第一條 本令ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三種ノ所得ニ付テハ昭和十五年分所得稅ヨリ之ヲ適用ス
第二條 法人ノ本令施行前ニ終了シタル各事業年度ノ所得及本令施行前ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル淸算所得ニ對スル所得稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第三條 第六條ノ改正規定ニ依リ第三種ノ所得ニ付新ニ納稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ昭和十五年四月三十日迄ニ其ノ所得金額ヲ申吿スベシ
前項ノ場合ニ於テハ所得金額ノ申吿ト同時ニ關東州所得稅令第十五條又ハ第十六條ノ規定ニ依ル控除ヲ申請スルコトヲ得
第四條 本令施行前ヨリ引續キ第三十五條ノ改正規定ニ依リ物品稅ヲ課スルコトト爲リタル第一種ノ物品ノ小賣業ヲ營ム者又ハ第二種ノ物品ノ製造ヲ爲ス者本令施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スルトキハ本令施行ノ日ニ於テ第四十八條ノ規定ニ依リ申吿シタルモノト看做ス
第五條 改正第三十五條ニ揭グル第二種ノ物品又ハ酒類ノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ第一號ノ物品ニ付テハ價格三千圓、酒類ニ付テハ三十石ヲ超ユル部分ニ付大使ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品稅ヲ徵收ス但シ從前ノ規定ニ依リ物品稅ヲ課セラレタル酒類ニ付テハ其ノ課セラレタル稅額ニ相當スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
本令施行ノ際製造場內ニ現存スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモノニ付テハ第四十三條第二項ノ規定ニ拘ラズ物品稅ヲ徵收ス
第一項ノ製造者又ハ販賣者ハ第二種ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量、價格及貯藏ノ場所、酒類ニ付テハ其ノ品名每ニ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ