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(関東州臨時利得税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百十二號
公布年月日: 昭和13年4月1日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
関東州臨時利得税令
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕關東州臨時利得稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月三十一日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
勅令第二百十二號
關東州臨時利得稅令中左ノ通改正ス
第三條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ利得ハ之ヲ甲種利得及乙種利得ノ二種トス
第四條
法人ノ現事業年度ノ利益ガ昭和六年十二月三十一日以前三年內ニ終了シタル事業年度ノ全部(甲旣往事業年度ト稱ス以下同ジ)ノ平均利益ヲ超過スル場合ニ於テ其ノ超過額ヲ法人ノ甲種利得トシ昭和十一年十二月三十一日以前三年內ニ終了シタル事業年度ノ全部(乙旣往事業年度ト稱ス以下同ジ)ノ平均利益ヲ超過スル場合ニ於テ其ノ超過額ヲ法人ノ乙種利得トス
第四條ノ二
前條ノ規定ニ依リ利得ヲ計算スルニ當リ左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ各其ノ定ムル所ニ依リ平均利益ヲ許算ス
一
甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ對スル割合ガ甲旣往事業年度ニ在リテハ年百分ノ七未滿、乙旣往事業年度ニ在リテハ年百分ノ十未滿ナルトキハ甲旣往事業年度ニ在リテハ平均資本金額ニ對シ年百分ノ七、乙旣往事業年度ニ在リテハ平均資本金額ニ對シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ各其ノ旣往事業年度ノ平均利益トス
二
法人ノ第一次事業年度ガ昭和七年一月一日以後ニ於テ終了シタル場合ニ於テハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額ニ對シ年百分ノ七ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ甲旣往事業年度ノ平均利益トシ第一次事業年度ガ昭和十二年一月一日以後ニ於テ終了シタル場合ニ於テハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額ニ對シ年百分ノ七ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ甲旣往事業年度ノ平均利益トシ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ乙旣往事業年度ノ平均利益トス
三
現事業年度ノ資本金額ガ甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度ノ平均資本金額ニ對シ增減アルトキハ比較セラレタル旣往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ對スル割合ヲ現事業年度ノ資本金額ニ乘ジテ算出シタル金額ヲ以テ其ノ旣往事業年度ノ平均利益トス此ノ場合ニ於テ第一號ノ規定ヲ適用スルニ當リテハ現事業年度ノ資本金額ヲ以テ其ノ旣往事業年度ノ平均資本金額ト看做ス
四
現事業年度ノ期間ガ甲旣往事業年度ニ屬スル各事業年度又ハ乙旣往事業年度ニ屬スル各事業年度ノ期間ト異ルトキハ旣往ノ各事業年度ノ利益ハ現事業年度ノ月數ノ旣往各事業年度ノ月數ニ對スル割合ニ依リ之ヲ換算ス
第四條ノ三
法人ノ甲種利得ニシテ臨時利得稅ヲ課セラルル乙種利得ニ屬スルモノアルトキハ其ノ部分ハ之ヲ甲種利得ヨリ控除ス
第四條ノ四
法人ノ甲種利得又ハ乙種利得ノ金額年千圓未滿ナルトキハ甲種利得又ハ乙種利得ニ對スル臨時利得稅ヲ課セズ但シ前條ノ規定ニ依ル控除ヲ爲シタル爲甲種利得ノ金額ガ年千圓未滿ト爲ル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第七條中「旣往事業年度」ヲ「甲旣往事業年度又ハ乙旣往事業年度」ニ改ム
第十條中「第十三條」ヲ「第十七條」ニ改ム
第十一條
臨時利得稅ハ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
甲種利得 利得金額ノ百分ノ十一・五
乙種利得 利得金額ノ百分ノ二十
現事業年度ノ資本金額十萬圓以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル乙種利得ニ對スル稅率百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ十六トス
法人ノ甲種利得又ハ乙種利得ニ付前二項ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ガ其ノ利得金額中年千圓ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相當スル甲種利得又ハ乙種利得ニ對スル臨時利得稅ヲ免除ス
第十五條中「第二十一條及第二十二條」ヲ「第四十三條乃至第四十五條、第五十五條及第五十六條」ニ改ム
第十六條中「第十五條ノ二」ヲ「第二十三條」ニ改ム
附則第三項中「昭和十三年十二月三十一日ヲ含ム」ヲ「支那事變終了ノ年ノ翌年十二月三十一日迄ニ終了スル」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十三年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ之ヲ適用ス
關東州北支事件特別稅令第八條ノ規定ヲ適用スル場合ニ於テハ甲種利得ニ對スル稅率ヲ百分ノ十トシテ算出シタル金額ヲ以テ同條ニ規定スル臨時利得稅額トス
昭和十三年八月二十六日迄ニ終了スル各事業年度分ノ臨時利得特別稅額ハ第十一條ノ改正規定ニ依リ算出シタル當該事業年度分ノ臨時利得稅額ヨリ之ヲ控除ス
朕関東州臨時利得税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月三十一日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
勅令第二百十二号
関東州臨時利得税令中左ノ通改正ス
第三条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ利得ハ之ヲ甲種利得及乙種利得ノ二種トス
第四条
法人ノ現事業年度ノ利益ガ昭和六年十二月三十一日以前三年内ニ終了シタル事業年度ノ全部(甲既往事業年度ト称ス以下同ジ)ノ平均利益ヲ超過スル場合ニ於テ其ノ超過額ヲ法人ノ甲種利得トシ昭和十一年十二月三十一日以前三年内ニ終了シタル事業年度ノ全部(乙既往事業年度ト称ス以下同ジ)ノ平均利益ヲ超過スル場合ニ於テ其ノ超過額ヲ法人ノ乙種利得トス
第四条ノ二
前条ノ規定ニ依リ利得ヲ計算スルニ当リ左ノ各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ各其ノ定ムル所ニ依リ平均利益ヲ許算ス
一
甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ対スル割合ガ甲既往事業年度ニ在リテハ年百分ノ七未満、乙既往事業年度ニ在リテハ年百分ノ十未満ナルトキハ甲既往事業年度ニ在リテハ平均資本金額ニ対シ年百分ノ七、乙既往事業年度ニ在リテハ平均資本金額ニ対シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ各其ノ既往事業年度ノ平均利益トス
二
法人ノ第一次事業年度ガ昭和七年一月一日以後ニ於テ終了シタル場合ニ於テハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額ニ対シ年百分ノ七ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ甲既往事業年度ノ平均利益トシ第一次事業年度ガ昭和十二年一月一日以後ニ於テ終了シタル場合ニ於テハ其ノ法人ニ付テハ現事業年度ノ資本金額ニ対シ年百分ノ七ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ甲既往事業年度ノ平均利益トシ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ以テ乙既往事業年度ノ平均利益トス
三
現事業年度ノ資本金額ガ甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度ノ平均資本金額ニ対シ増減アルトキハ比較セラレタル既往事業年度ノ平均利益ノ平均資本金額ニ対スル割合ヲ現事業年度ノ資本金額ニ乗ジテ算出シタル金額ヲ以テ其ノ既往事業年度ノ平均利益トス此ノ場合ニ於テ第一号ノ規定ヲ適用スルニ当リテハ現事業年度ノ資本金額ヲ以テ其ノ既往事業年度ノ平均資本金額ト看做ス
四
現事業年度ノ期間ガ甲既往事業年度ニ属スル各事業年度又ハ乙既往事業年度ニ属スル各事業年度ノ期間ト異ルトキハ既往ノ各事業年度ノ利益ハ現事業年度ノ月数ノ既往各事業年度ノ月数ニ対スル割合ニ依リ之ヲ換算ス
第四条ノ三
法人ノ甲種利得ニシテ臨時利得税ヲ課セラルル乙種利得ニ属スルモノアルトキハ其ノ部分ハ之ヲ甲種利得ヨリ控除ス
第四条ノ四
法人ノ甲種利得又ハ乙種利得ノ金額年千円未満ナルトキハ甲種利得又ハ乙種利得ニ対スル臨時利得税ヲ課セズ但シ前条ノ規定ニ依ル控除ヲ為シタル為甲種利得ノ金額ガ年千円未満ト為ル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
第七条中「既往事業年度」ヲ「甲既往事業年度又ハ乙既往事業年度」ニ改ム
第十条中「第十三条」ヲ「第十七条」ニ改ム
第十一条
臨時利得税ハ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス
甲種利得 利得金額ノ百分ノ十一・五
乙種利得 利得金額ノ百分ノ二十
現事業年度ノ資本金額十万円以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル乙種利得ニ対スル税率百分ノ二十ハ之ヲ百分ノ十六トス
法人ノ甲種利得又ハ乙種利得ニ付前二項ノ規定ニ依リ算出シタル税額ガ其ノ利得金額中年千円ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相当スル甲種利得又ハ乙種利得ニ対スル臨時利得税ヲ免除ス
第十五条中「第二十一条及第二十二条」ヲ「第四十三条乃至第四十五条、第五十五条及第五十六条」ニ改ム
第十六条中「第十五条ノ二」ヲ「第二十三条」ニ改ム
附則第三項中「昭和十三年十二月三十一日ヲ含ム」ヲ「支那事変終了ノ年ノ翌年十二月三十一日迄ニ終了スル」ニ改ム
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令ハ昭和十三年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ之ヲ適用ス
関東州北支事件特別税令第八条ノ規定ヲ適用スル場合ニ於テハ甲種利得ニ対スル税率ヲ百分ノ十トシテ算出シタル金額ヲ以テ同条ニ規定スル臨時利得税額トス
昭和十三年八月二十六日迄ニ終了スル各事業年度分ノ臨時利得特別税額ハ第十一条ノ改正規定ニ依リ算出シタル当該事業年度分ノ臨時利得税額ヨリ之ヲ控除ス
本文
詳細・沿革