輸出貿易の健全な発達は国民経済の発展に不可欠である。大正14年に制定された輸出組合法は一定の実績を上げているが、輸出業者間の統制不足により海外市場での商品の廉売が行われ、海外輸入商の不安を招き、関税引上げや輸入制限の口実を与えている。このため、輸出貿易の統制を図り、海外市場での無益な競争と不必要な廉売を防止することが急務である。現行法では輸出統制に関する規定が不十分であり、その確保が難しいため、規定を改正して輸出統制を強化し、監督を徹底するとともに、運用上必要な点について改正を行うものである。
参照した発言:
第65回帝国議会 衆議院 本会議 第16号