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(海軍予備員令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百二十八號
公布年月日: 昭和12年4月14日
法令の形式: 勅令
被改正法
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改正:
海軍予備員令
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕海軍豫備員令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年四月十三日
內閣總理大臣 林銑十郞
海軍大臣 米內光政
勅令第百二十八號
海軍豫備員令中左ノ通改正ス
第三條
海軍豫備員ノ兵籍ハ豫備士官ニ在リテハ之ヲ海軍省ニ、豫備特務士官以下ニ在リテハ之ヲ海軍大臣ノ定ムル鎭守府ニ置ク
第五條
海軍豫備員ノ服役定限年齡左ノ如シ
各科豫備大、中佐 五十五年
各科豫備少佐 五十三年
各科豫備大尉 五十年
各科豫備中、少尉 四十五年
豫備特務士官 五十年
豫備准士官 五十年
豫備下士官 四十五年
豫備兵 四十年
豫備特務士官ヨリ任用シタル豫備尉官ノ服役定限年齡ハ豫備特務士官ノ例ニ依ル
第六條中「豫備下士官ニ在リテハ其ノ官」ヲ「豫備下士官又ハ豫備兵ニ在リテハ其ノ官又ハ其ノ身分」ニ改ム
第六條ノ二
豫備兵ニシテ其ノ採用後四年以內ニ船員法ノ適用ヲ受クル船員トシテノ勤務日數二年ニ達セザルモノハ其ノ身分ヲ免ズ
第七條中「豫備下士官ニ在リテハ其ノ官ヲ免ズ」ヲ「豫備下士官又ハ豫備兵ニ在リテハ兵役ヲ免除ス」ニ改ム
第八條
豫備下士官又ハ豫備兵海軍ノ學生生徒又ハ陸軍ノ諸生徒ニ採用セラレタルトキハ其ノ採用ノ日ヲ以テ其ノ官又ハ其ノ身分及服役ヲ免ズ
前項ノ規定ニ該當スル者海軍ノ學生生徒又ハ陸軍ノ諸生徒ヲ免ゼラレタルトキハ前ニ免ゼラレタル官又ハ身分ニ復シ前ノ服役ヲ繼續セシム
「第三章 任用及進級」ヲ「第三章 任用、採用及進級」ニ改ム
第九條
海軍豫備員(航空關係ノ豫備武官ヲ除ク)ノ任用又ハ採用ハ左ニ揭グル資格ヲ具フル者ニシテ海軍ニ於テ其ノ必要ト認ムル敎育ヲ受ケ試驗ニ合格シ海軍豫備員ニ適スト認メタルモノニ就キ之ヲ行フ但シ戰時又ハ事變ノ際ニハ敎育又ハ試驗ヲ省略スルコトヲ得
一
豫備少尉ニ在リテハ文部省直轄商船專門學校航海科卒業者又ハ水產講習所遠洋漁業科卒業者
二
豫備機關少尉ニ在リテハ文部省直轄商船專門學校機關科卒業者
三
豫備一等兵曹及豫備一等機關兵曹ニ在リテハ海軍豫備練習生ニシテ公私立商船學校練習科ヲ修了シタルモノ
四
豫備三等水兵及豫備三等機關兵ニ在リテハ海軍豫備補習生敎程ヲ修了シタル者
第十條中「海軍豫備員」ヲ「豫備武官」ニ改ム
第十一條中「任用」ヲ「任用又ハ採用」ニ改ム
第十二條中「官階」ヲ「官階又ハ職階」ニ改ム
第十二條ノ二
豫備三等兵曹又ハ豫備三等機關兵曹ハ豫備一等水兵又ハ豫備一等機關兵ニシテ三年ノ實役停年ヲ有スルモノヨリ銓衡ニ依リ之ヲ任用ス
第十三條中「別表ニ定ムル免狀及實役停年」ヲ「五年ノ實役停年」ニ改ム
第十四條中「別表第一表又ハ第三表ニ定ムル免狀及實役停年」及「別表第二表ニ定ムル免狀及實役停年」ヲ各「四年ノ實役停年」ニ改ム
第十五條
豫備武官ノ進級ハ左ニ揭グル實役停年ヲ有スル者ニ就キ銓衡ニ依リ各科別ニ從ヒ之ヲ行フ
各科豫備少佐 四年
各科豫備大尉 五年
各科豫備中尉 三年
各科豫備少尉 二年
豫備一等下士官 二年六月
豫備二等下士官 二年
豫備三等下士官 二年
各科豫備少佐ニシテ其ノ事績顯著ナルモノハ特ニ必要アル場合ニ限リ實役停年ニ關スル前項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ進級セシムルコトヲ得
第十五條ノ二
豫備武官ノ任用又ハ進級(第九條又ハ第十條ノ規定ニ依ルモノヲ除ク)ハ海軍大臣ノ定ムル海技免狀又ハ航空免狀ヲ有スル者ニ就キ之ヲ行フ
戰時又ハ事變ニ際シ必要アルトキハ海軍大臣ノ定ムル所ニ依リ前項ノ規定ニ依ラザルコトヲ得
第十六條
豫備武官(航空關係ノ豫備武官ヲ除ク)ノ任用又ハ進級ニ必要ナル實役停年ハ左ノ各號ニ揭グル日數ヲ以テ之ヲ算ス
一
召集中ノ勤務日數
二
船舶職員トシテノ勤務日數
三
航海運用ニ關スル指導者又ハ監督者トシテノ乘船日數
四
文部省直轄商船專門學校若ハ公私立商船學校ノ敎職員又ハ航海練習所職員トシテノ勤務日數ノ三分ノ二ニ相當スル日數
五
海員審判所職員トシテノ勤務日數ノ三分ノ二ニ相當スル日數
六
水先人トシテノ勤務日數ノ三分ノ二ニ相當スル日數
七
文部省直轄商船專門學校別科生徒トシテノ在學日數ノ二分ノ一ニ相當スル日數
八
船舶艤裝者トシテノ勤務日數ノ三分ノ一ニ相當スル日數
九
港長又ハ之ニ準ズル者トシテノ勤務日數ノ三分ノ一ニ相當スル日數
前項第二號ノ船舶ハ豫備士官又ハ豫備特務士官ノ任用又ハ進級ニ在リテハ總噸數百噸以上、豫備下士官ノ任用又ハ進級ニ在リテハ總噸數二十噸以上ノモノトシ同項第七號ニ揭グル者ハ別科ヲ修了シタル者、同項第三號、第八號及第九號ニ揭グル者ハ海軍大臣ノ適當ト認メタル者ニ限ル
第十七條第一項中「別表第三表ノ實役停年」ヲ「航空關係ノ豫備武官ノ任用又ハ進級ニ必要ナル實役停年」ニ改メ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第三號ニ揭グル者ハ海軍大臣ノ適當ト認メタル者ニ限ル
第十九條中「第七號」ヲ「第九號」ニ改ム
第二十條中「別表ノ」ヲ削ル
第二十三條
海軍大臣ハ任用シ又ハ進級セシムベキ豫備准士官以上ニ付各科官階別ニ列序ヲ定メ候補名簿ヲ調製スベシ
海軍大臣ハ豫備士官又ハ豫備特務士官ノ任用又ハ進級ヲ要スルトキハ前項ノ候補名簿ニ依リ其ノ列序ニ從ヒ任用又ハ進級ノ上奏ヲ爲スベシ
鎭守府司令長官ハ任用シ又ハ進級セシムベキ豫備下士官又ハ豫備兵ニ付各科官職階別ニ列序ヲ定メ候補名簿ヲ調製スベシ
豫備下士官又ハ豫備兵ノ任用又ハ進級ハ前項ノ候補名簿ニ依リ其ノ列序ニ從ヒ鎭守府司令長官之ヲ行フ
第二十五條
海軍武官任用令第二十二條ノ二第一項及海軍武官進級令第四條ノ規定ハ召集中ノ豫備武官ノ任用又ハ進級ニ之ヲ準用ス
第二十五條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第二十五條ノ二
本令ニ定ムルモノヲ除クノ外豫備兵ノ進級ニ關シ必要ナル事項ハ海軍大臣之ヲ定ム
第二十六條
召集中ノ各科豫備特務少尉、豫備准士官又ハ豫備一等兵ニシテ左ノ各號ノ一ニ該當スルモノハ任用ニ必要ナル免狀及實役停年ニ關スル規定竝ニ第二十三條ノ規定ニ拘ラズ豫備特務少尉又ハ豫備航空特務少尉ニ在リテハ豫備中尉ニ、豫備機關特務少尉ニ在リテハ豫備機關中尉ニ、豫備准士官ニ在リテハ各科別ニ從ヒ豫備特務士官ニ、豫備一等兵ニ在リテハ各科別ニ從ヒ豫備三等下士官ニ特ニ之ヲ任用スルコトヲ得
一
敵前ニ在リテ殊勳ヲ奏シ首將之ヲ全軍ニ布吿シタル者
二
戰時又ハ事變ノ際殊勳ヲ奏シタル者又ハ勳功顯著ナル者ニシテ其ノ戰時又ハ事變中傷痍又ハ疾病ノ爲危篤ニ陷リタルモノ
三
拔群ナル勇敢ノ行爲アリ功績顯著ニシテ軍人ノ龜鑑トシテ海軍大臣之ヲ海軍全般ニ布吿シタル者
第二十七條
召集中ノ各科豫備特務少尉、豫備准士官又ハ豫備一等兵ニシテ殊勳ヲ奏シ又ハ勳功顯著ナルモノハ任用ニ必要ナル免狀及實役停年ニ關スル規定竝ニ第二十三條ノ規定ニ拘ラズ召集ヲ解ク際又ハ傷痍若ハ疾病ノ爲危篤ニ陷リタル際豫備特務少尉又ハ豫備航空特務少尉ニ在リテハ豫備中尉ニ、豫備機關特務少尉ニ在リテハ豫備機關中尉ニ、豫備准士官ニ在リテハ各科別ニ從ヒ豫備特務士官ニ、豫備一等兵ニ在リテハ各科別ニ從ヒ豫備三等下士官ニ特ニ之ヲ任用スルコトヲ得
召集中ノ各科豫備特務少尉、豫備准士官又ハ豫備一等兵ニシテ任用ニ必要ナル免狀及實役停年ヲ有シ功績顯著ナルモノニ付亦前項ニ同ジ
第二十八條中「海軍豫備員」ヲ「豫備武官」ニ改ム
第二十九條
第二十六條及第二十七條ノ規定ハ召集中ノ豫備武官ノ進級ニ之ヲ準用ス
第二十九條ノ二
艦隊又ハ獨立部隊ニ屬スル豫備下士官ノ第二十六條又ハ同條ヲ準用スル前條ノ規定ニ依ル任用又ハ進級ハ其ノ司令長官又ハ司令官之ヲ行フコトヲ得
第三十條
召集中ニ非ザル豫備武官ニシテ軍事ニ關シ拔群ノ功績アルモノハ實役停年ニ關スル規定及第二十三條ノ規定ニ拘ラズ特ニ之ヲ任用シ又ハ進級セシムルコトヲ得
第三十一條
戰時又ハ事變ノ際人員缺乏シ軍事上必要アルトキハ特ニ豫備武官ヲ進級セシムルコトヲ得
「第五章 召集」ヲ「第五章 召集及簡閱點呼」ニ改ム
第三十三條ノ二
豫備下士官及豫備兵ニ對シテハ簡閱點呼ヲ行フコトヲ得
第三十四條
豫備士官ノ召集ハ海軍大臣、豫備特務士官以下ノ召集竝ニ豫備下士官及豫備兵ノ簡閱點呼ハ海軍大臣ノ定ムル所ニ依リ在籍鎭守府司令長官之ヲ掌ル
第三十五條
兵役法第六十一條乃至第六十三條竝ニ兵役法施行令第百十三條乃至第百十六條、第百十八條、第百二十三條乃至第百二十七條、第百三十二條及第百三十三條ノ規定ハ海軍豫備員ノ召集又ハ簡閱點呼ニ之ヲ準用ス
第三十六條中「召集」ヲ「召集及簡閱點呼」ニ改ム
第三十七條
海軍大臣ハ海軍豫備生徒ニ關シ文部省直轄商船專門學校長又ハ水產講習所長ニ、鎭守府司令長官ハ海軍豫備練習生タル公私立商船學校練習科生徒ニ關シ當該學校長又ハ航海練習所長ニ必要ナル報吿ヲ求ムルコトヲ得
前項ニ規定スル海軍豫備員候補者海軍豫備員ト爲リタル後亦前項ニ同ジ
第三十八條中「別表ニ定ムル免狀及實役停年」ヲ「必要ナル免狀及實役停年」ニ、「海軍大臣ニ屆出ヅルコトヲ得」ヲ「豫備士官ニ在リテハ海軍大臣ニ、豫備特務士官以下ニ在リテハ在籍鎭守府司令長官ニ屆出ヅルコトヲ得」ニ、「海軍大臣ニ報吿スベシ」ヲ「海軍大臣又ハ在籍鎭守府司令長官ニ報吿スベシ」ニ改ム
第三十九條中「船舶ノ乘員」ヲ「船舶職員」ニ改ム
附則中「別表第一表及第二表ノ實役停年」ヲ「航空關係以外ノ豫備武官ノ任用又ハ進級ニ必要ナル實役停年」ニ、「第十六條第一項第三號乃至第五號」ヲ「第十六條第一項第四號乃至第六號」ニ改ム
別表ヲ削ル
附 則
本令ハ昭和十二年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス
朕海軍予備員令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年四月十三日
内閣総理大臣 林銑十郎
海軍大臣 米内光政
勅令第百二十八号
海軍予備員令中左ノ通改正ス
第三条
海軍予備員ノ兵籍ハ予備士官ニ在リテハ之ヲ海軍省ニ、予備特務士官以下ニ在リテハ之ヲ海軍大臣ノ定ムル鎮守府ニ置ク
第五条
海軍予備員ノ服役定限年齢左ノ如シ
各科予備大、中佐 五十五年
各科予備少佐 五十三年
各科予備大尉 五十年
各科予備中、少尉 四十五年
予備特務士官 五十年
予備准士官 五十年
予備下士官 四十五年
予備兵 四十年
予備特務士官ヨリ任用シタル予備尉官ノ服役定限年齢ハ予備特務士官ノ例ニ依ル
第六条中「予備下士官ニ在リテハ其ノ官」ヲ「予備下士官又ハ予備兵ニ在リテハ其ノ官又ハ其ノ身分」ニ改ム
第六条ノ二
予備兵ニシテ其ノ採用後四年以内ニ船員法ノ適用ヲ受クル船員トシテノ勤務日数二年ニ達セザルモノハ其ノ身分ヲ免ズ
第七条中「予備下士官ニ在リテハ其ノ官ヲ免ズ」ヲ「予備下士官又ハ予備兵ニ在リテハ兵役ヲ免除ス」ニ改ム
第八条
予備下士官又ハ予備兵海軍ノ学生生徒又ハ陸軍ノ諸生徒ニ採用セラレタルトキハ其ノ採用ノ日ヲ以テ其ノ官又ハ其ノ身分及服役ヲ免ズ
前項ノ規定ニ該当スル者海軍ノ学生生徒又ハ陸軍ノ諸生徒ヲ免ゼラレタルトキハ前ニ免ゼラレタル官又ハ身分ニ復シ前ノ服役ヲ継続セシム
「第三章 任用及進級」ヲ「第三章 任用、採用及進級」ニ改ム
第九条
海軍予備員(航空関係ノ予備武官ヲ除ク)ノ任用又ハ採用ハ左ニ掲グル資格ヲ具フル者ニシテ海軍ニ於テ其ノ必要ト認ムル教育ヲ受ケ試験ニ合格シ海軍予備員ニ適スト認メタルモノニ就キ之ヲ行フ但シ戦時又ハ事変ノ際ニハ教育又ハ試験ヲ省略スルコトヲ得
一
予備少尉ニ在リテハ文部省直轄商船専門学校航海科卒業者又ハ水産講習所遠洋漁業科卒業者
二
予備機関少尉ニ在リテハ文部省直轄商船専門学校機関科卒業者
三
予備一等兵曹及予備一等機関兵曹ニ在リテハ海軍予備練習生ニシテ公私立商船学校練習科ヲ修了シタルモノ
四
予備三等水兵及予備三等機関兵ニ在リテハ海軍予備補習生教程ヲ修了シタル者
第十条中「海軍予備員」ヲ「予備武官」ニ改ム
第十一条中「任用」ヲ「任用又ハ採用」ニ改ム
第十二条中「官階」ヲ「官階又ハ職階」ニ改ム
第十二条ノ二
予備三等兵曹又ハ予備三等機関兵曹ハ予備一等水兵又ハ予備一等機関兵ニシテ三年ノ実役停年ヲ有スルモノヨリ銓衡ニ依リ之ヲ任用ス
第十三条中「別表ニ定ムル免状及実役停年」ヲ「五年ノ実役停年」ニ改ム
第十四条中「別表第一表又ハ第三表ニ定ムル免状及実役停年」及「別表第二表ニ定ムル免状及実役停年」ヲ各「四年ノ実役停年」ニ改ム
第十五条
予備武官ノ進級ハ左ニ掲グル実役停年ヲ有スル者ニ就キ銓衡ニ依リ各科別ニ従ヒ之ヲ行フ
各科予備少佐 四年
各科予備大尉 五年
各科予備中尉 三年
各科予備少尉 二年
予備一等下士官 二年六月
予備二等下士官 二年
予備三等下士官 二年
各科予備少佐ニシテ其ノ事績顕著ナルモノハ特ニ必要アル場合ニ限リ実役停年ニ関スル前項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ進級セシムルコトヲ得
第十五条ノ二
予備武官ノ任用又ハ進級(第九条又ハ第十条ノ規定ニ依ルモノヲ除ク)ハ海軍大臣ノ定ムル海技免状又ハ航空免状ヲ有スル者ニ就キ之ヲ行フ
戦時又ハ事変ニ際シ必要アルトキハ海軍大臣ノ定ムル所ニ依リ前項ノ規定ニ依ラザルコトヲ得
第十六条
予備武官(航空関係ノ予備武官ヲ除ク)ノ任用又ハ進級ニ必要ナル実役停年ハ左ノ各号ニ掲グル日数ヲ以テ之ヲ算ス
一
召集中ノ勤務日数
二
船舶職員トシテノ勤務日数
三
航海運用ニ関スル指導者又ハ監督者トシテノ乗船日数
四
文部省直轄商船専門学校若ハ公私立商船学校ノ教職員又ハ航海練習所職員トシテノ勤務日数ノ三分ノ二ニ相当スル日数
五
海員審判所職員トシテノ勤務日数ノ三分ノ二ニ相当スル日数
六
水先人トシテノ勤務日数ノ三分ノ二ニ相当スル日数
七
文部省直轄商船専門学校別科生徒トシテノ在学日数ノ二分ノ一ニ相当スル日数
八
船舶艤装者トシテノ勤務日数ノ三分ノ一ニ相当スル日数
九
港長又ハ之ニ準ズル者トシテノ勤務日数ノ三分ノ一ニ相当スル日数
前項第二号ノ船舶ハ予備士官又ハ予備特務士官ノ任用又ハ進級ニ在リテハ総噸数百噸以上、予備下士官ノ任用又ハ進級ニ在リテハ総噸数二十噸以上ノモノトシ同項第七号ニ掲グル者ハ別科ヲ修了シタル者、同項第三号、第八号及第九号ニ掲グル者ハ海軍大臣ノ適当ト認メタル者ニ限ル
第十七条第一項中「別表第三表ノ実役停年」ヲ「航空関係ノ予備武官ノ任用又ハ進級ニ必要ナル実役停年」ニ改メ同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項第三号ニ掲グル者ハ海軍大臣ノ適当ト認メタル者ニ限ル
第十九条中「第七号」ヲ「第九号」ニ改ム
第二十条中「別表ノ」ヲ削ル
第二十三条
海軍大臣ハ任用シ又ハ進級セシムベキ予備准士官以上ニ付各科官階別ニ列序ヲ定メ候補名簿ヲ調製スベシ
海軍大臣ハ予備士官又ハ予備特務士官ノ任用又ハ進級ヲ要スルトキハ前項ノ候補名簿ニ依リ其ノ列序ニ従ヒ任用又ハ進級ノ上奏ヲ為スベシ
鎮守府司令長官ハ任用シ又ハ進級セシムベキ予備下士官又ハ予備兵ニ付各科官職階別ニ列序ヲ定メ候補名簿ヲ調製スベシ
予備下士官又ハ予備兵ノ任用又ハ進級ハ前項ノ候補名簿ニ依リ其ノ列序ニ従ヒ鎮守府司令長官之ヲ行フ
第二十五条
海軍武官任用令第二十二条ノ二第一項及海軍武官進級令第四条ノ規定ハ召集中ノ予備武官ノ任用又ハ進級ニ之ヲ準用ス
第二十五条ノ次ニ左ノ一条ヲ加フ
第二十五条ノ二
本令ニ定ムルモノヲ除クノ外予備兵ノ進級ニ関シ必要ナル事項ハ海軍大臣之ヲ定ム
第二十六条
召集中ノ各科予備特務少尉、予備准士官又ハ予備一等兵ニシテ左ノ各号ノ一ニ該当スルモノハ任用ニ必要ナル免状及実役停年ニ関スル規定並ニ第二十三条ノ規定ニ拘ラズ予備特務少尉又ハ予備航空特務少尉ニ在リテハ予備中尉ニ、予備機関特務少尉ニ在リテハ予備機関中尉ニ、予備准士官ニ在リテハ各科別ニ従ヒ予備特務士官ニ、予備一等兵ニ在リテハ各科別ニ従ヒ予備三等下士官ニ特ニ之ヲ任用スルコトヲ得
一
敵前ニ在リテ殊勲ヲ奏シ首将之ヲ全軍ニ布告シタル者
二
戦時又ハ事変ノ際殊勲ヲ奏シタル者又ハ勲功顕著ナル者ニシテ其ノ戦時又ハ事変中傷痍又ハ疾病ノ為危篤ニ陥リタルモノ
三
抜群ナル勇敢ノ行為アリ功績顕著ニシテ軍人ノ亀鑑トシテ海軍大臣之ヲ海軍全般ニ布告シタル者
第二十七条
召集中ノ各科予備特務少尉、予備准士官又ハ予備一等兵ニシテ殊勲ヲ奏シ又ハ勲功顕著ナルモノハ任用ニ必要ナル免状及実役停年ニ関スル規定並ニ第二十三条ノ規定ニ拘ラズ召集ヲ解ク際又ハ傷痍若ハ疾病ノ為危篤ニ陥リタル際予備特務少尉又ハ予備航空特務少尉ニ在リテハ予備中尉ニ、予備機関特務少尉ニ在リテハ予備機関中尉ニ、予備准士官ニ在リテハ各科別ニ従ヒ予備特務士官ニ、予備一等兵ニ在リテハ各科別ニ従ヒ予備三等下士官ニ特ニ之ヲ任用スルコトヲ得
召集中ノ各科予備特務少尉、予備准士官又ハ予備一等兵ニシテ任用ニ必要ナル免状及実役停年ヲ有シ功績顕著ナルモノニ付亦前項ニ同ジ
第二十八条中「海軍予備員」ヲ「予備武官」ニ改ム
第二十九条
第二十六条及第二十七条ノ規定ハ召集中ノ予備武官ノ進級ニ之ヲ準用ス
第二十九条ノ二
艦隊又ハ独立部隊ニ属スル予備下士官ノ第二十六条又ハ同条ヲ準用スル前条ノ規定ニ依ル任用又ハ進級ハ其ノ司令長官又ハ司令官之ヲ行フコトヲ得
第三十条
召集中ニ非ザル予備武官ニシテ軍事ニ関シ抜群ノ功績アルモノハ実役停年ニ関スル規定及第二十三条ノ規定ニ拘ラズ特ニ之ヲ任用シ又ハ進級セシムルコトヲ得
第三十一条
戦時又ハ事変ノ際人員欠乏シ軍事上必要アルトキハ特ニ予備武官ヲ進級セシムルコトヲ得
「第五章 召集」ヲ「第五章 召集及簡閲点呼」ニ改ム
第三十三条ノ二
予備下士官及予備兵ニ対シテハ簡閲点呼ヲ行フコトヲ得
第三十四条
予備士官ノ召集ハ海軍大臣、予備特務士官以下ノ召集並ニ予備下士官及予備兵ノ簡閲点呼ハ海軍大臣ノ定ムル所ニ依リ在籍鎮守府司令長官之ヲ掌ル
第三十五条
兵役法第六十一条乃至第六十三条並ニ兵役法施行令第百十三条乃至第百十六条、第百十八条、第百二十三条乃至第百二十七条、第百三十二条及第百三十三条ノ規定ハ海軍予備員ノ召集又ハ簡閲点呼ニ之ヲ準用ス
第三十六条中「召集」ヲ「召集及簡閲点呼」ニ改ム
第三十七条
海軍大臣ハ海軍予備生徒ニ関シ文部省直轄商船専門学校長又ハ水産講習所長ニ、鎮守府司令長官ハ海軍予備練習生タル公私立商船学校練習科生徒ニ関シ当該学校長又ハ航海練習所長ニ必要ナル報告ヲ求ムルコトヲ得
前項ニ規定スル海軍予備員候補者海軍予備員ト為リタル後亦前項ニ同ジ
第三十八条中「別表ニ定ムル免状及実役停年」ヲ「必要ナル免状及実役停年」ニ、「海軍大臣ニ届出ヅルコトヲ得」ヲ「予備士官ニ在リテハ海軍大臣ニ、予備特務士官以下ニ在リテハ在籍鎮守府司令長官ニ届出ヅルコトヲ得」ニ、「海軍大臣ニ報告スベシ」ヲ「海軍大臣又ハ在籍鎮守府司令長官ニ報告スベシ」ニ改ム
第三十九条中「船舶ノ乗員」ヲ「船舶職員」ニ改ム
附則中「別表第一表及第二表ノ実役停年」ヲ「航空関係以外ノ予備武官ノ任用又ハ進級ニ必要ナル実役停年」ニ、「第十六条第一項第三号乃至第五号」ヲ「第十六条第一項第四号乃至第六号」ニ改ム
別表ヲ削ル
附 則
本令ハ昭和十二年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス
本文
詳細・沿革