(朝鮮私設鉄道補助法中改正法律)
法令番号: 法律第二十七號
公布年月日: 昭和9年3月28日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル朝鮮私設鐵道補助法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和九年三月二十七日
內閣總理大臣 子爵 齋藤實
大藏大臣 高橋是淸
拓務大臣 永井柳太郞
法律第二十七號
朝鮮私設鐵道補助法中左ノ通改正ス
第一條 朝鮮總督ハ朝鮮ニ於テ公衆ノ用ニ供スル爲經營スル私設鐵道ニ對シ該鐵道營業開始ノ日ヨリ十五年ヲ限リ補助金ヲ交付スルコトヲ得
朝鮮總督ハ必要アリト認ムルトキハ更ニ五年ヲ限リ前項ノ期間ヲ伸長スルコトヲ得
第二條 前條ノ補助金ハ左ノ各號ニ依ル金額ヲ限度トス
一 前條第一項ノ期間中ハ每營業年度ニ於ケル建設費ニ對シ年六分ノ割合ニ相當スル金額但シ每營業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ對シ年一分ノ割合ニ相當スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
二 前條第二項ノ期間中ハ每營業年度ニ於ケル建設費ニ對シ年五分ノ割合ニ相當スル金額但シ每營業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ對シ年一分五厘ノ割合ニ相當スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
第三條 朝鮮總督ハ必要アリト認ムルトキハ一經營者ノ經營スル鐵道ヲ數區ニ分チ各區ニ付前二條ノ規定ニ準シ補助ヲ爲スコトヲ得
第四條中「前三條ノ規定ニ依ル益金、拂込資本金額、社債及借入金」ヲ「前二條ノ規定ニ依ル建設費及益金」ニ改ム
第七條中「補助ヲ受クル會社」ヲ「補助ヲ受クル鐵道ノ管理者」ニ改ム
第八條 削除
第十條中「前二條」ヲ「前條」ニ改ム
附 則
本法ハ昭和九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鐵道ニ對スル補助ニ付テハ會社設立登記ノ日ヨリ十五年ノ期間滿了ノ日(朝鮮鐵道株式會社ニ在リテハ昭和九年十二月十四日)ヲ含ム營業年度ノ末尾迄ハ改正規定ニ拘ラズ仍從前ノ例ニ依ル
本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鐵道ニ對スル補助ノ期間ニ付テハ該鐵道ノ建設費ニ充テタル資金ニ對シ初メテ補助ヲ爲シタル日ヲ以テ第一條第一項ノ營業開始ノ日ト看做ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル朝鮮私設鉄道補助法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和九年三月二十七日
内閣総理大臣 子爵 斎藤実
大蔵大臣 高橋是清
拓務大臣 永井柳太郎
法律第二十七号
朝鮮私設鉄道補助法中左ノ通改正ス
第一条 朝鮮総督ハ朝鮮ニ於テ公衆ノ用ニ供スル為経営スル私設鉄道ニ対シ該鉄道営業開始ノ日ヨリ十五年ヲ限リ補助金ヲ交付スルコトヲ得
朝鮮総督ハ必要アリト認ムルトキハ更ニ五年ヲ限リ前項ノ期間ヲ伸長スルコトヲ得
第二条 前条ノ補助金ハ左ノ各号ニ依ル金額ヲ限度トス
一 前条第一項ノ期間中ハ毎営業年度ニ於ケル建設費ニ対シ年六分ノ割合ニ相当スル金額但シ毎営業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ対シ年一分ノ割合ニ相当スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
二 前条第二項ノ期間中ハ毎営業年度ニ於ケル建設費ニ対シ年五分ノ割合ニ相当スル金額但シ毎営業年度ニ於ケル益金カ建設費ニ対シ年一分五厘ノ割合ニ相当スル金額ヲ超ユルトキハ其ノ超過額ハ之ヲ補助金額ヨリ控除ス
第三条 朝鮮総督ハ必要アリト認ムルトキハ一経営者ノ経営スル鉄道ヲ数区ニ分チ各区ニ付前二条ノ規定ニ準シ補助ヲ為スコトヲ得
第四条中「前三条ノ規定ニ依ル益金、払込資本金額、社債及借入金」ヲ「前二条ノ規定ニ依ル建設費及益金」ニ改ム
第七条中「補助ヲ受クル会社」ヲ「補助ヲ受クル鉄道ノ管理者」ニ改ム
第八条 削除
第十条中「前二条」ヲ「前条」ニ改ム
附 則
本法ハ昭和九年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鉄道ニ対スル補助ニ付テハ会社設立登記ノ日ヨリ十五年ノ期間満了ノ日(朝鮮鉄道株式会社ニ在リテハ昭和九年十二月十四日)ヲ含ム営業年度ノ末尾迄ハ改正規定ニ拘ラズ仍従前ノ例ニ依ル
本法施行ノ際現ニ補助ヲ受クル鉄道ニ対スル補助ノ期間ニ付テハ該鉄道ノ建設費ニ充テタル資金ニ対シ初メテ補助ヲ為シタル日ヲ以テ第一条第一項ノ営業開始ノ日ト看做ス