(兵役法施行令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百三十八號
公布年月日: 昭和13年3月26日
法令の形式: 勅令
朕兵役法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月二十五日
內閣總理大臣　公爵　近衞文麿
海軍大臣　米內光政
陸軍大臣　杉山元
文部大臣　侯爵　木戶幸一
內務大臣　末次信正
勅令第百三十八號
兵役法施行令中左ノ通改正ス
第四條第二項ヲ削ル
第十七條中「現役兵」ヲ「兵」ニ、「下士官」ヲ「幹部候補生、下士官」ニ、「現役期間ヲ延長シ之ヲ在營セシムル」ヲ「現役又ハ召集ノ期間ヲ延長スル」ニ改ム
第二十條中「第四條第一項」ヲ「第四條」ニ改ム
第三十一條　削除
第三十二條中「左ノ各號ノ一ニ該當スル者ニ付」及第一號乃至第三號ヲ削ル
第三十三條中「陸軍衞生部ノ兵」ヲ「補助衞生兵」ニ改メ同條第一號中「槪ネ二月」ノ下ニ「但シ自動車ノ運轉ニ從事スベキ者ニ在リテハ槪ネ四月」ヲ加ヘ同條第二號ヲ削リ同條第三號ヲ第二號トス
第三十四條ニ左ノ一項ヲ加フ
兵役法第十四條第二項ニ規定スル課程ノ修得ノ程度ニ關シテハ陸軍大臣、同項ニ規定スル認定ニ關シテハ陸軍大臣及文部大臣之ヲ定ム
第三十五條中「第三十一條第一項、」ヲ削ル
第七十五條中「戰車兵、」ノ下ニ「工機兵、」ヲ、「機關兵、」ノ下ニ「工作兵、」ヲ加フ
第九十六條中「軍事救護法」ヲ「軍事扶助法」ニ改ム
第百二十條第二項中「特ニ定ムル者」ノ下ニ「又ハ兵役法第五十七條第一項ノ規定ニ依ル召集ニ應ゼンコトヲ豫メ志願スル者」ヲ加フ
第百二十條ノ二　靑年學校ノ課程又ハ之ト同等以上ト認ムル課程ヲ修メタル陸軍ノ第一補充兵（前條第二項但書ニ規定スル者ヲ除ク）ニ對シテハ兵役法第五十七條ノ規定ニ依ル召集ハ之ヲ爲サズ但シ靑年學校ノ課程又ハ之ト同等以上ト認ムル課程ヲ修メザル第一補充兵ヲ以テ當該聯隊區ニ於ケル兵種別ノ召集人員ヲ充足シ得ザル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
附　則
本令ハ昭和十三年四月十日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十一條、第三十二條、第三十四條及第三十五條ノ改正規定、第三十三條ノ改正規定中衞生部ノ兵ニ關スル部分、第七十五條ノ改正規定中工作兵ニ關スル部分竝ニ第百二十條ノ二ノ規定ハ昭和十三年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ幹部候補生タル者ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第百二十條ノ二ノ規定ハ昭和十二年以前ニ於テ第一補充兵役ニ編入セラレタル者ニ之ヲ適用セズ
當分ノ內陸軍大臣ハ步兵又ハ戰車兵ヲ工機兵ト爲スコトヲ得
朕兵役法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月二十五日
内閣総理大臣　公爵　近衛文麿
海軍大臣　米内光政
陸軍大臣　杉山元
文部大臣　侯爵　木戸幸一
内務大臣　末次信正
勅令第百三十八号
兵役法施行令中左ノ通改正ス
第四条第二項ヲ削ル
第十七条中「現役兵」ヲ「兵」ニ、「下士官」ヲ「幹部候補生、下士官」ニ、「現役期間ヲ延長シ之ヲ在営セシムル」ヲ「現役又ハ召集ノ期間ヲ延長スル」ニ改ム
第二十条中「第四条第一項」ヲ「第四条」ニ改ム
第三十一条　削除
第三十二条中「左ノ各号ノ一ニ該当スル者ニ付」及第一号乃至第三号ヲ削ル
第三十三条中「陸軍衛生部ノ兵」ヲ「補助衛生兵」ニ改メ同条第一号中「概ネ二月」ノ下ニ「但シ自動車ノ運転ニ従事スベキ者ニ在リテハ概ネ四月」ヲ加ヘ同条第二号ヲ削リ同条第三号ヲ第二号トス
第三十四条ニ左ノ一項ヲ加フ
兵役法第十四条第二項ニ規定スル課程ノ修得ノ程度ニ関シテハ陸軍大臣、同項ニ規定スル認定ニ関シテハ陸軍大臣及文部大臣之ヲ定ム
第三十五条中「第三十一条第一項、」ヲ削ル
第七十五条中「戦車兵、」ノ下ニ「工機兵、」ヲ、「機関兵、」ノ下ニ「工作兵、」ヲ加フ
第九十六条中「軍事救護法」ヲ「軍事扶助法」ニ改ム
第百二十条第二項中「特ニ定ムル者」ノ下ニ「又ハ兵役法第五十七条第一項ノ規定ニ依ル召集ニ応ゼンコトヲ予メ志願スル者」ヲ加フ
第百二十条ノ二　青年学校ノ課程又ハ之ト同等以上ト認ムル課程ヲ修メタル陸軍ノ第一補充兵（前条第二項但書ニ規定スル者ヲ除ク）ニ対シテハ兵役法第五十七条ノ規定ニ依ル召集ハ之ヲ為サズ但シ青年学校ノ課程又ハ之ト同等以上ト認ムル課程ヲ修メザル第一補充兵ヲ以テ当該連隊区ニ於ケル兵種別ノ召集人員ヲ充足シ得ザル場合ハ此ノ限ニ在ラズ
附　則
本令ハ昭和十三年四月十日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十一条、第三十二条、第三十四条及第三十五条ノ改正規定、第三十三条ノ改正規定中衛生部ノ兵ニ関スル部分、第七十五条ノ改正規定中工作兵ニ関スル部分並ニ第百二十条ノ二ノ規定ハ昭和十三年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ幹部候補生タル者ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第百二十条ノ二ノ規定ハ昭和十二年以前ニ於テ第一補充兵役ニ編入セラレタル者ニ之ヲ適用セズ
当分ノ内陸軍大臣ハ歩兵又ハ戦車兵ヲ工機兵ト為スコトヲ得