度量衡法の現行規定では、薬局を持つ薬剤師が体温計やメートルグラスを販売するには各府県の認可が必要である。しかし、認可を与えない府県があり、病人を抱えている場合でも度量衡販売店まで買いに行かなければならず、民衆が不便を感じている。東京では2,400軒の薬局のうち、許可を持っているのは800軒程度に留まる。体温計等は製造ではなく販売のみの問題であり、商工省の厳重な監督下で製造され検印の押された製品を、薬剤師が販売できるよう法改正を行うものである。なお、本案は第56議会において請願が採択されており、政府も改正の必要性を認めている。
参照した発言:
第64回帝国議会 衆議院 本会議 第24号