(陸軍武官進級令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百四十九號
公布年月日: 昭和11年8月1日
法令の形式: 勅令
朕陸軍武官進級令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十一年七月三十一日
內閣總理大臣　廣田弘毅
陸軍大臣　伯爵　寺內壽一
勅令第二百四十九號
陸軍武官進級令中左ノ通改正ス
「准士官」ヲ削リ「下士」ヲ「下士官」ニ改ム
第四條　陸軍武官ノ拔擢進級候補ハ上官タル將校同相當官職權ニ依リ之ヲ選定シ其ノ上官タル將校同相當官選定ノ適否ヲ判定スルノ權ヲ有ス
第五條中「第二十條ノ二」ヲ「第二十條ノ三」ニ改ム
第十九條ニ左ノ二項ヲ加フ
第七條ノ規定ハ前項ニ規定スル者ノ進級ニ付之ヲ準用ス
前項ノ規定ニ依ル實役停年ニハ現役中若ハ召集中ノ期間又ハ軍隊、官衙若ハ學校ニ武官ノ職ヲ奉ジタル期間ヲ通算シ且第八條ノ規定ヲ準用ス
第二十條ノ二ヲ第二十條ノ三トス
第二十條ノ二　第十八條ノ二ノ規定ハ軍隊、官衙又ハ學校ニ武官ノ職ヲ奉ズル豫備役後備役將校同相當官ノ進級ニ付之ヲ準用ス
第二十一條中「前四條」ヲ「前五條」ニ改メ「第十八條ノ四」ノ下ニ「及第二十條ノ二」ヲ加フ
第二十三條中「樂　長　補　　三年」ヲ削ル
第二十六條　削除
第二十七條　現役下士官ヲ進級セシムルニハ候補及其ノ列序ハ師團長、之ト同等以上ノ權アル長官又ハ陸軍大臣直轄ノ官衙若ハ學校ノ長之ヲ決定シテ拔擢進級候補決定名簿ヲ調製スベシ
第二十七條ノ二第一項中「砲、工兵諸工長ニ在リテハ各兵科每ニ且各階級每ニ、編制上兵科ノ區分ナキ部隊ニ屬スル者ニ在リテハ各兵科ヲ通ジ各階級每ニ」ヲ「編制上兵科ノ區分ナキ部隊ニ屬スル者又ハ砲、工兵諸工長ニ在リテハ各兵科ヲ通ジ各階級每ニ、經理部下士官ニ在リテハ計手及縫、靴工長ヲ通ジ各階級每ニ、衞生部下士官ニ在リテハ看護長及磨工長ヲ通ジ各階級每ニ」ニ改ム
附　則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ拔擢進級候補決定ノ者ノ進級ニ關シテハ次ノ拔擢進級候補決定ニ至ル迄仍從前ノ例ニ依ル
朕陸軍武官進級令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十一年七月三十一日
内閣総理大臣　広田弘毅
陸軍大臣　伯爵　寺内寿一
勅令第二百四十九号
陸軍武官進級令中左ノ通改正ス
「准士官」ヲ削リ「下士」ヲ「下士官」ニ改ム
第四条　陸軍武官ノ抜擢進級候補ハ上官タル将校同相当官職権ニ依リ之ヲ選定シ其ノ上官タル将校同相当官選定ノ適否ヲ判定スルノ権ヲ有ス
第五条中「第二十条ノ二」ヲ「第二十条ノ三」ニ改ム
第十九条ニ左ノ二項ヲ加フ
第七条ノ規定ハ前項ニ規定スル者ノ進級ニ付之ヲ準用ス
前項ノ規定ニ依ル実役停年ニハ現役中若ハ召集中ノ期間又ハ軍隊、官衙若ハ学校ニ武官ノ職ヲ奉ジタル期間ヲ通算シ且第八条ノ規定ヲ準用ス
第二十条ノ二ヲ第二十条ノ三トス
第二十条ノ二　第十八条ノ二ノ規定ハ軍隊、官衙又ハ学校ニ武官ノ職ヲ奉ズル予備役後備役将校同相当官ノ進級ニ付之ヲ準用ス
第二十一条中「前四条」ヲ「前五条」ニ改メ「第十八条ノ四」ノ下ニ「及第二十条ノ二」ヲ加フ
第二十三条中「楽　長　補　　三年」ヲ削ル
第二十六条　削除
第二十七条　現役下士官ヲ進級セシムルニハ候補及其ノ列序ハ師団長、之ト同等以上ノ権アル長官又ハ陸軍大臣直轄ノ官衙若ハ学校ノ長之ヲ決定シテ抜擢進級候補決定名簿ヲ調製スベシ
第二十七条ノ二第一項中「砲、工兵諸工長ニ在リテハ各兵科毎ニ且各階級毎ニ、編制上兵科ノ区分ナキ部隊ニ属スル者ニ在リテハ各兵科ヲ通ジ各階級毎ニ」ヲ「編制上兵科ノ区分ナキ部隊ニ属スル者又ハ砲、工兵諸工長ニ在リテハ各兵科ヲ通ジ各階級毎ニ、経理部下士官ニ在リテハ計手及縫、靴工長ヲ通ジ各階級毎ニ、衛生部下士官ニ在リテハ看護長及磨工長ヲ通ジ各階級毎ニ」ニ改ム
附　則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行ノ際現ニ抜擢進級候補決定ノ者ノ進級ニ関シテハ次ノ抜擢進級候補決定ニ至ル迄仍従前ノ例ニ依ル