輸出人造絹織物は近年著しく発達し輸出が増加しているが、粗製濫造により品質低下が進み海外での評価が下がっている。昭和6年12月以降、重要輸出品取締規則により県や組合団体による輸出検査を実施してきたが、依然として粗製濫造の問題は顕著である。欧州大戦時の教訓からも、輸出貿易振興のため早急な対策が必要である。そこで輸出絹織物取締法を改正し、人造絹織物に対しても国営検査制度を導入することで、検査の統一と海外での評価維持・向上を図るものである。
参照した発言:
第64回帝国議会 衆議院 本会議 第10号