失業対策委員会官制
法令番号: 勅令第五百七號
公布年月日: 昭和13年7月16日
法令の形式: 勅令
朕失業對策委員會官制ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年七月十五日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
厚生大臣 侯爵 木戶幸一
勅令第五百七號
失業對策委員會官制
第一條 失業對策委員會ハ中央失業對策委員會及道府縣失業對策委員會トス
中央失業對策委員會ハ厚生大臣、道府縣失業對策委員會ハ地方長官ノ監督ニ屬ス
中央失業對策委員會ハ厚生大臣、道府縣失業對策委員會ハ地方長官ノ諮問ニ應ジ支那事變ニ伴フ失業對策ニ關スル重要事項ヲ調査審議ス
第二條 中央失業對策委員會ハ厚生省ニ之ヲ置ク
道府縣失業對策委員會ハ厚生大臣ノ指定スル道府縣每ニ之ヲ置キ道府縣ノ名ヲ冠ス
第三條 委員會ハ會長及委員ヲ以テ之ヲ組織ス
第四條 中央失業對策委員會ノ會長ハ厚生大臣、道府縣失業對策委員會ノ會長ハ地方長官ヲ以テ之ニ充ツ
第五條 中央失業對策委員會ノ委員ハ四十人以內トシ道府縣失業對策委員會ノ委員ハ三十人以內トス
前項ノ定員ノ外必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第六條 中央失業對策委員會ノ委員及臨時委員ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ズ
道府縣失業對策委員會ノ委員及臨時委員ハ地方長官之ヲ命ズ
第七條 委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第八條 會長ハ會務ヲ總理ス
會長事故アルトキハ中央失業對策委員會ニ在リテハ厚生大臣ノ指名スル委員、道府縣失業對策委員會ニ在リテハ地方長官ノ指名スル委員會長ノ職務ヲ代理ス
第九條 委員會ニ幹事ヲ置ク中央失業對策委員會ノ幹事ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ內閣ニ於テ之ヲ命ジ道府縣失業對策委員會ノ幹事ハ地方長官之ヲ命ズ
幹事ハ會長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第十條 委員會ニ書記ヲ置ク中央失業對策委員會ノ書記ハ厚生大臣、道府縣失業對策委員會ノ書記ハ地方長官之ヲ命ズ
書記ハ會長及幹事ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ從事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕失業対策委員会官制ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年七月十五日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
厚生大臣 侯爵 木戸幸一
勅令第五百七号
失業対策委員会官制
第一条 失業対策委員会ハ中央失業対策委員会及道府県失業対策委員会トス
中央失業対策委員会ハ厚生大臣、道府県失業対策委員会ハ地方長官ノ監督ニ属ス
中央失業対策委員会ハ厚生大臣、道府県失業対策委員会ハ地方長官ノ諮問ニ応ジ支那事変ニ伴フ失業対策ニ関スル重要事項ヲ調査審議ス
第二条 中央失業対策委員会ハ厚生省ニ之ヲ置ク
道府県失業対策委員会ハ厚生大臣ノ指定スル道府県毎ニ之ヲ置キ道府県ノ名ヲ冠ス
第三条 委員会ハ会長及委員ヲ以テ之ヲ組織ス
第四条 中央失業対策委員会ノ会長ハ厚生大臣、道府県失業対策委員会ノ会長ハ地方長官ヲ以テ之ニ充ツ
第五条 中央失業対策委員会ノ委員ハ四十人以内トシ道府県失業対策委員会ノ委員ハ三十人以内トス
前項ノ定員ノ外必要アルトキハ臨時委員ヲ置クコトヲ得
第六条 中央失業対策委員会ノ委員及臨時委員ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ズ
道府県失業対策委員会ノ委員及臨時委員ハ地方長官之ヲ命ズ
第七条 委員ノ任期ハ二年トス但シ特別ノ事由アル場合ニ於テハ任期中之ヲ解任スルコトヲ妨ゲズ
第八条 会長ハ会務ヲ総理ス
会長事故アルトキハ中央失業対策委員会ニ在リテハ厚生大臣ノ指名スル委員、道府県失業対策委員会ニ在リテハ地方長官ノ指名スル委員会長ノ職務ヲ代理ス
第九条 委員会ニ幹事ヲ置ク中央失業対策委員会ノ幹事ハ厚生大臣ノ奏請ニ依リ内閣ニ於テ之ヲ命ジ道府県失業対策委員会ノ幹事ハ地方長官之ヲ命ズ
幹事ハ会長ノ指揮ヲ承ケ庶務ヲ整理ス
第十条 委員会ニ書記ヲ置ク中央失業対策委員会ノ書記ハ厚生大臣、道府県失業対策委員会ノ書記ハ地方長官之ヲ命ズ
書記ハ会長及幹事ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス