歴史的・美術的に重要な価値のある物件を国内に保存することは、学術研究や国民精神の向上、美的情操の涵養において重要である。現在、国宝保存法はあるものの、国宝指定の手続きが未了の貴重な物件は自由に海外へ持ち出せる状態にある。円安などの影響で、これら貴重な美術品等が海外流出の危険にさらされているケースが少なくない。そのため、歴史的・美術的に特に重要な価値のある物件を早急に調査・認定し、輸出や移出を取り締まる必要があると判断し、本法案を提出した。
参照した発言:
第64回帝国議会 衆議院 本会議 第27号