第一條 市ハ法人トス官ノ監督ヲ承ケ法令ノ範圍內ニ於テ其ノ公共事務及法律勅令ニ依リ市ニ屬スル事務ヲ處理ス
第二條 市ノ廢置分合ヲ爲サントスルトキハ樺太廳長官ハ關係アル市町村會ノ意見ヲ徵シ主務大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ定ム
前項ノ場合ニ於テ財產アルトキハ其ノ處分ハ關係アル市町村會ノ意見ヲ徵シテ樺太廳長官之ヲ定ム
市會ハ市ニ關スル事件及法律勅令ニ依リ其ノ權限ニ屬スル事件ヲ議決ス
市參事會ハ法律勅令ニ依リ其ノ權限ニ屬スル事件ヲ議決ス
名譽職參事會員ハ市會ニ於テ其ノ議員中ヨリ之ヲ選擧ス
市會議員ノ選擧ニ付テハ市制第二十二條ノ二、第二十二條ノ三、第三十條ノ三及第三十六條ノ二ノ規定、衆議院議員選擧法第十章、第十一章及第百四十條第二項ノ規定竝ニ衆議院議員選擧ニ關スル罰則ノ例ニ依ル但シ內務大臣及地方長官ノ職務ハ樺太廳長官之ヲ行ヒ議員候補者一人ニ付定ムベキ選擧委員ノ數、選擧運動ノ爲使用スル勞務者ノ數及選擧運動ノ費用ノ額ニ關シテハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依ル
第五條 市ハ其ノ必要ナル費用及法律勅令ニ依リ市ノ負擔ニ屬スル費用ヲ支辨スル義務ヲ負フ
市ハ前項ノ費用ニ充ツル爲使用料、手數料、市稅及夫役現品ヲ賦課徵收スルコトヲ得
第六條 市ハ永久ノ利益トナルベキ事業、舊債償還又ハ天災事變ノ爲必要アル場合ニ限リ市債ヲ起スコトヲ得
市長ハ豫算內ノ支出ヲ爲ス爲市參事會ノ議決ヲ經テ其ノ會計年度內ノ收入ヲ以テ償還スベキ一時ノ借入金ヲ爲スコトヲ得
第七條 本法ニ定ムルモノノ外市ノ境界變更、市公民、市會、市參事會、市吏員、市ノ財務、市ノ監督其ノ他必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム