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(臨時利得税法施行規則中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百七十一號
公布年月日: 昭和14年4月1日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
臨時利得税法施行規則
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕臨時利得稅法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十一日
內閣總理大臣 男爵 平沼騏一郞
大藏大臣 石渡莊太郞
勅令第百七十一號
臨時利得稅法施行規則中左ノ通改正ス
第三條第三項中「第四條ノ二第二號」ノ下ニ「及第三號」ヲ加フ
第七條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ乙種利得ノ計算ニ關シテハ之ヲ適用セズ
第八條中「平均利益」及「利益」ノ下ニ各「竝ニ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額」ヲ加フ
第九條中「個人ノ利得金額計算ノ場合」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得ノ金額ヲ計算スル場合」ニ改ム
第十二條ノ二
讓渡利得ノ金額ハ臨時利得稅法第十一條ノ二ノ規定ニ依ルノ外左ノ各號ノ規定ニ依リ之ヲ計算ス
一
船舶又ハ鑛業若ハ砂鑛業ニ關スル權利若ハ設備ニシテ昭和十一年十二月三十一日後ニ於テ取得シタルモノノ取得價額ハ製造又ハ創設ニ因リ取得シタルモノニ付テハ其ノ製造費又ハ創設費(鑛業又ハ砂鑛業ニ關スル權利ニ在リテハ探鑛ノ費用ヲ含ム)ニ依リ他人ヨリ讓渡ヲ受ケタルモノニ付テハ其ノ對價(取得ニ關スル必要ノ經費ヲ含ム)ニ依ル
二
相續、贈與又ハ遺贈アリタル船舶又ハ鑛業若ハ砂鑛業ニ關スル權利若ハ設備ハ之ヲ被相續人、贈與者又ハ遺言者ガ取得シタル時ニ於テ相續人、受贈者又ハ受遺者ガ取得シタルモノト看做シ被相續人、贈與者又ハ遺言者ノ支出シタル設備費、改良費又ハ讓渡ニ關スル必要ノ經費ハ之ヲ相續人、受贈者又ハ受遺者ノ支出シタルモノト看做ス
三
被相續人ノ爲シタル讓渡ヲ相續人ノ爲シタル讓渡ト看做ス場合ニ於ケル讓渡利得ノ金額ハ被相續人ノ爲シタル讓渡ニ付計算シタル讓渡利得ノ金額ニ依ル
第十二條ノ三
昭和十四年一月一日以後ニ於テ左ニ揭グル原因ニ因ラズシテ自己ガ原始的ニ取得シタル鑛業又ハ砂鑛業ニ關スル權利ノ讓渡ニ付テハ臨時利得稅法第十三條ノ二ノ規定ニ依リ讓渡利得ニ關スル規定ヲ適用セズ
一
鑛區又ハ砂鑛區ノ合併、分割又ハ分合
二
試掘權ノ設定アル鑛區ニ付テノ採掘權ノ取得
三
試掘權ノ存續期間滿了ニ因ル更新
第十四條及第十六條中「個人ノ利得」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得」ニ改ム
第十六條ノ二
讓渡利得ニ付納稅義務アル者ハ讓渡ノ日ヨリ二十日內ニ利得金額及利得算出ノ基礎ヲ明記シ所轄稅務署ニ申吿スベシ
前項ノ申吿書ニハ讓渡シタル船舶又ハ鑛業若ハ砂鑛業ニ關スル權利若ハ設備ノ明細書ヲ添付スベシ
第十七條中「第十六條」ノ下ニ「第一項」ヲ加ヘ「個人ノ利得」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得」ニ、「利得金額」ヲ「甲種利得又ハ乙種利得ノ金額」ニ改ム
第二十五條中「臺灣」ノ上ニ「朝鮮、」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十四年法律第四十九號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ臨時利得稅ニ付テハ昭和十四年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、個人ノ甲種利得又ハ乙種利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十四年分ヨリ、讓渡利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十四年一月一日以後ノ讓渡ニ因ル利得ニ對スル分ヨリ本令ヲ適用ス
昭和十四年一月一日以後本令施行前ニ於テ決算確定シ若ハ合併ヲ爲シ又ハ淸算ニ著手シタル法人ノ當該事業年度分ノ利得金額ノ申吿ハ旣ニ之ヲ爲シタルト否トヲ問ハズ本令施行ノ日ヨリ決算確定又ハ合併ノ場合ニ在リテハ十四日以內ニ、淸算著手ノ場合ニ在リテハ二十日以內ニ之ヲ爲スベシ
昭和十四年一月一日以後同年三月三十一日迄ノ讓渡ニ因ル讓渡利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ第十六條ノ二ノ規定ニ拘ラズ利得金額ノ申吿期限ヲ昭和十四年四月二十日トス
朕臨時利得税法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十一日
内閣総理大臣 男爵 平沼騏一郎
大蔵大臣 石渡荘太郎
勅令第百七十一号
臨時利得税法施行規則中左ノ通改正ス
第三条第三項中「第四条ノ二第二号」ノ下ニ「及第三号」ヲ加フ
第七条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ乙種利得ノ計算ニ関シテハ之ヲ適用セズ
第八条中「平均利益」及「利益」ノ下ニ各「並ニ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額」ヲ加フ
第九条中「個人ノ利得金額計算ノ場合」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得ノ金額ヲ計算スル場合」ニ改ム
第十二条ノ二
譲渡利得ノ金額ハ臨時利得税法第十一条ノ二ノ規定ニ依ルノ外左ノ各号ノ規定ニ依リ之ヲ計算ス
一
船舶又ハ鉱業若ハ砂鉱業ニ関スル権利若ハ設備ニシテ昭和十一年十二月三十一日後ニ於テ取得シタルモノノ取得価額ハ製造又ハ創設ニ因リ取得シタルモノニ付テハ其ノ製造費又ハ創設費(鉱業又ハ砂鉱業ニ関スル権利ニ在リテハ探鉱ノ費用ヲ含ム)ニ依リ他人ヨリ譲渡ヲ受ケタルモノニ付テハ其ノ対価(取得ニ関スル必要ノ経費ヲ含ム)ニ依ル
二
相続、贈与又ハ遺贈アリタル船舶又ハ鉱業若ハ砂鉱業ニ関スル権利若ハ設備ハ之ヲ被相続人、贈与者又ハ遺言者ガ取得シタル時ニ於テ相続人、受贈者又ハ受遺者ガ取得シタルモノト看做シ被相続人、贈与者又ハ遺言者ノ支出シタル設備費、改良費又ハ譲渡ニ関スル必要ノ経費ハ之ヲ相続人、受贈者又ハ受遺者ノ支出シタルモノト看做ス
三
被相続人ノ為シタル譲渡ヲ相続人ノ為シタル譲渡ト看做ス場合ニ於ケル譲渡利得ノ金額ハ被相続人ノ為シタル譲渡ニ付計算シタル譲渡利得ノ金額ニ依ル
第十二条ノ三
昭和十四年一月一日以後ニ於テ左ニ掲グル原因ニ因ラズシテ自己ガ原始的ニ取得シタル鉱業又ハ砂鉱業ニ関スル権利ノ譲渡ニ付テハ臨時利得税法第十三条ノ二ノ規定ニ依リ譲渡利得ニ関スル規定ヲ適用セズ
一
鉱区又ハ砂鉱区ノ合併、分割又ハ分合
二
試掘権ノ設定アル鉱区ニ付テノ採掘権ノ取得
三
試掘権ノ存続期間満了ニ因ル更新
第十四条及第十六条中「個人ノ利得」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得」ニ改ム
第十六条ノ二
譲渡利得ニ付納税義務アル者ハ譲渡ノ日ヨリ二十日内ニ利得金額及利得算出ノ基礎ヲ明記シ所轄税務署ニ申告スベシ
前項ノ申告書ニハ譲渡シタル船舶又ハ鉱業若ハ砂鉱業ニ関スル権利若ハ設備ノ明細書ヲ添付スベシ
第十七条中「第十六条」ノ下ニ「第一項」ヲ加ヘ「個人ノ利得」ヲ「個人ノ甲種利得又ハ乙種利得」ニ、「利得金額」ヲ「甲種利得又ハ乙種利得ノ金額」ニ改ム
第二十五条中「台湾」ノ上ニ「朝鮮、」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十四年法律第四十九号施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ臨時利得税ニ付テハ昭和十四年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、個人ノ甲種利得又ハ乙種利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十四年分ヨリ、譲渡利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十四年一月一日以後ノ譲渡ニ因ル利得ニ対スル分ヨリ本令ヲ適用ス
昭和十四年一月一日以後本令施行前ニ於テ決算確定シ若ハ合併ヲ為シ又ハ清算ニ著手シタル法人ノ当該事業年度分ノ利得金額ノ申告ハ既ニ之ヲ為シタルト否トヲ問ハズ本令施行ノ日ヨリ決算確定又ハ合併ノ場合ニ在リテハ十四日以内ニ、清算著手ノ場合ニ在リテハ二十日以内ニ之ヲ為スベシ
昭和十四年一月一日以後同年三月三十一日迄ノ譲渡ニ因ル譲渡利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ第十六条ノ二ノ規定ニ拘ラズ利得金額ノ申告期限ヲ昭和十四年四月二十日トス
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