満洲国建国後、日満国境地帯の治安が確保され、両国の経済提携強化が急務となった。鴨緑江・図們江では従来橋梁が少なく交通が不便だったが、北鮮地方の産業発展と満洲国の産業五箇年開発計画に伴い、両当局の協力で架橋工事が進行中である。また朝鮮の工業発展と満洲国の開発計画により電力需要が増大し、鴨緑江の水力資源開発のため両国で発電会社を設立した。これら国境河川に跨る橋梁・水力発電設備等の建設・修繕に必要な材料や機械類について、朝鮮総督が指定したものに限り輸入税を免除することを提案する。なお満洲側でも同様の輸入税免除措置を実施している。
参照した発言:
第74回帝国議会 衆議院 朝鮮事業公債法中改正法律案委員会 第19号