(樺太地方鉄道補助法中改正法律)
法令番号: 法律第二十號
公布年月日: 昭和13年3月22日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル樺太地方鐵道補助法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月十九日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
大藏大臣 賀屋興宣
拓務大臣 大谷尊由
法律第二十號
樺太地方鐵道補助法中左ノ通改正ス
第一條 政府ハ樺太ニ於テ公衆ノ用ニ供スル爲經營スル地方鐵道ニ對シ該鐵道營業開始ノ日ヨリ十五年ヲ限リ補助金ヲ交付スルコトヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ更ニ五年ヲ限リ前項ノ期間ヲ伸長スルコトヲ得
第二條 前條ノ補助金ハ左ノ各號ニ依ル金額ヲ限度トス
一 前條第一項ノ期間中ハ每營業年度ニ於ケル建設費ニ對シ年六分ノ割合ニ相當スル金額但シ每營業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ對シ年一分ノ割合ニ相當スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
二 前條第二項ノ期間中ハ每營業年度ニ於ケル建設費ニ對シ年五分ノ割合ニ相當スル金額但シ每營業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ對シ年一分五厘ノ割合ニ相當スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
第三條 政府ハ必要アリト認ムルトキハ一經營者ノ經營スル鐵道ヲ數區ニ分チ各區ニ付前二條ノ規定ニ準シ補助ヲ爲スコトヲ得
第四條 前二條ノ規定ニ依ル建設費及益金ハ政府ノ定ムル所ニ依リ算出シタル金額ニ依ル
第七條中「補助ヲ受クル會社」ヲ「補助ヲ受クル鐵道ノ管理者」ニ改ム
第八條ヲ削リ第九條ヲ第八條トス
第十條中「前二條」ヲ「前條」ニ改メ同條ヲ第九條トス
附 則
本法ハ昭和十三年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鐵道ニ對スル補助ニ付テハ會社設立又ハ資本增加ノ登記ノ日ヨリ十五年ノ期間滿了ノ日ヲ含ム營業年度ノ末日迄ハ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鐵道ニ對スル補助ノ期間ニ付テハ該鐵道ノ建設費ニ充テタル資金ニ對シ初メテ補助ヲ爲シタル日ヲ以テ第一條第一項ノ營業開始ノ日ト看做ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル樺太地方鉄道補助法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十三年三月十九日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
大蔵大臣 賀屋興宣
拓務大臣 大谷尊由
法律第二十号
樺太地方鉄道補助法中左ノ通改正ス
第一条 政府ハ樺太ニ於テ公衆ノ用ニ供スル為経営スル地方鉄道ニ対シ該鉄道営業開始ノ日ヨリ十五年ヲ限リ補助金ヲ交付スルコトヲ得
政府ハ必要アリト認ムルトキハ更ニ五年ヲ限リ前項ノ期間ヲ伸長スルコトヲ得
第二条 前条ノ補助金ハ左ノ各号ニ依ル金額ヲ限度トス
一 前条第一項ノ期間中ハ毎営業年度ニ於ケル建設費ニ対シ年六分ノ割合ニ相当スル金額但シ毎営業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ対シ年一分ノ割合ニ相当スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
二 前条第二項ノ期間中ハ毎営業年度ニ於ケル建設費ニ対シ年五分ノ割合ニ相当スル金額但シ毎営業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ対シ年一分五厘ノ割合ニ相当スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
第三条 政府ハ必要アリト認ムルトキハ一経営者ノ経営スル鉄道ヲ数区ニ分チ各区ニ付前二条ノ規定ニ準シ補助ヲ為スコトヲ得
第四条 前二条ノ規定ニ依ル建設費及益金ハ政府ノ定ムル所ニ依リ算出シタル金額ニ依ル
第七条中「補助ヲ受クル会社」ヲ「補助ヲ受クル鉄道ノ管理者」ニ改ム
第八条ヲ削リ第九条ヲ第八条トス
第十条中「前二条」ヲ「前条」ニ改メ同条ヲ第九条トス
附 則
本法ハ昭和十三年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鉄道ニ対スル補助ニ付テハ会社設立又ハ資本増加ノ登記ノ日ヨリ十五年ノ期間満了ノ日ヲ含ム営業年度ノ末日迄ハ改正規定ニ拘ラズ仍従前ノ例ニ依ル
本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鉄道ニ対スル補助ノ期間ニ付テハ該鉄道ノ建設費ニ充テタル資金ニ対シ初メテ補助ヲ為シタル日ヲ以テ第一条第一項ノ営業開始ノ日ト看做ス