(外国保険会社ニ関スル件中改正ノ件)
法令番号: 勅令第九百五號
公布年月日: 昭和14年12月29日
法令の形式: 勅令
朕明治三十三年勅令第三百八十號外國保險會社ニ關スル件中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年十二月二十八日
內閣總理大臣 阿部信行
大藏大臣 靑木一男
司法大臣 宮城長五郞
商工大臣 伍堂卓雄
勅令第九百五號
明治三十三年勅令第三百八十號中左ノ通改正ス
「主務官廳」ヲ「商工大臣」ニ改ム
第一條ノ二第二項中「商法第六十二條」ヲ「商法第七十八條」ニ改ム
第二條ノ二中「商法第二百五十五條」ヲ「商法第四百七十九條」ニ改ム
第七條ノ二第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
保險業法第百九條、第百十條、第百十一條第二項、第百十二條第一項乃至第三項及ヒ第百十三條乃至第百十八條ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス但第百十二條第一項中第百九條ノ決議ノ日トアルハ移轉契約書作成ノ日、第百十三條及ヒ第百十五條第一項中株主總會又ハ社員總會ノ決議アリタル時トアルハ移轉契約書作成ノ時、第百十七條第二項中保險契約移轉ノ決議ノ後トアルハ移轉契約書作成ノ後トス
前項ニ揭ケタル規定中總會ノ決議ニ關スル規定ハ外國會社ニ付テハ之ヲ準用セス
第十條ノ三第二項中「保險業法第十三條ノ三」ヲ「保險業法第百三十三條」ニ改ム
第十三條及第十三條ノ二中「十圓以上千圓以下」ヲ「五千圓以下」ニ改ム
第十四條 外國人、外國人若クハ外國會社ノ代表者若クハ支配人又ハ外國會社ノ淸算人ハ左ノ場合ニ於テハ五千圓以下ノ過料ニ處ス但其行爲ニ付キ刑ヲ科スヘキトキハ此限ニ在ラス
一 保險事業ニ非サル事業ヲ爲シタルトキ
二 本令ニ基キテ爲ス主務大臣ノ命令ニ違反シタルトキ
三 本令ニ定メタル檢査ヲ拒ミ、妨ケ又ハ忌避シタルトキ
四 官廳ニ對シ不實ノ申述ヲ爲シ又ハ事實ヲ隱蔽シタルトキ
五 本令ニ定メタル登記ヲ爲スコトヲ怠リタルトキ
六 本令ニ定メタル公吿若クハ屆出ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ公吿若クハ屆出ヲ爲シタルトキ
七 本令ノ規定ニ違反シ正當ノ事由ナクシテ書類ノ閱覽又ハ其謄本若クハ抄本ノ交付ヲ拒ミタルトキ
八 第五條第一項ノ供託ヲ爲サスシテ事業ヲ開始シタルトキ又ハ同條第二項ノ規定ニ依ル供託ヲ爲ササリシトキ
九 第七條ノ二ノ規定ニ違反シテ保險契約移轉ノ手續ヲ爲シ又ハ保險契約、財產ノ處分又ハ債務ヲ負擔スヘキ行爲ヲ爲シタルトキ
十 第八條第二項ノ規定ニ違反シテ責任準備金ノ計算ヲ爲サス又ハ之ヲ帳簿ニ記載セサルトキ
十一 第八條第一項又ハ第九條ニ揭ケタル書類ヲ備ヘ置カス、之ニ記載スヘキ事項ヲ記載セス又ハ不實ノ記載ヲ爲シタルトキ
十二 第十條ノ二ノ規定ニ違反シタルトキ
十三 第十六條第一項ノ規定ニ違反シテ營業ノ讓渡ヲ爲シタルトキ
十四 第十六條ノ二第一項又ハ第十七條ニ於テ準用スル商法第四百八十五條第二項ノ規定ニ違反シタルトキ
第十四條ノ二 不正ノ競爭ノ目的ヲ以テ外國相互會社ノ登記シタル名稱ト同一若クハ類似ノ商號若クハ名稱ヲ使用シ又ハ不正ノ目的ヲ以テ他ノ外國相互會社ノ事業ナリト誤認セシムヘキ商號若クハ名稱ヲ使用シタル者ハ千圓以下ノ過料ニ處ス
第十六條第一項中「保險業法第三條、第四條、第七條及ヒ第九條乃至第十一條」ヲ「保險業法第五條、第七條乃至第九條、第十一條及ヒ第百二十七條」ニ改メ同條第二項中「保險業法第十三條」ヲ「保險業法第百三十六條」ニ改ム
第十六條ノ二第一項中「商法第二百六十條」ヲ「商法第四百八十四條及ヒ第四百八十五條第一項第二項」ニ改メ「事務所又ハ」ヲ削リ同條第三項ヲ左ノ如ク改メ同條第二項ヲ削ル
非訟事件手續法第百二十六條第三項及ヒ第百三十五條ノ九第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第十七條 商法第九條、第十一條乃至第十五條、第十九條乃至第二十一條、第三十條乃至第四十三條、第四十五條乃至第四十八條、第五十條、第五十一條、第六十一條、第四百七十九條乃至第四百八十二條、第四百八十四條及ヒ第四百八十五條第一項第二項竝ニ保險業法第八十條及ヒ第八十一條ノ規定ハ外國相互會社ニ之ヲ準用ス
第十九條第一項第五號ヲ削ル
第二十條 削除
第二十一條 非訟事件手續法第百二十六條第三項、第百三十五條ノ九第三項、第百三十八條ノ十六、第百三十九條、第百四十二條乃至第百四十九條、第百五十條ノ二、第百五十一條乃至第百五十一條ノ四、第百五十一條ノ六、第百五十四條乃至第百五十八條、第百七十二條乃至第百七十五條、第百七十六條、第百七十七條、第百七十八條及ヒ第二百三條乃至第二百五條ノ規定ハ外國相互會社ニ之ヲ準用ス
第二十二條中「、第十六條及ヒ第十六條ノ二」ヲ「及ヒ第十六條」ニ改ム
第二十二條ノ二 商法第四百八十四條ノ規定ハ外國人カ日本ニ事務所又ハ代理店ヲ設ケタル場合ニ之ヲ準用ス此場合ニ於テ事務所又ハ代理店ノ閉鎖ヲ命セラレタルトキハ免許ヲ取消サレタルモノト看做ス
第十六條ノ二第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二十五條ヲ削ル
附 則
本令ハ昭和十四年法律第四十一號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
保險業法第百六十條、第百六十一條第一項、第百六十五條及第百六十八條竝ニ昭和十四年法律第七十九號附則第二項及第三項ノ規定ハ外國人又ハ外國會社ニ之ヲ準用ス
朕明治三十三年勅令第三百八十号外国保険会社ニ関スル件中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年十二月二十八日
内閣総理大臣 阿部信行
大蔵大臣 青木一男
司法大臣 宮城長五郎
商工大臣 伍堂卓雄
勅令第九百五号
明治三十三年勅令第三百八十号中左ノ通改正ス
「主務官庁」ヲ「商工大臣」ニ改ム
第一条ノ二第二項中「商法第六十二条」ヲ「商法第七十八条」ニ改ム
第二条ノ二中「商法第二百五十五条」ヲ「商法第四百七十九条」ニ改ム
第七条ノ二第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
保険業法第百九条、第百十条、第百十一条第二項、第百十二条第一項乃至第三項及ヒ第百十三条乃至第百十八条ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス但第百十二条第一項中第百九条ノ決議ノ日トアルハ移転契約書作成ノ日、第百十三条及ヒ第百十五条第一項中株主総会又ハ社員総会ノ決議アリタル時トアルハ移転契約書作成ノ時、第百十七条第二項中保険契約移転ノ決議ノ後トアルハ移転契約書作成ノ後トス
前項ニ掲ケタル規定中総会ノ決議ニ関スル規定ハ外国会社ニ付テハ之ヲ準用セス
第十条ノ三第二項中「保険業法第十三条ノ三」ヲ「保険業法第百三十三条」ニ改ム
第十三条及第十三条ノ二中「十円以上千円以下」ヲ「五千円以下」ニ改ム
第十四条 外国人、外国人若クハ外国会社ノ代表者若クハ支配人又ハ外国会社ノ清算人ハ左ノ場合ニ於テハ五千円以下ノ過料ニ処ス但其行為ニ付キ刑ヲ科スヘキトキハ此限ニ在ラス
一 保険事業ニ非サル事業ヲ為シタルトキ
二 本令ニ基キテ為ス主務大臣ノ命令ニ違反シタルトキ
三 本令ニ定メタル検査ヲ拒ミ、妨ケ又ハ忌避シタルトキ
四 官庁ニ対シ不実ノ申述ヲ為シ又ハ事実ヲ隠蔽シタルトキ
五 本令ニ定メタル登記ヲ為スコトヲ怠リタルトキ
六 本令ニ定メタル公告若クハ届出ヲ為スコトヲ怠リ又ハ不正ノ公告若クハ届出ヲ為シタルトキ
七 本令ノ規定ニ違反シ正当ノ事由ナクシテ書類ノ閲覧又ハ其謄本若クハ抄本ノ交付ヲ拒ミタルトキ
八 第五条第一項ノ供託ヲ為サスシテ事業ヲ開始シタルトキ又ハ同条第二項ノ規定ニ依ル供託ヲ為ササリシトキ
九 第七条ノ二ノ規定ニ違反シテ保険契約移転ノ手続ヲ為シ又ハ保険契約、財産ノ処分又ハ債務ヲ負担スヘキ行為ヲ為シタルトキ
十 第八条第二項ノ規定ニ違反シテ責任準備金ノ計算ヲ為サス又ハ之ヲ帳簿ニ記載セサルトキ
十一 第八条第一項又ハ第九条ニ掲ケタル書類ヲ備ヘ置カス、之ニ記載スヘキ事項ヲ記載セス又ハ不実ノ記載ヲ為シタルトキ
十二 第十条ノ二ノ規定ニ違反シタルトキ
十三 第十六条第一項ノ規定ニ違反シテ営業ノ譲渡ヲ為シタルトキ
十四 第十六条ノ二第一項又ハ第十七条ニ於テ準用スル商法第四百八十五条第二項ノ規定ニ違反シタルトキ
第十四条ノ二 不正ノ競争ノ目的ヲ以テ外国相互会社ノ登記シタル名称ト同一若クハ類似ノ商号若クハ名称ヲ使用シ又ハ不正ノ目的ヲ以テ他ノ外国相互会社ノ事業ナリト誤認セシムヘキ商号若クハ名称ヲ使用シタル者ハ千円以下ノ過料ニ処ス
第十六条第一項中「保険業法第三条、第四条、第七条及ヒ第九条乃至第十一条」ヲ「保険業法第五条、第七条乃至第九条、第十一条及ヒ第百二十七条」ニ改メ同条第二項中「保険業法第十三条」ヲ「保険業法第百三十六条」ニ改ム
第十六条ノ二第一項中「商法第二百六十条」ヲ「商法第四百八十四条及ヒ第四百八十五条第一項第二項」ニ改メ「事務所又ハ」ヲ削リ同条第三項ヲ左ノ如ク改メ同条第二項ヲ削ル
非訟事件手続法第百二十六条第三項及ヒ第百三十五条ノ九第三項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第十七条 商法第九条、第十一条乃至第十五条、第十九条乃至第二十一条、第三十条乃至第四十三条、第四十五条乃至第四十八条、第五十条、第五十一条、第六十一条、第四百七十九条乃至第四百八十二条、第四百八十四条及ヒ第四百八十五条第一項第二項並ニ保険業法第八十条及ヒ第八十一条ノ規定ハ外国相互会社ニ之ヲ準用ス
第十九条第一項第五号ヲ削ル
第二十条 削除
第二十一条 非訟事件手続法第百二十六条第三項、第百三十五条ノ九第三項、第百三十八条ノ十六、第百三十九条、第百四十二条乃至第百四十九条、第百五十条ノ二、第百五十一条乃至第百五十一条ノ四、第百五十一条ノ六、第百五十四条乃至第百五十八条、第百七十二条乃至第百七十五条、第百七十六条、第百七十七条、第百七十八条及ヒ第二百三条乃至第二百五条ノ規定ハ外国相互会社ニ之ヲ準用ス
第二十二条中「、第十六条及ヒ第十六条ノ二」ヲ「及ヒ第十六条」ニ改ム
第二十二条ノ二 商法第四百八十四条ノ規定ハ外国人カ日本ニ事務所又ハ代理店ヲ設ケタル場合ニ之ヲ準用ス此場合ニ於テ事務所又ハ代理店ノ閉鎖ヲ命セラレタルトキハ免許ヲ取消サレタルモノト看做ス
第十六条ノ二第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第二十五条ヲ削ル
附 則
本令ハ昭和十四年法律第四十一号施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
保険業法第百六十条、第百六十一条第一項、第百六十五条及第百六十八条並ニ昭和十四年法律第七十九号附則第二項及第三項ノ規定ハ外国人又ハ外国会社ニ之ヲ準用ス