(関東州臨時利得税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百三十九號
公布年月日: 昭和14年3月31日
法令の形式: 勅令
朕關東州臨時利得稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十日
內閣總理大臣 男爵 平沼騏一郞
勅令第百三十九號
關東州臨時利得稅令中左ノ通改正ス
第四條ノ二第三號ヲ左ノ如ク改ム
三 現事業年度ノ資本金額ガ甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度ノ平均資本金額ニ比較シ增減アルトキハ比較セラレタル旣往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ對スル割合ヲ現事業年度ノ資本金額ニ乘ジテ算出シタル金額ヲ以テ其ノ旣往事業年度ノ平均利益トス但シ法人ノ現事業年度ノ資本金額ガ甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度ノ平均資本金額ニ比較シ增加シタル場合ニ於テ現事業年度ノ資本金額ガ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ヲ超過スルトキハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額中甲旣往事業年度ノ平均資本金額又ハ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ノ何レカ多額ナル一方ノ金額ヲ超過スル部分ニ對シ年百分ノ七ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ト其ノ他ノ部分ニ對シ甲旣往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ對スル割合ヲ乘ジテ算出シタル金額トノ合計額ヲ以テ甲旣往事業年度ノ平均利益トシ現事業年度ノ資本金額中乙旣往事業年度ノ平均資本金額又ハ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ノ何レカ多額ナル一方ノ金額ヲ超過スル部分ニ對シ年百分ノ十ノ割合ヲ乘ジテ算出シタル金額ト其ノ他ノ部分ニ對シ乙旣往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ對スル割合ヲ乘ジテ算出シタル金額トノ合計額ヲ以テ乙旣往事業年度ノ平均利益トス
前項ノ場合ニ於テ第一號ノ規定ヲ適用スルニ當リテハ現事業年度ノ資本金額ヲ以テ甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度ノ平均資本金額ト看做ス
第六條第一項ヲ左ノ如ク改メ同條第三項中「各事業年度ノ」ヲ削ル
法人ノ各事業年度ノ資本金額ハ各月末ニ於ケル拂込株式金額、出資金額又ハ基金及積立金額ノ月割平均ヲ以テ之ヲ計算シ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ハ同日ニ於ケル拂込株式金額、出資金額又ハ基金及積立金額ニ依リ之ヲ計算ス
第七條中「平均利益」ノ下ニ「竝ニ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額」ヲ加フ
第十一條中「百分ノ十一・五」ヲ「百分ノ十三・五」ニ、「百分ノ二十」ヲ「百分ノ二十七」ニ、「百分ノ十六」ヲ「百分ノ十九・五」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十四年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十四年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ之ヲ適用ス
朕関東州臨時利得税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十四年三月三十日
内閣総理大臣 男爵 平沼騏一郎
勅令第百三十九号
関東州臨時利得税令中左ノ通改正ス
第四条ノ二第三号ヲ左ノ如ク改ム
三 現事業年度ノ資本金額ガ甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度ノ平均資本金額ニ比較シ増減アルトキハ比較セラレタル既往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ対スル割合ヲ現事業年度ノ資本金額ニ乗ジテ算出シタル金額ヲ以テ其ノ既往事業年度ノ平均利益トス但シ法人ノ現事業年度ノ資本金額ガ甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度ノ平均資本金額ニ比較シ増加シタル場合ニ於テ現事業年度ノ資本金額ガ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ヲ超過スルトキハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額中甲既往事業年度ノ平均資本金額又ハ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ノ何レカ多額ナル一方ノ金額ヲ超過スル部分ニ対シ年百分ノ七ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ト其ノ他ノ部分ニ対シ甲既往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ対スル割合ヲ乗ジテ算出シタル金額トノ合計額ヲ以テ甲既往事業年度ノ平均利益トシ現事業年度ノ資本金額中乙既往事業年度ノ平均資本金額又ハ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ノ何レカ多額ナル一方ノ金額ヲ超過スル部分ニ対シ年百分ノ十ノ割合ヲ乗ジテ算出シタル金額ト其ノ他ノ部分ニ対シ乙既往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ対スル割合ヲ乗ジテ算出シタル金額トノ合計額ヲ以テ乙既往事業年度ノ平均利益トス
前項ノ場合ニ於テ第一号ノ規定ヲ適用スルニ当リテハ現事業年度ノ資本金額ヲ以テ甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度ノ平均資本金額ト看做ス
第六条第一項ヲ左ノ如ク改メ同条第三項中「各事業年度ノ」ヲ削ル
法人ノ各事業年度ノ資本金額ハ各月末ニ於ケル払込株式金額、出資金額又ハ基金及積立金額ノ月割平均ヲ以テ之ヲ計算シ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額ハ同日ニ於ケル払込株式金額、出資金額又ハ基金及積立金額ニ依リ之ヲ計算ス
第七条中「平均利益」ノ下ニ「並ニ昭和十一年十二月三十一日ニ於ケル資本金額」ヲ加フ
第十一条中「百分ノ十一・五」ヲ「百分ノ十三・五」ニ、「百分ノ二十」ヲ「百分ノ二十七」ニ、「百分ノ十六」ヲ「百分ノ十九・五」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十四年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十四年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ之ヲ適用ス