(商業組合法中改正法律)
法令番号: 法律第三十七號
公布年月日: 昭和13年3月29日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル商業組合法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月二十八日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
商工大臣 吉野信次
法律第三十七號
商業組合法中左ノ通改正ス
第三條第二項中「資金ノ貸付」ノ下ニ「、組合員ノ爲ニスル其ノ營業上ノ債務ノ保證」ヲ加フ
第三條ノ二 商業組合ハ命令ノ定ムル所ニ依リ行政官廳ノ許可ヲ受ケ其ノ組合員ノ取扱商品ニ付商品券ヲ發行スルコトヲ得
第三條ノ三 商業組合商品券ヲ發行シタルトキハ組合員ハ之ニ對シ其ノ取扱商品ニ付引換ノ義務ヲ負フ
第三條ノ四 商業組合商品券ヲ發行シタル場合ニ於テ其ノ組合員商品券ノ引換ヲ爲スコト能ハザルトキ又ハ其ノ引換ヲ停止シタルトキハ其ノ商業組合ハ商品券ノ所有者ニ對シ券面ニ表示シタル金額ヲ限度トシテ辨濟ノ責ヲ負フ
第三條ノ五 商品券ヲ發行シタル商業組合自ラ商品ヲ販賣スル場合ニ於テハ前三條中組合員トアルハ組合及組合員トス
第三條ノ六 保管事業ヲ行フ商業組合ハ行政官廳ノ許可ヲ受ケ組合員ノ寄託物ニ付倉荷證券ヲ發行スルコトヲ得
前項ノ許可ヲ受ケタル商業組合ハ組合員タル寄託者ノ請求ニ因リ寄託物ノ倉荷證券ヲ交付スルコトヲ要ス
商法第三百八十三條ノ二第二項及第三百八十三條ノ三ノ規定ハ第一項ノ倉荷證券ニ之ヲ準用ス
第三條ノ七 前條第一項ノ許可ヲ受ケタル商業組合ノ作成スル倉荷證券ニハ商業組合倉庫證券ナル文字ヲ記載スルコトヲ要ス
商業組合ニ非ザル者ノ作成スル預證券及質入證券又ハ倉荷證券ニハ商業組合倉庫證券ナル文字ヲ記載スルコトヲ得ズ
第三條ノ八 商業組合倉庫證券ノ發行アリタル寄託物ノ保管期間ハ寄託ノ日ヨリ六月以內トス
前項ノ寄託物ノ保管期間ハ六月ヲ限度トシ之ヲ更新スルコトヲ得但シ更新ノ際ニ於ケル證券ノ所持人組合員ニ非ザルトキハ組合員ノ利用ニ支障ナキ場合ニ限ル
第三條ノ九 商法第三百七十五條乃至第三百七十八條及第三百八十一條乃至第三百八十三條ノ規定ハ商業組合ガ商業組合倉庫證券ヲ發行シタル場合ニ之ヲ準用ス
第五條中「ノ一部」ヲ削ル
第七條中「行フ場合ニ於テハ」ノ下ニ「總會ノ議決ヲ經テ」ヲ加フ
第七條ノ二 商業組合前條ノ規程ニ基キ販賣價格、販賣數量其ノ他命令ノ定ムル事項ニ付決定ヲ爲シタルトキハ遲滯ナク之ヲ行政官廳ニ屆出ヅベシ
行政官廳必要アリト認ムルトキハ前項ノ決定ノ變更又ハ取消ヲ爲スコトヲ得
第八條中「又ハ矯正スル爲」ヲ「若ハ矯正スル爲又ハ商業ノ健全ナル發達ヲ圖ル爲」ニ改ム
第九條中「又ハ矯正スル爲」ヲ「若ハ矯正スル爲又ハ商業ノ健全ナル發達ヲ圖ル爲」ニ改ム
第九條ノ二 前條ノ規定ニ依ル命令アリタル場合ニ於テ行政官廳取締上必要アリト認ムルトキハ當該官吏ヲシテ店舖、倉庫其ノ他ノ場所ニ臨檢シ物品、帳簿其ノ他ノ物件ヲ檢査セシムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ當該官吏前條ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者アリト認ムルトキハ被疑者若ハ參考人ヲ尋問シ又ハ犯罪ノ事實ヲ證明スベキ物件ヲ搜索シ若ハ之ガ差押ヲ爲スコトヲ得
臨檢、尋問、搜索及差押ニ關シテハ間接國稅犯則者處分法ヲ準用ス
第九條ノ三 第九條ノ規定ニ依ル命令アリタル場合ニ於テ特ニ必要アリト認ムルトキハ其ノ命令ノ效力ヲ有スル期間ヲ限リ當該商業組合ノ地區內ニ於テ新ニ當該商業ヲ營マントスル者ヲシテ命令ノ定ムル所ニ依リ行政官廳ノ許可ヲ受ケシムルコトヲ得
第十二條第一項但書中「二以上アルトキハ」ノ下ニ「命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外」ヲ加フ
第十三條但書中「二以上アルトキハ」ノ下ニ「命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外」ヲ加フ
第十四條第一項但書ヲ削リ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ代理人ハ設立同意者タルコトヲ要ス但シ法人タル設立同意者ハ其ノ業務ヲ執行スル役員又ハ支配人ヲ代理人ト爲スコトヲ得
第十五條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第七號乃至第九號、第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第六號乃至第九號及第十五號ニ揭ゲタル事項ハ之ヲ記載スルコトヲ要セズ
第十五條ノ二 商業組合ハ設立ノ認可アリタル時又ハ第二十七條ノ二第二項ノ規定ニ依リ定款ノ作成アリタル時成立ス
第十六條 商業組合ハ出資ノ第一囘ノ拂込アリタル後二週間以內ニ各事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スベシ但シ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合又ハ第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ其ノ成立後二週間以內ニ之ヲ爲スベシ
登記スベキ事項左ノ如シ但シ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第三號及第四號ニ揭ゲタル事項竝ニ第十五條第七號ニ揭ゲタル事項、第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第三號及第四號ニ揭ゲタル事項竝ニ第十五條第七號及第十五號ニ揭ゲタル事項ハ之ヲ登記スルコトヲ要セズ
一 第十五條第一號乃至第三號、第七號及第十五號ニ揭ゲタル事項
二 事務所
三 出資ノ總口數及拂込ミタル出資ノ總額
四 第十九條ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名又ハ名稱、住所及保證金額
五 成立ノ年月日
六 理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ揭ゲタル事項中ニ變更ヲ生ジタルトキハ其ノ登記ヲ爲スベシ但シ前項第三號ニ揭ゲタル事項ニ付テハ每事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年度終了後一月以內ニ登記ヲ爲スコトヲ得
第十七條ノ二 第三條第一項第一號及第二項竝ニ第三條ノ二ノ事業ヲ行ハザル商業組合ニ在リテハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ヲシテ出資ヲ爲サシメザルモノト爲スコトヲ得
第十七條ノ三 行政官廳當該商業ノ統制ヲ圖ル爲特ニ必要アリト認ムルトキハ前條ノ規定ニ依ル商業組合ノ地區內ニ於テ其ノ組合ノ組合員ニ非ズシテ組合員タル資格ヲ有スル者ニ對シ其ノ組合ニ加入スベキコトヲ命ズルコトヲ得但シ其ノ組合ノ組合員數ガ其ノ組合ノ地區內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ノ數ノ三分ノ二以上ナル場合ニ限ル
前項ノ規定ニ依ル命令アリタルトキハ其ノ組合ノ地區內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ハ總テ其ノ組合ノ組合員トス
第一項ノ規定ニ依ル命令アリタル商業組合ハ合併ヲ爲スコトヲ得ズ
第二十一條第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
理事及監事ハ總會ニ於テ組合員又ハ組合員タル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ之ヲ選任ス但シ組合設立當時ノ理事及監事ハ創立總會ニ於テ第十二條第一項ノ場合ニ在リテハ設立同意者又ハ設立同意者タル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ、第二十七條ノ三第一項ノ場合ニ在リテハ組合員タル資格ヲ有スル者又ハ組合員タル資格ヲ有スル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ之ヲ選任スベシ
特別ノ事由アルトキハ理事又ハ監事ハ前項ニ該當セザル者ヨリ之ヲ選任スルコトヲ得此ノ場合ニ於ケル選任ハ行政官廳ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第二十一條ノ二 第三條第一項第二號ノ事業ヲ行フ商業組合ニシテ全國ヲ地區トスルモノ、第九條若ハ第十七條ノ三第一項ノ規定ニ依ル命令アリタル商業組合又ハ第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ノ理事ノ選任及解任ハ行政官廳ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
組合ガ前項ノ規定ノ適用ヲ受クルニ至リタル場合ニ於テ現ニ其ノ職ニ在ル理事ハ其ノ選任ニ付前項ノ規定ニ依ル認可ヲ受ケタルモノト看做ス
第一項ニ揭ゲタル組合ノ理事ノ選任ニ付テハ前條第三項ノ規定ニ依ル認可ヲ受クルコトヲ要セズ
第二十二條ノ二 組合員ハ代理人ヲ以テ議決權ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ之ヲ出席ト看做ス
前項ノ代理人ハ組合員タルコトヲ要ス但シ法人タル組合員ハ其ノ業務ヲ執行スル役員又ハ支配人ヲ代理人ト爲スコトヲ得
代理人ハ代理權ヲ證スル書面ヲ組合ニ差出スベシ
第二十三條第一項中「ノ一部」ヲ削ル
第二十六條中「又ハ定款」ヲ「、定款又ハ第七條ノ規程」ニ改ム
第二十七條第四號ヲ第五號トシ同條第三號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
四 第三條ノ二又ハ第三條ノ六第一項ノ許可ノ取消
第二十七條ノ二 行政官廳當該商業ノ統制ヲ圖リ國民經濟ノ健全ナル發達ヲ期スル爲特ニ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ地區及組合員タル資格ヲ定メ其ノ地區內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ニ對シ商業組合ノ設立ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ設立ヲ命ゼラレタル者行政官廳ノ指定スル期限迄ニ設立ノ認可ヲ申請セザルトキハ行政官廳ハ定款ノ作成其ノ他設立ニ關シ必要ナル處分ヲ爲スコトヲ得
第二十七條ノ三 前條第一項ノ規定ニ依リ商業組合ノ設立ヲ命ゼラレタルトキハ創立總會ヲ開キ定款其ノ他必要ナル事項ヲ定メ役員ヲ選任シ設立ノ認可ヲ申請スベシ
前項ノ創立總會ニ於ケル議決及役員ノ選任ハ出席者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ以テ之ヲ爲ス
第二十七條ノ四 行政官廳第二十七條ノ二第二項ノ規定ニ依リ定款ヲ作成シタルトキハ商業組合ノ理事及監事ヲ命ズ
前項ノ理事ハ遲滯ナク總會ヲ招集スベシ
前項ノ總會ニ於テハ組合設立當時ノ經費ノ收支豫算及分賦收入方法ヲ議決スベシ
第二十三條第二項ノ規定ハ前項ノ議決ニ之ヲ準用ス
第二十七條ノ五 第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ第三條第一項第一號及第二項竝ニ第三條ノ二ノ事業ヲ行フコトヲ得ズ
第二十七條ノ六 第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合成立シタルトキハ其ノ組合ノ地區內ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ハ其ノ組合ノ組合員トス
第二十七條ノ七 第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ其ノ組合員ヲシテ出資ヲ爲サシムルコトヲ得ズ
第二十七條ノ八 第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ合併ヲ爲スコトヲ得ズ
第二十九條中「設立セントスルトキ」ノ下ニ「又ハ第三十二條ノ規定ニ依リ準用シタル第二十七條ノ二ノ規定ニ依リ其ノ設立ヲ命ゼラレタルトキ」ヲ加フ
第三十條ニ左ノ一項ヲ加フ
前二項ノ規定ハ第三十二條ノ規定ニ依リ準用シタル第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合聯合會ニ付テハ之ヲ適用セズ
第三十一條第二項中「受クベシ」ヲ「受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ」ニ改ム
第三十二條中「商業組合ニ關スル規定ハ」ノ下ニ「第三條ノ二乃至第三條ノ五、第九條ノ三及」ヲ加ヘ同條但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ第三條、第三條ノ六及第三條ノ八中組合員トアルハ所屬ノ組合、聯合會及組合員トシ第二十一條ノ二中全國トアルハ道府縣ノ區域ヲ超ユル區域トス
第三十三條第二項中「、總會又ハ創立委員會ノ決議錄」ヲ「又ハ總會ノ決議錄ノ謄本、組合ノ設立アリタルコトヲ證スル書面」ニ改メ同項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ行政官廳ノ處分ニ因リテ成立シタルモノニ在リテハ創立總會又ハ總會ノ決議錄ノ謄本、出資ノ總口數ヲ證スル書面及出資ノ第一囘ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面、第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ行政官廳ノ處分ニ因ラズシテ成立シタルモノ又ハ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ出資ノ總口數ヲ證スル書面及出資ノ第一囘ノ拂込アリタルコトヲ證スル書面ハ之ヲ添附スルコトヲ要セズ
第三十七條中「第三十五條乃至第三十七條」ヲ「第三十五條、第三十六條」ニ改メ「第百四條ノ規定」ノ下ニ「(第十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ第十七條ノ三第一項ノ規定ニ依ル命令アリタルモノニ付テハ產業組合法第十條、第十一條第一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第四十條乃至第四十三條、第四十四條第二項、第四十五條、第四十六條、第四十八條、第五十一條第三號乃至第五號、第五十二條乃至第五十八條、第六十二條第一項第三號、第六十三條ノ二、第六十四條、第六十六條第一項、第六十七條、第六十八條及第七十七條第三項ノ規定ヲ、其ノ他ノモノニ付テハ產業組合法第十一條第一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第四十條乃至第四十三條、第四十四條第二項、第四十五條、第四十六條、第四十八條、第五十三條乃至第五十八條、第六十二條第二項但書、第六十八條及第七十七條第三項ノ規定ヲ、第二十七條ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ付テハ產業組合法第十條、第十一條第一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第四十條乃至第四十三條、第四十四條第二項、第四十五條、第四十六條、第四十八條、第五十一條第三號乃至第五號、第五十二條乃至第五十八條、第六十二條第一項第一號第三號、第六十三條ノ二、第六十四條、第六十六條第一項、第六十七條、第六十八條及第七十七條第三項ノ規定ヲ除ク)」ヲ加フ
第三十七條ノ二 左ノ場合ニ於テハ商業組合ノ理事、監事又ハ淸算人ヲ十圓以上千圓以下ノ過料ニ處ス
一 第三條ノ二ノ規定ニ違反シ行政官廳ノ許可ヲ受ケズシテ又ハ第二十七條第四號ノ規定ニ依ル處分ニ違反シテ商品券ヲ發行シタルトキ
二 第三條ノ六ノ規定ニ違反シ行政官廳ノ許可ヲ受ケズシテ又ハ第二十七條第四號ノ規定ニ依ル處分ニ違反シテ商業組合倉庫證券ヲ發行シタルトキ
第三十八條第三號ヲ第四號トシ以下順次繰下ゲ同條第二號ノ次ニ左ノ一號ヲ加フ
三 本法ニ依ル屆出ヲ爲スコトヲ怠リ又ハ不正ノ屆出ヲ爲シタルトキ
第三十九條中「第四條第二項」ノ下ニ「(第三十二條ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)」ヲ加フ
第四十條中「前二條」ヲ「前三條」ニ改ム
第四十一條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
一 第九條ノ規定(第三十二條ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ依ル行政官廳ノ命令ニ違反シタル者
二 第九條ノ三ノ規定ニ依ル行政官廳ノ命令ニ違反シ許可ヲ受ケズシテ商業ヲ營ミタル者
商業者ハ其ノ代理人、戶主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ從業者ガ其ノ營業ニ關シ前項ノ罪ヲ犯シタルトキハ自己ノ指揮ニ出デザルノ故ヲ以テ其ノ處罰ヲ免ルルコトヲ得ズ
第四十二條ノ二 正當ノ理由ナクシテ第九條ノ二ノ規定(第三十二條ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ依ル當該官吏ノ臨檢、檢査、搜索又ハ差押ヲ拒ミ、妨ゲ又ハ忌避シタル者ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
第四十三條中「五百圓」ヲ「千圓」ニ改ム
第四十七條 商業組合中央會ハ商業組合及商業組合聯合會ノ普及、發達及聯絡ヲ圖ル目的ヲ以テ之ヲ設立スルコトヲ得
商業組合中央會ハ法人トス
第四十八條 商業組合中央會ハ其ノ名稱中ニ商業組合中央會ナル文字ヲ用フベシ
第四十九條 商業組合中央會ハ全國ヲ通ジテ一箇トシ其ノ設立ハ行政官廳ノ認可ヲ受クベシ
商業組合中央會ノ設立ニ關シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第五十條 商業組合及商業組合聯合會ハ商業組合中央會ノ會員ト爲ルコトヲ得
前項以外ノ者ト雖モ定款ノ定ムル所ニ依リ商業組合中央會ノ會員ト爲ルコトヲ得
第五十一條 商業組合中央會ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 目的
二 名稱
三 事務所ノ所在地
四 會員ノ加入及脫退ニ關スル規定
五 會員ノ權利義務ニ關スル規定
六 資產ニ關スル規定
七 事業及其ノ執行ニ關スル規定
八 役員ニ關スル規定
九 會議ニ關スル規定
十 存立ノ時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
第五十二條 商業組合中央會設立ノ認可アリタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ爲スベシ
登記スベキ事項左ノ如シ
一 前條第一號、第二號及第十號ニ揭ゲタル事項
二 事務所
三 資產ノ總額
四 設立認可ノ年月日
五 理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ揭ゲタル事項中ニ變更ヲ生ジタルトキハ其ノ登記ヲ爲スベシ但シ前項第三號ニ揭ゲタル事項ニ付テハ每事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年度終了後二月以內ニ登記ヲ爲スコトヲ得
第五十三條 商業組合中央會ニハ理事及監事ヲ置クベシ
第五十四條 商業組合中央會ノ理事及監事ハ總會ニ於テ會員タル商業組合若ハ商業組合聯合會ノ理事若ハ監事又ハ第五十條第二項ノ會員ノ中ヨリ之ヲ選任ス但シ中央會設立當時ノ理事及監事ノ選任方法ハ勅令ノ定ムル所ニ依ル
第五十五條 第四條第二項、第二十條、第二十二條、第二十四條、第二十六條、第二十七條及第三十三條乃至第四十條ノ規定ハ商業組合中央會ニ之ヲ準用ス但シ第三十七條ノ規定ニ依リ準用シタル非訟事件手續法第百四十一條竝ニ產業組合法第十一條第一項、第十二條、第十八條乃至第二十二條、第四十條乃至第四十六條、第四十八條、第五十一條乃至第五十八條、第六十三條ノ二、第六十四條、第六十六條第一項、第六十七條、第六十八條、第七十七條第三項及第七十八條ノ規定ヲ除ク
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十一條ノ二第一項(第三十二條ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ該當スル商業組合又ハ商業組合聯合會ノ理事ニシテ本法施行ノ際現ニ其ノ職ニ在ル者ハ其ノ選任ニ付同條ニ依リ認可ヲ受ケタルモノト看做ス
登錄稅法第十九條第七號中「商業組合聯合會、」ノ下ニ「商業組合中央會、」ヲ加フ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル商業組合法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月二十八日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
商工大臣 吉野信次
法律第三十七号
商業組合法中左ノ通改正ス
第三条第二項中「資金ノ貸付」ノ下ニ「、組合員ノ為ニスル其ノ営業上ノ債務ノ保証」ヲ加フ
第三条ノ二 商業組合ハ命令ノ定ムル所ニ依リ行政官庁ノ許可ヲ受ケ其ノ組合員ノ取扱商品ニ付商品券ヲ発行スルコトヲ得
第三条ノ三 商業組合商品券ヲ発行シタルトキハ組合員ハ之ニ対シ其ノ取扱商品ニ付引換ノ義務ヲ負フ
第三条ノ四 商業組合商品券ヲ発行シタル場合ニ於テ其ノ組合員商品券ノ引換ヲ為スコト能ハザルトキ又ハ其ノ引換ヲ停止シタルトキハ其ノ商業組合ハ商品券ノ所有者ニ対シ券面ニ表示シタル金額ヲ限度トシテ弁済ノ責ヲ負フ
第三条ノ五 商品券ヲ発行シタル商業組合自ラ商品ヲ販売スル場合ニ於テハ前三条中組合員トアルハ組合及組合員トス
第三条ノ六 保管事業ヲ行フ商業組合ハ行政官庁ノ許可ヲ受ケ組合員ノ寄託物ニ付倉荷証券ヲ発行スルコトヲ得
前項ノ許可ヲ受ケタル商業組合ハ組合員タル寄託者ノ請求ニ因リ寄託物ノ倉荷証券ヲ交付スルコトヲ要ス
商法第三百八十三条ノ二第二項及第三百八十三条ノ三ノ規定ハ第一項ノ倉荷証券ニ之ヲ準用ス
第三条ノ七 前条第一項ノ許可ヲ受ケタル商業組合ノ作成スル倉荷証券ニハ商業組合倉庫証券ナル文字ヲ記載スルコトヲ要ス
商業組合ニ非ザル者ノ作成スル預証券及質入証券又ハ倉荷証券ニハ商業組合倉庫証券ナル文字ヲ記載スルコトヲ得ズ
第三条ノ八 商業組合倉庫証券ノ発行アリタル寄託物ノ保管期間ハ寄託ノ日ヨリ六月以内トス
前項ノ寄託物ノ保管期間ハ六月ヲ限度トシ之ヲ更新スルコトヲ得但シ更新ノ際ニ於ケル証券ノ所持人組合員ニ非ザルトキハ組合員ノ利用ニ支障ナキ場合ニ限ル
第三条ノ九 商法第三百七十五条乃至第三百七十八条及第三百八十一条乃至第三百八十三条ノ規定ハ商業組合ガ商業組合倉庫証券ヲ発行シタル場合ニ之ヲ準用ス
第五条中「ノ一部」ヲ削ル
第七条中「行フ場合ニ於テハ」ノ下ニ「総会ノ議決ヲ経テ」ヲ加フ
第七条ノ二 商業組合前条ノ規程ニ基キ販売価格、販売数量其ノ他命令ノ定ムル事項ニ付決定ヲ為シタルトキハ遅滞ナク之ヲ行政官庁ニ届出ヅベシ
行政官庁必要アリト認ムルトキハ前項ノ決定ノ変更又ハ取消ヲ為スコトヲ得
第八条中「又ハ矯正スル為」ヲ「若ハ矯正スル為又ハ商業ノ健全ナル発達ヲ図ル為」ニ改ム
第九条中「又ハ矯正スル為」ヲ「若ハ矯正スル為又ハ商業ノ健全ナル発達ヲ図ル為」ニ改ム
第九条ノ二 前条ノ規定ニ依ル命令アリタル場合ニ於テ行政官庁取締上必要アリト認ムルトキハ当該官吏ヲシテ店舗、倉庫其ノ他ノ場所ニ臨検シ物品、帳簿其ノ他ノ物件ヲ検査セシムルコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ当該官吏前条ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者アリト認ムルトキハ被疑者若ハ参考人ヲ尋問シ又ハ犯罪ノ事実ヲ証明スベキ物件ヲ捜索シ若ハ之ガ差押ヲ為スコトヲ得
臨検、尋問、捜索及差押ニ関シテハ間接国税犯則者処分法ヲ準用ス
第九条ノ三 第九条ノ規定ニ依ル命令アリタル場合ニ於テ特ニ必要アリト認ムルトキハ其ノ命令ノ効力ヲ有スル期間ヲ限リ当該商業組合ノ地区内ニ於テ新ニ当該商業ヲ営マントスル者ヲシテ命令ノ定ムル所ニ依リ行政官庁ノ許可ヲ受ケシムルコトヲ得
第十二条第一項但書中「二以上アルトキハ」ノ下ニ「命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外」ヲ加フ
第十三条但書中「二以上アルトキハ」ノ下ニ「命令ヲ以テ定ムル場合ヲ除クノ外」ヲ加フ
第十四条第一項但書ヲ削リ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ代理人ハ設立同意者タルコトヲ要ス但シ法人タル設立同意者ハ其ノ業務ヲ執行スル役員又ハ支配人ヲ代理人ト為スコトヲ得
第十五条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第七号乃至第九号、第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第六号乃至第九号及第十五号ニ掲ゲタル事項ハ之ヲ記載スルコトヲ要セズ
第十五条ノ二 商業組合ハ設立ノ認可アリタル時又ハ第二十七条ノ二第二項ノ規定ニ依リ定款ノ作成アリタル時成立ス
第十六条 商業組合ハ出資ノ第一回ノ払込アリタル後二週間以内ニ各事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ為スベシ但シ第十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合又ハ第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ其ノ成立後二週間以内ニ之ヲ為スベシ
登記スベキ事項左ノ如シ但シ第十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第三号及第四号ニ掲ゲタル事項並ニ第十五条第七号ニ掲ゲタル事項、第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ第三号及第四号ニ掲ゲタル事項並ニ第十五条第七号及第十五号ニ掲ゲタル事項ハ之ヲ登記スルコトヲ要セズ
一 第十五条第一号乃至第三号、第七号及第十五号ニ掲ゲタル事項
二 事務所
三 出資ノ総口数及払込ミタル出資ノ総額
四 第十九条ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ各組合員ノ氏名又ハ名称、住所及保証金額
五 成立ノ年月日
六 理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ掲ゲタル事項中ニ変更ヲ生ジタルトキハ其ノ登記ヲ為スベシ但シ前項第三号ニ掲ゲタル事項ニ付テハ毎事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年度終了後一月以内ニ登記ヲ為スコトヲ得
第十七条ノ二 第三条第一項第一号及第二項並ニ第三条ノ二ノ事業ヲ行ハザル商業組合ニ在リテハ定款ノ定ムル所ニ依リ組合員ヲシテ出資ヲ為サシメザルモノト為スコトヲ得
第十七条ノ三 行政官庁当該商業ノ統制ヲ図ル為特ニ必要アリト認ムルトキハ前条ノ規定ニ依ル商業組合ノ地区内ニ於テ其ノ組合ノ組合員ニ非ズシテ組合員タル資格ヲ有スル者ニ対シ其ノ組合ニ加入スベキコトヲ命ズルコトヲ得但シ其ノ組合ノ組合員数ガ其ノ組合ノ地区内ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ノ数ノ三分ノ二以上ナル場合ニ限ル
前項ノ規定ニ依ル命令アリタルトキハ其ノ組合ノ地区内ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ハ総テ其ノ組合ノ組合員トス
第一項ノ規定ニ依ル命令アリタル商業組合ハ合併ヲ為スコトヲ得ズ
第二十一条第二項及第三項ヲ左ノ如ク改ム
理事及監事ハ総会ニ於テ組合員又ハ組合員タル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ之ヲ選任ス但シ組合設立当時ノ理事及監事ハ創立総会ニ於テ第十二条第一項ノ場合ニ在リテハ設立同意者又ハ設立同意者タル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ、第二十七条ノ三第一項ノ場合ニ在リテハ組合員タル資格ヲ有スル者又ハ組合員タル資格ヲ有スル法人ノ業務ヲ執行スル役員ノ中ヨリ之ヲ選任スベシ
特別ノ事由アルトキハ理事又ハ監事ハ前項ニ該当セザル者ヨリ之ヲ選任スルコトヲ得此ノ場合ニ於ケル選任ハ行政官庁ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
第二十一条ノ二 第三条第一項第二号ノ事業ヲ行フ商業組合ニシテ全国ヲ地区トスルモノ、第九条若ハ第十七条ノ三第一項ノ規定ニ依ル命令アリタル商業組合又ハ第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ノ理事ノ選任及解任ハ行政官庁ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ
組合ガ前項ノ規定ノ適用ヲ受クルニ至リタル場合ニ於テ現ニ其ノ職ニ在ル理事ハ其ノ選任ニ付前項ノ規定ニ依ル認可ヲ受ケタルモノト看做ス
第一項ニ掲ゲタル組合ノ理事ノ選任ニ付テハ前条第三項ノ規定ニ依ル認可ヲ受クルコトヲ要セズ
第二十二条ノ二 組合員ハ代理人ヲ以テ議決権ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ之ヲ出席ト看做ス
前項ノ代理人ハ組合員タルコトヲ要ス但シ法人タル組合員ハ其ノ業務ヲ執行スル役員又ハ支配人ヲ代理人ト為スコトヲ得
代理人ハ代理権ヲ証スル書面ヲ組合ニ差出スベシ
第二十三条第一項中「ノ一部」ヲ削ル
第二十六条中「又ハ定款」ヲ「、定款又ハ第七条ノ規程」ニ改ム
第二十七条第四号ヲ第五号トシ同条第三号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
四 第三条ノ二又ハ第三条ノ六第一項ノ許可ノ取消
第二十七条ノ二 行政官庁当該商業ノ統制ヲ図リ国民経済ノ健全ナル発達ヲ期スル為特ニ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ地区及組合員タル資格ヲ定メ其ノ地区内ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ニ対シ商業組合ノ設立ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ設立ヲ命ゼラレタル者行政官庁ノ指定スル期限迄ニ設立ノ認可ヲ申請セザルトキハ行政官庁ハ定款ノ作成其ノ他設立ニ関シ必要ナル処分ヲ為スコトヲ得
第二十七条ノ三 前条第一項ノ規定ニ依リ商業組合ノ設立ヲ命ゼラレタルトキハ創立総会ヲ開キ定款其ノ他必要ナル事項ヲ定メ役員ヲ選任シ設立ノ認可ヲ申請スベシ
前項ノ創立総会ニ於ケル議決及役員ノ選任ハ出席者ノ三分ノ二以上ノ同意ヲ以テ之ヲ為ス
第二十七条ノ四 行政官庁第二十七条ノ二第二項ノ規定ニ依リ定款ヲ作成シタルトキハ商業組合ノ理事及監事ヲ命ズ
前項ノ理事ハ遅滞ナク総会ヲ招集スベシ
前項ノ総会ニ於テハ組合設立当時ノ経費ノ収支予算及分賦収入方法ヲ議決スベシ
第二十三条第二項ノ規定ハ前項ノ議決ニ之ヲ準用ス
第二十七条ノ五 第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ第三条第一項第一号及第二項並ニ第三条ノ二ノ事業ヲ行フコトヲ得ズ
第二十七条ノ六 第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合成立シタルトキハ其ノ組合ノ地区内ニ於テ組合員タル資格ヲ有スル者ハ其ノ組合ノ組合員トス
第二十七条ノ七 第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ其ノ組合員ヲシテ出資ヲ為サシムルコトヲ得ズ
第二十七条ノ八 第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ハ合併ヲ為スコトヲ得ズ
第二十九条中「設立セントスルトキ」ノ下ニ「又ハ第三十二条ノ規定ニ依リ準用シタル第二十七条ノ二ノ規定ニ依リ其ノ設立ヲ命ゼラレタルトキ」ヲ加フ
第三十条ニ左ノ一項ヲ加フ
前二項ノ規定ハ第三十二条ノ規定ニ依リ準用シタル第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合連合会ニ付テハ之ヲ適用セズ
第三十一条第二項中「受クベシ」ヲ「受クルニ非ザレバ其ノ効力ヲ生ゼズ」ニ改ム
第三十二条中「商業組合ニ関スル規定ハ」ノ下ニ「第三条ノ二乃至第三条ノ五、第九条ノ三及」ヲ加ヘ同条但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ第三条、第三条ノ六及第三条ノ八中組合員トアルハ所属ノ組合、連合会及組合員トシ第二十一条ノ二中全国トアルハ道府県ノ区域ヲ超ユル区域トス
第三十三条第二項中「、総会又ハ創立委員会ノ決議録」ヲ「又ハ総会ノ決議録ノ謄本、組合ノ設立アリタルコトヲ証スル書面」ニ改メ同項ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ行政官庁ノ処分ニ因リテ成立シタルモノニ在リテハ創立総会又ハ総会ノ決議録ノ謄本、出資ノ総口数ヲ証スル書面及出資ノ第一回ノ払込アリタルコトヲ証スル書面、第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ行政官庁ノ処分ニ因ラズシテ成立シタルモノ又ハ第十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ在リテハ出資ノ総口数ヲ証スル書面及出資ノ第一回ノ払込アリタルコトヲ証スル書面ハ之ヲ添附スルコトヲ要セズ
第三十七条中「第三十五条乃至第三十七条」ヲ「第三十五条、第三十六条」ニ改メ「第百四条ノ規定」ノ下ニ「(第十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニシテ第十七条ノ三第一項ノ規定ニ依ル命令アリタルモノニ付テハ産業組合法第十条、第十一条第一項、第十二条、第十八条乃至第二十二条、第四十条乃至第四十三条、第四十四条第二項、第四十五条、第四十六条、第四十八条、第五十一条第三号乃至第五号、第五十二条乃至第五十八条、第六十二条第一項第三号、第六十三条ノ二、第六十四条、第六十六条第一項、第六十七条、第六十八条及第七十七条第三項ノ規定ヲ、其ノ他ノモノニ付テハ産業組合法第十一条第一項、第十二条、第十八条乃至第二十二条、第四十条乃至第四十三条、第四十四条第二項、第四十五条、第四十六条、第四十八条、第五十三条乃至第五十八条、第六十二条第二項但書、第六十八条及第七十七条第三項ノ規定ヲ、第二十七条ノ二ノ規定ニ依ル商業組合ニ付テハ産業組合法第十条、第十一条第一項、第十二条、第十八条乃至第二十二条、第四十条乃至第四十三条、第四十四条第二項、第四十五条、第四十六条、第四十八条、第五十一条第三号乃至第五号、第五十二条乃至第五十八条、第六十二条第一項第一号第三号、第六十三条ノ二、第六十四条、第六十六条第一項、第六十七条、第六十八条及第七十七条第三項ノ規定ヲ除ク)」ヲ加フ
第三十七条ノ二 左ノ場合ニ於テハ商業組合ノ理事、監事又ハ清算人ヲ十円以上千円以下ノ過料ニ処ス
一 第三条ノ二ノ規定ニ違反シ行政官庁ノ許可ヲ受ケズシテ又ハ第二十七条第四号ノ規定ニ依ル処分ニ違反シテ商品券ヲ発行シタルトキ
二 第三条ノ六ノ規定ニ違反シ行政官庁ノ許可ヲ受ケズシテ又ハ第二十七条第四号ノ規定ニ依ル処分ニ違反シテ商業組合倉庫証券ヲ発行シタルトキ
第三十八条第三号ヲ第四号トシ以下順次繰下ゲ同条第二号ノ次ニ左ノ一号ヲ加フ
三 本法ニ依ル届出ヲ為スコトヲ怠リ又ハ不正ノ届出ヲ為シタルトキ
第三十九条中「第四条第二項」ノ下ニ「(第三十二条ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)」ヲ加フ
第四十条中「前二条」ヲ「前三条」ニ改ム
第四十一条 左ノ各号ノ一ニ該当スル者ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
一 第九条ノ規定(第三十二条ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ依ル行政官庁ノ命令ニ違反シタル者
二 第九条ノ三ノ規定ニ依ル行政官庁ノ命令ニ違反シ許可ヲ受ケズシテ商業ヲ営ミタル者
商業者ハ其ノ代理人、戸主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ従業者ガ其ノ営業ニ関シ前項ノ罪ヲ犯シタルトキハ自己ノ指揮ニ出デザルノ故ヲ以テ其ノ処罰ヲ免ルルコトヲ得ズ
第四十二条ノ二 正当ノ理由ナクシテ第九条ノ二ノ規定(第三十二条ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ依ル当該官吏ノ臨検、検査、捜索又ハ差押ヲ拒ミ、妨ゲ又ハ忌避シタル者ハ五百円以下ノ罰金ニ処ス
第四十三条中「五百円」ヲ「千円」ニ改ム
第四十七条 商業組合中央会ハ商業組合及商業組合連合会ノ普及、発達及連絡ヲ図ル目的ヲ以テ之ヲ設立スルコトヲ得
商業組合中央会ハ法人トス
第四十八条 商業組合中央会ハ其ノ名称中ニ商業組合中央会ナル文字ヲ用フベシ
第四十九条 商業組合中央会ハ全国ヲ通ジテ一箇トシ其ノ設立ハ行政官庁ノ認可ヲ受クベシ
商業組合中央会ノ設立ニ関シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第五十条 商業組合及商業組合連合会ハ商業組合中央会ノ会員ト為ルコトヲ得
前項以外ノ者ト雖モ定款ノ定ムル所ニ依リ商業組合中央会ノ会員ト為ルコトヲ得
第五十一条 商業組合中央会ノ定款ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 目的
二 名称
三 事務所ノ所在地
四 会員ノ加入及脱退ニ関スル規定
五 会員ノ権利義務ニ関スル規定
六 資産ニ関スル規定
七 事業及其ノ執行ニ関スル規定
八 役員ニ関スル規定
九 会議ニ関スル規定
十 存立ノ時期又ハ解散ノ事由ヲ定メタルトキハ其ノ時期又ハ事由
第五十二条 商業組合中央会設立ノ認可アリタルトキハ主タル事務所ノ所在地ニ於テ設立ノ登記ヲ為スベシ
登記スベキ事項左ノ如シ
一 前条第一号、第二号及第十号ニ掲ゲタル事項
二 事務所
三 資産ノ総額
四 設立認可ノ年月日
五 理事及監事ノ氏名及住所
前項ニ掲ゲタル事項中ニ変更ヲ生ジタルトキハ其ノ登記ヲ為スベシ但シ前項第三号ニ掲ゲタル事項ニ付テハ毎事業年度末日ノ現在ニ依リ事業年度終了後二月以内ニ登記ヲ為スコトヲ得
第五十三条 商業組合中央会ニハ理事及監事ヲ置クベシ
第五十四条 商業組合中央会ノ理事及監事ハ総会ニ於テ会員タル商業組合若ハ商業組合連合会ノ理事若ハ監事又ハ第五十条第二項ノ会員ノ中ヨリ之ヲ選任ス但シ中央会設立当時ノ理事及監事ノ選任方法ハ勅令ノ定ムル所ニ依ル
第五十五条 第四条第二項、第二十条、第二十二条、第二十四条、第二十六条、第二十七条及第三十三条乃至第四十条ノ規定ハ商業組合中央会ニ之ヲ準用ス但シ第三十七条ノ規定ニ依リ準用シタル非訟事件手続法第百四十一条並ニ産業組合法第十一条第一項、第十二条、第十八条乃至第二十二条、第四十条乃至第四十六条、第四十八条、第五十一条乃至第五十八条、第六十三条ノ二、第六十四条、第六十六条第一項、第六十七条、第六十八条、第七十七条第三項及第七十八条ノ規定ヲ除ク
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第二十一条ノ二第一項(第三十二条ノ規定ニ依リ準用スル場合ヲ含ム)ニ該当スル商業組合又ハ商業組合連合会ノ理事ニシテ本法施行ノ際現ニ其ノ職ニ在ル者ハ其ノ選任ニ付同条ニ依リ認可ヲ受ケタルモノト看做ス
登録税法第十九条第七号中「商業組合連合会、」ノ下ニ「商業組合中央会、」ヲ加フ