遠洋漁業奨励法は明治30年の制定以来、7回の改正を重ねて漁業発展の基盤となってきた。現在の遠洋漁業は発展途上にあり、特に発動機船漁業の漁場拡大による漁船・漁獲高の増加と沿海漁場の調節が急務である。昭和7年度で効力が終了する本法について、15年間の延長と必要な改正を行う。主な改正点は、奨励金算出方法の簡素化、設備種類の命令による規定化、公共団体等による遠洋漁船・船員養成に加え船匠養成への経費補助などである。
参照した発言: 第62回帝国議会 衆議院 本会議 第4号