(日本勧業銀行法中改正法律)
法令番号: 法律第二十一號
公布年月日: 昭和6年3月30日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル日本勸業銀行法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年三月二十八日
內閣總理大臣 濱口雄幸
大藏大臣 井上準之助
法律第二十一號
日本勸業銀行法中左ノ通改正ス
第十四條第二項中「拂込資本金及積立金總高ニ相當スル金額ヲ限リ」ヲ削リ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ貸付金額及第三十一條ノ二ノ貸付金額ハ拂込資本金及積立金總高ノ二倍ヲ超過スルコトヲ得ス
第十四條ノ二中「宅地又ハ建物ヲ抵當トスル貸付金額」ヲ「宅地若ハ建物ヲ抵當トシ又ハ之ヲ抵當トスル債權(抵當證券ヲ含ム)ヲ質トスル貸付金額」ニ改ム
第十五條第四項中「定期償還ノ方法ニ依リ」ノ下ニ「又ハ十箇年以內ニ於テ年賦償還ノ方法ニ依リ」ヲ加フ
第十五條ノ二中「田、畑、鹽田、山林、牧場、養魚池又ハ漁業權ヲ抵當トスル貸付」ヲ「田、畑、鹽田、山林、牧場若ハ養魚池ヲ抵當トシ又ハ之ヲ抵當トスル債權(抵當證券ヲ含ム)ヲ質トスル貸付、漁業權ヲ抵當トスル貸付」ニ改ム
第三十一條ノ一ヲ第三十一條トシ第三十一條ノ二ヲ第三十一條ノ四トス
第三十一條ノ二 日本勸業銀行ハ不動產ヲ抵當トスル債權(抵當證券ヲ含ム)ヲ質トシテ五箇年以內ノ定期償還貸付ヲ爲スコトヲ得
第十六條第一項、第十七條、第十八條、第二十六條及第二十七條ノ規定ハ前項ノ貸付ノ擔保タル債權ニ附隨スル抵當權及其ノ目的タル不動產ニ之ヲ準用ス
第三十一條ノ三 日本勸業銀行ハ抵當證券ノ賣買ヲ爲スコトヲ得
本法中貸付ニ關スル規定ハ抵當證券ノ買入ニ關シ之ヲ準用ス
第三十二條第二項中「第十四條第二項」ノ下ニ「及第三十一條ノ二」ヲ加フ
第三十二條ノ三 日本勸業銀行ハ其ノ發行スル債券ニシテ政府ノ所有又ハ保管ニ係ルモノヲ日本銀行ノ爲ニ管理スルコトヲ得
第五十六條第三號中「第三十一條ノ二」ヲ「第三十一條ノ四」ニ改ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル日本勧業銀行法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年三月二十八日
内閣総理大臣 浜口雄幸
大蔵大臣 井上準之助
法律第二十一号
日本勧業銀行法中左ノ通改正ス
第十四条第二項中「払込資本金及積立金総高ニ相当スル金額ヲ限リ」ヲ削リ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ貸付金額及第三十一条ノ二ノ貸付金額ハ払込資本金及積立金総高ノ二倍ヲ超過スルコトヲ得ス
第十四条ノ二中「宅地又ハ建物ヲ抵当トスル貸付金額」ヲ「宅地若ハ建物ヲ抵当トシ又ハ之ヲ抵当トスル債権(抵当証券ヲ含ム)ヲ質トスル貸付金額」ニ改ム
第十五条第四項中「定期償還ノ方法ニ依リ」ノ下ニ「又ハ十箇年以内ニ於テ年賦償還ノ方法ニ依リ」ヲ加フ
第十五条ノ二中「田、畑、塩田、山林、牧場、養魚池又ハ漁業権ヲ抵当トスル貸付」ヲ「田、畑、塩田、山林、牧場若ハ養魚池ヲ抵当トシ又ハ之ヲ抵当トスル債権(抵当証券ヲ含ム)ヲ質トスル貸付、漁業権ヲ抵当トスル貸付」ニ改ム
第三十一条ノ一ヲ第三十一条トシ第三十一条ノ二ヲ第三十一条ノ四トス
第三十一条ノ二 日本勧業銀行ハ不動産ヲ抵当トスル債権(抵当証券ヲ含ム)ヲ質トシテ五箇年以内ノ定期償還貸付ヲ為スコトヲ得
第十六条第一項、第十七条、第十八条、第二十六条及第二十七条ノ規定ハ前項ノ貸付ノ担保タル債権ニ附随スル抵当権及其ノ目的タル不動産ニ之ヲ準用ス
第三十一条ノ三 日本勧業銀行ハ抵当証券ノ売買ヲ為スコトヲ得
本法中貸付ニ関スル規定ハ抵当証券ノ買入ニ関シ之ヲ準用ス
第三十二条第二項中「第十四条第二項」ノ下ニ「及第三十一条ノ二」ヲ加フ
第三十二条ノ三 日本勧業銀行ハ其ノ発行スル債券ニシテ政府ノ所有又ハ保管ニ係ルモノヲ日本銀行ノ為ニ管理スルコトヲ得
第五十六条第三号中「第三十一条ノ二」ヲ「第三十一条ノ四」ニ改ム
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム