簡易生命保険の保険金額の最高制限を現行の450円から700円に引き上げることを提案する。簡易生命保険は大正5年の創始以来、契約件数2,800万件、保険金総額41億円を超え、国民の3分の1以上が利用する重要な制度となっている。しかし、大正15年以来改正されていない保険金額の制限が、社会経済情勢の変化に対応できていない。また、民間保険会社は1,000円未満の契約に消極的であり、簡易保険と民間保険の間に大きな隙間が生じている。この状況を改善するため、庶民の生活実情や保険事業の現状を考慮し、民間保険への影響も勘案した上で、保険金額の上限を700円に引き上げることを提案する。
参照した発言:
第73回帝国議会 衆議院 社会事業法案外二件委員会 第2号