三十一日ニ於ケル政府出資明細表ヲ添附スベシ
第二條 歲入歲出ノ豫算ハ決定ノ後豫備費ヲ除キ所管大臣營繕管財局長官ニ命ジテ之ヲ執行セシムベシ但シ他ノ官吏ニ命ジテ其ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第三條 本會計ニ於テハ當該年度ノ收入濟歲入額及政府出資特別會計法第九條ニ規定スル一時借入金ヲ以テ支拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四條 本會計ニ於テ支拂上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ所管大臣ハ大藏大臣ニ對シ政府出資特別會計法第九條ニ規定スル一時借入金ニ代ヘ國庫餘裕金ノ繰替使用ヲ請求スルコトヲ得
第五條 每年度內ニ收入ヲ爲スベキ權利ヲ得テ每年度出納ノ完結迄ニ收入濟ト爲ラザルモノハ收入未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ現ニ收入ヲ爲シタル年度ノ歲入ニ組入ルベシ
第六條 每年度內ニ支拂ヲ爲スベキ義務ヲ生ジ每年度出納ノ完結迄ニ支出濟ト爲ラザル歲出ニシテ時效完成ニ至ラザルモノハ支出未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越スベシ但シ支出濟額ト合シテ豫算額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第七條 歲入徵收官ハ每月徵收報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ之ヲ營繕管財局長官ニ送付スベシ
第八條 營繕管財局長官ハ徵收報吿書ニ依リ每月徵收總報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第九條 支出官ハ每月支出濟額報吿書ヲ調製シ之ヲ營繕管財局長官ニ送付スベシ
第十條 營繕管財局長官ハ支出濟額報吿書ニ依リ每月支出總報吿書ヲ調製シ支出濟額報吿書ヲ添ヘ所管大臣ヲ經由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第十一條 歲入徵收官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徵收報吿書又ハ支出濟額報吿書ヲ以テ徵收總報吿書又ハ支出總報吿書ニ充ツルコトヲ得
第十二條 歲入歲出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第十三條 本會計ニ屬スル出資ノ價格ハ拂込株金額又ハ出資金額ヲ以テ其ノ價格トス
第十四條 營繕管財局ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本會計ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十五條 貸借對照表、損益計算表及政府出資明細表ノ樣式ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十六條 營繕管財局ハ歲入簿ヲ備ヘ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スベシ
第十七條 支出官ハ支出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十八條 營繕管財局ハ歲出簿及支拂元受高差引簿ヲ備ヘ歲出簿ニハ歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、支出濟額、翌年度繰越額及殘額ヲ登記シ支拂元受高差引簿ニハ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十九條 本令ニ規定セザルモノニ付テハ會計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十五年度ヨリ之ヲ適用ス
朕政府出資特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年六月二十五日
内閣総理大臣 米内光政
大蔵大臣 桜内幸雄
勅令第四百三十三号
政府出資特別会計規則
第一条 歳入歳出ノ予定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
前項ノ予定計算書ニハ其ノ年三月三十一日ニ終リタル会計年度ノ貸借対照表及損益計算表並ニ其ノ年三月三十一日ニ於ケル政府出資明細表ヲ添附スベシ
第二条 歳入歳出ノ予算ハ決定ノ後予備費ヲ除キ所管大臣営繕管財局長官ニ命ジテ之ヲ執行セシムベシ但シ他ノ官吏ニ命ジテ其ノ一部ヲ執行セシムルコトヲ得
第三条 本会計ニ於テハ当該年度ノ収入済歳入額及政府出資特別会計法第九条ニ規定スル一時借入金ヲ以テ支払元受高トシ歳出ヲ支出スルハ此ノ支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四条 本会計ニ於テ支払上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ所管大臣ハ大蔵大臣ニ対シ政府出資特別会計法第九条ニ規定スル一時借入金ニ代ヘ国庫余裕金ノ繰替使用ヲ請求スルコトヲ得
第五条 毎年度内ニ収入ヲ為スベキ権利ヲ得テ毎年度出納ノ完結迄ニ収入済ト為ラザルモノハ収入未済トシテ逓次翌年度ニ繰越シ現ニ収入ヲ為シタル年度ノ歳入ニ組入ルベシ
第六条 毎年度内ニ支払ヲ為スベキ義務ヲ生ジ毎年度出納ノ完結迄ニ支出済ト為ラザル歳出ニシテ時効完成ニ至ラザルモノハ支出未済トシテ逓次翌年度ニ繰越スベシ但シ支出済額ト合シテ予算額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第七条 歳入徴収官ハ毎月徴収報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ之ヲ営繕管財局長官ニ送付スベシ
第八条 営繕管財局長官ハ徴収報告書ニ依リ毎月徴収総報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第九条 支出官ハ毎月支出済額報告書ヲ調製シ之ヲ営繕管財局長官ニ送付スベシ
第十条 営繕管財局長官ハ支出済額報告書ニ依リ毎月支出総報告書ヲ調製シ支出済額報告書ヲ添ヘ所管大臣ヲ経由シテ其ノ翌月中ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第十一条 歳入徴収官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徴収報告書又ハ支出済額報告書ヲ以テ徴収総報告書又ハ支出総報告書ニ充ツルコトヲ得
第十二条 歳入歳出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第十三条 本会計ニ属スル出資ノ価格ハ払込株金額又ハ出資金額ヲ以テ其ノ価格トス
第十四条 営繕管財局ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本会計ニ関スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十五条 貸借対照表、損益計算表及政府出資明細表ノ様式ハ所管大臣大蔵大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十六条 営繕管財局ハ歳入簿ヲ備ヘ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スベシ
第十七条 支出官ハ支出簿ノ外支払元受高差引簿ヲ備ヘ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ
第十八条 営繕管財局ハ歳出簿及支払元受高差引簿ヲ備ヘ歳出簿ニハ歳出ノ予算額、予算決定後増加額、支出済額、翌年度繰越額及残額ヲ登記シ支払元受高差引簿ニハ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支払元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十九条 本令ニ規定セザルモノニ付テハ会計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十五年度ヨリ之ヲ適用ス