台湾米穀移出管理特別会計規則
法令番号: 勅令第三百三十號
公布年月日: 昭和14年5月17日
法令の形式: 勅令
朕臺灣米穀移出管理特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年五月十六日
內閣總理大臣 男爵 平沼騏一郞
大藏大臣 石渡莊太郞
拓務大臣 小磯國昭
勅令第三百三十號
臺灣米穀移出管理特別會計規則
第一條 歲入歲出ノ豫定計算書ニハ前前年度ノ貸借對照表及損益計算表竝ニ前前年度三月三十一日ニ於ケル米穀在高明細表及積立金明細目錄ヲ添附スベシ
第二條 臺灣總督府特別會計規則第五條及第六條竝ニ會計規則第二十四條ノ規定ハ臺灣米穀移出管理特別會計法第五條ノ豫備費ノ支出ニ付之ヲ準用ス
第三條 本會計ニ於テハ据置運轉資本ニ屬スル現金ノ持越高、當該年度ノ收入濟歲入額及臺灣米穀移出管理特別會計法第八條ニ規定スル一時借入金ヲ以テ支拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四條 本會計ニ於テ支拂上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ臺灣總督ハ所管大臣ヲ經由シテ大藏大臣ノ承認ヲ受ケ臺灣米穀移出管理特別會計法第八條ニ規定スル一時借入金ニ代ヘ積立金ニ屬スル現金ヲ前條ノ支拂元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ當該年度內ニ之ヲ返還スベシ
第五條 支出官ハ米穀事務所及其ノ出張所ノ經費ニ限リ所屬ノ出納官吏ニ資金ノ前渡ヲ爲スコトヲ得
第六條 每年度ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出スハ當該年度三月三十一日限トス但シ國庫內ニ於ケル移換ノ爲ニスル支出又ハ會計法第十九條ノ規定ニ依リ歲出金ニ繰替使用シタル現金補塡ノ爲ニスル支出ニ付テハ翌年度四月三十日迄小切手ヲ振出スコトヲ得
第七條 每年度ニ屬スル定額戾入ヲ爲スハ當該年度三月三十一日限トス
第八條 每年度內ニ收入ヲ爲スベキ權利ヲ得テ當該年度內ニ收入濟ト爲ラザルモノハ收入未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ現ニ收入ヲ爲シタル年度ノ歲入ニ組入ルベシ
第九條 每年度內ニ支拂ヲ爲スベキ義務ヲ生ジ當該年度內ニ小切手ヲ振出サザルモノハ支出未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ時效完成ニ至ル迄ハ支拂ノ請求アル每ニ小切手ヲ振出スベシ但シ支出未濟ノ繰越額ハ支出濟額ト合シテ豫算定額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第十條 本會計ノ保有スル米穀ノ價格ハ每年度三月三十一日ニ於テ臺灣ニ於ケル市價ニ準據シ之ヲ改定スベシ
第十一條 每年度ノ歲入ノ收入濟額及收入未濟額、前年度ヨリ繰越シタル支出未濟額、收入濟未渡米穀ノ價格及收入未濟未渡米穀ノ價格、翌年度ニ繰越シタル米穀ノ價格竝ニ借入金償還額ノ合計額ヨリ歲出ノ支出濟額、支出未濟額、收入濟未渡米穀ノ價格及收入未濟未渡米穀ノ價格、前年度ヨリ繰越シタル收入未濟額及米穀ノ價格竝ニ借入金額ノ合計額ヲ控除シ殘餘アルトキハ之ヲ積立金ニ組入レ不足アルトキハ積立金ヨリ之ヲ補足スベシ
第十二條 貸借對照表、損益計算表及米穀在高明細表ノ樣式ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十三條 臺灣總督府ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本會計ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十四條 支出官ハ支出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十五條 臺灣總督府ハ歲出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十六條 本令ニ規定セザルモノハ總テ臺灣總督府特別會計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ昭和十四年度ヨリ之ヲ適用ス
朕台湾米穀移出管理特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年五月十六日
内閣総理大臣 男爵 平沼騏一郎
大蔵大臣 石渡荘太郎
拓務大臣 小磯国昭
勅令第三百三十号
台湾米穀移出管理特別会計規則
第一条 歳入歳出ノ予定計算書ニハ前前年度ノ貸借対照表及損益計算表並ニ前前年度三月三十一日ニ於ケル米穀在高明細表及積立金明細目録ヲ添附スベシ
第二条 台湾総督府特別会計規則第五条及第六条並ニ会計規則第二十四条ノ規定ハ台湾米穀移出管理特別会計法第五条ノ予備費ノ支出ニ付之ヲ準用ス
第三条 本会計ニ於テハ据置運転資本ニ属スル現金ノ持越高、当該年度ノ収入済歳入額及台湾米穀移出管理特別会計法第八条ニ規定スル一時借入金ヲ以テ支払元受高トシ歳出ヲ支出スルハ此ノ支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四条 本会計ニ於テ支払上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ台湾総督ハ所管大臣ヲ経由シテ大蔵大臣ノ承認ヲ受ケ台湾米穀移出管理特別会計法第八条ニ規定スル一時借入金ニ代ヘ積立金ニ属スル現金ヲ前条ノ支払元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ当該年度内ニ之ヲ返還スベシ
第五条 支出官ハ米穀事務所及其ノ出張所ノ経費ニ限リ所属ノ出納官吏ニ資金ノ前渡ヲ為スコトヲ得
第六条 毎年度ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出スハ当該年度三月三十一日限トス但シ国庫内ニ於ケル移換ノ為ニスル支出又ハ会計法第十九条ノ規定ニ依リ歳出金ニ繰替使用シタル現金補填ノ為ニスル支出ニ付テハ翌年度四月三十日迄小切手ヲ振出スコトヲ得
第七条 毎年度ニ属スル定額戻入ヲ為スハ当該年度三月三十一日限トス
第八条 毎年度内ニ収入ヲ為スベキ権利ヲ得テ当該年度内ニ収入済ト為ラザルモノハ収入未済トシテ逓次翌年度ニ繰越シ現ニ収入ヲ為シタル年度ノ歳入ニ組入ルベシ
第九条 毎年度内ニ支払ヲ為スベキ義務ヲ生ジ当該年度内ニ小切手ヲ振出サザルモノハ支出未済トシテ逓次翌年度ニ繰越シ時効完成ニ至ル迄ハ支払ノ請求アル毎ニ小切手ヲ振出スベシ但シ支出未済ノ繰越額ハ支出済額ト合シテ予算定額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第十条 本会計ノ保有スル米穀ノ価格ハ毎年度三月三十一日ニ於テ台湾ニ於ケル市価ニ準拠シ之ヲ改定スベシ
第十一条 毎年度ノ歳入ノ収入済額及収入未済額、前年度ヨリ繰越シタル支出未済額、収入済未渡米穀ノ価格及収入未済未渡米穀ノ価格、翌年度ニ繰越シタル米穀ノ価格並ニ借入金償還額ノ合計額ヨリ歳出ノ支出済額、支出未済額、収入済未渡米穀ノ価格及収入未済未渡米穀ノ価格、前年度ヨリ繰越シタル収入未済額及米穀ノ価格並ニ借入金額ノ合計額ヲ控除シ残余アルトキハ之ヲ積立金ニ組入レ不足アルトキハ積立金ヨリ之ヲ補足スベシ
第十二条 貸借対照表、損益計算表及米穀在高明細表ノ様式ハ所管大臣大蔵大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十三条 台湾総督府ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本会計ニ関スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十四条 支出官ハ支出簿ノ外支払元受高差引簿ヲ備ヘ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ
第十五条 台湾総督府ハ歳出簿ノ外支払元受高差引簿ヲ備ヘ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支払元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十六条 本令ニ規定セザルモノハ総テ台湾総督府特別会計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ昭和十四年度ヨリ之ヲ適用ス