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(相続税法施行規則中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百九十五號
公布年月日: 昭和13年4月1日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
相続税法施行規則
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕相續稅法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月三十一日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第百九十五號
相續稅法施行規則中左ノ通改正ス
第二條中「、遺言執行者又ハ相續財產管理人」ヲ削リ第一項第五號ヲ左ノ如ク改ム
五
被相續人カ相續開始前一年內ニ贈與ヲ爲シタルトキ(被相續人カ相續稅法施行地ニ住所ヲ有セサル場合ニ於テハ相續稅法施行地ニ在ル財產ニ付贈與ヲ爲シタル場合ニ限ル)ハ其ノ財產ノ價額及受贈者ノ住所氏名
第二條ノ二
相續人アルコト分明ナラサルトキ又ハ相續人カ相續財產ニ付全ク處分ノ權能ナキトキハ本令中相續人ニ關スル規定ハ之ヲ相續財產管理人又ハ遺言執行者ニ適用ス
第二條ノ三
相續稅ヲ課セラルヘキ相續開始シタル後五年又ハ七年以內ニ於テ更ニ相續開始シタルトキハ相續開始カ五年以內ナル場合ハ相續稅額中前ノ相續額ニ對スル前ノ相續稅ニ相當スル金額ヲ、七年以內ナル場合ハ其ノ半額ヲ免除ス但シ前ノ相續額カ後ノ相續ニ於ケル課稅價格ヲ超ユルトキハ相續開始カ五年以內ナル場合ハ其ノ超過額ニ對スル前ノ相續稅ニ相當スル金額、七年以內ナル場合ハ其ノ半額ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ場合ニ於テ後ノ相續カ財產ヲ留保シテ隱居又ハ入夫婚姻ヲ爲シタル者ニ付開始シタルモノナルトキハ前ノ相續額ヨリ其ノ隱居又ハ入夫婚姻ニ因リ開始シタル家督相續ニ於ケル課稅價格ヲ控除シタル殘額ヲ以テ前ノ相續額トス
第二條ノ四
外國ニ在ル相續財產ニ付其ノ國ノ法令ニ依リ相續稅ヲ課セラレタルトキハ相續稅法第十條ノ二ノ規定ニ依リ其ノ財產ノ價額ニ對スル分ノ相續稅ヲ免除ス但シ外國ニ在ル相續財產ノ價額ニ對スル分ノ相續稅額カ當該財產ニ付其ノ國ノ法令ニ依リ課セラレタル相續稅額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ規定ニ依ル免除ヲ受ケムトスル者ハ相續稅ノ課稅價格決定前其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請スヘシ
前項ノ申請書ニハ外國ノ法令ニ依リ課セラレタル相續稅額及課稅ノ日ヲ記載シ其ノ事實ヲ證スヘキ書類ヲ添附スヘシ
第二條ノ五
相續稅法第二十三條第二項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケムトスル者ハ相續稅ノ課稅價格決定前其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申請スヘシ
前項ノ申請書ニハ贈與ノ登記ニ付登錄稅ヲ納付シタル不動產又ハ船舶ノ表示、納付シタル登錄稅額及登記ノ日竝ニ其ノ登記所名ヲ記載スヘシ
第三條中「相續人、遺言執行者又ハ相續財產管理人」ヲ「納稅義務者」ニ改ム
第三條ノ二
相續稅法第十三條第三項ノ公吿ハ納稅義務者ノ氏名及課稅價格ヲ官報ニ揭載シテ之ヲ爲スヘシ
第四條及第五條中「再審査」ヲ「審査」ニ改ム
第六條中「又ハ北海道沖繩縣ノ區」ヲ削ル
第十四條
削除
第十五條中「出願」ヲ「申請」ニ改ム
第二十二條ノ二
相續稅法第十二條ノ二第一項ノ規定ニ依リ支拂調書ヲ提出スル義務アル者ハ每月支拂ヒタル生命保險(徵兵保險ヲ含ム)ノ保險金ニ付翌月十五日限支拂調書ヲ所轄稅務署ニ提出スヘシ
前項ノ支拂調書ニハ各保險契約ニ付左ノ事項ヲ記載スヘシ
一
保險ノ種類
二
保險金額
三
保險金受取人ノ住所氏名
四
保險契約者ノ住所氏名
五
被保險者ノ住所氏名
六
保險事故及其ノ生シタル日
第二十二條ノ三
前條ニ規定スル支拂調書ヲ提出シタル者ニ對シテハ其ノ請求ニ依リ一契約每ニ一錢ノ割合ニ依リ計算シタル金額ヲ交付ス
前項ノ金額ノ交付ヲ受ケムトスル者ハ支拂調書提出後三十日以內ニ請求書ヲ所轄稅務署ニ提出スヘシ
第二十三條中「、遺言執行者又ハ相續財產管理人」ヲ削ル
第二十四條
納稅義務者納稅管理人ヲ定メタルトキハ其ノ氏名及住所又ハ居所ヲ當該相續稅ノ所轄稅務署ニ申吿スヘシ
第二十五條
朝鮮、臺灣又ハ樺太ニ於ケル法令ニ依リ相續稅ヲ課セラルヘキ相續カ其ノ地ニ於テ開始シタル後五年又ハ七年以內ニ於テ更ニ相續稅法施行地ニ於テ相續開始シタルトキハ相續人ハ前ノ相續開始ノ際ニ於ケル相續財產ノ目錄竝ニ相續財產ノ價額ニ加算セラルヘキ贈與ノ價額及相續財產ノ價額中ヨリ控除セラルヘキ金額ノ明細書ヲ第二條第一項ノ書類ト共ニ提出スヘシ
第二十六條
第二條ノ三ノ規定ハ朝鮮、臺灣又ハ樺太ニ於ケル法令ニ依リ相續稅ヲ課セラルヘキ相續カ其ノ地ニ於テ開始シタル後五年又ハ七年以內ニ於テ更ニ相續稅法施行地ニ於テ相續開始シタル場合ニ付之ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十三年法律第四十七號施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ本令施行前開始シタル相續ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル
朕相続税法施行規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月三十一日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第百九十五号
相続税法施行規則中左ノ通改正ス
第二条中「、遺言執行者又ハ相続財産管理人」ヲ削リ第一項第五号ヲ左ノ如ク改ム
五
被相続人カ相続開始前一年内ニ贈与ヲ為シタルトキ(被相続人カ相続税法施行地ニ住所ヲ有セサル場合ニ於テハ相続税法施行地ニ在ル財産ニ付贈与ヲ為シタル場合ニ限ル)ハ其ノ財産ノ価額及受贈者ノ住所氏名
第二条ノ二
相続人アルコト分明ナラサルトキ又ハ相続人カ相続財産ニ付全ク処分ノ権能ナキトキハ本令中相続人ニ関スル規定ハ之ヲ相続財産管理人又ハ遺言執行者ニ適用ス
第二条ノ三
相続税ヲ課セラルヘキ相続開始シタル後五年又ハ七年以内ニ於テ更ニ相続開始シタルトキハ相続開始カ五年以内ナル場合ハ相続税額中前ノ相続額ニ対スル前ノ相続税ニ相当スル金額ヲ、七年以内ナル場合ハ其ノ半額ヲ免除ス但シ前ノ相続額カ後ノ相続ニ於ケル課税価格ヲ超ユルトキハ相続開始カ五年以内ナル場合ハ其ノ超過額ニ対スル前ノ相続税ニ相当スル金額、七年以内ナル場合ハ其ノ半額ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ場合ニ於テ後ノ相続カ財産ヲ留保シテ隠居又ハ入夫婚姻ヲ為シタル者ニ付開始シタルモノナルトキハ前ノ相続額ヨリ其ノ隠居又ハ入夫婚姻ニ因リ開始シタル家督相続ニ於ケル課税価格ヲ控除シタル残額ヲ以テ前ノ相続額トス
第二条ノ四
外国ニ在ル相続財産ニ付其ノ国ノ法令ニ依リ相続税ヲ課セラレタルトキハ相続税法第十条ノ二ノ規定ニ依リ其ノ財産ノ価額ニ対スル分ノ相続税ヲ免除ス但シ外国ニ在ル相続財産ノ価額ニ対スル分ノ相続税額カ当該財産ニ付其ノ国ノ法令ニ依リ課セラレタル相続税額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ規定ニ依ル免除ヲ受ケムトスル者ハ相続税ノ課税価格決定前其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申請スヘシ
前項ノ申請書ニハ外国ノ法令ニ依リ課セラレタル相続税額及課税ノ日ヲ記載シ其ノ事実ヲ証スヘキ書類ヲ添附スヘシ
第二条ノ五
相続税法第二十三条第二項ノ規定ニ依ル控除ヲ受ケムトスル者ハ相続税ノ課税価格決定前其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申請スヘシ
前項ノ申請書ニハ贈与ノ登記ニ付登録税ヲ納付シタル不動産又ハ船舶ノ表示、納付シタル登録税額及登記ノ日並ニ其ノ登記所名ヲ記載スヘシ
第三条中「相続人、遺言執行者又ハ相続財産管理人」ヲ「納税義務者」ニ改ム
第三条ノ二
相続税法第十三条第三項ノ公告ハ納税義務者ノ氏名及課税価格ヲ官報ニ掲載シテ之ヲ為スヘシ
第四条及第五条中「再審査」ヲ「審査」ニ改ム
第六条中「又ハ北海道沖縄県ノ区」ヲ削ル
第十四条
削除
第十五条中「出願」ヲ「申請」ニ改ム
第二十二条ノ二
相続税法第十二条ノ二第一項ノ規定ニ依リ支払調書ヲ提出スル義務アル者ハ毎月支払ヒタル生命保険(徴兵保険ヲ含ム)ノ保険金ニ付翌月十五日限支払調書ヲ所轄税務署ニ提出スヘシ
前項ノ支払調書ニハ各保険契約ニ付左ノ事項ヲ記載スヘシ
一
保険ノ種類
二
保険金額
三
保険金受取人ノ住所氏名
四
保険契約者ノ住所氏名
五
被保険者ノ住所氏名
六
保険事故及其ノ生シタル日
第二十二条ノ三
前条ニ規定スル支払調書ヲ提出シタル者ニ対シテハ其ノ請求ニ依リ一契約毎ニ一銭ノ割合ニ依リ計算シタル金額ヲ交付ス
前項ノ金額ノ交付ヲ受ケムトスル者ハ支払調書提出後三十日以内ニ請求書ヲ所轄税務署ニ提出スヘシ
第二十三条中「、遺言執行者又ハ相続財産管理人」ヲ削ル
第二十四条
納税義務者納税管理人ヲ定メタルトキハ其ノ氏名及住所又ハ居所ヲ当該相続税ノ所轄税務署ニ申告スヘシ
第二十五条
朝鮮、台湾又ハ樺太ニ於ケル法令ニ依リ相続税ヲ課セラルヘキ相続カ其ノ地ニ於テ開始シタル後五年又ハ七年以内ニ於テ更ニ相続税法施行地ニ於テ相続開始シタルトキハ相続人ハ前ノ相続開始ノ際ニ於ケル相続財産ノ目録並ニ相続財産ノ価額ニ加算セラルヘキ贈与ノ価額及相続財産ノ価額中ヨリ控除セラルヘキ金額ノ明細書ヲ第二条第一項ノ書類ト共ニ提出スヘシ
第二十六条
第二条ノ三ノ規定ハ朝鮮、台湾又ハ樺太ニ於ケル法令ニ依リ相続税ヲ課セラルヘキ相続カ其ノ地ニ於テ開始シタル後五年又ハ七年以内ニ於テ更ニ相続税法施行地ニ於テ相続開始シタル場合ニ付之ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十三年法律第四十七号施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ本令施行前開始シタル相続ニ関シテハ仍従前ノ例ニ依ル
本文
詳細・沿革