(関東州酒税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第三十四號
公布年月日: 昭和12年3月26日
法令の形式: 勅令
朕關東州酒稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年三月二十五日
內閣總理大臣 林銑十郞
勅令第三十四號
關東州酒稅令中左ノ通改正ス
第一條第三項中「原容量百分中純酒精ノ容量九十以上」ヲ「酒精分九十度以上」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
本令ニ於テ酒精令ト稱スルハ攝氏十五度ノ時ニ於テ原容量百分中ニ含有スル〇・七九四七ノ比重ヲ有スル酒精ノ容量ヲ謂フ
第三條 酒類ニハ左ノ稅率ニ依リ酒稅ヲ課ス
一 釀造酒
支那酒タル淸酒、黃酒、濁酒 一石ニ付 七圓
麥酒 一石ニ付 十五圓
葡萄酒、シャンパン其ノ他ノ果實酒 一石ニ付 二十五圓
前記以外ノ釀造酒
酒精分二十度以下ノモノ 一石ニ付 二十圓
酒精分二十度ヲ超ユルモノ 一石ニ付 二十圓ニ酒精分二十度ヲ超ユル一度每ニ、一圓ヲ加ヘタル金額
二 蒸餾酒
酒精 一石ニ付 酒精分一度每ニ五十錢
酒精分三十五度以下ノ燒酎、支那酒タル燒酒 一石ニ付 十圓
酒精分三十五度ヲ超エ五十度以下ノ燒酎、支那酒タル燒酒 一石ニ付 十圓ニ酒精分三十五度ヲ超ユル一度每ニ四十錢ヲ加ヘタル金額
酒精分五十度ヲ超ユル燒酎、支那酒タル燒酒 一石ニ付 十六圓ニ酒精分五十度ヲ超ユル一度每ニ五十錢ヲ加ヘタル金額
前記以外ノ蒸餾酒 一石ニ付 酒精分一度每ニ五十錢但シ一石ニ付二十五圓ニ滿タサルトキハ二十五圓トス
三 再製酒
酒精分二十度以下ノ白酒、味淋 一石ニ付 二十圓
前記以外ノ再製酒 一石ニ付 酒精分一度每ニ五十錢但シ一石ニ付二十五圓ニ滿タサルトキハ二十五圓トス
第七條第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ場合ニ於テ製造ヲ爲ササリシ石數ニ對スル酒稅ハ一石ニ付釀造酒ニシテ支那酒タル淸酒黃酒濁酒、麥酒及果實酒以外ノモノハ二十圓、酒精ハ四十五圓、燒酎及支那酒タル燒酒ハ十圓、蒸餾酒ニシテ酒精、燒酎及支那酒タル燒酒以外ノモノハ二十五圓、白酒及味淋ハ二十圓、再製酒ニシテ白酒及味淋以外ノモノハ二十五圓ノ稅率ニ依ル
第二十七條中「三圓」ヲ「七圓」ニ、「六圓」ヲ「十四圓」ニ改ム
第三十四條第三項ヲ左ノ如ク改ム
麴又ハ麯子ノ請賣ヲ爲サントスル者ハ營業場一箇所每ニ當該官廳ニ申吿スヘシ
第五條第二項第三項、第三十條第一項及第三十一條ノ規定ハ第一項ノ免許ヲ受ケタル者ニ、第三十條第一項及第三十一條ノ規定ハ麴又ハ麯子ノ請賣ヲ爲ス者ニ之ヲ準用ス
第三十六條第一項中「第三條第一項ノ割合」ヲ「第三條ニ規定スル稅率」ニ改ム
第三十九條第一項末尾ニ「三年以上引續キ酒類、酒母、醪、麴又ハ麯子ノ製造ヲ休止シタルトキ亦同シ」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十二年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二十七條ノ改正規定ハ昭和十二酒造年度分ヨリ之ヲ適用ス
本令施行ノ際現ニ麴又ハ麯子ノ請賣ヲ爲ス者ハ本令施行後三十日內ニ第三十四條第三項ノ改正規定ニ依ル申吿ヲ爲スベシ
左ニ揭グル酒類ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
一 本令施行前酒稅ヲ課スベカリシモノ
二 本令施行前酒稅ノ徵收ヲ猶豫シタルモノ
三 本令施行前保稅地域ヨリ引取リタルモノニシテ第十七條第二項ノ規定ニ依リ酒稅ヲ徵收スベキモノ
朕関東州酒税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年三月二十五日
内閣総理大臣 林銑十郎
勅令第三十四号
関東州酒税令中左ノ通改正ス
第一条第三項中「原容量百分中純酒精ノ容量九十以上」ヲ「酒精分九十度以上」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
本令ニ於テ酒精令ト称スルハ摂氏十五度ノ時ニ於テ原容量百分中ニ含有スル〇・七九四七ノ比重ヲ有スル酒精ノ容量ヲ謂フ
第三条 酒類ニハ左ノ税率ニ依リ酒税ヲ課ス
一 醸造酒
支那酒タル清酒、黄酒、濁酒 一石ニ付 七円
麦酒 一石ニ付 十五円
葡萄酒、シャンパン其ノ他ノ果実酒 一石ニ付 二十五円
前記以外ノ醸造酒
酒精分二十度以下ノモノ 一石ニ付 二十円
酒精分二十度ヲ超ユルモノ 一石ニ付 二十円ニ酒精分二十度ヲ超ユル一度毎ニ、一円ヲ加ヘタル金額
二 蒸餾酒
酒精 一石ニ付 酒精分一度毎ニ五十銭
酒精分三十五度以下ノ焼酎、支那酒タル焼酒 一石ニ付 十円
酒精分三十五度ヲ超エ五十度以下ノ焼酎、支那酒タル焼酒 一石ニ付 十円ニ酒精分三十五度ヲ超ユル一度毎ニ四十銭ヲ加ヘタル金額
酒精分五十度ヲ超ユル焼酎、支那酒タル焼酒 一石ニ付 十六円ニ酒精分五十度ヲ超ユル一度毎ニ五十銭ヲ加ヘタル金額
前記以外ノ蒸餾酒 一石ニ付 酒精分一度毎ニ五十銭但シ一石ニ付二十五円ニ満タサルトキハ二十五円トス
三 再製酒
酒精分二十度以下ノ白酒、味淋 一石ニ付 二十円
前記以外ノ再製酒 一石ニ付 酒精分一度毎ニ五十銭但シ一石ニ付二十五円ニ満タサルトキハ二十五円トス
第七条第三項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ場合ニ於テ製造ヲ為ササリシ石数ニ対スル酒税ハ一石ニ付醸造酒ニシテ支那酒タル清酒黄酒濁酒、麦酒及果実酒以外ノモノハ二十円、酒精ハ四十五円、焼酎及支那酒タル焼酒ハ十円、蒸餾酒ニシテ酒精、焼酎及支那酒タル焼酒以外ノモノハ二十五円、白酒及味淋ハ二十円、再製酒ニシテ白酒及味淋以外ノモノハ二十五円ノ税率ニ依ル
第二十七条中「三円」ヲ「七円」ニ、「六円」ヲ「十四円」ニ改ム
第三十四条第三項ヲ左ノ如ク改ム
麹又ハ麯子ノ請売ヲ為サントスル者ハ営業場一箇所毎ニ当該官庁ニ申告スヘシ
第五条第二項第三項、第三十条第一項及第三十一条ノ規定ハ第一項ノ免許ヲ受ケタル者ニ、第三十条第一項及第三十一条ノ規定ハ麹又ハ麯子ノ請売ヲ為ス者ニ之ヲ準用ス
第三十六条第一項中「第三条第一項ノ割合」ヲ「第三条ニ規定スル税率」ニ改ム
第三十九条第一項末尾ニ「三年以上引続キ酒類、酒母、醪、麹又ハ麯子ノ製造ヲ休止シタルトキ亦同シ」ヲ加フ
附 則
本令ハ昭和十二年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二十七条ノ改正規定ハ昭和十二酒造年度分ヨリ之ヲ適用ス
本令施行ノ際現ニ麹又ハ麯子ノ請売ヲ為ス者ハ本令施行後三十日内ニ第三十四条第三項ノ改正規定ニ依ル申告ヲ為スベシ
左ニ掲グル酒類ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
一 本令施行前酒税ヲ課スベカリシモノ
二 本令施行前酒税ノ徴収ヲ猶予シタルモノ
三 本令施行前保税地域ヨリ引取リタルモノニシテ第十七条第二項ノ規定ニ依リ酒税ヲ徴収スベキモノ