第一條 昭和六年六月一日ニ於テ官吏又ハ待遇官吏タル二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給(年功加俸、職務俸ノ類ヲ含マズ)ヲ受クル者ハ其ノ同日直前ノ俸給ノ各ガ夫々他ノ俸給ノ額ヲ其ノ額ニ合算シタル額タリシモノトセバ勅令ノ定ムル所ニ依リ同日ニ於テ減額セラルベカリシ割合ト同一ノ割合ニ依リ夫々同日直前ノ各俸給ヲ減額シタル額ノ俸給ヲ受ク
前項ニ規定スル合算額ガ昭和六年六月一日ニ於テ減額セラレタル最低俸給ノ額(判任官又ハ判任官待遇職員ノ俸給ニ在リテハ月額九十七圓)ヲ超エ且其ノ額ノ俸給ニ付減額ノ定ナキモノナルトキハ其ノ直近下位ノ俸給ニ付定メタル減額ノ割合ニ依リ(判任官又ハ判任官待遇職員ノ俸給ニシテ月額九十七圓ヲ超エ百圓ニ滿タザルモノハ九十七圓ニ減額セラルルモノトシテ其ノ減額ノ割合ニ依リ)前項ノ規定ヲ適用ス但シ直近上位ノ俸給ノ減額セラレタル額ヲ超ユルコトナキモノトス
前二項ノ規定ニ依リ計算シテ得タル俸給金額圓位未滿ハ之ヲ圓位ニ滿タシム
第二條 公立學校職員ニシテ前條ノ規定ニ該當スル者ハ同條ノ規定ニ依ル改正俸給額ヲ合算シタル額ガ昭和六年勅令第百二十一號附則第二項第三號及第四項ニ規定スル改正本俸ノ額タリシモノトセバ同令附則第二項乃至第五項ノ規定ニ依リ昭和六年六月一日ニ於テ受クベカリシ年功加俸額ト同一ノ額ノ年功加俸ヲ受ク
第三條 昭和六年六月一日以後新ニ辭令ヲ發セラレタル俸給又ハ年功加俸ニ付テハ前二條ノ規定ニ依リ減額ヲ爲スコトナシ
第四條 第一條ノ規定ニ該當スル者ニ付テハ昭和六年勅令第百號附則第四項第五項、同年勅令第百五號附則第三項及同年勅令第百十五號附則第六項乃至第八項ノ規定ヲ準用ス
第一條ノ規定ニ該當スル者ハ本令ニ依リ其ノ俸給額ニ變更アルモ仍從前ノ等級又ハ待遇官等等級ヲ保有ス
公立學校職員ニシテ俸給月額八十圓以上ヲ受クル者第一條ノ規定ニ依リ其ノ俸給月額八十圓未滿ニ減額セラルルモ公立學校職員年功加俸令ノ適用ニ付テハ仍俸給月額八十圓以上ヲ受クル者ト看做ス