関東州船員給料臨時措置令
法令番号: 勅令第三百十一號
公布年月日: 昭和15年5月1日
法令の形式: 勅令
朕關東州船員給料臨時措置令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年四月三十日
內閣總理大臣 米內光政
勅令第三百十一號
關東州船員給料臨時措置令
第一條 關東州國家總動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル國家總動員法第六條ノ規定ニ基ク船員ノ賃金ニ關スル臨時措置及同法第十一條ノ規定ニ基ク會社ノ經理ニ關スル命令ノ中船員ニ對スル給與ノ支給ニ關スルモノニ付テハ本令ニ定ムルモノノ外賃金臨時措置令及會社職員給與臨時措置令ニ依ル但シ賃金臨時措置令第二條、第六條、第二十一條、第二十二條及第二十四條乃至第二十八條竝ニ會社職員給與臨時措置令第三條、第九條第二項第一號、第十七條、第二十條、第二十一條及第二十三條乃至第二十五條ノ規定ハ此ノ限ニ在ラズ
賃金臨時措置令中國家總動員法(昭和十三年勅令第三百十七號ニ於テ依ル場合ヲ含ム以下同ジ)又ハ國家總動員法トアルハ關東州國家總動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル國家總動員法トシ厚生大臣トアルハ滿洲國駐箚特命全權大使トシ地方長官(東京府ニ在リテハ警視總監以下同ジ)又ハ地方長官トアルハ第八條、第十條、第十一條及第十三條乃至第十六條ノ場合ニ在リテハ大使、其ノ他ノ場合ニ在リテハ關東海務局長トシ道府縣賃金委員會トアルハ關東州船員給料委員會トシ昭和十四年九月十八日トアルハ昭和十五年一月一日トシ勞務者トアルハ賃金ヲ受クル船員トシ同一ノ工場、事業場、事務所トアルハ同一雇傭主ノ管理ニ屬スル船舶トシ道府縣トアルハ關東州地方費トス
會社職員給與臨時措置令中國家總動員法(昭和十三年勅令第三百十七號ニ於テ依ル場合ヲ含ム以下同ジ)又ハ國家總動員法トアルハ關東州國家總動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル國家總動員法トシ閣令トアルハ關東局令トシ會社利益配當及資金融通令第七條トアルハ關東州會社利益配當令第六條トシ主務大臣トアルハ第五條本文、第六條乃至第八條、第十條、第十二條及第十三條ノ場合ニ在リテハ大使、第十六條ノ場合ニ在リテハ大使又ハ關東海務局長、其ノ他ノ場合ニ在リテハ關東海務局長トシ船員給料委員會トアルハ關東州船員給料委員會トシ昭和十四年九月十八日トアルハ昭和十五年一月一日トシ職員、社員、役員又ハ社員トアルハ船員(賃金ヲ受クル船員ヲ除ク)トシ役員數トアルハ船員數(賃金ヲ受クル船員ノ數ヲ除ク)トス
第二條 關東州船員給料委員會ハ大使ノ監督ニ屬シ其ノ諮問ニ應ジテ賃金臨時措置令第十六條及會社職員給與臨時措置令第十三條ノ規定ニ依リ其ノ權限ニ屬セシメタル事項ヲ調査審議ス
第三條 關東州船員給料委員會ハ會長一人及委員十五人以內ヲ以テ之ヲ組織ス
會長ハ關東局監理部長ヲ以テ之ニ充ツ
委員ハ關東局部內高等官及學識經驗アル者ノ中ヨリ大使之ヲ命ズ
第四條 關東州船員給料委員會ニ幹事ヲ置ク大使之ヲ命ズ
幹事ハ會長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第五條 關東州船員給料委員會ニ書記ヲ置ク大使之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
附 則
本令ハ昭和十五年五月三日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十五年十二月三十一日迄其ノ效力ヲ有ス但シ同日以前ニ爲シタル行爲ニ關スル罰則ノ適用ニ付テハ同日後ト雖モ仍其ノ效力ヲ有ス
賃金臨時措置令及會社職員給與臨時措置令ハ本令ノ適用ニ付テハ昭和十五年十月十九日後ト雖モ仍其ノ效力ヲ有ス
朕関東州船員給料臨時措置令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年四月三十日
内閣総理大臣 米内光政
勅令第三百十一号
関東州船員給料臨時措置令
第一条 関東州国家総動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル国家総動員法第六条ノ規定ニ基ク船員ノ賃金ニ関スル臨時措置及同法第十一条ノ規定ニ基ク会社ノ経理ニ関スル命令ノ中船員ニ対スル給与ノ支給ニ関スルモノニ付テハ本令ニ定ムルモノノ外賃金臨時措置令及会社職員給与臨時措置令ニ依ル但シ賃金臨時措置令第二条、第六条、第二十一条、第二十二条及第二十四条乃至第二十八条並ニ会社職員給与臨時措置令第三条、第九条第二項第一号、第十七条、第二十条、第二十一条及第二十三条乃至第二十五条ノ規定ハ此ノ限ニ在ラズ
賃金臨時措置令中国家総動員法(昭和十三年勅令第三百十七号ニ於テ依ル場合ヲ含ム以下同ジ)又ハ国家総動員法トアルハ関東州国家総動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル国家総動員法トシ厚生大臣トアルハ満洲国駐箚特命全権大使トシ地方長官(東京府ニ在リテハ警視総監以下同ジ)又ハ地方長官トアルハ第八条、第十条、第十一条及第十三条乃至第十六条ノ場合ニ在リテハ大使、其ノ他ノ場合ニ在リテハ関東海務局長トシ道府県賃金委員会トアルハ関東州船員給料委員会トシ昭和十四年九月十八日トアルハ昭和十五年一月一日トシ労務者トアルハ賃金ヲ受クル船員トシ同一ノ工場、事業場、事務所トアルハ同一雇傭主ノ管理ニ属スル船舶トシ道府県トアルハ関東州地方費トス
会社職員給与臨時措置令中国家総動員法(昭和十三年勅令第三百十七号ニ於テ依ル場合ヲ含ム以下同ジ)又ハ国家総動員法トアルハ関東州国家総動員令ニ於テ依ルコトヲ定メタル国家総動員法トシ閣令トアルハ関東局令トシ会社利益配当及資金融通令第七条トアルハ関東州会社利益配当令第六条トシ主務大臣トアルハ第五条本文、第六条乃至第八条、第十条、第十二条及第十三条ノ場合ニ在リテハ大使、第十六条ノ場合ニ在リテハ大使又ハ関東海務局長、其ノ他ノ場合ニ在リテハ関東海務局長トシ船員給料委員会トアルハ関東州船員給料委員会トシ昭和十四年九月十八日トアルハ昭和十五年一月一日トシ職員、社員、役員又ハ社員トアルハ船員(賃金ヲ受クル船員ヲ除ク)トシ役員数トアルハ船員数(賃金ヲ受クル船員ノ数ヲ除ク)トス
第二条 関東州船員給料委員会ハ大使ノ監督ニ属シ其ノ諮問ニ応ジテ賃金臨時措置令第十六条及会社職員給与臨時措置令第十三条ノ規定ニ依リ其ノ権限ニ属セシメタル事項ヲ調査審議ス
第三条 関東州船員給料委員会ハ会長一人及委員十五人以内ヲ以テ之ヲ組織ス
会長ハ関東局監理部長ヲ以テ之ニ充ツ
委員ハ関東局部内高等官及学識経験アル者ノ中ヨリ大使之ヲ命ズ
第四条 関東州船員給料委員会ニ幹事ヲ置ク大使之ヲ命ズ
幹事ハ会長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第五条 関東州船員給料委員会ニ書記ヲ置ク大使之ヲ命ズ
書記ハ上司ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
附 則
本令ハ昭和十五年五月三日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十五年十二月三十一日迄其ノ効力ヲ有ス但シ同日以前ニ為シタル行為ニ関スル罰則ノ適用ニ付テハ同日後ト雖モ仍其ノ効力ヲ有ス
賃金臨時措置令及会社職員給与臨時措置令ハ本令ノ適用ニ付テハ昭和十五年十月十九日後ト雖モ仍其ノ効力ヲ有ス